今月はオーガニックセフテンバーとして祝われているので、しばらく前から関心のあったこのトピックについて書くいいタイミングだろうと考え、記事を書くことにしました。特に次のようなコメント:

「農薬のかかった食べ物は、体内の酵素を破壊し、食物を適切に消化することができなくなるので、私はオーガニック食品しか食べません」(あるジュースバーで耳にしたもの)

などや…

「ノンオーガニックのリンゴは、基本的に毒の塊である」(Instagramの投稿から)

などに搔き立てられました。

そしてInstagramで2つの質問をしました:
1.オーガニックを食べますか?
2.(はいにしても、いいえにしても)理由はなぜですか?

投稿は結果的に100以上のコメントを集める上々の出来でした!私はオーガニックを購入する動機と、買わないという人々の理由を本当に知りたかったのです。先週Instagramで、私は意図的にオーガニック農業に関する私の考えや意見を除きました。今日私はそれらを戻していきます。



私は、それが唯一の選択肢でない限り、一般的にはオーガニック製品は何も買いません。これは、私が何らかの形でアンチオーガニックだからではなく、単に想定される利益が余分なコストを上回るとは考えていないからです。前はオーガニック製品を買わないことに罪悪感を感じてましたが、今私は自分自身を正当化して説明することができると感じており、以前のような罪悪感を感じることはもう絶対にありません。

明らかに、今私が抱いている理由は、以前の考えよりもはるかに複雑で洗練されており、これから詳しく議論しようと思っている、オーガニック農業とその製品を取り巻くいくつかの共通する神話と、うまく繋がっています。

1.オーガニック農家は農薬を使用しない。

農薬を使わないで生産することは、多くのオーガニック購買者が目指す理想です。実際、それはInstagramで言及された主な理由の1つでした。これは完全に間違っています:ここで見られる、英国のSoil Association(土壌協会)で使用が認可されている農薬の長いリスト(12ページ!)があります

オーガニックラベルには、農薬がどれくらいの量、どれくらいの頻度で作物に散布されたかは書かれていません。 農薬を一年に一回だけ散布するノンオーガニック農場もあれば、毎週散布するオーガニック農場もあります。Michael Pollenの言葉を引用すると、「彼らは文面ではオーガニックだが、精神はオーガニックではない。彼らの実態を見たら、ほとんどのオーガニック消費者は騙されていたと感じるだろう」。 まったく農薬を散布していないオーガニック製品を見つけられる可能性は、特にスーパーマーケットでは信じられないほど少ないでしょう。ほとんどの農家にとって、収穫量の低さのために、選択肢がないのです。 結局は農業は他の業界と全く同様にビジネスであり、農家は利益を上げるために仕事をしているのです。

私は、人々が「農薬まみれ」というフレーズを用いて、従来の農法を説明するのを見聞きしたことがあります。この表現は単に恐怖をあおる誇張された言い回しであるだけでなく、完全に間違っています。農薬は高価なのです。必要な量は非常に少ないのにもかかわらず、わざわざ作物を高価な農薬まみれにする理由があるでしょうか?これは単純に理にかなってないのです。

オーガニック農業と従来の農業との違いは、農薬の使用ではなく、農薬の由来です。 オーガニック農法は自然由来の農薬を使用していますが、従来の農法では合成的に生産された農薬を使用する傾向があります。 これはナンバー2につながります...

2.オーガニック農場で使用される自然農薬は、合成農薬よりも優れている/毒性が低い

おそらく40年前だったら事実だったかもしれませんが、現在では新しい合成農薬が承認を受けて市場に出回るには、何年もの期間と、何百万ポンドのコストがかかります。自然および合成、両方の農薬は厳密に研究されていますが、場合によっては自然農薬の方が実際には合成農薬よりも毒性が高場合もあるのです。

