すっぽんの歴史
すっぽんと聞いて体にいいとイメージする人も多いのではないでしょうか。
それだけ健康にいい食材として広く知られている理由はすっぽんの歴史にあります。
すっぽんは古来より健康食品として利用されてきました。
特に中国の漢方薬では古くからすっぽんが材料になっており、漢方の他には宮廷料理にも使われていたことから中国にはすっぽんを管理する「鼈人」と呼ばれる役職まであったほどです。
日本では縄文時代から食べられていたとされているのですが、この頃は食材として食べられていたのではないかと考えられています。
健康の為の食材として食べられる様になったのは平安から室町時代にかけてと言われており、この頃には貴族などを中心にすっぽんの甲羅が滋養強壮の薬として取り入れられていました。
一般市民が滋養強壮などを目的として鍋料理などにして食べる様になったのは江戸時代に入ってからのことです。
すっぽんに含まれる成分や栄養素
代表的な成分はコラーゲン?
すっぽんは余すことなく食べることが出来る食材であり、すっぽんには様々な成分が豊富に含まれています。
例えば代表的な成分はコラーゲンです。
すっぽんには天然の良質なコラーゲンが豊富に含まれており、特に柔らかい甲羅の周りにコラーゲンの塊がついています。
他の食材には真似することが出来ない豊富なアミノ酸
生命の源となるアミノ酸もすっぽんに豊富に含まれています。アミノ酸はタンパク質となり筋肉や臓器などはもちろんのこと、代謝や免疫機能に必要な酵素やホルモンの生成にも必要になる重要な成分です。
人間の体を作る為に必要なアミノ酸は20種類あり、このうち人体で生成することが出来ない9種類のアミノ酸を必須アミノ酸といい、それ以外の11種類のアミノ酸を非必須アミノ酸と言います。
すっぽんには必須アミノ酸は9種類全て入っています。
- リジン
- メチオニン
- ロイシン
- イソロイシン
- バリン
- フェニルアラニン
- スレオニン
- ヒスチジン
- トリプトファン
また非必須アミノ酸は11種類のうち9種類が含まれています。
- アルギニン
- グルタミン酸
- シスチン
- アラニン
- チロシン
- グリシン
- セリン
- プロリン
- アスパラギン酸
すっぽんを食べるだけで20種類のうち18種類のアミノ酸を摂取することが出来るのです。
コラーゲンやアミノ酸の他にも豊富な成分がたくさんある
すっぽんには以下のような人間の体内で合成することが出来ず外部から摂取しなければならない成分が豊富に含まれています。
一気にこれだけの成分を一種類の食材で摂取することが出来るのは他にあまりないのです。
◆必須脂肪酸
- リノール酸
- αリノレン酸
- DHA(ドコサヘキサエン酸)
- EPA(エイコサペンタエン酸)
- アラキドン酸
◆ミネラル類
- 鉄
- 亜鉛
- 銅
- カルシウム
- カリウム
- マグネシウム
- リン
- ナトリウム
- マンガン
◆ビタミン類
- ビタミンA
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- ビタミンB6
- ビタミンB12
- 葉酸
- パントテン酸
- ビタミンC
- ビタミンE
- ビタミンK
すっぽんの嬉しい16の効能
ほうれい線対策
年齢を重ねることで肌のハリがなくなり肌は重力に耐えることが出来なくなってしまいます。
そこで出来てしまうのがほうれい線付近の肌のたるみであり、これによってシワが濃くなることでほうれい線が目立つ様になってしまうのです。
ほうれい線のケアに必要なのはたるみやシワを防止する為のケアであり、すっぽんの良質なコラーゲンを取り入れることで肌の内側からハリや潤いを保つことができ、結果的にほうれい線対策を行うことが出来ます。
美白(シミ、くすみ)効果
すっぽんと言えば良質なコラーゲンが多く含まれることから美容によいというイメージですが、すっぽんが美容に発揮する成分はコラーゲンだけではありません。
シミやくすみを解消し美白効果を得ることが出来るのもすっぽんであり、これはすっぽんに含まれる必須脂肪酸が効果を発揮するからです。
