驚くほど若返って、きれいに
食べすぎた時は、お腹は張るし、眠くなって、急にドーツと疲れが出てくる……などということを経験された方も多いでしょう。
「食べる」ということは、胃腸の壁にたくさんの血液を送り、胃腸を動かし、消化液も分泌させて消化をしなければならないということ。胃腸に負担がかかるのは当然です。そして胃腸に血液が集まるということは、四肢の筋肉や脳を巡回する血液の量が比較的少なくなるということでもあるので、手足のだるさ(疲労感)や眠くなるという症状が表れてくみわけです。
人間の臓器はその健康を保つため血液の奪い合いをしている
人間の臓器は、その健康を保つため血液の奪い合いをしているといっても過言ではありません。
なぜなら、血液には、酸素、水、栄養物質のほか、白血球や免疫物質が含まれているからです。血液循環の悪い臓器には、病気が発生しやすいし、血液循環のよい臓器には、病気は起こりにくいわけです。病気の臓器も、血液循環をよくしてあげるべく、マッサージ、指圧、湿布、針灸などを施されることによって、往々にして回復が促されるのは、そのためなのです。
触診して、お腹が冷たい人は、胃腸の病気になりやすく、下腹部が冷たい人は、子宮・卵巣の病気になりやすいし、右季肋部(右上腹部6肝臓の位置)が冷たい人は、肝炎をはじめ肝臓病にかかりやすいものです。
ですから、日頃、過食傾向にある人は、血液中の老廃物を増やして血液を汚しているだけではなく、常に胃腸のほうに血液が集まっているということ。他の臓器への血流が悪いので、肝臓、腎臓、肺、心臓、脳、筋肉……などあらゆる部分の病気が発生しやすいということにもなります。
逆に、断食して、胃腸への血液の供給が必要でなくなると、体内の各臓器の血流がよくなり、その機能回復や病気の治癒が促進されていくのです。
また、断食により、胃腸が休むと、心臓が血液を押し出す量も少なくて済み、心臓の負 6批が軽くなります。消化活勁に必要な酸素も少なくなるので、肺の負担も減り、食べることによって発生する老廃物の解心・排泄の化乍も少なくて済むので、肝臓や腎臓などの解毒器官も休息ができます。体内の働きを統合している脳や神経系、内分泌系臓器の休息も得られるわけです。
こうして、全身の臓器が休息を与えられ、しかも、その臓器やそれを形づくっている細胞への老廃物(血液の汚れ)による攻撃が少なくなると、細胞や臓器は、どんどん若返っていくのです。
デトックスウォーター
体毒を出し切って、心も体もスッキリ
1ニンジンジュース断食とは?
ニンジンジュースとの出会い もう二十五年も前に、スイスのチューリッヒにあるビルヒャー・ペンナー病院に勉強に行ったことがあります。チューリッヒ湖を見下ろせる丘の中腹に建つベンナー病院は、一八九七年にビルヒャー・ペンナー博士により設立された自然療法病院です。
診断は、西洋医学的に血液検査やレントゲンを使ってなされますが、治療は薬や放射線は一切使わず、完全な自然療法でなされていました。
朝は、ニッシンとリンゴで作った生ジュースを二圭2杯。 食事は、設立以来、肉、卵、牛乳、バターなどは一回も出したことはないそうです。
黒パッ、ジャガイモ、野菜、ナッツ、豆類、モヤシ、果物、ハチミツ、岩塩など、全くの自然食で作られたものばかり。唯一の動物性食品は、ヨーグルトと小麦胚芽をミキサーでブレッドして作る「ビルヒャー・ミューズリー」のみでした。
カルビーのフルグラが大好きで
一度こちらを食べて全く異なる食感に驚き、
その時はフルグラに混ぜてようやく完食。
その後も、こちらのほうがCPが高いので
フルグラに混ぜながらしぶしぶ食べていたら(笑)
カルビーのフルグラの配合率がだんだん少なくなり
だんだんはまっていきました。
何度も噛まなければならないためか満腹感が半端ないです。
そして、味気なかったパサパサ感が噛めば噛むほど気にならなくなり
オーガニックレーズンやナッツの助けもあって滋味豊富な感覚に。
フルグラと比べ食べ過ぎて胃にもたれることもありません。
何より、こちらを常食するようになってお通じが良くなり
お肌もすこぶる調子がいいです。
またよく噛んでいるからか顎周りがすっきりしてきたような…気のせいですかね(笑)
