「食べ過ぎた!」「ダイエットしなきゃ!」
そう思うと、まず手始めに手をつけたくなるのが、「食事制限」ではないでしょうか。
食べ過ぎ自覚アリアリの「ぽっこりお腹」に、
しばらく何も食べられましぇ~んな「膨腹感」・・・
それを思えばと、減食やら断食やら、「とりあえず食べる量を減らすのが有効では?!」というような気がしてしまいますよね。
あるいは、「食べたら太りそうだから」「なんとなく食べるのを控えた方が良さそうだから!」と、白ごはんに代表される炭水化物抜きにチャレンジしてみたり、甘いものをセーブしてみたり。
これ、もちろん、間違いではないんです。
ですが、
「抜く」「減らす」「控える」なら、炭水化物や甘いものではなく、
「塩」を抜いた方が効果的なのをご存じですか?
●いま話題の「塩抜きダイエット」とは?
この「塩抜き食」の大本は、そもそもダイエット目的というよりも、心疾患や腎疾患などの原因に挙げられる高血圧の治療や予防に有効とされていた「無塩食」。
この無塩食を用いた美容と健康のための食餌療法を提唱した方では、マクロビオティック料理研究家で、塩食ダイエットアドバイザーとして「無塩食ダイエット・ネットセミナー」を主宰されている西野椰季子(にしのやすこ)さんが有名ですね。
☆西野さんの著書がこちら。
ですが、この「塩抜き」、健康促進にはもちろん、ダイエット面でも美容面でも効果が期待できるんです!
ボディメイクトレーナーの佐々木ルミさんもこの「塩抜きダイエット」にチャレンジ。折りしも、外食がちで慢性的なむくみにも悩まされていた時期だったそうです。そして、「塩抜きダイエット」を行った結果、なんと3日で体重が2.5kgも減ったと、次のようにご自身のブログで語りました。
「私が試した結果は、なんと3日でー2.5kg。
・・・確かに、ちょっと太ってきていたのでそれなりの落ち幅はあったとしても、この数字はちょっと驚きデシタヨ!! 見た目にもスッキリしたのは一目瞭然。
私が実感したこのダイエット法のいいところは・・・
●基本食べることを我慢しないでいいのでストレスがたまらない
●ちょっとお疲れ気味だった肌が生き返った(←この変化は嬉しいオマケでした。)
●浮腫みが解消された!!!(久々に足首キュッ!ってなったもん(笑)
人それぞれ効果の出方の違いはあると思いますが、
私の中ではこの3つの変化は大きかったですね。」
「3日で-2.5kg」は大きいですね!
しかも、むくみ解消、美肌効果もアリ!となったらこれはやらない手はないですよね。と、その前に。
塩は、ナトリウム(Na)と塩素(Cl)の化合物。
塩化ナトリウム(NaCl)とも呼ばれます。
そんな塩(塩化ナトリウム)の働きは、
●体液の塩分濃度を調節
人間の体液は、約0.85%の塩分濃度(生理食塩水と同じ)に保たれており、これは、ナトリウムとカリウムによって調節されています。
細胞外液の塩分濃度が低くなると、骨に存在するナトリウムが放出され、
逆に、細胞外液の塩分濃度が高くなると、ナトリウムは骨に吸収されることで、体液の塩分濃度を調節しています。
また、細胞内液の塩分濃度が高くなると、細胞外へナトリウムを排出し、細胞外に存在するカリウムを取り込み、浸透圧を一定に保っています。
●体内の「ph値」を調整
「ph値」とは、酸性・アルカリ性を示す値のこと。
人間の体液は常にpH 7.35~7.45の弱アルカリ性に保たれています。
