ダイエット=673,000回 > iPhone=550,000回 > ファッション=110,000回。
この数字の意味、ご存じですか?
これは各キーワードの検索回数です[1]。
あの「iPhone」よりも、「ダイエット」の方が多く検索されています。
しかも、8割以上!がスマホからの検索です。
通勤・通学・帰宅途中の電車や自宅など、いろいろな時間と場所から検索しているのでしょうね。
日本人は「ダイエット」や「健康」に興味津々です。
実際に「ダイエット」で検索すると、 健康食品(サプリメント含む)・ダイエット方法・ダイエット専門ジムなどの情報が 検索結果の上位に表示されます。
「短期間で簡単に痩せる方法」があれば試してみたくなりますよね。
しかし、短期間のうちに急激に痩せて、本当に大丈夫なのでしょうか?
がんばって痩せたのに、なんだか調子が悪いし、顔色も良くない。
大好きなパスタやケーキなどが、つきづきと頭に浮かんできます。
ダイエットに疲れちゃったなぁ・・・。
「健康的に痩せる」にはどうすれば良いのでしょうか?
それには、まず「正しいダイエットの知識を学ぶ」ことが必要です。
すでに医療・栄養・運動などの各専門家による科学的根拠に基づいた数多くの論文や書籍などがあります。
また行政機関(厚生労働省や消費者庁など)も国民の健康増進に関する情報提供や各種政策を進めています。
ところが、ある特定のダイエット方法のメリットだけを論じて、リスク(注意事項)を明確にしていないものも多く見受けられます。
当サイトでは、食事・運動・情報・経済・心理の各方面から「ダイエット」を横断的に分析し、科学的根拠に基づく「健康的に痩せる」ダイエットを紹介していきます。
さらに、私個人のダイエット実体験による「ダイエット成功モデル」に基づいたダイエットの実践方法を分かりやすくご提案していきます。
【参考文献】
[1] Googleのキーワードプランナーによる計測値。
過去12ヶ月間で検索された月平均検索回数(2015/10/27現在)
「ダイエット」ってそもそもなに?
広辞苑だと
「ダイエット」を広辞苑で調べてみると、
(規定食の意)美容・健康保持のために食事の量・種類を制限すること。
(出典)新村出(編),広辞苑(第六版),岩波書店,p.1671,2008
と定義されています。
英語「diet」だと
では、ダイエットの原語である「diet」(英語)ではどうでしょう。
【原義:食物→1日の食事】
①(栄養面からみた日常の)飲食物,常食;(動物の)常用飼料
②(治療・減量・罰のための)規定食,減食,ダイエット;美容食
③[a diet of …](読書・娯楽などで)習慣的な[あきあきする]もの
(出典)小西友七(編),南出康世(編),ジーニアス英和辞典第4版,大修館書店,2014
となっています。
英語の「diet」は、「痩せる」こと自体よりも、「健康に配慮した食事」や「習慣」という意味合いが強いように感じます。
古代ギリシア語!?だと
さらに、「diet」の語源をたどると、
古代ギリシア語の δίαιτα (diaita ディアイタ、「生活様式(生活習慣)」「生き方」)がある。
このdiaitaという語はdiaitasthai(生活を導く、リードする)やdiaitan(分離する、(飲食物を)選ぶ)という語と関係がある。
(出典)ウィキペディア日本語版,ダイエット,2015/10/27引用
を意味するそうです。
古代ギリシアにまでさかのぼると、少々むずかしい話になってきました。
まじめに考えるとダイエットは日常生活との関係が深く、「ちょっと何かを試してみよう」という安易なものではない、ということが分かります。
厚生労働省だと
一方、厚生労働省が運営している「e-ヘルスネット」では、以下のようにダイエットを定義しています。
痩身。
食事の量を制限し、エクササイズや運動して減量すること。
極端な摂取制限は、リバウンドの恐れだけでなく健康に害を及ぼす。
(出典)厚生労働省,e-ヘルスネット,ダイエット,2008
この定義によると、「食事制限と運動によって体重を減らす」ことを意味しています。
日本では「ダイエット=食事制限による減量・痩身」という位置づけが多いように感じています。
しかし、ダイエットの語源が「日常的な食事」だけにとどまらず、「人間としての生き方」にまで関係していることを考えると、いわゆる「食事療法」や「運動療法」に限定せず、本人の「日常生活」全般にまで気を配ることが必要です。
当サイトでの定義