過度に味付けしていないシンプルさが一番。
今では欠かせないミューズリーになりました。
出典:Amazonで購入 カスタマーレビュー
ビルヒャー・ミューズリー
こうした食事療法を中心に、針灸、ヒドロテラピー(水療法)、温熱療法、体操、リラクゼーション、精神療法……などの自然療法が行われています。
私は、全世界から集まってくるガン、リウマチをはじめ難病・奇病の忠者が、ここでどんどん良くなっていくのを~のあたりにして、ずいぶんショックを受けたものでした。
ベッナー病院のメインテラピーはニンジンーリンゴのジュースです。
にんじんジュース
りんごジュース
日本に帰ってから、このジュースを毎朝飲む習慣をつけたところ、すこぶる快調になったものです。小さい診療所を開業して、来る患者さんごとにニンジンーリンゴジュースの飲用をすすめたところ、どんどん病気が治り、患者さんがほとんどいなくなってしまったほどです。これではクリニックはつぶれるなと、冗談抜きで思ったことさえありました。
また、医学生の頃から健康長寿に興味があった私は、一九七七年から九〇年までの十四年間に五回、まだ冷戦のさなかのソ連のコーカサス地方(現・グルジア共和国)の長寿村に長寿の研究調査に参りました。
コーカサスに行く時は、必ずモスクワに数泊せねばならず、その滞在時間を利用して、世界的に有名な断食療法学者のニコライエフ博士の研究室と病院を数度訪れました。
そこで博士の講義を拝聴し、西洋医学では治療法がない脊髄性の全身麻庫の患者さんや、脈なし病、股関節脱臼、心臓病やガンの患者が水断食療法でどんどん回復していく様子を見で、ここでも感激したものでした。
ニンジンジュース断食
その二つの感動体験が、私の医療の原点になりました。ニコライェフ博士の「水断食」をベッナー病院の「ニンジンーリンゴジュース」でやれば、より安全に「断食」療法ができるのではないかと考えたわけです。
そこで、一九八五年、伊豆の山の中に、玄米自然食とニンジンジュース(材料はニンジンとリッゴ)を提供し、断食、温泉と戸外運動などにより、健康増進を図る保養所を創設したのです。案内パンフレットには、「伊豆の自然の中でGOLFFをしよう」と書きました。
確かに、当保養所はゴルフ場の近く。男性の保養者のなかには、一週間前後の断食中に毎日ゴルフ三昧の方もいらっしゃいます。しかし、この時書いたGOLFFは、そういう意味ではありません。
Green(緑の中で)
Oxygen(酸素を吸って)
Light(光を浴びながら)
Feet(足を使ってよく歩き)
Food(自然食を食べよう)
という意昧だったのです。
バブルの全盛期に買った六〇〇坪の土地と、新築した二〇〇坪の建物の借金の銀行返済で、年間利子だけで三〇〇〇万円を払っていたこともありました。印税や講演でかせいだ金をすべてつぎ込んでも、なお赤字という状況が十六年間も続きました。しかし、十六年も信念を曲げずにやっていると、よいこともあるものです。
今では、当保養所の存在が雑誌や口コミなどで各界・各層の人に知れ渡り、元首相や大臣(元厚相も含む)、国会議員、学者、財界人、俳優、医師から主婦や学生にいたるまで、文字どおり「多士済々」の方々が来てくださるようになりました。
皆さん、一週間から十日のニンジンジュース断食をされ、心身ともに壮快になって帰っていかれます。
二〇〇一年は、おかげさまで創業十七年目にして、はじめて黒字経営となりました。税務署の調査のたびに、「先生、何でこんなことを始めたのですか。ふっうに医者をしていれば、金持ちだったのに」と言われるようなことも、もうなくなるのでは、と心よりうれしく思っている今日この頃です。
さて、話が少々脱線してしまいました。
この伊豆の保養所で行っているニンジンジュース断食は、実に簡単なものです。朝、昼、夕の三回、一回にコップ三杯ずつのニンジンジュースを飲み、途中、午前十時と午後三時に、みそ汁か生姜湯を摂って体を温めると同時に塩分を摂る。それだけです。