食物を摂取したとき、体内の「代謝」により酸性の物質が生成されやすく、血液などの細胞外液に酸性物質が運ばれると、ナトリウムはこれを中和し、弱アルカリ性を保つようはたらいています。
●栄養の消化吸収のサポート
塩化ナトリウムの元である「塩酸」は胃液の主成分。たんぱく質の分解を促します。 また、ミネラルなどの栄養素の吸収(血液中へ溶け込むこと)を助けます。
そもそも栄養素は、腸の血液への通り道である細胞の穴0.7ナノメートル以下の物質(0.2~0.5ナノメートル)になって初めて血液に運ばれます。
主な栄養素であるブドウ糖やアミノ酸は陰イオンであり、吸収されるには、陽イオンと結合して「イオン」にならなければなりません。陽イオンであるナトリウムは、陰イオンのミネラルや栄養素と結合して「イオン」になるのを助け、栄養素の吸収をサポートします。
●神経伝達、筋肉収縮のサポート
人間の神経伝達や筋肉の収縮・弛緩は、全て電気刺激で行われます。
脳から神経細胞を通って筋肉細胞へ筋肉を収縮させる信号が送られると、細胞内のカリウムと細胞外のナトリウムが入れ替わることで電気が発生し、これが刺激となって筋肉が収縮します。
筋肉を弛緩させるときは、これとは反対の現象で電気刺激が筋肉細胞に伝わり筋肉が弛緩します。
脳から神経細胞へ何らかの信号が送られると、筋肉の収縮・弛緩と同じようにカリウムとナトリウムの入れ替え作業によって電気刺激が神経組織に伝わります。
そして、2015年4月からの「厚生労働省推奨食塩摂取量の目標量」によると、
| 健康な成人の場合の一日の食塩摂取量は、 男性 : 8.0g未満 女性 : 7.0g未満 |
●塩分をとりすぎるとこうなる!
上記の通り、健康な成人の場合の一日の食塩摂取量は、「男性 : 8.0g未満」「女性 : 7.0g未満」と言われています。
ですが、現状、「塩分の摂りすぎ」と言われている昨今。
塩分をとりすぎると、どうなるかといいますと・・・
*喉がかわく
*血圧が上がる
*身体がむくむ
摂取した塩分は、体内でナトリウムとなって骨や細胞外液(血液や消化液)などに運ばれます。ですが、ナトリウムの運び役のカリウムの摂取が不足していると、カリウムの変わりに体液(水分)を取り込んで塩分濃度を薄めようとします。 塩分濃度を薄めるために水が必要となるため、「のどが渇く」という現象が起こります。
また、塩分濃度を薄めようとしするために、水分(尿や汗)の排出も抑えられます。 このとき、細胞外液(血液など)に水分を多く取り込もうとするため、血液量が増え、「血圧が高く」なるわけです。
そして、女性なら気になる「むくみ」。
水分を多く取り込もうとして、溜め込んだ水分が細胞からあふれると細胞周囲にたまります。これが「むくみ」の原因です。
さらには、塩分の摂り過ぎが進むと、高血圧症、腎臓疾患、不整脈や心疾患の要因にもなりえます。
また、健康面だけではなく美容面からみても、塩分を摂りすぎると、血流を滞らせやすくなることから、体中に新鮮な酸素や栄養を送ったり老廃物を回収したりも滞りがちになり、「老化」が加速的に進んでしまうという事にも!
●逆に、塩分不足の場合・・・
塩分が足りない場合は、
*めまいやふらつきを起こす
*食欲がなくなる。
*身体がだるくなる。
*脱水症状や筋肉異常、精神障害やこん睡状態を引き起こす場合も。また場合によっては死にいたることも!
