はい、最近、開業の際の価格設定についてのご相談などが
増えてきました・・・。
色んなサロンさんも増えていますし、
とにかく安く開業しちゃってる方が多いですしねぇ・・・
ご相談で、多いのが、
「いくらで、出すのがベストなんですか?」・・っていう問い合わせ・・・
正確な回答は、実は難しいです。
なぜなら、商材代の仕入れが、毎月、いくらかかるのか?
サロン経営にかかる費用は、毎月、いくらかかるのか?
・・・要するに、毎月、必要経費がいくらかかりますか?・・ってのが、
ある程度、把握できてなければ、逆算が出来ません・・・
自宅サロンであれば、家賃の一部を経費として計上が出来るようになりますし、
電気代や、ガス光熱費、出張もするなら、ガソリン代や、
インターネットや電話、携帯などの通信費も、経費としてみなされます・・。
(車の購入した場合、車検費用なども、すべて、経費として計上し、
確定申告の際、税金から控除を受けることが出来ます・・
結構、お得ですよね~、私も、車は、この控除を受けてるので、
5年償却で考えたら、30万くらい安く買ってる計算になるらしいです~♪)
お客様へお出しするお菓子や、お茶などがあれば、
それらも経費で落とせますし、
節税対策には、経費は沢山、計上しておくに限るっ!
・・・(必要以上に計上はしちゃダメよ~?・・笑)
ま、でも、経費として計上して認められそうなものは、
何でも計上するに越したことは無いですよねぇ~。
サロンの待合室などに置いておく為~って事にして、
雑誌などの購入費も、経費にしちゃえば良いですし・・・
お子さんの絵本でも、サロンに置いたり、お子様連れのお客さまが居れば、
ある意味、経費で申請しても通ってしまうでしょう・・・
(でも、節度ある範囲で申請してくださいねぇ~?・・笑)
結構、自営の場合、色んな金額が「経費」として落とせるんですよねぇ~。
例えば、メディアに出るような方であれば、
衣装代として、洋服代なんかも、経費で計上しても、認められたりするんですよ~。
(もちろん、すべての洋服は無理ですけどね・・)
美容院代とか、エステ代なんかも、モデルさんや、女優さんなど、
それが、その仕事では、必要である・・って思われるものならば、
結構、経費として認められるものは、意外と多いんです・・
さてさて、脱線しつつあるので、戻しましょう・・・(笑)
そんなお店だけじゃなく、自宅サロンも含め、
お店の経営にかかる費用は、すべて経費となります・・。
必要経費って、商材や、消耗品代だけじゃないんですよねぇ~。
開業の際、メニュー単価を決めるのには、
それらの必要経費が、どれくらいかかるのか?・・を考慮して、
さらに、毎月、何人くらいの集客をするのか?・・・
必要経費が、毎月10万円、来店顧客数が、10名ならば、
一人1回、1万円以上のメニュー設定じゃなければ、赤字になる計算ですよね・・・
よく、数千円で付け放題・・・って、
安易に価格設定をして開業してしまってる方が居ますが、
開業されてるご本人には、その自覚は無くても、
将来的には、残念ながら、かなり、経営困難に陥って行くのは眼に見えています・・・
すでに、その価格設定で、開業してしまってることが、
「経営に関する基本的な知識が無いまま、開業してしまってるあかし・・・」
でもあったりします・・・(汗;)。
通常、正式に確定申告もし、必要経費を計上し、
適正にサロンを維持して行こうとしてれば、その値段で営業するには、
毎月、相当の人数を施術してなければ、
正当な営業がしづらいはずなんです・・・
ま、確定申告もせず、税金も納めず、
脱税でもしてれば、別・・・暮らして行けるでしょうが・・・(汗;)
ともかく、原価計算だけを見ても、採算が合わなくなるはずなんですよね・・・
趣味の範囲で、やってる程度であれば、生活が出来るほど、
稼ぐ必要が無いので、良いのでしょうが・・・
「どうして、そのメニュー価格に決めたのですか?」って聞くと、
回答として、多いのは、
「周りが、その値段だったので・・・」っていうのが、ほとんど・・・。
何の基準も、根拠もなく、メニュー単価を決めてる方が多いんですよねぇ・・・(汗;)
ふたを開けて、開業後に苦戦するサロンさんも多い・・・(汗;)
サロン経営だけでは、生活が苦しくて、
結局、パートや、アルバイト、仕事が辞められず、
いつまでも、副業のまま・・・って方も多いようなのです・・・。
これは、最初に「落とし穴」に、ハマってるせいもありますね・・・
スクールなどでは、一人あたりの原価を、数百円・・って教わることが多いと思います。
実際に、それは間違っていません・・・
グルーと仮毛を、業務用で、購入しますから、
大体、200人分・・とか、施術が出来る商材を揃えるんですが・・・
それらの購入金額を、施術が出来る200人分・・とかで、割れば、
350円とか、400円とか、そんな程度でしょう・・・
なので、一人あたり、施術料金が、例えば3000円でも、
十分に元が取れる!・・と勘違いしてしまうんですよねぇ・・・
よく、計算ができない人がやる価格設定の仕方でもあります・・・
いわゆる、ドンブリ勘定・・・ってやつです。
ここで、ちょっと待ってください!・・・大事なことを見落としてませんか?
