初めてでも大丈夫!0から説明、誰でもわかるスレート屋根の全て
2014.04.20
0から説明!誰でもわかるスレート屋根の全て
スレート屋根を選んだ方の69%がスマートなデザインが決め手と言われ、日本古来からある瓦とは違い、洋風のデザインには最適なスレート屋根が注目されています。
本ページではスレート屋根の設置をこれから考えている方、既に設置済でメンテナンスを考えている方、どちらの方にも必要なスレート屋根の情報をわかりやすくご紹介していきます。
正しくスレート屋根を理解して、最適な住宅環境を作り守っていきましょう!
1.スレート屋根とは
スレート屋根の呼び方
スレート屋根は、「カラーベスト」「コロニアル屋根」「ストレート屋根」とも呼ばれたりします。スレート屋根は粘土板岩を使用した建築材料全般のことを指します。
「カラーベスト」「コロニアル屋根」は旧クボタのスレート屋根の商品名で、クボタ松下電工外装のスレート屋根は採用率トップでシェアが高かったため、いつの間にか
「カラーベスト」や「コロニアル屋根」はスレート屋根の代名詞のように使われるようになりました。
「ストレート屋根」は、文字の見た目と屋根の形状から誤って使われるようになったのではないかと言われています。
スレート屋根の4つの種類
スレート屋根とは薄い板状の屋根材の事で、粘土版岩を薄く加工した屋根材です。
混合素材によって4つの種類に分類されます。
2:石綿スレート(現在は製造中止)
セメントと石綿(アスベスト)を混ぜて形成したスレートで、健康に害があるアスベスト問題があってからは使われることがなくなりました。
軽量で、費用が安いということで古いスレート屋根で多く使われています。
※詳しくは4.アスベスト問題とスレート屋根で触れます
2.スレート屋根の構造
スレート屋根の構造は瓦などと大きく変わらず、野路板の上に防水シート(ルーフィング)を設置して、その上に屋根材を敷きつめていきます。
屋根材はステンレスの釘を使用して固定します。
瓦屋根との一番の違いは桟木を使用する必要がないため、防水シートを施工した後に施工ができます。
3.スレート屋根のメリット・デメリット
スレート屋根は様々な開発がされていて、従来の耐久性などの弱点が強化されています。
まずはスレート屋根単独の特徴をお伝えした後、瓦・金属屋根との比較を行っていきます。
スレート屋根の5つの特徴
1 高い耐久性能:表面は劣化をし安いですが、丈夫な材質を使っているので非常に長持ち
2 耐火性・耐熱性:燃えにくく、熱伝導率が低い素材を使用しています
3 耐腐食性:湿気や水に強い商品が増えてきており、腐りにくくなっています
4 経済性:一部高価な商品もあるが瓦などに比べると安価
5 デザイン性:施工がしやすく、複雑な家の屋根に適していたり、カラーバリエーションが豊富
瓦屋根との比較
■スレート屋根が瓦より優れている点■
1 安価:素材により大きく変わりますが瓦の半分くらいの価格で施工が可能
2 デザイン性:カラーが豊富で裁断しやすく、複雑な屋根にもあわせて施工が可能
3 重量:軽いため重量をあまり気にせず、構造の設計が可能
■瓦屋根のほうが優れている点■
1 耐久力:一般的に瓦屋根のほうが耐久力が高い
2 耐火性:瓦は高温で焼成しますので燃えにくい
3 防水性:スレート屋根に比べて防水野力は高い
4 遮音性:遮音性も瓦のほうが優れている
5 メンテナンス性能:塗装の必要がなくメンテナンスの頻度は少ない
金属屋根との比較
■スレート屋根が金属屋根より優れている点■
1 耐熱性:スレート屋根素材のほうが熱伝導が低い
2 遮音性:金属屋根は遮音性がほとんどなくスレート屋根のほうが遮音性は高い
3 デザイン性:カラーバリエーションが多い
4 耐塩害:さびないため塩害性は高い
■金属屋根のほうが優れている点■
1 メンテナンス性能:経年劣化が少なくメンテナンスの頻度が少ない
2 防水性:スレート屋根に比べて防水性能は高い
3 安価:スレート屋根よりも安価
それぞれにメリット・デメリットはありますがスレート屋根は、「瓦」「金属屋根」に比べると、価格・性能面で非常にバランスが良い素材と言えます。
4.アスベスト問題とスレート屋根
スレート屋根は、元々アスベスト(石綿)を混合しているものがほとんどでした。