●ダイエットを長く続けられない、短期間集中してダイエットしたい
●浮腫みやすい
●ダイエットしてもなかなか効果がでない、ダイエット停滞期から脱却したい
●ダイエットしたいけど食べることを我慢できない
●体質改善、デトックスをしたい
●便秘・肌荒れを改善したい
●ダイエットにお金をかけたくない
●健康になりたい
では、いよいよ「塩抜きダイエット」のやり方をご説明します。
この方法を教えてくれるのは、前述のボディメイクトレーナーの佐々木ルミさん。佐々木さんご自身も3日で-2.5kg体重を減らすことに成功した「塩抜きダイエット」の6つのルールは以下の通りです。
1、料理の味付けは塩抜きにする
2、すべての加工食品やスナック菓子を避ける
3、塩分含有量の少ない食材を選ぶ
4、水をたくさん飲む
5、長期間行わない(3日以上の塩抜きは絶対に行わない)
6、より効果を求める人は穀物も控えてみる
そして、ボディトレーナーとして佐々木さんがおすすめする3日間短期集中の塩抜きダイエットのスケジュールは、
① 塩抜きダイエット実施日、前日は「準備日」とする。
カップ麺やスナック菓子、漬物などあきらかに塩分が高そうなものを控え、腹8分目を心がける。
② 3日間、「塩抜きダイエット」期間
塩抜きダイエットのルールに沿った食生活を行う。
③ その後、1-2日後は「復食日」とする。
徐々に塩分を足した普通食に戻していく。
その際は、精製された塩ではなく、天然の塩を少量すつ使うようにし、その後も塩分の取り過ぎには注意した食生活を。
補足しますと・・・
1、料理の味付けは塩抜きにする
お塩の代わりに使う調味料は、唐辛子や胡椒・カレー粉などの香辛料や、生姜・にんにく・ハーブ類・酢・レモン・ごま油やオリーブオイルやえごま油など良質な油(摂り過ぎには注意)を使用。
「塩抜き期間」は、お塩の他、醤油や味噌・ソース・ケチャップ・コンソメやブイヨン・市販の出汁やサラダドレッシングなどは徹底的に避けるのがベター。
2、すべての加工食品やスナック菓子を避ける
・スーパーでものを買う時は、栄養成分表を必ず見て塩分含有量をチェックする。
・ハムやベーコン・缶詰・練り物・カップラーメン・乾麺・パン・シリアル・漬物・お弁当など、すべての加工食品やスナック菓子を避ける。
・小腹が空いた時は、果物や無塩のナッツや野菜、グリーンスムージーやコールドプレスジュースもおすすめ。
3、塩分含有量の少ない食材を選ぶ
尚、逆に塩分の排出を助ける作用のある「カリウム」を多く含む食材は、
パセリ、ほうれん草、納豆、バナナ、キウイ、昆布、わかめなどがあります。
※ちなみに、商品パッケージに記載の「栄養成分表」に表記がある「ナトリウム」の量をチェックする際に覚えておきたいのが、
・ナトリウムは、あくまで塩の主成分であり、「ナトリウムの量=塩分量」ではない
・ナトリウム1g=塩分2.54g
(「ナトリウム 2.6kg」と表記があった場合、
塩分量は、2.6g×2.54g=6.604gとなります)
4、水をたくさん飲む
場合によっては、水をたくさん飲むことで、体内にまだ残っている高濃度の塩分を身体が薄めようと水分を溜め込み、一時的にむくむことも。ですが、むくみを怖がらずに飲むこと!
体内の塩分が薄くなったところで余分な水分の排出が始まります。
不安な人は、お茶など利尿効果の高い飲み物も同時に摂るのもベター。※但し、お茶だけ飲むのはNG。
*水分の摂取の大切さについてはこちらの記事をどうぞ。
5、長期間行わない(3日以上の塩抜きは絶対に行わない)
長期間にわたる塩分制限は、前述の「塩分不足の場合」でお伝えした通り、命の危険に関わる可能性もあり、長期間の塩抜きダイエットは非常に危険です。指導者なしでお1人で行う場合は、最大でも「3日間」にとどめましょう。
また、いきなり「塩抜きダイエット」をスタートするよりも、実践日を「準備日」として徐々に塩抜き食に身体を慣らしていくなども効果的です。
6、より効果を求める人は穀物も控えてみる
よりダイエット効果とデトックス効果を求める方は、塩抜き期間中に穀物類も控えてみるのも1つの方法です。「いや、どうしてもごはん類は欠かせない!」という方は、主食を食べる場合、白米より発芽玄米や酵素玄米がおすすめ。(白米よりもカリウムなどのミネラル含有量が多いため。)
ただし、塩抜きダイエットは「減食」「断食」を目的としたものではなく、あくまでも「塩分を一定期間抜く」ものなので、ストイックに食事を抜くことにこだわらないようにしましょう!
いかがでしたか?
年末年始などシーズン的に外食や飲み会が続いたなどの時、一定期間時間が確保できそうであれば、試してみる価値はあると思いますよ。
くれぐれもムリはせず、ご自分の身体と相談しながら、楽しみながらトライしてみてくださいね!
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