フレグランスの種類と上手な付け方
フレグランスは4種類に分類されています
香水ショップやブランドショップを覗いてみると、さまざまなフレグランスがズラリと並んでいます。ですが、よく見るとフレグランスの呼び名が異なっていることに気がつくのではないかと思います。
フレグランスは、「オー・デ・コロン」、「オー・ド・トワレ」、「オー・デ・パルファン」、「香水」の4種類に分類されていますが、それぞれ香料の濃度、含有する蒸留水やアルコールの濃度により、香水の質そのものが変わるとともに、呼び名も変わります。
オー・デ・コロン
4種類中、最も弱い香りで、シャワーコロンなどもこの種類に分類されます。香料の濃度は3~5%と少ないため、香りの持続性は低くなります。
特に強い香りがあまり好きでない方は、このタイプをアトマイザーに移して持ち歩き、香りが弱まった頃合いを見計らって手首や耳の後ろなど、体温が高くなりやすい静脈付近にスプレーしてみてはいかがでしょうか。
また、ロングヘアーの型の場合には、髪に少量振りかけておけば、ほのかに髪が香り、女性らしさを演出することができますよ。
オー・ド・トワレ
香料の濃度が5~10パーセントと、オー・デ・コロンより若干高くなっていますが、香りの差はそれほどありません。
このタイプのフレグランスは香りの強さの程度や価格が手頃であることから、最も多く市場に出回っています。このタイプもまた、オー・デ・コロンと同様の使用方法が適切ですが、オー・デ・コロンよりも香りの持続性が長いため、付け過ぎにはご注意を。
オー・デ・パルファン
香料の濃度が10~15パーセントと、さらに高くなります。このタイプは香りの持続性が5~6時間と長く、香りが弱まってもしばらくは弱い香りが持続します。
オー・デ・コロン、オー・ド・トワレと同じ感覚で付けてしまうと、体温で温まった香料が思いのほか強い香りを放つことがあります。
特に乗り物の中やオフィスなど、仕切られた狭い空間に於いては、香りが苦手な人の存在も考慮し、付け過ぎてしまわないよう、注意を払いましょう。
香水
香料の濃度が15~25パーセントとなっており、かなり強い香りが持続します。
また、アルコールの濃度は96%と非常に高いため、アルコールに対して過敏に反応するお肌に直接付けることはおススメできません。
お肌の弱い方は、髪や衣類などに1滴程度たらして使用することをおススメします。
ただし、香水に使用されている濃度の香料は色素が強いこともあり、衣類やハンカチに使用した場合にはシミとなってしまうこともありますので注意が必要です。
さらに、お肌に直接付けた場合には直射日光に反応し、色素沈着の原因となることがあります。香水をお肌に付けた場合には、なるべく直射日光に当たらないように気をつけましょう。
香りのタイプ
オリエンタル系
東洋のエキゾチックな雰囲気をイメージした香りが多く、大人の女性向きです。ムスク(動物の体内分泌物・ジャコウジカが有名)や樹脂から採取される香りを基調としたものが多くなっています。
爽やかなイメージというよりかはセクシーなイメージが強いため、デートやパーティー時の使用に向いています。ただし、付け過ぎてしまうとくどい感じになりますので、ほのかな香りを意識して、少なめに。
「イランイラン」、ゲランの「シャリマー」、イヴ・サンローランの「オピウム」、ゲランの「夜間飛行」など。
フルーティーフローラル系
年齢を選ばずに楽しめるタイプの香りです。セクシーさよりかは爽やかさを強調しており、男性ウケする香りのタイプであるといわれています。シーンを選ばず、カジュアルな感覚で楽しむことができます。
イヴ・サンローランの「ベビードール」、ティファニーの「トゥルーエスト」、エスティ・ローダの「ビューティフル」など。
フローラルブーケ系
天然の花の香りをベースとしたタイプの香りです。ひとつの種類だけではなく、数種類の花の香りをブレンドさせ、香料をプラスした製品が多いようです。
女性らしさを強調したいときにおススメしたい香りですが、多く付け過ぎると甘ったるい感じになり過ぎるので気を付けましょう。
