アーユルヴェーダの太白ごま油の効能!スキンケア等の使い方
エステ&アーユルヴェーダサロン ROSA 鈴木 まり 先生
「キレイの先生」編集部です。
「え? ごま油はスキンケアにも使えるのですか!?」
あるサロンの先生に取材をしているときのことでした。アーユルヴェーダではごま油がよく使われるという話になりました。
料理の香り付けにごま油は大好きですが、スキンケアにも使えるといいます。
ただ、それは料理用のごま油ではなく、「太白ごま油」というものだそうです。
今回のテーマは、「太白ごま油」です。
太白ごま油には、どのような効果・効能が期待できるのでしょうか?
そして、どのような使い方ができるのでしょうか?
鈴木 先生に教えていただきました。
目次
太白ごま油の効果・効能
・太白ごま油とは
・肝臓などにアプローチするデトックス効果
・ゴマリグナン・リノール酸・オレイン酸などの栄養素
太白ごま油の使い方
・活用法1. うがい
・活用法2. フェイスマッサージ
・活用法3. オイルパック
・活用法4. お腹のマッサージ
・活用法5. その他
アーユルヴェーダと太白ごま油
アーユルヴェーダのセサミオイル
アーユルヴェーダで使われることが多いのは、ごまから抽出したセサミオイルで、サロンでも使っています。
ただ、おそらく料理で使われることの多い、香ばしいごま油とは、少し種類が違います。
一般的な香ばしいごま油は、ごまを焙煎(乾煎り)してから油を抽出したものです。
それに対して、アーユルヴェーダで使うものは、焙煎せずに生のごまから抽出したピュアオイルです。
それも、アーユルヴェーダの本場インドでは、専門の製法で作られたセサミオイルが、薬局で医薬品として取り扱われ、それがアーユルヴェーダで使用されています。
サロンで使っているセサミオイルも、専用のものです。
ただ、ご家庭でそれを用意するのは大変でしょうから、スーパーなどでも市販されている白ごま油(太白ごま油)で代用することができます。
アーユルヴェーダでのオイルの使い方
アーユルヴェーダでは、セサミオイルをベースオイルとしてよく使います。
ベースオイルとは、マッサージオイルなどをブレンドして作るとき、基材にするオイルのことです(ちなみに、ココナッツオイルもよく使われます)。
サロンでも、セサミオイルがベースのブレンドオイルを、ドーシャごとに用意しています。それをトリートメント(マッサージ)などで使います。
ドーシャとは
「キレイの先生」編集部です。「ドーシャ」とは、アーユルヴェーダで3つに分類される体質・性質のことをいいます。
その他、額にオイルを垂らし続けるシロダーラなどにも、セサミオイルは使われます。
シロダーラとは
「キレイの先生」編集部です。下の記事でも紹介していますが、「シロダーラ」は、額の一部にオイルを垂らし続ける療法のことをいい、「脳のマッサージ」とも呼ばれたりしています。
さらに、本場インドでは、ドクターの処方のもと、セサミオイルを目や耳に垂らす療法*もあります。
このように、アーユルヴェーダでは、セサミオイルはとても幅広く使われているオイルです。
* 真似はせず、行うときは専門家の指示に従うようにしてください。
太白ごま油の効果・効能
太白ごま油とは
アーユルヴェーダのセサミオイルの代用になるのは、一般的な香ばしいごま油ではなく、白ごま油(太白ごま油)です。
先程ご紹介したように、製法に違いがあります。
■ ごま油
ごまを焙煎してから油を抽出
■ 白ごま油(太白ごま油)
ごまを焙煎せずに生のままで油を抽出したピュアオイル(透明なオイルで香りもほとんどありません)
白ごま油はスーパーなどでもお取扱いしています。
肝臓などにアプローチするデトックス効果
インドでは、薬局にセサミオイルがあるように、ごま油は「万能薬」といえます。
特に、デトックスの効能に優れています。
それは、ごま油が肝臓にアプローチするとされているためです。
肝臓はアルコールを分解する臓器として知られているように、デトックスの機能を持っています。
デトックスとは
