シングルレコードのデジタル化を開始した。これまでにデジタル化したLPは塵ひとつない状態で内袋に入っていたが、シングルは今のところ、クリーナーで拭くと静電気で細かい塵が盤の一箇所に寄り集まって取れないものが多い。中にはそうでないものもあったが、それは少数だった。乾式クリーナーでは手に負えず、湿式クリーナーを出してきて拭いたがそれでも寄り集まった塵はきれいに取れるものではなかった。LPが昔の水被害・黴被害の後に必死になってきれいにして密封したレコードならば、シングルは大昔の子供時代に扱っていたままの姿といった所か。シングルレコードというのがLPのような内袋に入っておらず紙袋に入っていることもひょっとすると塵の原因のひとつかもしれない。今日はおもにとりわけ古いレコードを扱ったので、次回以降に比較的新しいレコードを出してくれば事情は違うかもしれない。とにかく作業を続ける。

以前のブログ記事で怪獣えかきうたを誰かUPしてくれないかと書いた。今回その怪獣えかきうたの一部だけが出て来た。でもピグモンもジャミラもなかった。しかも、最初の所に傷があって針飛びする。針圧を上げてみてもプレーヤーのヘッドシェルの横にそっと指を添えてみても、どうしても針飛びする。やっぱり誰か、UPしてください・・・。


明日のために今日はもう寝なければならないので、デジカメ写真をいくつか出しておしまいにしたい。もしも同じレコードを昔もっていた人がいたらちょっとだけ懐かしんでいただきたい。

あまり沢山は出せないので、ちょっとだけよ。


サンダーサンダー

サンダーサンダー

サンダーマスク


これは残念ながらちょっと嘘っぽい帰ってきたウルトラマン。歌がね、テイチク児童合唱団だって。


怪獣音頭って本当に主題歌だったの?もしそうならちょっとショック・・・


テイチク児童合唱団の歌はね、帰ってきたぞ、帰ってきたぞ、ウールトーラーマーーーーーーーーンと伸ばすんだ。子供心に、それ伸ばしすぎと思ったのを覚えている。

そういえば子供の頃友達が言っていたんだけど、ある(たぶんレコードの)マジンガーZの歌は最後をマジンガーぜえぇぇぇぇぇぇっと!!と叫ぶんだって。なんか聞いてみたくなったな。

でも今日はもう寝る時間。明日が早いから。おやすみなさい。

毎日くたくたなので、長くは書けない。でも今日11月23日はLPのデジタル化が終わったので、それだけは書いてから寝なければ。それと、前回の記事から今に至るまでの概略も。

・・・と、思いつつこの記事を書き始めた。でも書き終わらずに眠ってしまった。毎日忙しい。それで、この記事は時間のある時に少しずつ書き、書き終えたらUPすることにした。

そうと決まれば長文失礼、少しずつ、ゆっくり書いてゆく。

冒頭で私は毎日くたくただと書いた。なぜ毎日くたくたなのか。想像してみてほしい。1日が普通に過ぎ去るならば、その24時間の中には普通に休憩時間も余暇もある。しかしその1日の中に4時間や5時間のレコードデジタル化が挿入されたらどうなるか。休憩時間など取れない。レコードデジタル化の間は家事も何もできない。デジタル化が終わってから急いで出てきて家事。気がついたら寝る時間。

ではなぜ1日に4時間や5時間もデジタル化をしなければならないのか。デジタル化の最初のうちはロックのレコードを出してきたが、ロックの多くは片面が16分から25分くらいで比較的短かった。ところがそれが終わるとクラシック等を出してきたが、これは片面が30分というのがざらにあった。だから両面で約1時間。演奏の正味で1時間だから、レコードの出し入れやクリーニングを含めると全体で4枚に4時間半から5時間かかる。万一録音が0dBにクリップしたらやり直し。さらに時間がかかる。

ではなぜ1日に4枚もレコードを扱おうとするのか。なぜ急ぐのか。理由はいくつもある。

寒い冬が目前に来ている。私の部屋は夜に活動すると床を冷気が這ってきて足から風邪をひく。低音環境はレコード針の周波数特性にも影響するらしい。外気温が5度を下回ると私は外の植物を自室へ持って入らねばならない。自室で植物に水を遣ると室内の湿度が上がってしまう。レコードの黴に苦しめられている私にはそれはできない。困った。理由はまだある。

