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黒い便が出る原因【下痢ならこの病気に注意して!】

    <監修医師 まっちゃん>

    「便」とはあなたの体からの「便り」です。

     

    ストレスフルな生活で「黒い便が出る」なんて、聞いただけでもぞっとしますね。しかもそれが下痢だったりしたら、思わずトイレで悲鳴を上げてしまいそうです。

     

    急にエアコンの風にあたって腹痛がすると思ったら下痢・・・なんてこと、ありませんか?

    「下痢」は風邪の諸症状や消化不良など代表的な症状ですが、女性であればPMSや生理中の症状にも挙がります。

     

    その中でも今回は「黒い便が出る原因・注意したい下痢」について解説します。

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    便の色でわかる健康診断

     

    便の色は思いのほかカラフル、そう聞くとちょっと笑える気もしますがそうも言っていられません。様々な病気の予兆を知らせるメッセージが隠されている「便の色」について見ていきましょう。

     

    茶色

    濃淡の差はありますが、健康な便は茶色です。黄色味を帯びた明るい茶褐色がいちばん健康的だといわれます。

     

    一般的にはこの色で「バナナのような形」で日に2~3本分排泄されるのが良いとされていますが・・・「そんなにでないよ」という方が多いでしょうね。

     

    病院で、胃痛などである検査をするとまず白い便が出ます。飲みませんでしたか?X線検査のバリウム。

     

    健康診断でも使用することがありますが、検査後に出る白い便は造影剤のバリウムが排出されているためで大丈夫。これは心配ありません。

     

    まれにですが、脂肪分の高いものを大量に食べることで白っぽい便が出ることもあります。しかし、特にそのようなこととは無関係に白い便が出たら病気が関係しているかもしれません。

     

    ✅ 胆のう結石・総胆管結石

    ✅ 膵炎・すい臓がんや肝臓がんの可能性

     

    胆汁は黄褐色の液体で、肝臓でつくられ胆のうで一時貯留されます。1日に大体0.6リットル生成されるアルカリ性のものです。すい臓で生成される膵液とともに食事で摂取した脂肪を乳化して吸収を促す働きを持っています。

     

    胆管に胆石ができるなどして胆汁が出なくなると白い便が出ることがあります。

     

    白い濁った水のような下痢はウイルス性の感染症(ロタウイルスなど)や食中毒も疑われます。風邪と同様もしくはそれよりもひどい発熱や腹痛・吐き気とともに白い便や下痢の症状があれば感染症の可能性も出てきます。

     

    デトックスや美容のためにスムージーや青汁を大量に飲んでいる方は緑がかっているかもしれませんね。しかし、それなら食物として摂取したものの影響なので問題はありません。

     

    肝臓からは胆汁色素「ビリルビン」と呼ばれるものが出ています。便の黄褐色はこのビリルビン由来のものですが、酸化することにより緑色に変化します。

     

    緑色の便は赤ちゃんによく見られますが、この場合はオムツの中での酸化などが原因のことが多く健康状態には問題がないことが多いのです。

     

    ✅ 肝炎・肝臓異常による黄疸

     

    アルコールを多く飲む人(アルコール依存症の人)や肝硬変の患者は手のひらや足の裏・眼球の白い部分(白目)に黄疸が出ることでが知られています。自分では気づきにくい部位であるとともに痛みなどの自覚症状があまりありません。

     

    「ビリルビン」の体内量過多は黄疸が出現します。この黄疸の症状に緑色の便も含まれます。もしも緑色の便が出たら詳しく調べる必要があるかもしれません。

     

    赤い色が混じった便・下痢をしたら、まずは病院に行くことをお勧めします。赤は血によるもの、体の出血によるものが疑われます。

     

    日本人の3割がり患しているというデータがある「痔」でも鮮血がでることがあります。しかし血便には大腸がんや直腸がんの可能性も多いのです。

     

    痔だと思ってドラッグストアで買った塗り薬を使っていたけど治りが悪くて、健康診断で便潜血反応が出ていて大腸がんかもしれないから精密検査を勧められたという話もあります。

     

    見分けるのに一番簡単な方法は痛みの有無で、痔の場合は痛みがあることが多いようです。ということは、自覚症状のない大腸がんや直腸がんを発見するためにも健康診断での便潜血反応検査は受けておきたい項目です。

     

    そのほかに、頑固な便秘や虚血性大腸炎などでも便が赤くなることがあります。

     

    ✅ ポイント:虚血性大腸炎とは?