「キレイの先生」編集部です。デトックスは、体内の老廃物を排出することをいいます。
アーユルヴェーダは、病気を治療するわけではありません。
人が持つ自己治癒力を高め、自分自身で病気を治すというのがアーユルヴェーダの考え方です。
自己治癒力を高めるには、身体に悪いものを取り除くことが必要です(アーユルヴェーダでは、身体に悪い老廃物を「アーマ」といいます)。
身体がデトックスされれば、気怠さや疲労感も取れますし、健康になります。美肌にも良いですね。
それを手伝うのがセサミオイル、つまりごま油です。
ゴマリグナン・リノール酸・オレイン酸などの栄養素
また、ごま油には下記のような栄養素が含まれています。
■ ゴマリグナン
健康食品などによく含まれている「セサミン」という栄養素をお聞きになったことはありませんか? ごまに含まれているセサミンは、ゴマリグナンの一種です。
ゴマリグナンには抗酸化作用があります。
身体の細胞が酸化すると老化の原因になったり、お肌では肌トラブルにつながったりしますから、ゴマリグナンはアンチエイジングにもなりますね。
■ リノール酸
不飽和脂肪酸の一種で、身体には必要不可欠な栄養素ですが、体内で作ることができません。
■ オレイン酸
こちらも不飽和脂肪酸の一種ですが、老化を予防する効能があるとされています。また、お肌の皮脂(ひし)に多く含まれている成分のため、美肌にも良いです。
皮脂とは
「キレイの先生」編集部です。皮脂は、毛穴から分泌されている油分で、皮膚の水分が蒸発しないように防いだりする役割があります。
アーユルヴェーダオイルの作り方
太白ごま油を湯煎する
ご家庭で白ごま油(太白ごま油)を使用するとき、そのまま使うわけではありません。
いちど加熱処理する必要があります。
これを「キュアリング」といいます(アーユルヴェーダのセサミオイルも、加熱処理されています)
ご家庭では、湯煎が行いやすいでしょう。
白ごま油を、100度くらいで10~15分湯煎してください。
そして、それを冷ましてから使います。
加熱処理した白ごま油は、まだ温かいうちに使うのがベストです。
できるだけ早く使い切るのが基本ですが、常温で半年間ほどは保存が効きます。
ホーリーバジルとブレンド
アーユルヴェーダのセサミオイルは、ベースオイルとして使われることも多く、そこにハーブや香辛料をブレンドしていきます。
サロンでも、セサミオイル単独ではなく、それをベースにしたブレンドオイルを使っています。
白ごま油は、もちろんそれだけで使うこともできますが、ハーブなどとブレンドするのもおすすめです。
ブレンドするのにおすすめなのが、「ホーリーバジル」です。
ホーリーバジルは、インドではセサミオイル・ココナッツオイルと並んで、代表的な生薬です。
ごま油と同じように、こちらも「万能薬」とされています。
ホーリーバジルは、苗でも売っていますし、パウダーもあります(インターネット通販でも購入できます)。
白ごま油とブレンドする方法は、湯煎するときに一緒に入れるだけです。
苗でお持ちのときは、枝ごと入れましょう。
保存するときも、そのままつけ置きで大丈夫です。
ホーリーバジルのブレンドオイルは、イグサのような香りでリラックスでき、アトピー肌のケアなどにもお使いいただけます。
シナモン・ブラックペッパーとブレンド
冷え性の方には、「シナモン」と「ブラックペッパー」をブレンドするのもおすすめです。
ブラックペッパーは、ホールタイプ(粉末になっていない粒のもの)を使います。
白ごま油を200mL作るとしたら、
・シナモン:1枝
・ブラックペッパー:5~10ホール
を目安にして、一緒に湯煎しましょう。
こちらも保存するときは、つけ置きのままで大丈夫です。
その他とブレンド
その他にも、バジルなどのハーブや、グレープフルーツなどの柑橘系の皮で、ブレンドオイルを作ることもできます。
また、精油(エッセンシャルオイル)を加えるのも良いですね。
ご自分のお好きな精油を加えれば、良い香りのブレンドオイルが出来上がります。
このように、白ごま油はそれだけで使うこともできますが、ハーブや精油をブレンドして楽しむことができます。
