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| タイトル: | 特許公報(B2)_泡質改善剤 |
| 出願番号: | 1998291647 |
| 年次: | 2007 |
| IPC分類: | C11D 1/04,A61K 8/36,A61Q 19/10 |
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春井 等振角 健次郎児玉 友木江 JP 3988279 特許公報(B2) 20070727 1998291647 19981014 泡質改善剤 日本油脂株式会社 000004341 春井 等 振角 健次郎 児玉 友木江 20071010 C11D 1/04 20060101AFI20070920BHJP A61K 8/36 20060101ALI20070920BHJP A61Q 19/10 20060101ALI20070920BHJP JPC11D1/04A61K8/36A61Q19/10 C11D 1/00〜19/00 A61K 8/36 A61Q 19/10 特開平09−157690(JP,A) 特開平09−157688(JP,A) 特開平07−238065(JP,A) 特開昭57−125298(JP,A) 1 2000119698 20000425 8 20051003 坂井 哲也 【0001】【発明の属する技術分野】本発明は泡質改善剤に関し、特に脂肪酸塩と組み合わせることにより、優れた泡質と起泡性、好ましい使用感が得られる泡質改善剤に関する。【0002】【従来の技術】洗浄剤組成物にはその目的にあわせて様々な界面活性剤が使用されているが、身体用洗浄剤についてはその主剤として、豊かな泡立ちと日本人にあった好ましい使用感が得られることから、従来より脂肪酸塩が主に用いられている。しかし脂肪酸塩は単独では起泡性は良いものの泡質がやや粗く弾力性に欠け、また洗浄後のつっぱる感触が強いことから他の成分を組み合わせてこれを改良しようとする試みが行なわれている。【0003】そのような洗浄剤組成物の例として脂肪酸塩とアミドエーテルサルフェート型アニオン活性剤とアルキルホスフェート型アニオン活性剤を組み合わせた組成物(特開平5−201852号公報)、ラウリン酸塩と2級アミド型N−アシルアミノ酸塩を組み合わせた組成物(特開平5−156284号公報)、脂肪酸塩とアミドベタイン型両性活性剤を組み合わせた組成物(特開昭53−102912号公報)、ラウリン酸カリウム、ミリスチン酸カリウム、オレイン酸カリウムとポリオキシエチレンヒマシ油を組み合わせた組成物(特開昭61−300号公報)、脂肪酸塩とo−置換リンゴ酸塩を組み合わせた組成物(特開昭59−15500号公報)等の各種界面活性剤との組み合わせや、脂肪酸塩とヒドロキシエチルセルロースカチオン化物を組み合わせた組成物(特開昭58−167699号公報)等の有機化合物を組み合わせた例が開示されている。【0004】【発明が解決しようとする課題】脂肪酸塩と各種界面活性剤を組み合わせた洗浄剤組成物の多くは、泡質をややクリーミーにする効果は得られるもののその効果は十分ではなく、そればかりか脂肪酸塩の起泡性をむしろ抑制する場合があったり、また洗浄後にぬるつき感を与えてしまい使用感を著しく悪化させるという欠点を有していた。また、有機化合物との組み合わせでは満足のいく泡質を得るにはいたらず、洗浄後のつっぱり感もそのまま残り脂肪酸塩の欠点を解決するものではなかった。本発明の目的は、脂肪酸塩と組合わせることにより優れた泡質と起泡性、好ましい使用感が得られる泡質改善剤を提供するものである。【0005】【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するために研究を重ねたところ、脂肪酸をジタウリン塩、トリタウリン塩またはN−メチルジタウリン塩で中和することにより得られる化合物を脂肪酸塩と組み合わせることにより、上記の欠点を解決し、従来にはない特徴のある泡質改善剤を得るに至った。すなわち、本発明は、式(1)で示される化合物と脂肪酸との塩からなる泡質改善剤である。R−N(C2H4SO3M1)2 (1)(Rは水素原子、メチル基および−C2H4SO3M2、M1およびM2はアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウムおよび有機アンモニウムを示す。)【0006】【発明の実施の形態】本発明の式(1)で示される化合物のRは水素原子、メチル基および−C2H4SO3M2である。