特に必須脂肪酸であるリノール酸はシミの原因となるメラニン色素の元であるチロシナーゼを分解する働きがあり、取り入れることでシミの抑制効果を期待することができ、紫外線を浴びたあとに急激に増えるメラニン色素などにも効果を発揮し、シミやくすみのない美しい肌を維持することが出来る様になります。
基礎代謝が上がりダイエット
すっぽんには人体に必要なアミノ酸20種類のうち18種類のアミノ酸が含まれています。この中には人体で生成することが出来ないアミノ酸が全て含まれているのですが、アミノ酸は筋肉を作るために欠かせない成分であり、アミノ酸を摂取することで筋肉量を増やすことが出来るのです。
筋肉量が増えることで基礎代謝がアップするのでダイエットに効果があります。
食事制限や運動を取り入れてもなかなか痩せることが出来ない場合には基礎代謝そのものが下がっている可能性があり、まずはアミノ酸を取り入れて筋肉量を増やすことで効率的にダイエットをすることが出来ます。
髪の毛のツヤ回復
すっぽんに含まれるコラーゲンやアミノ酸は髪の毛のツヤの回復にも効果を発揮します。
コラーゲンを摂取することで頭皮の潤いを保ち健康な髪の毛を作り出すことが出来ます。
またアミノ酸は髪の毛の主成分になるタンパク質を作り出すための成分であり、積極的にすっぽんからアミノ酸を摂取することで健康的でツヤのある美しい髪の毛を作り出すことが出来るのです。
アンチエイジング
すっぽんはアンチエイジングにも高い効果を発揮します。
すっぽんがアンチエイジングに効果を発揮する理由としては豊富に含まれるコラーゲンが肌のハリや潤いを与え、アミノ酸は筋肉や臓器の生成を促し、血管の血栓を取り除く働きもあるので体内から老化を抑えることが出来る様になるのです。
またすっぽんに含まれるDHAやEPAなどの必須脂肪酸は血液をサラサラにする効果があり脳のアンチエイジングにも効果があります。
疲労回復
疲労回復に効果があるのがすっぽんに含まれるアミノ酸やビタミン類です。
すっぽんに含まれるアミノ酸の一つであるL―アルギニンにはホルモンの分泌を促し疲労を回復させる効果があります。また疲労の原因の一つになるカルシウム不足もこのL―アルギニンが解消します。
そしてビタミンB1やアミノ酸は新陳代謝を促す働きを持っているので疲労を回復するだけではなく、疲れにくい身体作りにも役立てることが出来るのです。
骨粗しょう症予防
骨からカルシウムが抜け出してしまい骨量が減るだけではなく、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病の引き金にもなります。
女性に多いと言われており、閉経を迎え更年期が始まる頃に発症することが多いのですが、骨粗鬆症を予防するには早い段階からカルシウムをしっかりと摂取しておく必要があります。
すっぽんには豊富なミネラルが含まれているのですが、その中でも特に多いのがカルシウムです。
厚生労働省は一日に必要なカルシウムの量を600mgと定めているのですが、実はすっぽんには粉末100gあたり約8200mgのカルシウムが含まれているのです。
そして一緒にすっぽんに含まれるアミノ酸を摂取することでカルシウムの吸収率を上げることができ、カルシウムを積極的に取り入れる上ですっぽんほど効果の高い食材はないのではないでしょうか。
関節痛のケア
コラーゲンと聞くと肌の潤いやハリを維持するために利用出来るものとイメージするのですが、骨と骨の継ぎ目にある緩衝材の役割を持つ軟骨を構成しているのもコラーゲンです。
つまりすっぽんからコラーゲンを取り入れることで年齢とともに軟骨が衰えて関節に痛みが生じる関節痛などをケアすることが出来ます。
生活習慣病
高脂肪症や高血圧、糖尿病や肥満症などの生活習慣病をすっぽんを取り入れることで予防することが出来る理由はすっぽんにはEPAやDHAなどの不飽和脂肪酸が豊富に含まれているからです。
不飽和脂肪酸には血液をサラサラにする効果があり、動脈硬化や高血圧を予防する効果があり、生活習慣病の予防に繋がります。
血圧を正常にさせる
すっぽんに含まれるアミノ酸の一つであるグリシンには血栓融解の効果があります。
そして脂肪酸、不飽和脂肪酸には悪玉コレステロールを除去する働きがあり、ビタミンAやビタミンEには血行を促進する働きがあるのです。
これによって血圧の数値を正常にすることが出来ます。