太白ごま油の使い方
では、白ごま油(太白ごま油)の使い方をみていきましょう。
うがいやスキンケア、マッサージなど、たくさんの使い方があります。
活用法1. うがい
白ごま油でうがいすると、口内の粘膜のデトックスになり、免疫力を高められます。
口臭や風邪の予防にも良いですね。
方法は簡単で、うがいするときに、水から白ごま油に変えるだけです。
インドではうがいした後もそのままですが、気になる方は水でゆすいでください。
「喉の調子が悪いな…」というときは、夜寝る前に、白ごま油でうがいするのもおすすめです。
活用法2. フェイスマッサージ
お肌と髪を形成するホルモンは、肝臓から作られています。
ごま油は肝機能にアプローチする効能がありますから、美肌にも効果があります。
白ごま油は肌なじみも良いので、お肌に直接つけることができ、スキンケアに使えます。
しみや小じわ、くすみといったお悩みにおすすめです。
スキンケアでの使い方のひとつが、フェイスマッサージです。
洗顔後、化粧水をつける前に、白ごま油を顔になじませます。
きちんとしたマッサージではなくても、化粧水をつけるように、白ごま油をただつけるだけでも大丈夫です。
特に、目の周りは小じわやクマが表れやすい場所ですから、そこを白ごま油でくるくると中指と薬指の腹を使ってマッサージしてあげると効果的です。
活用法3. オイルパック
白ごま油はスキンケアとしては、オイルパックにも使えます。
白ごま油を顔に乗せて、20分くらいしたら落とします。
先程ご紹介したホーリーバジルのブレンドオイルも、フェイスパックに良いですね。
* ちなみに、白ごま油を落とすときは、できるだけティッシュなどで拭き落とすようにしましょう。タオルで拭いても良いですが、そのタオルを洗濯して乾燥機にかけると、発火の危険性があります。実際、過去にそのような事故がありました。
活用法4. お腹のマッサージ
白ごま油は肝臓にアプローチしますから、(肝臓のある)お腹を中心にしてマッサージするのもおすすめです。
このとき、白ごま油はたっぷり使って、お腹を全体的にマッサージしてあげてください。
それは、アーユルヴェーダには「マルマ」という考え方があるためです。
マルマは、つぼと同じようなものですが、つぼよりも面が大きいとされています。
お腹を広めにマッサージすることで、マルマを刺激してあげることができます。
活用法5. その他
インドでは、白ごま油を目や耳に垂らす使い方もされています。
うがいと同じように、免疫力を高める効果があります。
これはアーユルヴェーダのドクターのもと行われる療法なので、日本で行うのはなかなか難しいです。
ただ、白ごま油を脱脂綿に含ませて、それで耳のマッサージなどを行うことはでき、免疫力アップにつながります。
* ごまに食品アレルギーのある方は、太白ごま油の使用はご遠慮ください。
まとめ
「キレイの先生」編集部です。
近所のスーパーにも置いてある太白ごま油が、こんな優れものだったなんて知りませんでした。
料理だけではなく、うがいからスキンケアにも、本当にたくさんの使い方ができますね。
まさに食べられる「美容アイテム」といえそうです。
しかし、昔の人々はすごいですね。
アーユルヴェーダが生まれたのは、何千年も前で、科学も発展していない時代です。
その中で、「太白ごま油には優れた効能がある」ということが分かっているのですよね。
そうした伝統や知恵は、現代でもこうして活用することができます。
アーユルヴェーダで使われる太白ごま油には、何千年も受け継がれてきた歴史の一端を、感じられるのではないでしょうか?
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※個人の感想で、効果・効能を保証するものではありません。
(取材:「キレイの先生」編集部 文:エステ&アーユルヴェーダサロン ROSA 鈴木 まり 先生、「キレイの先生」編集部)
* 2016年2月29日に公開した『太白ごま油のデトックス効能!うがいやスキンケア等の使い方』を再編集しました。