1週間くらい前だろうか、工事屋が挨拶に来た。隣家が屋根の葺き替え、壁の塗り替え、ベランダの防水工事をするという。晴天の霹靂というべきか。足場を組む時に振動はないか。壁塗りをしたら1日以上ペンキの臭いがしてくるということはないか。不確定要素がたくさんできた。要素は不確定ながらも、デジタル化を済ませられる時にできるだけ済ませておきたくなった。理由はまだある。

家人が私の行動にストレスを感じ始めた。私は自分が家人の生活ペースを察してその合間にデジタル化をするつもりでいた。しかし世の中というのは自分の思う通りにはゆかぬもので、家人は私の行動を察して動こうとし、イライラを募らせてしまった。ついには、今日一日外にいるからできるだけ早く済ませてくれと言う始末。これには驚いた。1日にできる量には限りがあり、その日1日では終わらないことが明白だったから、無理なく3日に分けてやるつもりだった。しかし家人は頑として意見を曲げず、どうしても今日は外にいるという。こうなったら、家人の厚意を無駄にしないためにも私は必死で可能な限りのデジタル化をするしかない。そんなことがあった。

こういう記事を見に来てくださる方は、おそらくレコードを扱うさいのテクニックなど実務的なことを知ろうと見に来ているのだろう。しかし実際の作業はむしろ隣人や隣家との思いも寄らぬ関係変化のほうに困らせられる。これからレコードのデジタル化をしようという方には、この作業ではレコード自体の扱いよりもむしろ隣人との関係が大変だという現実を知ってもらうことは決して悪くないと私は思う。

そういうわけで私は毎日デジタル化を急ぐ必要があった。1日4枚を目安とした。ただし、湿度の高い日は何も行わない。今までの最多記録は1日7枚で、これは午前中3枚、夜4枚に分けた。夜が寒くなってからは夜の作業ができなくなったので、この記録は作れなくなった。上記の家人が外にいた日は朝から昼過ぎまでぶっ続けで6枚半。せっかく家人が外出までしてくれたのだから、家人が外にいる間はデジタル化を頑張ることにした結果だ。最多記録の7枚というのは間に長時間の休憩を挟んだからこそできたもので、ぶっ続けの6枚半というのは限界をとっくに超えていた。家人が早く帰ってきてくれと願うばかりだった。

これで、なぜ私が作業を急いだかは書けた。

次は、今までに何があったのかを書きたい。まずはカビ、それから騒音と振動だ。

カビについても騒音と振動についても、自分用の作業記録を残してあるのでそこからコピー&貼り付けをして紹介したい。

カビの例を2つ

例その1
ハイ・ファイ・セット スウィング
盤はきれいなものだった。内袋も明確な黴は視認されず、擦れや汚れではないかと思えるものしか付いていない。しかし静電気防止内袋に替えておらず、今までの作業経験から替えておいたほうが良いと考えた。ジャケットもきれいなもので、隣接するハイ・ファイ・ブレンドとは大違いだと思いつつ、「内袋に似せた体裁の厚紙でできた歌詞カード」をジャケットから引き出した。その両面にびっしりと茶色い埃のようなものが付いている。もしこれが黴だったら、と思った。でも、昔のシミでもう拭き取った後だろうとも思った。片手に厚紙の歌詞カードを持ったまま、一瞬考えた。もう一方の手の人差し指で歌詞カードの表面をちょっとだけ触ってみた。指で触った所だけ茶色が取れた。私はぞっとした。そのまま隣室へ運び、ティッシュで全面をぬぐった。

例その2
松任谷由実 14番目の月
レコードをジャケットから出そうとした時、「内袋に似せた体裁の厚紙の歌詞カード」の端が、フェルトのようなモサモサした感じに見えた。これはまさか黴だろうか、いや、こういう質感の紙かもしれれないと思った。レコードを内袋ごと引き出すと、内袋の全面に黴が付いていた。さっきのフェルトのようなモサモサは黴だと確信した。レコードのSide 2のレーベルにうっすらとシミ。ティッシュでこすった。レコード演奏中にジャケットをもって隣室へ。歌詞カードを引き出すと案の定、黴だらけだった。歌詞カードおよび、一緒に入っていたピンナップは黴をティッシュでぬぐった。ジャケット内側も手の届く範囲をティッシュで拭いた。内袋は静電気防止内袋に替えていなかった。替えた。

