2016年02月23日


人気の審美・ホワイトニング・美容歯科医院の歯科衛生士求人や仕事とは

審美歯科、特にホワイトニングに関する求人に興味があるという歯科衛生士さんが増えています。
ホワイトニングを中心に診療を行っている歯科医院も都心部を中心にかなり増えており、歯科医院の新しい業態として注目を集めています。

「ファーストナビ」では、いま注目されている審美歯科・ホワイトニング・美容歯科の歯科衛生士求人やその仕事内容について、特徴やメリット・デメリットなどをまとめました。

審美歯科・ホワイトニング・美容歯科とは

審美歯科(学)とは

歯科審美学とは、顎口腔系における形態美・色彩美・機能美の調和を図り、人々の幸福に貢献する歯科医療のための教育および学習に関する学問体系です。
(出典:日本歯科審美学会)

審美歯科とは、この「審美歯科学」に基づいた歯科医療だということができます。

審美歯科の具体例

ひとことで審美歯科と言っても、実はいろいろなものがあります。
もっとも代表的なものは、ホワイトニング(歯を白くする)でしょうが、そのほかにも

  • 口元を美しく、健康的に見せる
  • 歯並びを美しくする、改善する
  • 歯の形を美しくする
  • 歯ぐきを美しくする
  • 咬み合わせをよくする

なども審美歯科に含まれます。
たんに見た目を美しくするだけではなく、日本歯科審美学会による歯科審美学の定義にもあるように、機能美が含まれているところがひとつのポイントです。

美容歯科って何?審美歯科とは違うの?

審美歯科とは別に「美容歯科」という言葉が使われることもあります。

いったい何が違うのかと気になる歯科衛生士さんもいるでしょう。

この二つの言葉に明確な法律上の定義などはありませんが、美容歯科と審美歯科は基本的に同じ意味合いの言葉だと思ってよいでしょう。

どちらも機能美も含めての美しさに着目した歯科医療です。

審美歯科、ホワイトニング、美容歯科の関係性

ここまでに書いた通り、審美歯科と美容歯科は基本的に同じ意味、ホワイトニングは審美歯科、美容歯科の一部分という関係性になっています。

 審美歯科・ホワイトニングの歯科医院の特徴

治療ではなく、「生活の質の向上」

一般的な保険診療中心の歯科医院において、患者さんの来院する目的の多くはう蝕に代表される、歯科疾患の治療や予防です。

一方、ホワイトニングに代表される審美、美容の歯科医院に来院する患者さんは、歯や口腔を美しくすることにより、生活の質をより向上させたい、コンプレックスを解消したい、日々を明るく過ごしたい、などの目的を持っており、患者層が異なる部分があります。

ただし、もちろん審美歯科も一般保険診療もどちらも取り扱っている歯科医院も多くあります。
その場合には、患者さんの割合にもよりますが、複数の患者層が来院するということになります。

自費率が高い

ホワイトニングなどの審美歯科の診療は、原則として自費診療となります。
そのため、審美歯科を専門に行う歯科医院は自費診療の割合が高く、中には100%自費のみという歯科医院もあります。

自費診療をすれば儲かる、という単純なものではありませんが、人気があって集患にうまくいっている審美歯科・ホワイトニングの歯科医院は経営的にうまくいっているケースも多いと言われています。

予約の患者が多く、飛び込みの患者が少ない

完全予約制の歯科医院が多いということも審美・ホワイトニングの歯科医院の特徴のひとつです。
「急に虫歯が痛くなったので、今すぐ診てほしい!」という患者さんではありませんので、基本的には予約に則って患者さんが来院してきますので、あまり院内がバタバタしていないという印象があります。

審美・ホワイトニングの歯科医院における歯科衛生士の業務

歯科医師の治療行為の補助業務

審美・ホワイトニングの歯科医院では、歯のクリーニングやホワイトニング、オールセラミック、ラミネートベニアといった治療が行われます。
こういった治療を行う歯科医師の補助業務が、審美・ホワイトニングの歯科医院での歯科衛生士の役割の大きな部分となります。