断食中は、近くのゴルフ場でゴルフをするのも自由。海や山へ遊びに行って軽い運動をしたり、温泉やサウナで汗を流す人もいます(当保養所は病院ではありませんので、西洋医学的治療の必要な方や、散歩や入浴をはじめ、ご自身の身の回りのことができない方の入所は、申し訳ないのですが、お断りしています)。
そもそも水の代わりにニンジンジュースを使おうと考えたのは、水断食の場合、時として低血糖症状や低血圧による脳貧血、動悸・順脈などを起こすことがあり、また、断食後、普通食に戻すまでの期間も長く要するという欠点があることに気づいたからでした。
しかし「水だけしか与えないことが断食で、ジュース断食は断食とはいえずダイエットだ」と疑問を投げかけてくる断食の専門家もいました。
ロシアのニコライエフ博士やサンクトーペテルブルグの呼吸器病研究所のココソフ博士からも、会うたびに同じ指摘を受けだものです。
水断食療法の専門家は、「断食中には血液がアチドージス(酸血症)になり、このアチドージスこそが、体の全細胞に革命的変化をもたらす」と主張します。つまり、アチドージスの状態の時、病的細胞は自己融解し、新しい細胞が構築され、病気が治る原動力になる、と信じられているのです。
しかし、石原結寛医学博士は、ジュース断食中にも、アチドージスになることを確かめています。
アチドージスの状態になると、尿中にケトン体が出現しますが、ジュース断食中の人の尿を調べると、必ずケトン体が出ています。さらに、「断食」の定義を、「自己融解」すなわち、自己消化が体内で行われている状態と解釈した場合でも、ジュース断食は、この条件を満たしているのです。
その理由として、ジュース断食中は、タンパク質や脂肪などの栄養分が体内に供給されないので、体内の健常細胞は、病的な細胞(タンパク質)や脂肪細胞などを利用して生き延びようとするからです。 これこそ、自己融解の現象であり、水断食中に体内で起こる変化と全く同じなのです。
生ジュースには生命のエッセンスがぎっしり
ニンジンジュース断食には、水断食よりもむしろ優れた点も数多くあります。
生ジユースは生きた血液
新鮮な野菜・果物のジュースは、野菜・果物の中の生命のエッセンスというべきビタミンやミネラル、生きた酵素を豊富に含んでいます。
従って、ジュースにして飲用すると、体内での微妙な生理作用に必要なほとんどすべてのビタミン、ミネラルが生きた形でそっくりそのまま体内に入り、私たちの体内に。生〈叩そのものを供給してくれるのです。
現代病の特徴は、肉食・精白食・インスタント食品の摂取過剰により起こってくる「タンパク質・脂肪・炭水化物過剰病」であり、かつ「ビタミン、ミネラルなどの微量栄養素欠乏病」です。つまり、野菜・果物ジュースから、ビタミン、ミネラルなどを体内に摂り入れることは、そのまま現代病(ガン、脳卒中、心臓病など)の治療につながるわけです。
人間の健康を維持するために必要とされるビタミン(約30種)とミネラル(約100種)の合計130種類のうち、たとえコー九種類を毎日摂取していても、一種類不足すると、表(右ぺLン)に示すような病気が起こってくるわけです。
西洋医学では、すい臓から分泌されるインスリン不足が糖尿病とされますが、本当は亜鉛やマンガン不足で起こっているかもしれません。
原因不明とされるガンが、ビタミンAやマグネシウム不足で起こっている可能性もあるわけです。
よってジュース断食の時のみならず、ニンジンとリンゴで作る生ジュースを毎日愛飲されると、種々の病気の予防や治療の一助になるわけです。また生ジュース内に含まれる大量の酵素は、体内の酸毒物、老廃物の燃焼、分解・排泄などの解毒処理や、体内の各細胞の種々の作業に対して抜群の優れた効果を発揮します。
消化器官に負担をかけない
こうした「生命のもと」ともいうべき微量栄養素は、消化器官(胃腸)からの吸収が容易なため、消化器官に負担を与えません。ですから、専門家が「水断食においてのみしか起こらない」と主張する「自己融解の過程で起こる治癒と若返り」のプロセスを阻害することはないのです。
自然治癒反応がスムーズに
生ジュースの中の、ビタミン、ミネラルをはじめ、種々の栄養素は、自然治癒反応が行われる時や、細胞の再生時に必要な栄養素となり、体の治癒、回復を早めます。
アルカリ分で体を調整