当サイトでは、ダイエットを以下のように定義します。
「食事の量および種類のバランスに配慮した食事制限を中心にして、
エネルギー代謝の効率を上げる運動の実践と
適切な休養によるストレス発散を
長期的に記録して継続することによって、
減量または体重の維持を図り、
心身ともに健康的な日常生活を送るための知識と方法」
ダイエットの定義 ダイエットは「体重を減らす」だけではなく、「心身ともに生活を豊かにする」ための極めて実践的な手段であると考えています。
ダイエット成功の秘訣
ダイエット成功の秘訣は「急がば回れ」です。
- 楽なダイエット、魔法のダイエットなど存在しない。
- テレビや雑誌などで話題のダイエットをつぎからつぎへと試すことはやめる。
- 「痩せる⇒リバウンド⇒痩せる⇒リバウンド・・・」という悪循環から抜け出す。
無理なダイエットは結果的に時間・お金・労力がムダになりますし、深刻な健康被害に陥る可能性もあります。
痩せるスピードはゆっくりでも、リバウンドせずに痩せた状態を中長期的に維持することの方が、結果的に時間もお金もムダにせず、健康的な生活を送ることができます。
なぜダイエットするの?
ダイエットの目的
あなたは、なぜダイエットをするのでしょうか?
- きれいになりたい
- 幼稚園のママ友から「〇〇〇ちゃんのママはきれいねぇ」と見られたい
- あのブランドの服を着たい
- フルマラソンの記録で4時間を切りたい
など、いろいろな目的があるでしょう。
ダイエットの目的を分類
ダイエットの目的も千差万別ですが、ある程度、その目的を分類することができます。私は次の4つに分類してみました。
- ①容姿(スタイルが良くなりたい)
- ②肥満(肥満を解消・防止したい)
- ③疾病(病気を治療・予防したい)
- ④パフォーマンス(スポーツや運動で成績をあげたい)
そして、これらの目的を「視認性」(周囲の目)と「満足度」(自己満足または周囲の称賛)の二軸で分類してみると、以下の図のようになります。
図 ダイエットの目的
視認性で考えてみると、ひと目で分かり易いのが「容姿」(スタイルの良い人)や「肥満」(太った人)ですよね。
一方、「疾病」や「パフォーマンス」については、なかなかひと目では分かりにくいと思います。
健康そうな人でも痛風や高血圧の人はたくさんいますし、足が速いとかテニスがプロ並みに上手だ、というのは実際に競技をみてみないと分かりません。
つぎに満足度で考えてみると、基本的に「疾病」や「肥満」になって良かったと思う人はいないはずです。
誰もが「容姿」や「パフォーマンス」が良くなることを願っているのではないでしょうか。
ダイエットの目的を明確にする
ダイエットを成功させるためには、「ダイエットの目的を明確にする」ことが大切です。
食べたいものを我慢したり、苦手な運動をしたりして体重を減らし、そして減らした体重を長期的に維持することは、かなりのストレスになります。
ダイエット経験者の多くがリバウンドの苦しみを味わうのは、「体重を維持するためのモチベーション」を維持できないのが原因です。
長期的にモチベーションを維持するためには、次から次へと流行りのダイエット方法に乗り換えるのではなく、「本来の目的を明確にしたうえで、その目的の達成度合いを測る目標を評価すること」が必要です。
無理をせずにひとつずつ目標をクリアすることで、長期的に継続することができるようになります。
私の場合、ダイエットの目的は2つです。
①痛風を治すために、体重を減らして、血液中の尿酸値を下げる。
②大好きな登山を続けられるように、余分な脂肪をなくして、持久力を高める。
簡単に言いますと、「病気の治療とパフォーマンスの向上」が私のダイエット目的です。
(だから、自分でも信じられないほど、コツコツと続けることができました)
ダイエットの心構え
生きるために「食」が必要不可欠
「衣食住」は人間が生活するための基本的な要件ですが、とくに「食」は人間が生きるために必要不可欠であり、最も重要なものです。
さらに人それぞれに、より美味しいものを求め続けます。
高齢になっても美味しいものを食べたいですよね。
そして、食べているときが幸せであり、最も「生きている」ことを実感するのではないでしょうか。
(1)「食」を制する=「自分」を知る
「食事の量を制限すること」および「適度な運動をすること」がダイエットの基本であることは、みなさん百も承知だと思います。
でも、3ヶ月・半年・1年...と続けることができますか?