こうしてカビがすごかった事例ばかりを出すと、まるで全部のレコードがこの有様だったかのように感じてしまうだろう。しかし実際には、隣り合ったレコードでも一方がカビだらけ、もう一方がカビなしという場合すらある。そこで、カビなしの例もひとつ出しておく。

松任谷由実 紅雀
このレコードは、じつにきれいだった。レコードは驚いたことに内袋に入っておらず、「内袋に似せた歌詞カード」に入っていた。しかしひょっとするとそのほうがジャケット内側に隙間ができず、黴が生えにくかったのかもしれない。この歌詞カードはそれまでの同種のもののような厚紙製ではなく、薄い紙でできている。だからなおさらジャケット内側に隙間ができにくい。初めは静電気防止内袋にレコードを入れようと思っていたが、思い直してこのままとした。

カビについてはこれで事情がわかったと思う。次に騒音と振動について。これは、上に書いた隣家の改修工事だ。自分用の作業記録を残してあるのでそこからコピー&貼り付けをして紹介したい。

一昨日から隣家の改修工事が始まり、昨日はもちつきのような感じで地面を打ちつける音がし、そのたびに床が振動した。紅雀のSide 2の2曲目~3曲目とOLIVEの「最後の春休み」がとくにその時にひっかかり、後でwavを聴いてみた。被害が聴き取れなかったのでそのままにしたが、気になる。今日も工事の続きがあり、後日屋根葺きの次に壁塗りが始まると、そもそも臭いでデジタル化を中断しなければならないかもしれない。急いでいる。

作業記録からのコピーはここまでだ。

振動と騒音は、ひとえにプレーヤーの性能に助けられた。ベースと呼ばれるターンテーブルおよびトーンアームが載っている部分と、プレーヤーケースと呼ばれる外枠部分が、一個のプレーヤーという意味で一体化しているにもかかわらず、力を加えるとまるで別物のように動くという面白い構造になっている。上記の「もちつき」のさいにはこの構造に助けられた。


上記の「もちつき」に続き、トタン板をトラックの荷台かどこかへ放り投げるとんでもない音がレコードまるまる片面分以上の時間続いた。しかし後からwavを聴いたところ、その音が再生音に入り込むことはなかった。私は以前の記事で、昔レコード演奏中に鳴った音が演奏に影響した記憶があると書いたが、今回それを訂正しなければいけない。

これを書いている今も、隣家では電動機械の音がひっきりなしに続く。うちに挨拶に来た人は、騒音は最初の3日くらいですと言って帰って行ったが、これは騒音4日目だ。

だが私はそれを気にするのでなく、気を落ち着けて、やれる時にやれることをしなければならない。まだシングルレコードのデジタル化が残っている。天気が悪く湿度の高い日はレコードを出せないので、そういう日に家事、家人とのコミュニケーション、年賀状印刷などをこなし、自室にこもってレコードを扱う間は敬遠したいニンニク料理等をこういう時に食す。

デジタル化したLPは全部で90枚だった。最初のうちは録音レベルを試行錯誤したのでやり直しが多く、実際の演奏枚数はそれ以上になる。修理してもらった昔のプレーヤーは、まるで新品のように動いている。

またしばらく記事を書かない日が続くかもしれないが、その時は、私が人生(デジタル化)を頑張っていると思ってほしい。

最初に書いておく。私はこんな想定外のカビも退治したんだ。だから今後どんな事が起ころうとも、その時その時に冷静かつレコードへの愛情をもって対処し、必ず全てのレコードのデジタル化を無事に終えてやる!