実は、この商材だって、よく計算すれば、グルーの賞味期限は、
2~3ヶ月ですよ?
2~3ヶ月で、1本を使い切れなければ、正確な原価計算には、なりません・・・
つまり、2~3ヶ月で、200人施術して、初めて原価は、
一人あたり400円とかに収められるわけです・・・。
毎月、60名以上を施術して、初めて計算上の原価になる・・・
まず、最初に、平均4~5万分のキット一式を購入してると思いますが、
それを3ヶ月で使いきって、初めて原価を数百円に抑えられてるわけです・・
開業、直後に、いきなりそんな人数は、なかなか、回せないもので、
開業直後は、案外、収入はあっても、よくよく、計算してみると、
経理上は、赤字になってるはずです・・・
まして、3ヶ月で、グルーが使いきれなければ、
次に新しいグルーを購入し、古い劣化したグルーは、廃棄になります。
出張で、営業をしてれば、ガソリン代もかかりますし、
自宅サロンであれば、この夏なんて、暑くて、クーラーも入れるので、
光熱費も原価に上乗せして行かなければ、
実際は、営業すれば、するほど、経費もかかってるんですよね・・・
じつは、本当の原価計算は、サロンさんごとに、
まったく異なります。
数百円で済むサロンさんであれば、3000円の付け放題でも、
十分に営業が可能でしょうが・・・
まず、そこまで、必要経費を落とせるサロンさんは、少ない気がします・・・
電気も、付けずに営業するサロンは無いでしょうし、
消耗品や、新しく購入しなきゃいけない商材も増えて行く一方・・・
ガソリンは高くなるし、物価は、上がるばっかりだし、
この先、商材単価が上がることはあっても、
下がることは少ないでしょう・・・(汗;)
海外からの仕入れ商材が多いので、
円安になれば、ますます、輸入原価が上がります・・・
そういうことまで、計算して、メニュー単価を決めてますか?・・・
厳密な計算は出来なくても、ある程度の価格設定にしていないと、
将来的に経営困難に陥り、お店を閉店しなきゃいけなくなる可能性が、
見えてくるかと思います・・・。
「価格競争で、安い値段を出せば集客が出来る・・・」と勘違いしてる方も多く、
確かに、下げた直後は、一旦、お客さまが増えても、
それは、ある意味、
「安いから、来る・・」っていう人を集めたにすぎないこともあります・・。
つまり、サロン自身が、自ら、
「高ければ来ない・・って人たちを選んだ」・・ということでもあります。
これが、ある意味、選択ミスになってる方が多い・・・
もちろん、この戦略がうまく行ってるサロンさんもあるでしょうが・・・
案外、メッセージをいただく方々からは、
「結局、儲からないので、生活が出来ずに、今はエクステはやってません・・・」
という声になってしまってるような気がします・・・。
エクステって、実は職人技・・・
言ってみれば、原価がハサミ代のみで、ゼロに近い、
技術料で、カット代、セット代、ブロー代・・・って
貰えてしまう美容師さんなどに近いんです。
ハサミ1本で、家が建つような美容師さんと、
やってることは変わらない・・・
いわゆる技術職なんです・・・
美容院がなぜ儲かるか?・・
ほとんどは、技術料・・・
エクステだって同じこと・・・
本当に良い技術者であれば、
もっと自信を持って施術して良いと思うんです。
過少評価をしすぎてるサロンさんは、非常に勿体無い・・って
思ってしまいます・・・
(ま、損してるのは、その方なので、ある意味、関係ないっすけどね・・・笑)
どんどん、良い商材、良いグルーも出てくるでしょうし、