すべての農薬、除草剤、殺菌剤は有毒です。それらはどれも、植物なり昆虫なり菌なり、何かを殺すことが目的であることを考えれば納得がいくと思います。しかし、ある程度の濃度で昆虫に有毒であるという理由だけで、人間にも同じように毒であるということにはなりません。チョコレートは犬にとって有毒だからと言って、あなたが自分でそれを食べることを止めることはないでしょう!コーヒーには数千種類の化学物質が含まれており、いくつかは発癌物質として知られています(癌を引き起こす可能性があることが知られている)。 コーヒーを一杯飲む毎に、10mgの発癌性物質を摂取しているのです。これは農薬の残留物から1年で摂取する発癌性物質よりも多いのです。私の話を聞いて、コーヒーを飲むのをやめる気になったでしょうか?あなたはまた、米国で議論の対象となっている除草剤グリファサートについても聞いたことがあるかもしれません。しかし、グリフォサートはコーヒーより毒性が10倍も低いのです。 用量を摂りすぎれば何でも毒になります。飲みすぎれば、水でさえも毒になるのです。

多くのバクテリアや植物は、あなたが絶対に摂取したくないし、絶対に皿の上に散布したいと思わないような毒や毒性化学物質を生成します。ここでの要点は、自然であることは、自動的に良いことを意味するわけではないし、合成であることが自動的に悪いことを意味するわけでもないということです。私たちは、発音できないからというだけの理由で、化学物質を恐れるべきではないのです。(これについては、私はこちらの記事でも書いています)



3.オーガニックの方が環境に良い

場合によってはその通りですし、また別の場合にはそうではありません。オーガニック農場は従来の農場より20%少ない収穫量しか持たないことが判明しています。他の研究によれば、その量は50%とも言われています。 オーガニック農業は非常に大きな土地が必要となるため、もし現在の(そして増加している)人口とともに、すべての農場が突然オーガニックな方法に切り替えたら、食糧生産が大幅に減少し、現在よりさらに何百万人も多くの人々が栄養失調に陥るでしょう。ノンオーガニック農法は、食糧の世界的需要に対応するために不可欠なのです。あなたは、オーガニック農業は自給自足としては持続可能であると主張するかもしれませんが、地球規模で持続可能ではないのです。

すべての作物には、成長に必要なミネラルが必要です。これらの栄養素が土壌中で遊離し、作物によって活発に利用されない場合、それらは潜在的に洗い流され、藻類の生育を促し水中に「デッドゾーン」を生み出す可能性があります。オーガニック堆肥と肥料を添加する方法は、従来の農業で使用されている滴水灌漑よりもはるかに洗い流されやすく「デッドゾーン」の発生に寄与する可能性が高いことを意味しています。

よって、ある種のケースでは、オーガニック農業は、特に輪作や単一栽培の回避に関しては、環境により良いかもしれません。しかし他の場合にはそうではないのです。

4.オーガニックはより健康にいい。

これも、Instagramでのオーガニックを選択するトップの理由でした。これは農薬の不使用(神話#1を参照)を理由とする人もいましたし、別の人は単純に栄養分の多さを理由に挙げていました。

2010年、英国のある独立した研究グループは、従来の農産物とオーガニック農産物を比較した50年以上にわたる100以上の研究のメタ分析を実施したところ、15以上の栄養素の栄養成分について、違いが存在するという一切の証拠を見つけられませんでした。オーガニック農産物が栄養的に優れていることを示す単一の研究をオンラインで見つけることは非常に簡単ですが、これらの研究のほとんどは、限られたデータを伴う不完全にデザインされた研究であること示されています。





系統的レビューの一つを引用すると「オーガニック製品のビタミン含量には一貫した違いはなく、オーガニックな栽培法によるものを従来の方法で栽培された農産物と比較した場合、ただ一つの栄養素―リン―のみが、高い値を示した(研究者らは、リン欠乏症はほとんど存在しないため、これに臨床的意義はほとんどないとも記している)」。研究者らは、オーガニックの方が健康的であると示す、いかなる果物や野菜も特定できませんでした。

食品基準局(FSA)は、「栄養面においては、高価なオーガニック食品を購入する理由はない」と結論付けました。したがって、オーガニックかどうかを心配するよりも、より多くの果物や野菜を食べましょう、というのが、これらの結論に基づいて私が与えられるアドバイスです。