今回も前回と同じく、疲れ果ててブログ用の文章を新たに書くほどの元気がないので、自分用に書いたデジタル化記録をそのままコピー&貼り付けさせてほしい。(レコードに問題がなくブログ記事にしなくていい部分は「おk」と書いて省略してある)



岩井小百合はレコード内袋に多数の黴、それが多数レコード本体に転移していたので、とっさに作業を後回しとした。

太田裕美
おk

南沙織
おk

ザ・リリーズ
おk

岩井小百合
他のすべてのレコードを先行し、最後から2番目のザ・リリーズをデジタル化している時間を使って岩井小百合の黴取りを行なった。レコードを内袋に入ったままそっと台所へ運んだ。内袋からレコードを少しずつ出してゆくと、内袋の黴とレコードに転移した黴(内袋は半透明だから見える)がずれてゆくので、どこに転移したかがわかりやすい。片面のほぼ半周にわたり、内袋の奥側の縁に近い部分におびただしい黴があり、一部はそのままレコードに転移、他も量は少なくても転移してた。内袋から出した後で反対側つまり内袋の口側に相当する部分にも盤上に一箇所黴の集落を発見した。これはもう洗うしかないと思った。水道の蛇口からある程度細く水を出し、盤を傾けて黴に水を当て、音溝に沿って指で軽くこすると、黴はあっけなく取れた。しかし今濡らした所の雫を取らずに別方向へ盤を傾けるとレーベルを濡らしてしまう。そこでデジタル化作業用に取っておいた布(ハンカチ)(※)を持ってきて雫を吸わせた。こうして盤の4分の1ずつ水で洗った。盤の反対面は目立った黴に気づかなかったが、同じ内袋に入っていたのだからここまで来たら洗う。同様に4分の1ずつ洗い、雫をハンカチに吸わせては他の所を洗う。片面にハンカチ1枚ずつ使用。それから別の部屋へ移し、3枚目のハンカチを出して盤を両側から軽く押さえ、盤全体の水気を取る。それから、その部屋に仕舞っておいた湿式クリーナーを出す。盤は十分すぎるほど濡れているので本当は乾式クリーナーが良いが、それはデジタル化作業の部屋にある。それにまだ黴取りは完全でないかもしれないので、この湿式クリーナーを黴取り用として使う。湿式クリーナーで拭きまくる。そして盤を手に持ったまましばらく立って盤を乾かす。デジタル化作業の部屋は日当たりがよくせっかく乾燥しているので、そこへ洗った盤の湿気を可能な範囲で持ち込みたくない。それからデジタル化作業の部屋に行く。ここは乾燥しているので、残りの水分はすぐ蒸発するはずだ。たまたま南沙織とザ・リリーズの内袋を、黴は見えないが念のために替えたところだった。そこでその古い内袋にひとまず盤を保存する。なぜなら前述のとおり今はプレーヤーにザ・リリーズがかかっており、岩井小百合の古い内袋は黴だらけで使えるはずもないから。それに、私はまだカビ取りに不満があった。さらに最終段階としてスプレーをかけてクリーナーで拭いてからでないと新しい内袋には入れたくなかった。ザ・リリーズのデジタル化が終わってから岩井小百合を出し、レコードスプレーを軽くかける。スプレーの説明に防黴効果などまったく書かれていないが、現実に内袋の大量の黴が盤表面には転移せずに宙ぶらりんとなり、西部劇に出てくるカサカサの転がる草のようなコロコロ状態で(盤上に軽く付着しているが小さな塊となり、盤に根付いてはいない状態で)存在する事例があまたあり、防黴効果が推測される。スプレーの後は乾式クリーナーで拭く。これは演奏直前の塵取りと同時に、水洗い等の荒療治後に盤面を最終的に整える目的もあった。
レコードの黴がものすごかったので、ジャケット・歌詞カードのほうも身構えたが、こちらは何でもなかった。歌詞カードには一面にシミが付いているが、これは昔拭き取れるものを拭き取った後で、ティッシュでこすっても印刷のピンク色がティッシュに付いただけでシミに変わりはなかった。

※デジタル化作業用に取っておいた布(ハンカチ):
ハンカチを洗って干した後、使用前によく(できれば無茶苦茶すごく)振って塵や外干し独特の匂いの類を落とし使用する。使用目的はたとえば、テーブル上で歌詞カード等の黴をこすり取った後に念のためテーブルを拭く。あるいは、4時間も作業すると指に皮脂が出てくるので、レコードを再びごみ出し袋(レコード5枚ないし12枚をジャンルごとにまとめて包んでいる)に入れるさいに素手でジャケットを掴むかわりにハンカチごしに掴む(※※)。なぜなら、その時には何でもないようでも、皮脂が紙に付いていると数十年後に指紋として浮かび上がってくることがあるから。

