ニキビ治療に効く?市販や皮膚科で処方される軟膏の効果・注意点を徹底解説

炎症や化膿を伴う赤ニキビ・黄ニキビは痛みや腫れがあるだけでなく、色素沈着や皮膚の陥没といった跡を残す恐れも。こうなったら自分で何とかしようとせず、皮膚科で診察を受けて炎症や化膿を抑える塗り薬・飲み薬を処方してもらいましょう。ここではそれらの効果や注意点、そして市販薬で似た効能を持つとされるものについて紹介します。


悪化したニキビの治療は皮膚科で診察を

初期のニキビと異なり、炎症や化膿を起こしてしまった赤ニキビや黄ニキビ、内部に膿だけでなく血液も溜まってしこりになった紫ニキビは自分で何とかしようとするのは絶対にNGです。きれいに潰すのは困難ですし、肌の深部の真皮にまで炎症が及んでいることがほとんどなので、下手に傷つけるとかなりの確率で跡が残ってしまうからです。

できれば初期の白ニキビや黒ニキビのうちにケアしたり、皮膚科で処置してもらうのがベストですが、もし機会を逃してこのような状態になってしまった場合はすぐに皮膚科医の診察を受けるようにしましょう。

ニキビ治療は軟膏を使うのが一般的

皮膚科で行われるニキビ治療には、できてしまったニキビの炎症や化膿を抑制するために外用薬として軟膏が使われることが多いようです。

症状がひどい場合には抗生物質の内服薬が処方され、体の内外から治療を行います。その他、ホルモン治療やビタミン剤、レーザー治療などが症状に応じて併用されますが、ここではまずニキビ治療に使われる軟膏について解説しましょう。

べピオゲル

ベピオゲルは2015年4月に認可され、保険適用となった新しいゲル状のニキビ治療薬です。主成分の過酸化ベンゾイルには、ニキビの原因であるアクネ菌や化膿を引き起こす黄色ブドウ球菌を殺菌し、症状を改善する働きがあります。また、古い角質がスムーズに剥がれるのを促すピーリング作用もあり、毛穴を詰まりにくくするだけでなく、ニキビの治りを早め、肌をきれいにする効果も期待できるのです。

そして、最大の特徴は耐性菌が生じにくいということ。例えば、初めは効果があったのに繰り返し使っていくうちにだんだん効き目がなくなってきた…なんてこと、ニキビに限らずありますよね。これはその薬剤に対して耐性を持つ菌が生じてくるためとされています。しかし、ベピオゲルは抗生物質とはアクネ菌への効き方が異なるため、この耐性菌が生じることなく、使い続けることが可能なのです。

副作用に注意
ピーリング作用により表皮が剥がれたり、粉を吹く、ヒリつきや赤みが出るといった症状が多くあり、特に肌の弱い人によく見られる。あまりに気になるようであれば使用を中止し、医師に相談を。

また、紫外線に当たるとシミの原因になるので日中の使用は避けるか、日焼け止めをしっかり塗る。その他、たくさん塗ればその分効果が高まるわけではないので、用法容量は必ず守る。

ダラシンTゲル

ダラシンTゲルの主成分は抗生物質の一種「クリンダマイシン」。こちらもゲル状です。アクネ菌や黄色ブドウ球菌のタンパク質合成を阻害して殺菌する働きがあります。ニキビ治療薬としては最もよく使われるタイプと言ってよいでしょう。ローションもありますが、乾燥しやすいので一般的にはこちらが処方されることがほとんどです。

ダラシンTゲルは洗顔後の清潔な肌を化粧水で整えた後に使う薬です。できてしまったニキビには効果が期待できますが、予防する働きはないので広範囲に塗るのは避けましょう。また、即効性はなく、最低でも一週間は使い続けるべきですが、耐性菌が生じやすいので一ヶ月使用してもあまり効果が感じられない時は薬を変えた方がよいでしょう。医師に相談して、だらだら使い続けないようにしてください。

副作用に注意
かゆみやヒリつき、赤みがでる場合がある(ベピオゲルよりは少ない)

こうした症状が現れたら医師に相談を。

デュアック配合ゲル

こちらは2015年4月に認可されたベピオゲルの主成分である過酸化ベンゾイルに、ダラシンTゲルのクリンダマイシンを加えたニキビ治療の新薬です。両方の成分の利点を得られるため、最近ではニキビ治療のメイン薬剤としている皮膚科も増えてきています。ニキビの炎症や化膿の原因菌を殺菌し、肌のターンオーバーを促す働きで、比較的即効性があるのが魅力ですね。約2週間の使用で赤ニキビの数を半分に減らすことができたという試験結果もあります。

デュアック配合ゲルは耐性菌の生じにくい過酸化ベンゾイルが主成分ですが、もう一つのクリンダマイシンは反対に耐性菌が生じやすいという特性を持っています。そのため、長期間に亘って使い続けると効きにくくなるというデメリットがあります。短期間で赤ニキビを治し、以後は使用しないようにするのが正しい使い方と言えるでしょう。また、白ニキビには効果がありません。赤ニキビ以外には使わないようにしてください。

