目次
- その湿疹の原因はストレスかも
- 湿疹とストレスの関係
- ストレス湿疹の治療方法
- ストレス性の湿疹の特徴
- ストレス性湿疹は皮膚科?
- あせらずゆっくり治療が◎
その湿疹の原因はストレスかも
ある日突然、肌に赤いブツブツができたり、急にじんましんが出たり、思いもよらず現れる肌トラブル。前ぶれもなく症状が出た時は、ストレスが原因かもしれません。確かに私、はるこ先生もストレスを感じた時、肌に吹き出物のようなポツポツができたことが。ストレスの原因は、職場や友達との人間関係、騒音、食生活の乱れ、睡眠不足などさまざまです。なぜストレスがたまると湿疹が出るのか、また特徴、治療方法などについて、くわしくみていきましょう。
湿疹とストレスの関係
日本人の2人に1人が感じていると言われるストレス。人がストレスを感じると、無意識に内臓を動かして血流をあげたり、アドレナリンなどのホルモンが分泌されたりして崩れたバランスを回復しようと働きます。ただし働きが過剰になったり度重なったりすると、湿疹や頭痛などの症状を引き起こすことに。ストレスが原因でできる湿疹は、ストレス性皮膚炎に当てはまります。皮膚炎と言えば赤いウミや腫れをイメージしがちですが、実はプツプツとした湿疹も皮膚炎の仲間です。
ストレスはかゆみ物質をつくる
日常生活を送る中で、人とストレスは切っても切れないもの。ストレスから発生する症状は、耳鳴りや頭痛、不眠などさまざまですが、かゆみもその1つです。かゆみが起きる原因の1つが、マスト細胞(肥満細胞)から分泌されるヒスタミン。ヒスタミンは、体の中で神経の伝達などを行うホルモンの1つです。皮膚が刺激を受けるとマスト細胞からヒスタミンが排出されて、知覚神経に作用し、かゆみ物質をつくってしまいます。
自律神経のバランスの乱れ
自律神経は消化器や循環器、呼吸器の活動を調整する為に24時間働く神経です。日中や活動する際に活発になるのが「交感神経」で、夜や就寝時に活発になるのが「副交感神経」。その2つのバランスが崩れてしまうのが、自律神経の乱れです。昼夜逆転などの不規則な生活をおくったり、職場の人間関係がスムーズにいかずイライラしたり、慢性的に睡眠不足が続いたりするとストレスがたまり自律神経が乱れてしまいます。
症状としては、体に湿疹ができたり、食欲がなくなったり、手足がしびれたり、いろいろです。人はストレスを感じると無意識でアドレナリンなどのホルモンを分泌します。アドレナリンが血中に放出されると、心拍数や血圧を上げる働きが活発に。また血管が収縮し血流が滞るため、体の冷えを招いてしまいます。結果的に細胞の隅々まで栄養が届かずに、肌トラブルを起こりやすくなるのです。
ストレスで胃腸の動きが悪くなる
ストレスが溜まると胃腸の動きが悪くなり、胃痛や吐き気を起こす「急性胃炎」や、胃もたれや胸やけなどの症状を慢性的に繰り返す「慢性胃炎」、自律神経がバランスを崩して起こる「神経性胃炎」などの症状を引き起こしてしまいます。ストレスと言っても症状はさまざまです。
現代人に多い「テクノストレス」をご存知でしょうか。パソコンが苦手なのに必要に迫られて使用している人が感じやすいのが「テクノストレス」。うまく適応できない不安や焦り、長時間モニターを見て操作し続けると起こってしまいます。逆に、パソコンのない生活に不安を抱いたり、人同士のあいまいな関係が面倒になり人づきあいを避けてしまったりする「テクノ依存症」というストレスも。
マスト細胞の動き