※※素手でジャケットを掴むかわりにハンカチごしに掴む:
ただしレコード本体はどんな時も素手で扱う。人間の手は最高のマニピュレーター。布や手袋ごしに大切なものを繊細に扱うことは不可能。


カビは昨日よりもさらに大変なものが出て来た。私はよく頑張った。今は疲れ果て、ブログ用の文章を新たに書くほどの元気がないので、自分用に書いたデジタル化記録をそのままコピー&貼り付けさせてほしい。

堀ちえみ 風のささやき
レコードジャケットは表面がつるつるしたタイプにもかかわらず、ごく一部に茶色い黴の集落があった。しかし大変だったのは内容物のほうで、ポスターと歌詞カードの折り畳んで表に出ている面にはびっしりと黴が生え、レコード演奏中の自室で黴取りなど考えられない量だった。レコード自体の内袋にも黴が生えていた。レコード自体のでなくポスターと歌詞カードの黴ではあるが、黴の量では記録更新。ポスターと歌詞カードはそのあまりの有様に、ビニルで包んでジャケットとは別にした。このポスターと歌詞カードは今までは、開くタイプのジャケットの左側の袖にレコードと一緒に入っていた。いっぽう右側の袖にはシングルレコードが入っている。このシングルレコードのほうはジャケットにもレコード本体にも今のところ黴は視認されない。レコード内袋も擦れと思われる跡はあるが黴は視認されない。シングル用のレコード内袋は売られていないので、これが使えなくなると困る。内側のうち、手の届く部分のみティッシュで拭いた。シングルレコード自体には防黴の意味も含めてレコードスプレーを吹きかけて拭いた。

今日は早く寝て明日のために元気を取り戻しておかないと。あと写真を数枚出したら今日はおしまいとさせてほしい。

いまさら堀ちえみが話題で何人見に来るかは不明だけれども、今日私が(カビ取りを)一番頑張ったレコードだから、今日の記事として個人的に出さねば終われない。

「風のささやき」というのはちょっと変わったLPで、シングルレコードが付いている。あとポスターも。ジャケットは本のように開くタイプ。デザインは美しく出来ていて、ジャケットの表も裏も開いた内側も、そしてシングルレコードのほうのジャケットも、すべて青い背景と白いワンピースに統一されている。青い背景には、ジャケット表裏は白い風車(かざぐるま)、開いた内側は青い風車があしらわれている。純粋にデザインとして美しい。ちょっとググってみたらジャケット表の画像はたくさん出ていたので、私からは開いた内側を1枚出そうと思う。ただしデジカメ撮影だから、画像の縦横比が理由で、顔を写せば足が切れ、足を写せば顔が切れる。出すのは顔のほうでいいよね。誰だ、足が見たいなんて言ってるのは。


ポスターはアイドルのブロマイド(プロマイド)と呼ばれるものがそうであるように、背景には何もなく堀ちえみだけが写っている。


LPに付いているシングルレコードは、ジャケットとレコードレーベルのデザインがLPと統一されている。で、このシングルレコードはちょっと特殊だ。まずは表を見てもらおう。表は普通のレコードだ。


次に裏。何か気づいたことがあるだろうか。

曲名がない?たしかにそうだが、ないのは曲名だけでなく、レコードの溝もない。ツルツルだ。

世の中には色や形が様々に珍しいレコードがあるから、その意味ではたいしたことはないが、それでも私は片面がツルツルのレコードというのを他に知らない。

カビの逆襲と、早くも機器の不調
またの名を
人生は絶対にドラマよりもドラマチックだの巻

石野真子LP「私のしあわせ」。これが、「私のふしあわせ」になっていた。

レコード内袋の中にたくさんのカビ。レコード自体にもそこから転移して両面に1か所ずつカビが集落を作っていた。記録を更新し、これが最大のカビ被害を受けたレコードとなる。

以前の記事に、私は大昔の水被害とカビ・シミ被害の後、後悔してすべてのレコードにスプレーをかけてクリーナーできれいに拭いたと書いた。私はそう信じているのだが、こうなるとどうも自信がなくなってきた。ひとつ覚えているのは、秋葉原の石丸かどこかでレコード内袋を買ってきたのだが(その頃はまだネット通販は存在しなかった)、それが足りなくなるのを恐れて一部のレコードは内袋を交換しなかった。目で見てカビの被害がわからない袋を交換しなかったにちがいないが、それは間違いだった。今回カビが生えていた内袋の多くは、レコードに元から付いてきた内袋だ。これは水被害のさいに、目には見えなくてもカビが発生していたのだろう。そんでもってこの数十年の間にカビはすくすくと成長してしまったのだ。