5.オーガニック製品の方が美味しい

2人のオランダ人の「エキスパート」が、新製品のオーガニック食品を試食するのだが、実際にはマクドナルドの製品だった、という素晴らしい動画を見たことがあるでしょうか?とても可笑しいのと、プラシーボ効果がどれだけ強力であるかを本当に浮彫にしているので、ぜひ観てみてください。

このプラシーボ効果は、ワイン、ウォッカ、そしてこのようにオーガニック農産物においても、何度も実証されています。マーケティング戦略と社会的圧力は、私たちが何を購入し、何を好みとするかを決定する上で、大きな役割を果たしています。 安価なものよりも高価なワインの方が美味しいと判断すること、そして従来の農作物よりも高価なオーガニック製品の方が美味しいと感じることは通常のことです。実際に違いがあるかどうかを判断する唯一の方法は、ブラインドテストを行うことです。しかし結論は、従来品とオーガニック農産物の間に有意な差は見られなかった、というものでした。

6.でも、ビッグファーマ/ビッグ農業/その他ビッグなんとか

ウェルネス業界では科学や大きな組織に対する不信感が持たれやすい傾向にあり、それには、大企業が研究費を拠出している場合があることが、要因として寄与していると思われます。実際には、企業や組織から資金提供を受けているどんな研究も、バイアスが生じる可能性がありますが、オーガニック支持者はオーガニックの研究でも同じことが起きていることを直ぐに見落としてしまうようです。オーガニック産業は多大な研究資金を提供しており、世界中の科学者やブロガーにも、オーガニック製品を宣伝する記事を書いて発表するための資金を提供しています。これは新しいことではありませんが、私たちは非常に一方的な観点から物事を見てしまう傾向にあります。ビッグ農業が研究に影響を与えていると主張するつもりなら、ビッグ・オーガニックについても同様のことを主張しなければなりません。

私は、農薬の使用が政府によって承認されるプロセスを要約したこの見事な記事を見つけました。陰謀ではなく、非常に厳格なガイドラインと非常に厳しいテストになっています。

私が遺伝子工学(すなわちGMO)の主題について全く触れていないこと注意してください。それについては、書きたいことがたくさんあるので、丸々一つの記事を書く価値があるという事と、コメント欄をGMOに関する議論の場にしたくなかったためです。

結びに...

私は従来農業にもオーガニック農業にもすべての答えがあるとは信じていません。オーガニック農法の持続可能性と、従来の農業の技術的進歩を組み合わせることで、より良い方向への一歩となるでしょう。両方とも、それぞれのメリットを持っているので、どちらの側につくとか、オーガニック vs 従来農法という図式も信じません。

オーガニックなロビイストや組織は、オーガニック農産物を、完全に無農薬で健康的で環境に優しいものというこのイメージで描きます。一部のケースではそうかもしれませんが、保証されてはいません。多くの場合、従来の農産物は同じレベルの農薬を含み、栄養価にも違いがなく、環境にも同等に優しく、味の違いもありません。単一栽培や輪作の回避、そして(場合によっては)農薬の使用を減らす試みなど、オーガニック農法には大きな利点もありますが、私はオーガニック農産物を実際のものとは違うもののように美化し、その神話の持続を促すことに強く反対します。私はあなたにオーガニック製品を買うことを止めさせようとするつもりはありません。それはあなたの自由です。しかし、誰かがあなたに、ノンオーガニック農産物は毒であると言ったり、酵素を機能させなくすると言ったからではなく、適切な理由をもってそれをしてください(間違いの度合いを超えています)。

恐怖や罪悪感に基づく選択ではなく、情報に基づいた選択をしましょう。

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http://www.huffingtonpost.co.uk/pixie-turner/organic-farming_b_8215040.html

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【まとめ】『フードブロガーPlantbased Pixieの記事一覧』


【環境】『地球環境を救いたいなら、オーガニックフードを買うのはやめるべき』New Scientist 2016/11/30



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