ディフェリンゲル

ディフェリンゲルは有効成分アダパレンの働きで毛穴を詰まりにくくするゲル状の治療薬です。具体的に言うと、顆粒細胞から角質細胞になるのを防いで毛穴が狭くならないようにしてくれるのです。ただし、白ニキビや黒ニキビには有効ですが、赤ニキビの場合ディフェリンゲルの単独使用では効果は期待できません。他の治療薬と併用することになります。また、効果が表れるまでにある程度継続して使用する必要があります。

副作用に注意
ベピオゲルと同様、ピーリング作用により表皮が剥がれたり、粉を吹く、ヒリつきや赤みが出るといった症状が多くあり、特に肌の弱い人によく見られる。あまりに気になるようであれば使用を中止し、医師に相談を。

また、紫外線に当たるとシミの原因になるので日中の使用は避けるか、日焼け止めをしっかり塗る。その他、たくさん塗ればその分効果が高まるわけではないので、用法容量は必ず守る。

リンデロンVG軟膏

リンデロンVG軟膏はベタメタゾンというステロイドと、抗生物質の一種であるゲンタマイシンを配合した抗炎症効果のあるクリーム上の塗り薬です。ステロイドに強い抗炎症・抗アレルギー作用があることはよく知られていますが、このリンデロンVG軟膏は強い部類に入りますので、短期間で素早く赤ニキビを治したい場合に使用されます。また、ゲンタマイシンには殺菌作用があるので、ニキビの原因であるアクネ菌の増殖を防いでくれます。

とはいえ、現在ではリンデロンVG軟膏はニキビ治療にはあまり使われなくなってきています。ステロイドは医師の指導の下、正しく使えば充分効果も期待でき、副作用などのリスクも回避できるのですが、やはり敬遠する人が多いこと、他に有効なニキビ治療薬が出てきたことなどがその理由でしょう。

日本皮膚科学会による尋常性痤瘡治療ガイドライン2016より引用
炎症性皮疹に,外用抗菌薬(クリンダマイシン,ナジフロキサシン,オゼノキサシン)を強く推奨する.

日本皮膚科学会による尋常性痤瘡治療ガイドライン2016より引用
炎症性皮疹(軽症から重症)に,アダパレン 0.1%ゲルと外用抗菌薬の併用を強く推奨する.

ニキビ治療に有効な市販の軟膏はある?

ニキビの治療薬はもちろん皮膚科で診察を受けた上で処方してもらうのがベストですが、なかなか時間が取れない、診療時間に間に合わないといった事情のある人もいるでしょう。そこで、ドラッグストアや薬局で手に入る、ニキビに有効とされる塗り薬をいくつか紹介します。

オロナインH軟膏

日本人なら誰でも知っていて、各家庭に常備されているのではないかと思われるほど有名な塗り薬。抗菌・殺菌作用があり、効能一覧にも「ニキビ」と記載されています。しかし、実際の効果はというと、やはり皮膚科で処方されるニキビ治療薬の代わりになるものではありません。確かに白ニキビや赤ニキビには効果が期待できるのですが、即効性はありませんし、完治には至らないことが多いのです。長期に亘って使い続けることで肌の常在菌にダメージを与えたり、軟膏に含まれる油分が新たなニキビを引き起こす可能性もあります。あくまで応急処置と考えて、数日塗布しても改善が見られない時は使用を中止するようにしましょう。

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テラ・コートリル

テラ・コートリルは市販のニキビ治療薬の中では赤ニキビに対して効果が高いとされています。これは抗菌作用と抗炎症作用のある成分が含まれているためです。特に抗炎症成分であるヒドロコルチゾンは弱い方に分類されるとはいえれっきとしたステロイドの一種。効果は充分期待できるでしょう。

しかし、赤ニキビが広範囲に亘ってたくさんできているようなケースには残念ながら不向きです。その理由は、すべてを治そうとするとテラコートリルの長期使用に繋がり、耐性菌が生じて効果がだんだんなくなってきたり、ステロイドの副作用が心配されるからです。数個の赤ニキビにのみに使いたい、という場合には有効でしょう。

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テラマイシン

テラマイシンは二種類の抗生物質を配合した、細菌やウィルスによる皮膚疾患の治療薬です。ニキビの場合は赤ニキビに特に効果的とされています。テラコートリルと製造元は同じですが、配合されている成分が異なるので用途も当然違ってきます。テラコートリルは赤ニキビのひどい炎症を抑える効果がありますが、テラマイシンは赤ニキビになりかけの段階で使うのがよいでしょう。ステロイドは配合されていないため、副作用はほとんどありません。しかし、抗生物質ですので長期の使用は避けるようにしてください。およそ2週間使っても改善が見られない場合には使用を中止しましょう。

【第2類医薬品】テラマイシン軟膏a 6g

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ニキビ治療用軟膏は正しく使おう!

最近は市販薬でもニキビに対してある程度の効果が期待できるものも増えてきました。もちろん皮膚科で処方される治療薬よりも、薬効成分の配合量などは少ないのですが、それが合っていて、効果が見られるのであれば充分でしょう。ただし、どんな治療薬を使うにせよ、用法用量はきちんと守ること。そして、改善が見られなかったり副作用と思われる症状が表れたら速やかに医師の診察を受けるようにしてくださいね。

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記事内容は、情報及びこの情報を用いて行う利用者の判断について、正確性、効能、効果、その他一切について責任を負うものではありません。この記事の情報を参考に行動する場合は、利用者ご自身の責任において行ってください。

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