私はもうなんというか頭くらくらしてもうどうしよう何だかもうどうしたらいいの。

「はい、今日もカビさんとこんにちはですよー。」やっぱり私のレコードデジタル化はそういうものなのかなあ。

伊藤つかさLP「タッチ」。ちょっとタッチしたくない状態になっていた。内袋の端っこにカビ多数。レコード自体にも1か所それが転移していた。

今日はそれで終わらなかった。香坂みゆきLP「KIRARI」。え、そんなの知らない?「愛よおやすみ」が入ってるやつと言ったら何となくわかってもらえるかな。これはカビは関係しない。ところが、ところがだ!デジタル化途中にヘッドホンでモニターしたら変なんだ。左が聞こえない。たまげたよ。それで、SoundEngine Freeでwavの振幅を見てみたら、最初は左右とも音が出ている。それが途中まで来ると、左の音が勝手にフェードアウト。それ以後は右だけが鳴っている状態なんだ。

Side 1をデジタル化した時がその状態、次にSide 2をデジタル化した時もその状態だった。つまり、音は出なくなってそのままではなく、次の面をかけた時にはまた出ている。それがまた、途中まで来ると聞こえなくなる。これって、どういう状況なんだろう。

レコードからPCまで、音の経路をたどってみた。

レコードが変になったのか?違う。後で書くが、最終的に左が小さくならずに鳴る状態になった。もしもレコードの溝が変ならば、音は直らないはず。

レコード針が変になったのか?違う。針がひん曲がったのなら、それ以後左の音は常に聞こえないはずだが、実際にはまた聞こえるようになった。

プレーヤーのカートリッジから電気回路を通って出力までの間の故障。これは可能性としてありうる。

ただしコードの断線の可能性は低い。もしそうなら、コードをまったく触らない状態でレコードの冒頭再生時には聞こえ、途中から聞こえなくなり、裏面を再生しはじめたらまた聞こえるという症状にはならないだろう。

だから可能性は、

プレーヤーの電気回路の故障

フォノイコライザの故障

PCの音声キャプチャボードの故障

の3つに限られると思う。私は原因を特定するためのテストを始めた。レコードを演奏し、左が聞こえなくなった時点で、プレーヤーの右出力をフォノイコライザの左入力に接続してみる。もしもフォノイコライザから先の経路(フォノイコライザかPC)に問題があれば、レコードの右の音を入力しようが何を入力しようがとにかくヘッドホンの左スピーカーが聞こえないはずだ。もしもプレーヤーに問題があれば、聞こえないのは常にレコードの左の音だから、ヘッドホンの左スピーカーからレコードの右の音が聞こえるはずだ。

結果は、なんと、今度は左の音がレコードの最後まで聞こえてしまった!これはある意味、ちょっと困る。なぜなら、原因を特定できないからだ。また問題が起きるまでデジタル化を続け、問題が起きた時点で行動に移るしかない。ところで、何かの機器に問題があるのは確実なのだから、私は今後、いつも音声が正常に伝わっているかどうかを気にしなければならない。

もしも故障機器が特定できればそれを修理に出したり使わないようにしたりすれば問題解決だが、今はそれができないというわけだ。次に異常が見つかるまで、ずっと気にしながらデジタル化を続けるしかない。

ここから先はかなりの量の推測を含むので、これを読んだ人はけっして早とちりしてはいけない。

私はこう考えた。レコードのSide 1とSide 2の2回、左音声に異常が出た。その次にSide 2をもう一度かけてみたら、今度は異常が出なかった。異常が出た時の条件と、出なかった時の条件の間に違いはないか。もしも違いがあれば、それが今のところもっとも怪しい。