     

    大腸への血流が悪くなり、腸の粘膜に炎症や潰瘍ができる疾患です。動脈硬化が引き金になることがありますが、まれにひどい便秘で腸が圧迫されることで起こります。

     

    トイレでそんなものが出たら・・・命の危険さえ感じてしまう黒い便は要注意。黒い便というのは主に体内での出血が原因として考えられるからです。

     

    「タール便」と呼ばれ、黒く粘度の高いいわゆる「コールタール」のような便を指します。

     

    がんや潰瘍・食道にできる静脈瘤などの胃や消化管の病変で発生しますが、食中毒やアルコールの飲みすぎであまりにも嘔吐が激しすぎる場合などでも便が黒くなることがあります。

     

    比較的問題のない黒い便については後に解説しますが、まずは黒い便が出たら病院で調べてもらったほうが良い深刻なケースが多いということを忘れないでください。

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    黒い下痢便~問題なしの5つの原因

     

    便の色について解説しました、茶色以外の便もいろいろありました。黒い下痢便は特に危険かもしれないというお話をしましたが、その中でも実は問題のないものもあるので、それらについて解説します。

     

    緑の便の項目でも少し触れましたが、主には食事で摂取するものの「色」の仕業です。

     

    黒い食べ物を食べた

    ✅ ひじきやわかめ・昆布など

    → 海藻は意外と消化が良くありません。よく噛んで食べていても便に出てくるのは仕方のないことです。

     

    ✅ 黒米などの雑穀

    → 健康はもとより生活習慣病を防ぐためなど、雑穀を召し上がる方が増えていますね。とても良いことですが穀類も便に出ることがあります。

     

    コーヒーなどカフェインを含むもの

    カフェインの大量摂取も黒い便の原因になります。なので、コーヒーや紅茶に緑茶・・・黒いものではないものもありますね。

     

    ということは、飲み物の色が出るわけではない。カフェインはエナジードリンクなどにも入っているように交感神経を刺激する物質で、一度に大量に取り込むと粘膜を傷つけて胃荒れや胃炎を起こす原因にもなりかねません。

     

    色の濃い野菜を食べた

    紫果実や野菜を摂取することも要因の一つで、赤ワインもそれらに含まれます。ナスやベリー類に赤キャベツ、梅干しに入っている赤紫蘇も・・・

     

    何かで見たことがありませんか?「目の健康」に良いものとピンと来たかたもいらっしゃるでしょう。

     

    食べ物の色素は便の色とかなり関係していますね。

     

    貧血の薬

    貧血で治療を受けている方にありがちな黒いべたっとした便。これは服用している「鉄剤」の影響です。お医者様から説明を受けることがありますね。

     

    レバーやホウレン草などの鉄分を多く含む野菜もやはり便の色に影響します。

     

    ダイエット・デトックス

    美容や健康を気にかける方が増え、宿便排出など各種メディアで目にする機会も増えました。その宿便排出でも黒い便が出ることがあります。

     

    長期間腸のあちこちに溜まった宿便は誰にでもあるもの。断食ダイエットなど様々な方法がありますが、それらのもので腸をクレンジングすると臭いも色も結構なひどさの便が出るようです。

     

    あまりキレイな話ではありませんが、宿便は腸内環境や健康には悪者なのでできれば出したいものですね。

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    黒い下痢便~注意したいの5つの原因

     

    「胃」に関連する疾患が原因で黒い下痢便が出ることが多いと言われています。気になるその「胃」に関連するものを見ていきましょう。

     

    胃炎

    誰でも一度は胃が痛い経験をしたことはありますよね。暴飲暴食によって食べ物を入れなければならない胃壁はのび、消化するため胃酸の出過ぎ、結果として胃炎を起こします。

     

    腹八分目を心がけておかないと、ひどい胃炎で黒い下痢便がでるかも・・・

     

    胃潰瘍

    ストレスから起こる病気の代表格の胃潰瘍ですが、神経性の病気は避けがたいものです。

     

    例えば胃で出血してその血液が胃酸と混ざることで黒くなりますが、便が黒くなるほど消化器から出血するということは、かなり重篤だと考えられます。

     

    食道静脈瘤

    あまり聞きなれない病気ですね。静脈瘤というと足の血管が瘤を作り、外から見ると青く浮き出て見える下肢静脈瘤が有名です。下肢静脈瘤で命の危険はあまりありません。

     

    一方、食道静脈瘤は肝硬変の患者などにも好発するもので、下肢静脈瘤と同じように粘膜の静脈に瘤ができるものです。同様に胃粘膜の静脈が瘤になると胃静脈瘤と呼ばれます。

     