ゲランの「ゲルリナーデ」、ランコムの「トレゾァ」、アラミスの「キトンドンナ」など。
フローラルグリーン系
どちらかというとクラシックなイメージが強いタイプの香りです。オリエンタルの要素と似た感じで、爽やかながら濃厚でセクシーなイメージが強いというのが特徴です。このタイプも、どちらかというと大人の女性向きの香りです。
シャネルの「№19」、シャネルの「クリスタル」、クリスチャン・ディオールの「ディオリッシモ」など。
シプレー系
地中海のキプロス島に生息しているジャスミンなどの花、柑橘類、樹皮などをブレンドして作られている香りです。
花や樹皮の放つ甘くすがすがしい香りは、男性、女性ともに人気です。シプレー系は6種類に分類されていますが、フルーティー系、ウッディ系が特におススメです。
ゲランの「ミツコ」、ジャクリーン・クチュリエの「コリアンドレ」など。
シトラス系
香水初心者におススメしたいタイプの香りです。柑橘系の爽やかさは、多少つけ過ぎてしまっても嫌味な感じにならないため、とりあえず香水の付け方の練習をしたいという方は、まずこのタイプから試してみるとよいでしょう。柑橘系の香りは、男性化粧品などでもお馴染みであり、ユニセックスなタイプの香りであるといえます。
カルバン・クラインの「エタニティ」、アナスイの「スイラブ」、ニナ・リッチの「ラブインパリス」など。
香水の上手な付け方とは?
香水は、体温によりその表情をさまざまに変化させます。
まず、香水にはアルコールが含まれているため、揮発性であるといことを頭に入れておいて下さい。さらに、揮発性の物質は、下から上へ流れていくという性質を持っています。また、体温の高い部分では揮発の度合いが大きくなり、より香りが強調されます。
つまり、体温の高い静脈付近を選び、付け過ぎないことを心がけることが上手な香水の付け方であるということですね。
香水はどこにどうやって付ければいい?
ほのかに香らせる「手首」
香水初心者の方におススメしたい部位です。
コロンやトワレなど、比較的ライトな香りのものであればそれほど意識する必要はありませんが、パルファンや香水の場合では、片方の手首に1滴たらし、左右の手首をこすり合わせて馴染ませてみましょう。
そして、両手首をご自身の胸より下の位置に置いてみて下さい。そのときにあなたご自身が感じた香りが、他人も感じる香りです。ここで少し香りが弱いと感じた場合には、もう1滴たらして様子を見ましょう。
手首にフレグランスを付けるメリットは、手を動かすたびに、ほのかな香りが漂うという点です。
つまり、あなたの周辺からなんとなく心地よい香りが流れてくるというイメージであり、いかにも「香水を付けました!」というしつこさはありません。
特に香水に慣れていない方は、付け過ぎてしまうという傾向が強いようです。
万が一付け過ぎてしまっても大げさにならない部位が手首ですので、まずはこの部位から付け方の練習をしてみましょう。
肘の内側
この部位も、比較的失敗なく安心して香りを楽しめます。
手首と同様、ほのかに香らせることがポイント。
ただし、真夏など汗をかきやすい時期にはフレグランスの成分によりお肌にかぶれや炎症が起こる可能性も否めません。そのような肌トラブルが発生した場合いには、すぐに洗い流してお肌の様子を見守りましょう。
ポピュラーな「耳の後ろ」
最もポピュラーな部位であり、この部分からフレグランスの香りを漂わせている女性が多いですね。
この部分はご自身の鼻に近いということもあり、付け過ぎてしまうとご自身が不快になってしまうことがありますので、くれぐれも付け過ぎには注意して下さいね。
また、ポニーテールやアップスタイルのヘアスタイルを作っている方は、紫外線に注意しましょう。
この部分は耳の陰に隠れているため、それほど心配する必要はありませんが、特に屋外で長時間過ごすときなどは、なるべく直射日光を浴びることがないよう、気を付けましょう。
うなじ
この部位は非常に皮膚が薄く敏感であるため、注意深く付ける必要があります。この部分もまた、紫外線の影響をダイレクトに受けやすいため、ヘアスタイルによっては付けないほうが無難であるという場合もあります。