現在はアスベストの使用が禁止されているため新しく施工した(2004年以降)スレート屋根にアスベストは使用されていませんが、古くからあるスレート屋根にはアスベストが含まれている危険性があります。
後ほど紹介しますが、スレート屋根のメンテナンス方法の1つに葺き替え工事があります。
葺き替え工事は既存の屋根材を剥がすメンテナンス方法のため、古いスレート材の場合、剥がす際にアスベストの影響を受ける可能性があります。
ご自宅のスレート屋根がアスベストを含んでいるかどうかがわからない場合、現地調査の手配も可能でございますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
アスベスト使用の場合、メンテナンス時に追加費用が発生する可能性がありますので確認するようにしましょう。
(屋根材を剥がさずにメンテナンスを行う、重ね葺き工法などもあります。重ね葺きにもメリットデメリットがあります。6スレート屋根工事方法でご紹介します)
5.メンテナンスのタイミング
スレート屋根は瓦屋根と異なり、定期的に塗装を行わないと「耐熱性」「防水性」等の性能を維持できなくなってしまいます。
塗装は10年~15年程度で行うのが良いとされていますが、タイミングがわかりにくく、雨漏りなどの被害が出て初めて、メンテナンスを行おうとしてもすでに遅く、葺き替えや重ね葺きを行わないといけない場合があります。
タイミングに関しては明確に決まっているわけではありませんが、概観を確認することである程度、時期を確認することはできますので下記項目を元にご自身でチェックを行ってください。
※項目は外観に関するチェックが多いですが、危険ですので自ら屋根に上って、チェックをするのはやめてください。
スレート屋根のチェック箇所
1 雨漏りが発生、天井にシミができた
2 色あせ・色むらが出ている
3 塗料がはげてしまっている
4 カビやコケが発生している
5 スレート屋根にひび割れが発生している
6 スレート屋根がずれている
7 スレート屋根を止めている釘にさびている、抜けている、ゆるみ
上記のような症状が出ていればメンテナンスのタイミングといえます。
実際に工事の必要があるかどうかの最終判断は点検を受けてから行うことが望ましいです。
チェック項目によるメンテナンス方法
1の場合 (塗装・葺き替え・重ね葺き)
雨漏りが起こっている可能性があり、天井裏の状況などを確認する必要があります。
長期間、雨漏りを放置しておくとカビやシロアリが発生してしまい、家屋に致命的なダメージを与える場合があります。
致命的なダメージがある場合、屋根の工事だけでは解決できない可能性があります。
2~4の場合 (塗装)
屋根材に以上がない場合、洗浄と塗装のみで本来の性能を取り戻すことができる場合が多いです。
適度なタイミングで塗装を行うことで、スレート屋根材の寿命が長くなります。
5・6の場合 (葺き替え・重ね葺き)
スレート屋根材自体が痛んでいる可能性が高いです。塗装では本来の性能を取り戻せない可能性がありますので新たなスレート屋根材を設置する必要があります。
7の場合 (部分的な修繕)
一部釘が抜けた程度であれば大きな修繕工事は必要なく、当該部分の修繕のみで対応することが可能です。
6.メンテナンス方法
5メンテナンスのタイミングで少し触れましたが、メンテナンス方法には次の3つの方法があります。
3つのメンテナンス方法
1:屋根塗装
2:葺き替え
3:重ね葺き(カバー工法)
それぞれにメリット・デメリットがありますのでしっかりと整理してください。
1:屋根塗装
屋根塗装のポイント
1 既存の屋根はそのまま、塗料で保護コーティングを行う
2 機能性塗料が多く出ており、「防水」「断熱」「遮熱」等の効果を得ることができる
3 定期的なメンテナンスとして利用
4 スレート屋根材、本来の耐久力は回復しない
5 塗料によってコストが大きく変わる
塗装は葺き替えや重ね葺きに比べると比較的安価ですが、屋根材をそのまま使用しますので既存の屋根材が劣化をしている場合、適しないメンテナンス方法です。
屋根塗装お勧め塗料
屋根塗装の場合どのような塗料を使うのが良いか相談を受けることが多いのでお勧めの塗料をご紹介します。
日本住宅工事管理協会がお勧めする屋根塗料
1 シリコン塗料:コストパフォーマンスで選ぶならこれ!