    この瘤が破裂するとやはり黒い便が出ますが、それと同時にショック症状や痛み、血圧降下など様々な症状も一緒に起こり急激な破裂は稀です。

     

    十二指腸潰瘍

    胃潰瘍とならんで十二指腸潰瘍もよく聞く病気で、ここから出血しても黒い便が出ます。「潰瘍」とはストレスなどで胃酸が過多になり、自分の胃液で胃や腸の粘膜を消化してしまうことが原因で起こります。

     

    胃液が十二指腸まで溶かすなんて、それほど胃液は強い酸性を示すものなのです。

     

    理科の実験で塩酸を使ったことを覚えていますか?手に付くと火傷をするので気を付けるようにと言われましたね。その塩酸ほどの強酸性を示しますが、普段胃粘膜はアルカリ性の粘液で守られているのでご心配なく。

     

    胃がん

    まずは胃がんの原因ですが、食事やアルコールに喫煙・ストレス・慢性胃炎などが挙げられます。初期の自覚症状はあまりないため見つけにくいがんです。

     

    そしてもうひとつ、代表的な発症の原因はピロリ菌です。

     

    ✅ ポイント「ピロリ菌とは」

     

    ヘリコバクター・ピロリ菌

    → 1982年に発見され、胃がんをはじめ胃に関する疾患の原因になるもので、胃の粘膜中で生息します。感染源は特定されてはいませんが、衛生状態の悪い水道の水などを使用する地域での感染が多いといわれています。

     

    人から人への感染はおもに経口感染や母子感染などが主なものです。1週間の抗生物質の服用で約75%の除菌ができ、費用は保険適応で6000円前後です。

     

    胃がんで胃の中に出血がある場合は黒い便が出ますが、便が黒くなるには相当量の出血がすでに始まっているという証拠です。

     

    黒い便とともに貧血やめまい・倦怠感などが出た場合は急いで医療機関を受診してください。

     

    注意したい5つの原因について解説しましたが、その発症要因すべてに少なからずストレスが関わっています

     

    ストレスのない生活を送ることは大変難しいことですが、病気を防ぐという意味でもストレスを解消する努力をして過ごすことは大切です。

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    腸内環境を整えよう

     

    悪玉菌の腐敗物質が便を黒くしてしまいます。ということは、裏を返せば腸内環境を整えることが黒い下痢便とサヨナラする最短コースだということです。

     

    腸内環境を整えるには食生活を見直すことがとても大切です。有名なものはヨーグルトで、生きた乳酸菌を取り込むのに手っ取り早い食べ物です。

     

    乳酸菌の効果や種類はとても多く、季節性アレルギーや花粉症を軽くしたり、美肌やアンチエイジング・免疫力強化などもよく知られています。

     

    他にもヨーグルトに含まれるカルシウムやたんぱく質で骨や筋肉の強化も期待できます。ただ、強い胃酸で乳酸菌が死滅してしまわないように食後に食べるようにしたほうが効率的でしょう。

     

    これからは「朝食はフルーツヨーグルト」ではなく「食後のデザートにヨーグルト」ですね。

     

    もっと手軽で効率的に摂取するにはドラッグストアなどで販売されている乳酸菌や納豆菌のサプリメントを利用するのも良いでしょう。

     

    本来わたしたち日本人に適する腸内環境が壊れる原因は、ファーストフードなど食の欧米化も影響しています。気が付けば肉類多め、魚や野菜少なめ、ご飯ではなくラーメンやパスタばかり食べているなんてことが思い当たりませんか?

     

    ✅ 野菜多めのご飯食生活で、好き嫌いをせずまんべんなく食べる

    ✅ 一駅歩いたり天気の良い休日には近所を散歩、エレベーターより階段をのぼるなどの適度な運動

    ✅ 暴飲暴食をせずに腹八分を心がける。

     

    最低でもこの3点を心がければ腸内環境は少しずつ整ってくるでしょう。難しいことではありません。

     

    そして、それらを実践したうえでもうひとつ重要なことがあります。まずは健康診断を進んで受けるようにしましょう。

     

    そしてもしも黒い便はもちろん便の色に異変を感じたら、早めに医療機関の扉をたたいてください。

     当記事は医師、薬剤師などの専門家の監修を受けておりますが本サイトで提供する情報、文章等に関しては、主観的評価や時間経過による変化が含まれています。そのため閲覧や情報収集は利用者ご自身の責任において行っていただくものとしその完全性、正確性、安全性等についていかなる保証も行いません。

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