歯科衛生士のホワイトニング行為

歯科衛生士のホワイトニング行為に関しては、「歯科医師の直接の指導の下で行われる」場合には可能、「歯科医師の直接の指導の下で行われない」場合には歯科医師法違反の対象、となります。

歯科衛生士本人が罰せられる可能性はあまり高くはありませんが、実際に歯科衛生士に(歯科医師の直接の指導の下ではなく)ホワイトニング行為を行わせた、という理由で歯科医院が行政指導を受けたという事例もあります。

歯科衛生士のホワイトニング行為についての法的根拠

歯科衛生士に許される業務範囲については、さまざまな意見や議論があるというのが実際のところです。

しかし、歯科衛生士のホワイトニング行為は「歯科医師の直接の指導の下」に行う必要がある、というのは、歯科衛生士法第2条1項1条に

”この法律において「歯科衛生士」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、歯科医師(歯科医業をなすことのできる医師を含む。以下同じ。)の指導の下に、歯牙及び口腔の疾患の予防処置として次に掲げる行為を行うことを業とする者をいう。”

とあり、この「次に掲げる行為」として

”歯牙及び口腔に対して薬物を塗布すること。”

が規定されているからです。

ちなみに、歯科衛生士が「歯科医師の直接の指導の下」ではなくても行うことができる業務は、歯科衛生士法第2条3項に

”歯科衛生士は、前2項に規定する業務のほか、歯科衛生士の名称を 用いて、歯科保健指導をなすことを業とすることができる。”

と規定されていることから、「歯科保健指導」であるといえます。

審美・ホワイトニングの歯科医院における歯科衛生士求人について

求人はたくさんあるの?

審美・ホワイトニングの歯科医院は、増えているとはいえ、一般の保険診療を中心に診療をしている歯科医院に比べれば医院数は圧倒的に少ないのが現状です。
審美・ホワイトニングの歯科医院の歯科衛生士の求人が特に多い、とは言えないでしょう。

しかし、歯科医師がそろっており、患者さんが集まる歯科医院では、チェアを増やしたり、分院を作ったりと、精力的に事業を拡大していますし、その中には審美・ホワイトニングの歯科医院も少なくありません。

そういった歯科医院においては、歯科衛生士不足が拡大のネックになってしまっているケースもありますので、積極的な募集がかけられていることもあります。

応募の条件などはあるの?

審美・ホワイトニングの経験があれば優遇されることはあるでしょうが、未経験不可という求人は多くありません。
また、特別な経験が求められるというケースもそれほどないと言えるでしょう。

求人の条件や待遇は?

勤務時間

審美・ホワイトニングの歯科医院では、夜遅い時間まで診療をしている傾向があります。
会社員やOLなど、仕事をしている患者さんが、仕事が終わったのちに診療をうけるケースが多いためです。

これは、審美・ホワイトニングを受ける患者さんの心理状態として、「歯が痛いならともかく、見た目をよくするために歯医者に行くという理由では仕事を休みづらい」と思う人が多く、仕事が終わってから、あるいは仕事が休みの日に通院したいという希望が強いためです。

もちろん18時、19時に診療を修了する審美・ホワイトニングの歯科医院もあるでしょうが、20時以降まで勤務がある歯科医院が多く、歯科医院によっては22時まで診療を受け付けている、というケースも聞かれます。

残業時間

勤務時間は遅くまでになりがちなものの、実は残業時間は少ない傾向にあります。
予約で診療の計画をあらかじめ決めており、飛び込みの患者さんが少ないことが大きな要因です。

予約が入っていないときはいつもよりも早く帰れる、という審美・ホワイトニングの歯科医院も中にはあるようです。

休み、勤務曜日

勤務時間が遅くまでになりがちなことと同じ理由で、審美・ホワイトニングの歯科医院では土曜・日曜・祝日も診療をしているケースが多いです。
また、元旦は休むところも多いでしょうが、年末年始や夏休み、ゴールデンウィークなども、世の中のお休みと同じように取れるという可能性は高くないでしょう。