皮膚の血管周辺には、マスト細胞(肥満細胞)という白血球が存在します。この細胞がなんらかの刺激を受けると、血管を拡張させたり神経に作用したりして、かゆみを引き起こすヒスタミンを放出。ヒスタミンが神経に作用してかゆみを引き起こし、皮膚表面に赤い腫れや、ブツブツ、蕁麻疹などが発生します。
ストレス湿疹の治療方法
予防方法も含めてストレス湿疹の治療方法についてみていきましょう。
ストレス緩和が一番
そもそもストレスとは仕事の質や量など、外部からのさまざまな刺激によって身体に負担がかかってしまい、心身にゆがみが生じてしまうこと。通勤時間が長かったり、疲れているのに電車の座席に座れなかったり、仕事時間が長く休日が少なかったり、原因はいろいろです。結果的に、イライラが増して暴飲暴食する人や、人間不信になって引きこもる人、悪夢にうなされる人など軽いものから重いものまで人それぞれの症状が出てしまいます。
ではストレスを軽減するには、どうしたらいいのでしょう。ストレスを緩和するには、スポーツや趣味に没頭して気分転換したり、クヨクヨと1人で悩まず誰かに相談したり、ぬるめのお風呂にゆっくり入って質の良い睡眠をとったり、方法はいろいろあります。
自律神経を整える努力
ストレスに負けない自分になるには、自分自身と向き合うこと。そもそも原因は何なのか、どうしてストレスを抱え込んだのかを冷静に洗い出してみましょう。また、自律神経を整える努力も大切です。ストレスに弱い人の特徴は、周囲の目を気にし過ぎたり、感情の処理がうまくできなかったり、という人が多くみられます。プラス思考を心がけてネガティブなことを考えないや、ひとつのことに集中する、規則正しく食事する、成功した自分をイメージするなど、無理をせず少しずつ始めていきましょう。
腸内環境の改善
腸内環境を改善するとストレス湿疹の症状を軽減すると言われています。腸は肌と関係ないようですが、実は美と健康に直結する部位です。腸内環境が乱れると、肌に影響を及ぼし肌荒れを招くことも。腸内環境を改善するには、善玉菌を摂取したり増やしたりする成分を摂取することが大切です。食生活を気にかけるだけで腸内環境は大きく変化します。口に入れる食品を意識して食べるなど、善玉菌を増やすように努めましょう。
腸内環境の改善に必要な食物
- ヨーグルト
- チーズ
- 納豆
- キムチ
- 乳酸菌飲料
- ぬか漬け
血行改善
血行不良によって起こるトラブルは、肩こりや冷えなどさまざまです。血行の滞っている場所はターンオーバーに時間がかかってしまいます。その為、水分が少ない角質が肌表面に長く重なり乾燥したような状態に。血行を改善するには、脂っぽい食事やアルコール、たばこを控え、野菜を積極的に摂るのがオススメです。また、ヨガやウォーキング、ストレッチなどの運動やマッサージを行うことでも血行が促進されます。
我慢できない痒みは薬で治療
おすすめの薬3選
テレスHiクリーム
かゆみを素早く鎮め、炎症を抑止してくれます。
| 特徴 | 効能 | 用法・用量 | 成分 |
| かゆみを素早く鎮め、炎症を抑止 有効性と&安全性の両立を目的に開発されたアンテドラッグステロイドと、ジフェンヒドラミン、クロタミトンの2つのかゆみ止め成分配合 | 皮膚炎・かぶれ・湿疹・あせも・かゆみ・虫さされ・じんましん | 1日数回、適量を患部に塗布しましょう | プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル・ジフェンヒドラミン塩酸塩・クロタミトン・トコフェロール酢酸エステル・イソプロピルメチルフェノール |
商品名:テレスHiクリーム
メーカー希望小売価格:1,800円(税抜)
内容量:10g
テレスHiクリーム
エマゼン軟膏
エマゼン軟膏は、抗炎症性の皮膚疾患治療薬です。