2 断熱塗料ガイナ:断熱性能が非常に高い塗料
公式サイト
※音声が流れるので音量に注意してください
3 アステックペイント:防水性が非常に高い塗料
公式サイト
上記以外にも様々な塗料があります。
他にも気になる塗料などがありましたらお問い合わせください。
ここに注目「縁切り」
参照:http://www.ig-consulting.co.jp/inoue_corp/blog/koujien/2011/10/post-621.html
屋根塗装が終わった後、水の道筋を防がないように「縁切り」という作業が必要です。
「縁切り」を行わない場合、水が逃げ場所を失いとどまってしまうことで腐敗を進めてしまいます。
「縁切り」を行わない手抜き業者が多い報告を受けています。
塗装が終わったらと安心をせずに目を光らせるようにしましょう。
2 葺き替え
葺き替えのポイント
1 既存の屋根材を撤去するのでルーフィングや野地板の手入れも可能
2 新品になるので防水の確実性が高い
3 工期が長く、騒音が出やすい
4 産廃が発生する
5 施工中は雨が入りやすくなる
6 コストが高い
葺き替え工事は屋根塗装や重ね葺きに比べると価格が高いです。
既存の屋根材を全て撤去しますので、アスベストが含まれているスレート屋根材の場合、アスベストが飛散する可能性があります。
屋根材を撤去することで野地板、防水材の状況を確認することができます。(通常の工事を行っている場合、野路板や防水材は痛みにくいといわれています)
調査をしてもらい、野地板などが傷んでいる場合、重ね葺きを行ってもあまり意味を成さない場合がありますのでしっかりと確認する必要があります。
ここに注目「耐震性」
葺き替えか重ね葺きを選ぶ際に注目すべき点に「耐震性」があります。
重ね葺きは既存の屋根材を撤去しないため、屋根の重量が新しい屋根材の分プラスされてしまいます。
「屋根が重くなればなるほど地震に弱くなる」ということはないのですが、家の構造で耐えられる重量が決まっています。あらかじめ屋根の重量が増えることを想定して、設計されている場合は問題がないのですが、想定されていない場合、重たい屋根にすることで地震に弱くなる可能性があります。
3 重ね葺き(カバー工法)
参照:http://www.yanekouji-pro.com/cover.html
重ね葺きのポイント
1 既存の屋根をそのままにして、上に新品の屋根材を設置する
2 比較的工期は短くてすむ
3 コストは葺き替えよりも安い
4 重量が増えることで耐震性に心配がでる
5 いずれは産廃処理費がかかる(産廃処理費用は年々上がっています)
6 確認申請が必要です
既存の屋根材を撤去しないで、工事ができるので、工事中の雨漏りの心配が少ないです。
施工中は葺き替えに比べて、騒音や振動が少ないです。
葺き替えの際にも記載しましたが、下地が腐食している場合、野路板はそのままで徐々に腐食は広がってしまいます。
耐震性を考慮しないと地震に弱くなってしまいます。
ここに注目「遮熱・断熱」
屋根を二重にすることで断熱や遮熱の性能が上がり、光熱費の削減ができます。
7 スレート屋根メーカの紹介
最後にスレート屋根を製造しているメーカーを少しご紹介いたします。
下記以外にも多くのメーカーがありますので、参考程度に見ていただければと思います。
スレート屋根メーカー
ケイミュー株式会社 ※音声が流れるので音量に注意してください
商品紹介ページ
最後に
屋根は家の中で「太陽熱」「風雨」等を常に請け続ける一番過酷な場所です。
痛むスピードも速く、被害が大きくなりやすいです。
ただ、見えないため、処理が遅くなりやすいです。
確認しなければいけない情報は非常に多く、全て押さえるのはとても難しいです。
実績があり、安心できる施工会社にしっかりと調査をしてもらい、きちんと対応してもらうことが一番です。
日本住宅工事管理協会では、当協会の認定試験に合格した優良工事会社を「指定優良会員業者」として、施工会社無料紹介サービスを行っておりますので、お問い合わせ下さい。