良いものを提供しようと思えば、そういうものを取り入れて行かなければ、
どんどん、遅れて行ってしまいます・・。
サロン開業の際の適正価格の設定は、
大好きなサロン経営を、長く続けていけるかどうか・・・
楽しく続けていけるかどうか・・・ってことにも、関係があります・・。
「スクールは行ったのですが、今はエクステやってません・・・」って方が、
増えて行くのは勿体無いですし、
せっかく、頑張って腕を磨いてる方には、
それなりの報酬があっても良いと思います。
それだけの技術が提供できてれば、それが適正価格です。
ある意味、値段だけの技術しか提供が出来ません・・・って、
技術力不足を認めてるサロンさんが、最近、多いのも、気になるところ・・・
「あのサロン、安かったんだけど・・・」って、すごいエクステをされて
来店される方も、多くなってるので、
ある意味、お客様も、「それなりに技術と値段は比例する・・」と思ってる方も
増えて来ています・・・。
安く、多くの人数を回すサロンか、
それなりのお値段はいただくけれど、それに見合う技術を提供出来るサロンを目指すか・・
適正価格の設定は、どういうサロンを作りたいか?・・・
どういうお客様を集客がしたいのか・・・?にもよります。
ある意味、
「お金に糸目は付けないわ!高くても、綺麗に仕上げてほしいのよ!」って方は、
残念ながら、わざわざ、3000円で看板を出してるサロンを
選んで行くことは無い・・と言っても過言ではありません・・・
求めてるものが違うのです・・・
ある意味、質の良いお客様を自ら排除してる価格設定でもあります。
3000円だから・・・って来てくれるお客様が、
「おつりは、いいわ~、取っておいて~」って、
チップを置いて行ってくれることは、少ないでしょう?・・・
セレブなお客さまでは、時々、あることなんです・・・
みすみす、そういう階層のお客さまが来ないサロンを作ってる方が多いのは、
ある意味、勿体無いかもしれない・・・
気に入ってくだされば、それ相当の評価をしてくださるお客さまは、
やはり、厳しくもあるけれど、評価された時は嬉しいものです。
自信もつきます・・。
お客様が求めてるものを提供し、それに見合う価格でサービスする・・・
これが適正価格・・でもありますね。
一旦、開業したら、価格アップは、しづらいものです。
まずは、開業時に、よく計算しないと、自分が苦労します・・・。
すでに、安い価格で、開業してしまってる方は、
新しいグルーを購入した際など、
今までと、持続性が、圧倒的に変わるような場合に、
メニュー単価の見直しが必要かもしれませんね・・・。
ある意味、1ヶ月に自分が施術出来る、限界の人数・・・ってあります。
つまり、それ以上は、もう、儲けようが無い・・・ってことでもあります。
せっかく開業するのであれば、
沢山、利益も出したいでしょうし、利益が上がれば、お店も大きく出来ますし、
人を雇うことも出来て、もっと沢山の人数を受け入れることが出来ます。
そうなれば、もう少し、お値打ちに原価を抑えることも可能になり、
価格は初めて安くすることも出来るはず・・・
みんな順番が違うんですよね・・・
それには、経営学が、まったく身に付いて無いことが起因です。
まずは、「お店の数字に強くなる本」・・・みたいな、
簡単な本からでも、読んで見ることがお薦めです。
入門の入門・・・みたいな本でも良いのです。
まずは、経営に必要な数字には、どんなものがあるのか?・・・
色々と学んでみることがお薦めですよ~。