365日営業という審美・ホワイトニングの歯科医院も珍しくはありません。

カレンダー通りの休みを取りたい、長期休暇に家族や友人と旅行に行きたい(家族や友人と休みをあわせたい)という希望の強い歯科衛生士さんには、審美・ホワイトニングの歯科医院での勤務は難しいのかもしれません。

給料

全てではないですが、審美・ホワイトニングの歯科医院の歯科衛生士求人の給料は相場よりも少し高めであることが多いと思います。

自費率が高く、経営状態がよいという理由で給料を高く出せる歯科医院もあると思いますが、勤務時間や休みの部分で一般歯科の歯科医院の求人よりも不利になっていることがあるという要素も見逃せません。

審美・ホワイトニングの歯科医院の歯科衛生士求人の「気になる噂」

美人しか採用されないの?

審美・ホワイトニングの歯科医院にはイケメンもしくは美人のドクターと若くてキレイな歯科衛生士、受付スタッフ…というイメージを持っている方も多いことと思います。

実際に「美人しか採用しない」というポリシーをもっている院長も中にはいるでしょう(審美・ホワイトニング以外の歯科医院にもいるでしょうが)。
しかし、当然ながらそうれはない院長もたくさんいます。

清潔感や、患者さんとのコミュニケーション、手技のスキルを大切にしている院長(歯科医院)の方が、多数派であると言えそうです。

若い歯科衛生士しか採用されないの?

これも、美人かどうかと基本的には同じ話です。
正直に言って、うちうちで年齢制限を設けている、あるいはそのハードルとなる年齢が低い、という傾向がないわけではないと思います。

ただし、「年齢で採用の合否を決める」という求人の歯科医院は、やはり少数派と言えるでしょう。

建物も綺麗で最新の設備もそろっているの?

もちろん、審美・ホワイトニングの歯科医院のすべてが最新の設備を取り入れ、オシャレな外観の歯科医院を建設できるわけではありません。
しかし、ホワイトニングなどの審美歯科治療の患者層が、歯科医院の外観や設備、内装などによって、通院先の歯科医院を選択する傾向にあることも事実です。

言うまでもなく、診療の内容や、歯科医師の実績や考え方、自費診療の場合は料金など、総合的に判断して自分の通院先を決めているでしょう。
とはいえ、こと「審美」というものの特性上、建物がボロボロだったり、設備が古臭かったり、内装がきたなかったりする歯科医院では、「自分(の歯)が美しくなる」というイメージが持ちづらく、選ばれにくくなってしまうことは仕方がないことでしょう。

よって、審美・ホワイトニングの歯科医院は、保険診療中心の一般歯科医院と比較して、建物や設備にお金を投資している比率は高くなっているということだと思われます。

営業ノルマはあるの?

美容整形外科や脱毛サロンなど、「美容業界」においては、看護師やセラピストにリピートや物品購入などの営業ノルマがあるという事業所も少なくありません。

実際に施術自体は好きだけれども営業ノルマがこなせずに退職したり、業界を離れたりする従事者も多いようです。

審美歯科やホワイトニングについても、もちろん歯科医院によりますが同様の話も聞かれます。

また、ノルマはないものの、営業成績や携わった自費診療の金額が給与に大きく影響するという求人の歯科医院も多いようです。
(ちなみに歯科医師の給与はより顕著に影響すると言われています)

営業することに抵抗がある歯科衛生士さんは慎重に求人を選ぶべきでしょう。 また、過度に営業成績にインセンティブをつけているような歯科医院では職場の雰囲気が殺伐としてしまっていることもあるようです。

審美・ホワイトニング・美容の歯科医院で活躍する歯科衛生士のキャリアアップ

審美・ホワイトニング・美容の分野で歯科衛生士さんのキャリアアップにつながる資格をご紹介します。

日本歯科審美学会歯科衛生士認定士

一般社団法人日本歯科審美学会による認定資格です。

ホワイトニングコーディネーター

こちらも一般社団法人日本歯科審美学会による認定資格です。

美容口腔管理認定歯科衛生士

美容口腔管理学会による認定資格です。
歯科医師や歯科技工士向けの資格、コーディネーター資格も認定を行っています。

まだ新しく、認定されている歯科衛生士もそれほど多くはありません。

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