断食中は、大量の酸性物質が血液や組織内に発生しますが、生ジュースは、血液や組織内での酸塩基平衡(弱アルカリ性)が適性に保たれるように、必要なアルカリ分を供給してくれるのです。
ミネラル分ち豊富
生ジュースの中のミネラル(鉄、亜鉛、カルシウム、カリウム……などの無機質)は、組織や細胞でのミネラルバランスを調節してくれます。このミネラルバランスが崩れると、細胞の老化や病気の原因となるのです。
太陽エネルギーで細胞活性化
生ジュースは、太陽の子不ルギーを豊富に含んでいます。これこそが生命の原動力であり、病気を治す特効薬。スイスのチューリッヒに、一八九七年、野菜ジュースと生野菜、果物、ナッツ類などのraw food(生の食物)のみで病人を治す病院を建てた故ビルヒャー・ベンナー博士は、次のように言っています。
「生命の本質というべき太陽光線の吸収と有機化は、植物中で行われている。それゆえ、植物の器官は太陽光線の集積装置である。
植物は動物や人間が栄養物質と子不ルギーを引き出すために必要な食物の基本となるものである。栄養の子不ルギーは、有機化された太陽光線の子不ルギーであると定義できよう。こういう意味で、太陽光線はわれわれの体の細胞の営みの原動力である」
つまり、植物を生で食べることは、生命の本質・源泉を体内に吸収することであり、病気とは、この生命の子不ルギーが不足したり障害を受けたりした状態であると考えれば、太陽子不ルギーを濃縮して含んでいる生ジュースは、病気を治す強力な力を秘めているといえるでしょう。
薬効成分もたっぷり
野菜・果物自体に薬効があり、生ジュースにすると、その薬効成分が吸収されやすい形で入ってくるという長所もあります。
有用な腸内細菌を育てる
私たちの1 内には、一〇〇兆個以上の細菌が棲んでいて、健康、病気と深くかかわっています。この細菌群は、健康に役立つ有用菌(乳酸菌、ビフィズス菌、カナバクテリウムなど)と、病気を作るもとになる有害菌(ブドウ球菌、緑膿菌、プロテウス、ウェルシ菌など)に大きく分けられます。
有用菌は、種々のビタミン(B1、B2、B6、B12、E、K)を作り出したり、体内の免疫物質である抗体や補体の生産を促したりして、健康に役立っています。逆に、有害菌は腸内で老廃物や腐敗の原因を作ったりします。また、腸内で発ガン物質を作るものもあります。
腸内に有用菌が増えると必然的に有害菌は減り、健康の増進に役立つわけですが、生ジユースの中には、乳酸菌発育因子といわれる難駅やビタミンL、ビタミン臥(パラアミノ安息香酸)が含まれています。
乳酸菌は、野菜の表面や土の中に常在しているので、生ジユースを飲むことは、乳酸菌と乳酸菌発育因子を同時に体内に取り込むことになるのです。野菜ジユースを作って、数時間放置すると甘酸っぱい味になりますが、これは乳酸菌が活動して酸を作り出している証拠です。この酸が腸内環境をよくするわけです。
さまざまな公害物質を解毒
地球上には、ストロンチウム90、DDT、BHC、一酸化炭素、カドミウム、鉛、水銀などの公害物質がいっぱいです。
生ジュースの中のビタミンC、A、B群、E、P、Fやカルシウム、ヨード、セレン、亜鉛などのミネラルには、公害物質を解毒、排泄し、病気のもとを取り除く働きがあります。
飢餓”状態を防ぐ、糖分、ミネラル、タンパク質
水断食により死亡したり、意識不明になったりする事故が稀にあるようです(ただし、水断食中にかくれ食いをすることが、原因の大半のようです)が、私どもの保養所では、これまで一万人以上の人がジュース断食を試みていますが、事故は一例もありません。
これは水断食による事故の原因となる”飢餓”や血液中の電解質バランスの崩れが、生ジュースの中の糖分やタンパク質、ミネラルなどで補われ、是正されているからであると考えられます。
胃腸内の発酵を防止する
生ジュースにはリンゴ酸、酒石酸、クエン酸などの有機酸が含まれています。 こうした有機酸は、胃腸内の発酵を止め、腸内で有害物質が作られ、血液に吸収されて血液を汚すのを阻止します。
「自然の水」だから安心