本発明の式(1)で示される化合物のM1およびM2はアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、有機アンモニウムであり、例えば、ナトリウム、カリウム、1/2カルシウム、1/2マグネシウム、アンモニウム、モノエタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウム、トリエタノールアンモニウム等が挙げられ、好ましくはナトリウムおよびカリウムである。【0007】本発明の泡質改善剤の脂肪酸としては炭素数8〜22の脂肪酸が好ましく、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸、牛脂脂肪酸等が挙げられ、炭素数が7以下では好ましい起泡性や泡質が得られない傾向があり、炭素数が23以上では起泡性が悪くなる傾向があり、好ましい使用感も得られない。【0008】式(1)で示される化合物は例えば次のような方法により得られる。まず、ジタウリン塩(式(1)のRが水素原子)およびトリタウリン塩(式(1)のRが−C2H4SO3M2)を得るには、タウリン塩水溶液とイセチオン酸塩水溶液をモル比がタウリン塩/イセチオン酸塩=1/5になるようにオートクレーブに仕込み、20kg/cm2の加圧下で200〜250℃で2〜3時間反応させたのち冷却し、残留物を濃縮および蒸発乾固する。得られた反応生成物をジメチルホルムアミド/水=2/1混合溶媒により晶析させることでジタウリン塩が得られ、重量比がジメチルホルムアミド/水=4/1の混合溶媒により晶析させることでトリタウリン塩が得られる。また、N−メチルジタウリン塩(式(1)のRがメチル基)を得るには、メチルアミン水溶液とイセチオン酸塩水溶液をモル比がメチルアミン/イセチオン酸塩=3/1になるようにオートクレーブに仕込み、20kg/cm2の加圧下で200〜250℃で2〜3時間反応させたのち冷却し、過剰のメチルアミンを蒸留により回収し、残留物を濃縮、蒸発乾固する。反応生成物をジメチルホルムアミドと水の混合溶媒(重量比がジメチルホルムアミド/水=2/1)により晶析させることで得られる。【0009】本発明の泡質改善剤は通常の脂肪酸塩と同様に脂肪酸を式(1)で示される化合物で中和することにより得られる。また、本発明の泡質改善剤は少ない使用量で満足のいく効果を発揮することができ、その使用量は好ましくは0.005重量%以上から5重量%以下が適切であり、5重量%より多くの量を使用してもさらに効果が大きくなるわけではない。【0010】【発明の効果】本発明の泡質改善剤は、脂肪酸塩等と組み合わせることで、優れた泡質、起泡性と好ましい使用感が得られるので、ボディシャンプー組成物、ヘアシャンプー組成物、ハンドソープ組成物、洗顔用組成物、食器用洗浄剤組成物等に利用できる。【0011】【実施例】本発明を実施例により具体的に説明する。実施例で行なった試験法および評価法を以下に説明する。(1)泡質男女各10名をパネラーとし、洗浄剤組成物5gで体を洗浄した時の泡質を評価した。泡が細かく弾力性があると感じた場合を2点、泡がやや粗いと感じた場合を1点、泡が粗く弾力性がないと感じた場合を0点として20名の合計点から、次の3段階で評価した。泡質が良好である。(合計点30点以上)泡質がやや悪い。(合計点20点以上30点未満)泡質が悪い。(合計点20点未満)【0012】(2)起泡性男女各10名をパネラーとし、洗浄剤組成物5gで体を洗浄した時の起泡性を評価した。泡立ちが良いと感じた場合を2点、泡立ちがややものたりないと感じた場合を1点、泡立ちが悪いと感じた場合を0点として20名の合計点から、次の3段階で評価した。泡立ちが良好である。(合計点30点以上)泡立ちがやや悪い。(合計点20点以上30点未満)泡立ちが悪い。(合計点20点未満)【0013】(3)洗浄時のぬめり感男女各10名をパネラーとし、洗浄剤組成物5gで体を洗浄した時のぬめり感を評価した。ぬめり感を感じなかった場合を2点、ややぬめり感が強いと感じた場合を1点、ぬめり感がしつこくてすすぎに時間がかかると感じた場合を0点として20名の合計点から、次の3段階で評価した。ぬめり感がない。(合計点30点以上)ややぬめり感がある。(合計点20点以上30点未満)ぬめり感がしつこい。(合計点20点未満)【0014】(4)洗浄後の肌のつっぱり感男女各10名をパネラーとし、洗浄剤組成物5gで体を洗浄した後の肌のつっぱり感を評価した。