プレーヤーは、毎回同じ手順で操作している。違いはない。PCも同じ手順で操作している。違いはない。フォノイコライザは、違いがあった。

私は端子類に埃と湿気が付くと埃が湿気を吸って錆の原因になることを知っており、逆に埃を付けなければ(湿気は天気の良い日にはなくなるので)錆は出にくいことも知っている。そこで、フォノイコライザの端子部分を先日、紙で覆った。もうひとつあって、このフォノイコライザを買ってから今までは端子部分を覆っていなかったから、応急処置としてこのフォノイコライザが入っていた箱をバラし、その一部を上に載せていた。本当ならば端子部分を紙で覆った時点でこの上に載せた箱は不要になったのだが、せっかく適切な大きさに鋏で切って作ったので捨てるのももったいなく、何となくそのまま載せていた。

上記の左音声不良が出た直後、私は焦りながらもとっさにこのフォノイコライザの覆いが頭をよぎった。私が余計なことをしたせいで故障したのだろうか、と。たかがイコライザだからたいした発熱量ではないと思っていたが、ひょっとして載せたり覆ったりしたせいで熱がこもったのか、と。それで、2回の音声異常の後、とにかくこの載せたり覆ったりしているものを取った。それが、私の手で行なった「音声異常時とその後で直った時との唯一の違い」だ。

もちろんこれだけでは何も断定できない。かといって、もう一度覆いをして壊れるかどうかテストするなどという酔狂なことをしたいとは思わない。なぜなら、私のもっとも重要な目的は「レコードのデジタル化」であり、さらに言えば「寒い冬を目前にして1日でも早くデジタル化を終わらせること」であり、「原因を究明すること」がもっとも重要な目的ではないからだ。

とにかく慎重にデジタル化を進め、こんど異常が起きた時点で対処する。それが私の選択した道だ。

今日はたいした報告ではない。でも個人的記録を付けている都合上、記録しておかなければならない。(3)の記事でスタイラスのクリーニングについて考え、湿式クリーナーの使用を見合わせていたが、昨日初めてクリーニングをした。

デジタル化が忙しくて、出来たwavをゆっくり聴いている暇がないが、それでもたまにはチェックして音が変でないかを確認している。とくに音に妙な所はなかったが、すでに40枚以上のレコードをかけていたので、そろそろ潮時だと思った。

なぜ40枚もレコードをかけてクリーニングせずに済んでいたかというと、理由のひとつには針を新品の状態から使い始めたこと、もうひとつには以前にレコードを仕舞い込む時に黴を気にして全レコードの両面をクリーナーで拭きまくってから仕舞ったことが挙げられる。少なくとも乾式のクリーナーで取れるようなごみは、レコードに付いていなかった。演奏前にはまたクリーナーで拭いた。そういうわけだ。

子供の頃には、子供っぽいいいかげんな管理をしていたと思われる。それが、レコードの黴とジャケットのシミの一件で驚いて後悔し、今度は異常に神経質に扱うようになったというわけだ。

レコードの黴は大昔にスプレーとクリーナーで取ったので、今のところ(とくに被害が大きかった1枚を除いて)再発していない。ジャケットのシミは、材質が紙だからきれいに取り除くことができない。こすって取れる部分はすでに大昔に取ってある。後は、もう仕方がない。

たとえば昨日デジタル化した島田祐子。これもジャケットにひどいシミがある。上部だけにシミが集中しているのがわかるだろう。これがつまり、レコードの上に湿気取りを載せていたらそこから水が出たという事情を物語っている。


上に写真を出したが、今回デジタル化したレコードのジャケットはデジカメで撮影してある。永久保存用ではないつもりなので歪みやぼやけには無頓着だ。なんでわざわざ撮るかといえば、それは撮影するチャンスだからだ。予定としては数ヶ月の後にスキャナで正式な画像を保存することになっているが、人生先のことなどわからないものだ。すべて念には念を入れ、出来る時には出来ることをしておく。で、長年使ってきたCanonのデジカメが昨日、撮影枚数一万枚を越えた。一万枚を超えるとファイル名の連番が9999を超えるのでリセットされてしまう。10年以上前に使っていたコニカのデジカメは一万枚を超えてしばらくしたら壊れてしまった。今回のCanonはどこまで頑張ってくれるだろうか。そういえばコニカはその後、デジカメ事業から撤退してしまったな。あれは残念だった。Canonのデジカメは今のところとくに壊れた箇所はないが、レンズの内側にほこりが入ってしまった。経年変化といった所か。逆光やそれに近い向きで撮影した時に限り、丸い光が写り込んでしまう。この現象が出るようになったのは7000枚か8000枚を撮ったあたりだったか。撮影枚数的にも使用年月的にも当然出た経年変化だろう。不満はない。今は、逆光での撮影を避けて使用している。