生ジュースは天然の水分を大量に含み、体内の不純物、老廃物、有害物の解毒、分解、排泄を行うから安心です。生ジュースの中の水分は「自然の水」であり、水のもつ体内浄化作用について、十分な恩恵に浴することができるのです。
排泄・解毒能力の促進
生ジュースには「ホルモン様物質」(ニンジンの中にはステロイドホルモッ様物質が存在)や「抗生物質様物質」が含まれ、生命力の強化や有害菌の殺菌をしてくれます。
世界的な栄養学者ランガー・バーグ博士も「断食中、大量に蓄積された老廃物を体は燃焼し、排泄する。水に代わってアルカリ性のジュースを飲むことにより、この体内浄化の過程を助けることができます。
水断食に比べてジュース断食は、断食の治療効果を高めることを、幾多の人の断食の指導をして、私は確信している。尿酸をはじめ、他の酸類の排泄も促進され、ジュースの中の糖分は心臓を強くする。従って、ジュース断食は、断食の最上の形態である」と述べています。
減食期間不要・捕食期間短い
水断食の場合、断食の前に数日の減食期間が必要であるし、断食後の補食期間も断食の日数と同じ日数が必要です。
ジュース断食の場合、減食期間は基本的に必要ないし、補食期間も、一週間断食で三日、それ以上の断食では、プラス1週間断食でプラス1日~2日の補食で十分です。
(たとえば、二週間の断食で四日~五日の、三週間の断食で5日~6日の補食です)。
なぜなら、人間の生命にとって一番大切な栄養素である糖分が、自然の果糖やブドウ糖として補えるからです。それに、補食後は、よほどの暴飲暴食をしない限り、普通食やアルコールを摂っても問題ないという利点があります。
ニンジンの効能
(学)Daucus carota L.var.sativa DC
(英)Carrot セリ科
ニンジンは中央アジアの原産といわれ、栽培の歴史は二千年前にさかのぽります。
十五世紀にオランダで品種改良がなされ、その後も改良が重ねられました。現在使われている品種の多くがフランスで改良されたものです。日本へは約三百年前に中国から渡来し、徳川時代から栽培されています。
ニンジンはヨーロッパ、アメリカの自然療法医たちが例外なく認める、最高かつ最強の万病の妙薬です。ヨーロッパ、アメリカでの生野菜ジュース療法のジュース処方便において、二、三の病気を除き、ほとんどすべての病気に対して、いの一番にニッシンが用いられています。その大きな理由として、ニンジンは人体が必要とするミネラルやビタミンのほとんどすべてを含有し、栄養的に最もバランスのとれた野菜であることがあげられます。
ヨーロッパには「ニッシンは人を愛嬌よくさせる」「女性を美しくする」などの俗言があ 詞ります。それは「健康こそ愛嬌と美を作る」という意味でしょう。 ニッシンは強力な浄化力をもつミネラルであるイオウ(S)、塩素(0)、リン(P)を含むので、胃腸、肝臓を浄化する作用に優れています。 肝臓病に対してニッシンジュースを多量に用いた場合、肝臓内にたまっていた老廃物、中毒物質を溶解し、これが腸や腎臓で処理しきれなくなると、皮膚を通して排泄しようとするメカニズムが働きます。その結果、皮膚が黄色になることがよくあります。これは黄疸ではなく、肝臓が病気を治すために必要な浄化作用をしている証拠であり、なんの心配もありません。 さて、ビタミンとしては、Aを多量に含んでいるので、視力の回復、その他の目の病気に著効を示します。パイロットを志し、アメリカの陸軍士官学校を受験し、視力不足ではねられた多数の青年が、ニンジンジュースで視力を回復したということは、アメリカでは有名な話です。 ニンジンはさらに、カルシウムの最上の供給源の一つであるため、歯や骨を形づくるうえできわめて有効です。 ニンジンジュースが乳の出をよくすることは経験的に知られています。妊娠後期の数力月の間に、十分なニンジン汁を飲むと産形熱など産後の病気にもかかりにくくなります。 ニンジンには病原菌に対する抵抗力を強める作用もあり、扁桃腺炎、副鼻腔炎、咽喉頭炎、気管支炎、肺炎などの感染症に対してすばらしい効能を発揮します。 アメリカの自然療法学者N・W・ウォーカー博士は「ニンジンジュースは潰瘍とガンを癒す世紀の奇跡である」とさえ言っています。また一九八二年六月、アメリカの科学アカデミーは、ガンを予防する代表的食物としてのニンジンの効能を発表したほどです。とくにキャベツとニンジンの混合ジュースは効能甚大です。そのほか不妊症や神経系の疾病にも効果があり、駆虫作用もあります。 ニンジンこそ、この世界の最良の妙薬なのです。