肌が全くつっぱらないと感じた場合を2点、少しつっぱると感じた場合を1点、非常につっぱると感じた場合を0点として20名の合計点から、次の3段階で評価した。つっぱり感がない。(合計点30点以上)少しつっぱりが感ある。(合計点20点以上30点未満).非常につっぱる。(合計点20点未満)【0015】(5)洗浄後のさっぱり感男女各10名をパネラーとし、洗浄剤組成物5gで体を洗浄した後のさっぱり感を評価した。非常にさっぱりすると感じた場合を2点、あまりさっぱりしないと感じた場合を1点、ぬるついて全くさっぱりしないと感じた場合を0点として20名の合計点から、次の3段階で評価した。十分なさっぱり感が得られる。(合計点30点以上)さっぱり感があまり得られない。(合計点20点以上30点未満).さっぱり感が得られない。(合計点20点未満)【0016】実施例1〜10および比較例1〜9表1および表2に示す配合組成の試料を調製し、その性能を評価した。結果を表1および表2に示す。表中の単位は重量%を示す。なお表1および表2の化合物1、2、3および4は以下の化合物である。化合物1:CH3−N(C2H4SO3Na)2化合物2:CH3−N(C2H4SO3K)2化合物3:H−N(C2H4SO3Na)2化合物4:N(C2H4SO3Na)3【0017】【表1】【0018】【表2】【0019】表1から、本発明の式(1)で示される化合物と脂肪酸との塩からなる泡質改善剤を配合した本発明の実施例1〜10の洗浄剤組成物は、泡質、起泡性、洗浄時および洗浄後の使用感に優れた良好な洗浄剤組成物である。【0020】比較例1の洗浄剤組成物は本発明の泡質改善剤を配合せず、ラウリン酸カリウムにポリオキシエチレン(4モル)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド硫酸ナトリウムとラウリルリン酸ナトリウムを配合しているため、好ましい泡質が得られず、起泡性が低く、洗浄時のぬめり感が強く、洗浄後のさっぱり感が得られない。比較例2の洗浄剤組成物は本発明の泡質改善剤を配合せず、ラウリン酸カリウム、ミリスチン酸カリウムにラウロイルアラニンナトリウムを配合しているため、好ましい泡質が得られず、起泡性が低く、洗浄時のぬめり感、洗浄後の肌のつっぱり感が強く、洗浄後のさっぱり感が得られない。比較例3の洗浄剤組成物は本発明の泡質改善剤を配合せず、ヤシ油脂肪酸トリエタノールアミンにラウリン酸アミドプロピルベタインを配合しているため、好ましい泡質が得られず、起泡性が低く、洗浄時のぬめり感が強く、洗浄後のさっぱり感が得られない。比較例4の洗浄剤組成物は本発明の泡質改善剤を配合せず、ラウリン酸カリウム、ミリスチン酸カリウム、オレイン酸カリウムにO−ラウリルリンゴ酸ジナトリウムを配合しているため、好ましい泡質が得られず、起泡性が低く、洗浄時のぬめり感および洗浄後の肌のつっぱり感が強く、洗浄後のさっぱり感が得られない。【0021】比較例5の洗浄剤組成物は本発明の泡質改善剤を配合せず、ラウリン酸カリウム、ミリスチン酸カリウム、オレイン酸カリウムにポリオキシエチレン(3モル)ヒマシ油を配合しているため、好ましい泡質が得られず、起泡性が低く、洗浄時のぬめり感、洗浄後の肌のつっぱり感が強く、洗浄後のさっぱり感が得られない。比較例6の洗浄剤組成物は本発明の泡質改善剤を配合せず、ラウリン酸カリウム、ミリスチン酸カリウム、オレイン酸カリウムにヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリドを配合しているため、好ましい泡質が得られず、起泡性が低く、洗浄時のぬめり感、洗浄後の肌のつっぱり感が強く、洗浄後のさっぱり感が得られない。比較例7の洗浄剤組成物は本発明の泡質改善剤を配合せず、ラウリン酸とN−メチルタウリンナトリウムとの塩だけを配合しているため、好ましい泡質が得られない。比較例8の洗浄剤組成物は本発明の泡質改善剤を配合せず、ラウリン酸とタウリンナトリウムの塩だけを配合しているため、好ましい泡質が得られない。比較例9の洗浄剤組成物は脂肪酸と本発明の泡質改善剤を配合せず、ラウリン酸カリウム、ミリスチン酸カリウムおよびオレイン酸カリウムだけを配合しているため、好ましい泡質が得られず、洗浄後の肌のつっぱり感が強い。 式(1)で示される化合物と脂肪酸との塩からなる泡質改善剤。R−N(C2H4SO3M1)2 (1)(Rは水素原子、メチル基および−C2H4SO3M2、M1およびM2はアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウムおよび有機アンモニウムを示す。)