残業や仕事のミス、職場の人間関係などで悩むと、ついつい食べ過ぎ&飲み過ぎてしまい、体重計にのってから後悔しますよねぇ。
食べ過ぎやストレス過多、運動不足などいろいろな理由があるにせよ、結局のところ太る原因は、人間の生理的欲求である食欲をコントロールできていない「自分」にあります。
ここにダイエットの難しさが潜んでいるのです。
人間の食欲は、脳(視床下部・大脳辺縁系・大脳皮質系)がコントロールしています。
「視床下部」は、空腹・満腹を感知する本能的な脳です。食欲の中枢(摂食中枢と満腹中枢)がここにあり、食欲を生み出すと考えられています。
(中略)
その上の層にある「大脳辺縁系」は、何を食べるかを判断している本能的な脳です。人間はどんなにお腹がすいても草は食べません。何を食べるかを遺伝子レベルで知っているからです。
(中略)
大脳辺縁系のさらに上の層にある「大脳皮質系」は、人間だけが持っています。ここは、快・不快を判断している場所で、ストレスと密接に関わっています。視床下部では、満腹と判断していても、この部分が食べ物を欲していると、ご飯を食べた後なのに何か食べたくなるのです。ストレスから食欲に走ってしまうのは、この部分が満たされていないからです。
(出典)西田育弘,須藤律子(監),強く美しい体をつくる 登山エクササイズ,誠文堂新光社,pp.184-185,2014
(2)食欲をコントロールすることは、「自分」を知ることにつながります。
とくにダイエット中は、自分の強み(良いところ)や弱み(悪いところ)をものすごく意識します。
自分の弱みを意識することほどイヤなことはないのではないでしょうか。
(3)ダイエットは「自分のため」にやるものです。
「楽をして簡単に痩せたい」などという甘い考えは捨てましょう。
一時的に体重が減っても継続できなければ、また体重は元に戻ります。
急激な体重の増減は身体に対する負担も大きくなります。
自分を知ることができれば、ダイエットの目的を達成するために、少しずつ自分の行動を変えていくことができるようになります。
焦る必要はありません。
自分の気持ちや身体に問いかけてみましょう。
例えば「今日は何か甘いものを食べたい」、「今日は疲れたから、運動はイヤだな」と思ったら、思ったとおりに行動すればいいのです。
我慢をして、ストレスを溜めるのは良くありません。
自分へのご褒美・運動・休息をうまく取り入れて、ストレスを発散することが継続させるためのコツです。
そして、「食事の制限や運動にも慣れてきたかなぁ」と感じてきたら、ダイエットの目的達成に向けての具体的な道しるべ(目標)を設定してみましょう。
目標をひとつずつクリアするたびに、自分に自信を持つことができるようになります。
前向きに取り組んでいる新しい自分に出会えますよ。
参考文献
まとめ
「健康的に痩せる」ための正しいダイエット知識を学ぶに際して、まずはダイエットの定義・目的・心構えを確認しました。
自己流で極端な食事制限をしたり、費用対効果を期待してダイエット専門ジムに通ったりなどして、短期間で痩せる方法はいろいろと存在します。
でも、本当に難しいのは「減らした後の体重を維持すること」です。
何年もの間、ダイエット専門ジムに通うことができれば良いのかもしれませんが、非常に多くの金銭的負担が必要になります。
最終的にはリバウンドしにくい体質と生活を「自分」だけで築く必要があります。
「健康的に痩せる」ダイエットを通じて、貴重な自分の時間・お金・労力を、本来のダイエット目的のために利用しましょう。