| 特徴 | 効能 | 用法・用量 | 成分 |
| ベトつきにくく、のびのよい油性基剤が使用されていますので、患部を外部の刺激から保護 ガサガサした患部の手当にも効果的 | 湿疹・皮膚炎・ただれ・あせも・かぶれ・かゆみ・しもやけ・虫さされ・じんましん | 1日数回、適量を患部に塗布しましょう | デキサメタゾン酢酸エステル・イソプロピルメチルフェノール・トコフェロール酢酸エステル・レチノールパルミチン酸エステル・dl-メントールなど |
商品名:エマゼン軟膏
メーカー希望小売価格:1,260円(税抜)
内容量:10g
エマゼン軟膏
ロコイド軟膏0.1%
処方箋薬では、ヒドロコルチゾン酪酸エステルを配合した塗り薬「ロコイド軟膏0.1%」などがあります。
| 特徴 | 効能 | 用法・用量 | 成分 |
| 皮膚の炎症をおさえる働きがあり腫れ・赤み・かゆみなどの症状を改善するステロイドの塗り薬 通常は、湿疹や皮膚炎、乾癬などの治療に使用 | 腫れ・赤み・かゆみなど | 医師・薬剤師の指示による | ヒドロコルチゾン酪酸エステルなど |
※市販されていません。
ストレス性の湿疹の特徴
ストレス性の湿疹の特徴について、くわしくみていきましょう。
ストレス性湿疹の症状は?
ストレス性湿疹は、首・腕・顔・手・背中など、全身のいたるところにできてしまいます。これといった特徴がない為、見た感じでは他の湿疹との違いを区別しづらいのが特徴。症状は、前ぶれなく赤いポツポツが出来たり、かゆみをともなったり炎症したり人によって異なります。
どうやって見分けるの?
ストレス性湿疹の場合、症状が出ていても、かゆみが出ないこともあります。蕁麻疹の原因は、食べものや温度の変化、疲労などさまざまです。症状は、皮膚が赤く盛り上がり強いかゆみをともないます。直径が数ミリの湿疹が、ポツポツ出来たり広範囲に広がったり。ただし、ほとんどの湿疹は数分~数時間ほどで消え少し時間をおいて再び出ることもあります。
アトピー性皮膚炎の場合は、ハウスダストや食べ物などに影響を受け、引き起こるアレルギー疾患です。強いかゆみをともなうため、つい掻いてしまい細菌に感染して悪化する場合も。だいたい思春期の時期に治まる方が多いのですが、成人してからも続くと慢性化する可能性があります。
ストレス性湿疹は皮膚科?
湿疹やかゆみ用の製品は市販薬でも種類が豊富です。ちょっと決めづらいという時は、症状を話して薬局などの専門スタッフに相談してみてはいかがでしょう。また、薬を塗布し続けているのに、いつまでたっても症状がよくならない時は皮膚科に行くのもオススメです。皮膚科では軟膏などを利用した治療が一般的。さらに、その薬でも効果が得られない場合は、心療内科なども視野に入れると良いでしょう。
ちなみに外用薬の塗り方のコツをご紹介。かゆみなど炎症を起こしている皮膚は敏感な状態ですので、薬をしっかり浸透させたい……と強くすり込んでは逆効果です。無理にすり込まず、そっと塗布するだけで薬は自然に吸収されていきます。まず手を洗うなど清潔な状態にして、指の腹でそっと塗ってくださいね。人差し指では強めになってしまうので、中指や薬指を使うと力が抜けて良い加減になります。
あせらずゆっくり治療が◎
ストレス性湿疹は焦らずゆっくり治療するのがベストです。自律神経系を整えたり食事の内容を見直したり、血行改善のために温泉に行ったり、夜ふかしせずに睡眠時間たっぷりと確保したり、さまざまな面から見直してみてください。何よりストレス性の湿疹で、さらに余計なストレスを溜めないように、のんびり心に余裕を持って改善していきましょう。