リンゴの効能
(学)Malus pumila Mill
(英)Apple バラ科
リンゴは中近東、コー・カサスの原産。古い時代に中国から「林檎」として入ってきたものは昧がまずく、あまり利用されませんでした。現在のリンゴは明治初年、アメリカから導入されたもの。デリシャス、紅玉、スターキングは、すべてアメリカ産です。 リンゴほど数々の伝説、民話、神話などに顔を出し、諺にも使われている果物はほかにないでしょう。 ギリシャの伝説には「人をとこしえの世界に導き、人にとこしえの生命と幸福を与えてくれる果実」として、リンゴは登場します。 かの有名なトロイ戦争(古代ギリシャの詩人ホメロスの叙事詩『イリアス』に描かれている、半ば伝説的な戦争)も不和(エリス)女神が結婚式に自分一人だけ招かれなかったとして、その宴席にリンゴを投げ込んだことから始まっています。 ローマ大の宴会は「卵から始まってリンゴで終わる」とされていましたが、この言葉はそのまま現在でも「初めから終わりまで」の意味に用いられています。
諺としてもしばしば用いられており、the apple of the eyeは「目の中に入れても痛くないほど、かわいいもの」を意味し、as dear as the apple of my eyeは「非常に大切なもののたとえ」として用いられています。 キリスト教伝説でも、リンゴはよく登場します。。禁断の本の実”がリッゴであることはあまりにも有名です。
リンゴはアラビア民話でも「万病の薬」として登場します。アラビアンナイト物語にもそのくだりがあります。北欧神話の中にも、神々が「永遠の青春のリッゴ」を食べて、不老長寿を保つたという逸話があります。
イギリスでは、An apple a day keeps the doctor away,(一日一個のリッゴは医者を遠ざける)や、Eat an apple going to bed,make the doctor beg his dread,(寝る時にリッゴを食べれば、医者を乞食にしてやれる)などの諺があります。これは万病の妙薬としてのリンゴの薬効を雄弁に物語っています。
イギリスではまた、伝染病を避けるために、リンゴの実にいろいろな丁子をつめたpomander(におい玉)を持ち歩いたとのこと。十六世紀の終わり頃、このにおい玉の中にブタの脂、バラ水を加えて、荒れた皮膚を手入れする油薬を作りましたが、これが現在のポマードの原型です。 イギリスの医師R・バートンによれば、リンゴは憂僻病にもよいとのこと。「結婚したくない男は就寝前にリンゴを食べるとよい」という諺もあります。これらはリンゴの鎮静作用を暗示しています。 リッゴには多くのビタミン類(A・B群・C)、同化されやすい糖類、酵素、酸類(リンゴ酸、クェッ酸、酒石酸)、それにリン、ナトリウム、カルシウム、イオウ、塩素、マグネシウム、鉄などのミネラルが豊富です。リンゴ酸には体内の炎症を治し、体内を浄化する作用があるため、リンゴは発熱疾患に対して解熱作用、また気管支炎、感冒などに際しては去痰作用、抗炎症作用を発揮します。 多くの医師を育成したイタリアーサレルノの医学校のテキストには、「ナシを食べれば小便、リンゴを食べれば大便」という言葉が出ています。これはリンゴに便通をよくする働きがあることをいっていますが、リンゴに含まれるカリウムとリンゴ酸が腸の活動を活発にして便秘を治してくれるからです。 以上のような理由から、リンゴは肝臓病、腎臓病、リウマチ、痛風、動脈硬化症、心臓病、湿疹、肥満などもろもろの疾患に効能があるのです。 よって、ジュース断食をしなくても、ニンジン二本、リンゴー個から作る生ジュースを毎日愛飲することで、種々の病気の改善が見られ、驚くほど体調がよくなる人が多いわけです。
出典:石原式 毒だしダイエット 医学博士 石原結實(イシハラクリニック院長)
酵素断食(ファスティング)で腸から健康に。