貧血を防ぐ
血液を綺麗にする為に欠かせない心臓や肝臓、腎臓の働きを活性化させる効果があるので綺麗な血液を作ることが出来る様になり、さらに鉄や亜鉛をすっぽんから摂取することで多くの血液を作ることが出来るので貧血を防止することが出来るのです。
生理不順を防ぐ
生理不順には様々な理由があるのですが、その中でも大きな理由となるのが体の冷えです。
すっぽんに含まれるビタミンAやビタミンEには血行を促進する働きがあり、血行不良による冷えを改善することで生理不順を防ぐことが出来ます。
血液サラサラ効果
すっぽんに含まれるEPAやDHAには血液をサラサラにする効果があります。
二日酔いになりにくい
すっぽんに含まれるアミノ酸が血液の流れをよくしたり代謝を促すので肝臓の働きを高めることができ二日酔いを防止することが出来ます。
糖尿病
糖尿病になるとアミノ酸が不足しがちになる為、疲れやすいという症状が出てきます。
その為にも糖尿病の食事療法ではアミノ酸を積極的に摂取することが重要になり、必要なアミノ酸のうち18種類ものアミノ酸を一度に摂取することが出来るすっぽんは糖尿病患者にとって理想的な食材となります。
またアミノ酸はインスリンの分泌を促す働きもあるので糖尿病の人には欠かせないものです。
病後、産後の体力低下
病後や産後の体力が低下しているときにはすっぽんの滋養強壮効果が最適であり、すっぽんに含まれる豊富な亜鉛やマグネシウム、カルシウムなどのミネラルが回復に効果を発揮します。
すっぽん関連商品を選ぶ時に気を付けること
現在ではすっぽんを使ったサプリメントやドリンクなど様々な商品があります。
すっぽんのパワーをしっかりと取り入れたいのであればすっぽんの関連商品を選ぶ際にいくつか気をつけなければならないことがあります。
純国産のすっぽんを原料にしているものを選ぶ
安価な価格ですっぽんを健康のために毎日取り入れることが出来るのであればそれに越したことはないのですが、この安価な価格のすっぽん商品に多いのが海外産のすっぽんを原料としているものです。
海外産のすっぽんの全てが悪いわけではないのですが、やはり純国産のものに比べるとすっぽん自体の栄養価が低いことが多くあります。
純国産のすっぽん商品は高いのでは?
と思われがちなのですが数千円で購入出来るものもあり、比較的続けやすい価格に設定されているものも多いのです。
すっぽんによる効果や効能をしっかりと得たいのであれば原料のすっぽんがどこで捕れているものなのかを確認しましょう。
成分の抽出方法に注意して選ぶ
すっぽんの関連商品と一言で言ってもエキスや粉末など原料となるすっぽんの成分の抽出方法は違います。
中にはエキスだけを抽出して薄めてカプセルにしている様な商品もあり、これではいくら取り入れてもすっぽんの効果を得ることは難しくなるでしょう。
すっぽん商品を選ぶ際には出来るだけすっぽんをまるごと抽出しているものを選ぶことで確かな効果を得ることが出来るでしょう。
すっぽんの部位別効果
すっぽんは余すことなく食べることができ、部位によって得ることが出来る効果があります。
甲羅
解熱、肝臓病、肺結核、産後の解熱、月経不順、月経過多症の正常化、小児の貧血、ひきつけ
頭
脱肛、子宮下垂、陰部のできもの
肉
貧血、過労や肺結核による発熱を下げる、慢性の下痢、月経方、腰痛、血液の正常化
脂肪
強壮
血
顔面神経麻痺、結核、産後の発熱、脱肛
卵
虚弱体質、小児下痢、慢性下痢
すっぽんの副作用はあるの?
豊富な成分を含み、これらの成分が様々な健康効果や美容効果をもたらしてくれるとわかれば出来るだけすっぽんを取り入れようと思う人も多いでしょう。
ですがここで気になるのがすっぽんを取り入れることで副作用はないのかという点です。
もともとすっぽんは薬でもなく、健康補助食品などの医薬品にも分類されることはなく薬ではないので副作用の心配はないでしょう。
ですがやはり食べ過ぎることで体質に合わなかったり、お腹を壊してしまう可能性はあります。特に体質に合わない、つまりアレルギーに関しては気をつける必要があります。
すっぽんを食べたり、すっぽん関連商品を摂取した後にじんましんやむくみ、胸のつかえなどが出る場合には摂取を取りやめて医療機関を受診しましょう。