髪
しつこいようですが、香水は揮発性です。ということは、揮発と同時に髪の水分を奪ってしまうことがなきにしもあらずということです。
毛先に付けるのが一般的ではありますが、切れ毛や枝毛が目立つ傷んだ髪の毛先に付けることはあまりおススメできません。
ご自身の毛先の状態を確認し、痛みが目立つようであれば、毛先より少し上を狙って付けてみましょう。数センチの差であれば、香りの効果はまったく変わりませんよ。
指先
この部位に付ける方も大勢いらっしゃるようですが、指先を香らせるに当たっては、少々注意が必要です。というのは、指先は生活の中であらゆるものに触れる部分であり、その中には香りが付いてしまっては困るものも存在しているからです。
指先にフレグランスを付けたい場合には、普段あなたが指先で触れているものを確認し、支障がないようであれば指先の香りのお洒落を楽しみましょう。
衣類やハンカチ
お肌に直接付けるわけではないので、お肌の弱い方におススメしたい方法です。付け方のコツとしては、スカートやパンツの裾部分にほんの少し付けるということ。
ハンカチであれば、直接お肌に触れにくい部分、たたんであるハンカチのいちばん裏側、角の一か所などがおススメです。
ただし、香水の種類の項目でもお話させて頂きましたが、製品によっては色素が強く、布に染み込むとシミとなってしまう場合があります。
衣類にフレグランスを付ける場合には、アトマイザーに移し、細かいミストをシュッとひと吹きする要領で行うとよいでしょう。
フレグランスを使用することができない素材とは?
衣類やハンカチは布製品であるため浸み込んだあとにお洗濯して落すことができます。ところが、皮製品や塩化ビニール製品の場合、素材の内部にまでフレグランスが浸み込んでしまうと落すことができません。
フレグランスを使用する際には、くれぐれも皮製品や塩化ビニール製品に付着しないよう気を付けましょう。
フレグランスとマナーについて
冠婚葬祭とフレグランス
香りのお洒落はとても素敵です。ところが、時としてそれがマナー違反になってしまうこともあります。それでは、冠婚葬祭に分類し、マナーの観点からフレグランスについて考えてみることにしましょう。
結婚式などのお祝い事の席でのフレグランス
結婚式などのお祝い事の席では、特にフレグランスに対して気を使う必要はありません。むしろ、フレグランスが喜びの表現であるという捉え方もできますね。
ですが、ひとつだけ注意して頂きたいことがあります。
たとえば、小さなお子さんが主体であるお祝い事である場合、あなたにとっては心地よい香りであったとしても、主役であるお子さんが香りに抵抗を感じてしまっては、元も子もありません。
香りはそれをまとっている人物を印象付ける大切なアイテムです。大人にとっては心地よい香りであっても、小さなお子さんの捉え方はまた別であるということを理解して、お子さんと一緒に楽しいひと時を過ごせるよう、配慮しましょう。
弔事のフレグランス
赤い口紅やマニキュアがタブーであるのと同様、喜びを表すアイテムの使用は避けましょう。
ただし、まったくフレグランスを付けてはいけないのかというと、そのようなことはありません。フォーマルスーツをしまいこんでいるうちに、クローゼットの臭いや防虫剤の臭いが移っていることもあるでしょう。
そのような場合には、「臭い消し」のつもりで、優しいフローラル系のフレグランスを少しだけ付けます。
なぜフローラル系かというと、万が一オリエンタル系のセクシーな香りが強く漂ってしまった場合、あなたに対し「不謹慎である」という印象を他人に対して与えてしまうことも考えられるからです。
弔事は非常に厳かな場です。故人に対する敬意を示すためにも、香りはフローラル系、臭い消しのつもりで、わずかに香りが漂う程度に留めておきましょう。
フレグランスに対してアレルギーがある人も
小さなお子さんと同様、強い香りに対して過敏に反応する方は案外多いものです。時として、それがくしゃみや頭痛の症状を発症してしまうこともあります。
フレグランスを使用する際には、周囲への気遣いを忘れずに、付け過ぎない配慮も大切ですね。