話がずいぶん逸れてしまった。スタイラスのクリーニングの話をしていたのに。で、そのスタイラスクリーナーの説明書きに絵が載っていて、ヘッドシェルを立ててカンチレバーが上を向いた状態でクリーニングしていた。これは、ネット上の記述と矛盾する。湿式クリーナーの液が針以外の部分へ入ってしまうという記述だ。実際にはどういう事情なのか、それはわからない。私は念のためにカンチレバーを下に向けてクリーニングしてみた。それから接点の掃除、シェルの取り付け、トーンアームの水平調整、カートリッジの針圧調整。ちょっと時間がかかった。でも上記のとおり、撮影するチャンスにはあらゆるものを撮影しておくというわけで、ヘッドシェルも撮影しておいた。撮影してどうするというわけではないが、人間は時々こういう変な行動に出るものだ。たとえば愛する子供の七五三にはいい服を着せて記念撮影をする。いい服を着せたら子供が健康になるわけでなく、記念撮影したら運勢が向上するわけでもない。それでも人間はそうするんだよ。私の写真撮影もそんな感じだ。


最後に、今回の記事内容とは離れてしまうが、ナポレックスのTPH-100の取扱説明書を載せておく。このヘッドホンについてはもう書けることは書いてしまったので、このへんで載せておかないと載せずに終わってしまいそうだ。昔このヘッドホンをもっていて、取扱説明書を見て懐かしく思う方のために。ただしこの説明書もレコードジャケットと同様にシミだらけになっている。

要らないのに出てくる食事
帰ってきた死んだ父
見つからない名物老人

私は自室にいる。そこへ普段は私の部屋に来ない母が入ってきて、部屋に干すことのない洗濯物を干す。洗濯物はろくに絞っておらず、水の滴る音がする。この水音は、寝ている間実際に外で雨が降っていたのを反映している。つまり夢の始まりはまだ耳から入った現実の雨音がオーバーラップしている。この後、現実世界の影響は感じられなくなる。

見ると、洗濯物は真新しいテレビの上に干され、雫はテレビのキャビネットの中に入っているようではないか。私は急いで洗濯物を取り除け、キャビネットを拭き、母に文句を言いに行ったが、その母がどこへ消えたかいない。

場面が変わる。別の夢かもしれない。私は台所にいる。また私の近くに母がいる。そこへ玄関に人の気配。従妹が来た。なんで従妹がまるで自宅のような顔をして上がってくるのかは、知らない。その後からなんと、死んだ父が帰ってきた。昔の仕事帰りと同じ背広を着て、顔もリアルに見える。私は夢の中でも父が死んでいるのを知っており、死んだのにじつに久しぶりに帰ってきてくれたことを喜んでいる。父は言葉を発しない。ただ、私と肩が触れ合った。父の背広の肩だ。父がまた行ってしまわないようにしなければ。居間には、現実世界の自宅にもある和室用テーブルがあり、その四辺に従妹、父、私、母が座るのだが、その前に母がラーメンを作りだす。なぜか私と母の分だけだ。従妹と父の前には別の皿料理がある。私はラーメンが要らなかったのだが、それを母に言いそびれたので母はラーメンを完成させてしまった。せっかく母が作ってくれたので食べることにする。真四角のテーブルを囲んで4人で食べ始める(私と母はラーメン、父と従妹は皿料理を)。父が部屋正面の仏壇(自分の位牌があるはずの仏壇だ)に背を向けて座り、その向かい側に母、父の右が従妹(いまだになぜか居座って食べている)、父の左が私。そのうちに私は妙なことに気づく。もう夜だというのに、なぜか辺りが昼の雰囲気だ。人々が静かにしているのでなく、街で人々が歩き回っているような気がしてくる。不意に私は外出したくなる。せっかく帰ってきてくれた死んだ父を置いて、どうして私は外出しようとするのか。それはわからない。とにかく私は秋葉原へ行く。

夢だから、家を出ると次の場面ではもう秋葉原だ。しかもこの秋葉原は現実のものと違う。メイド喫茶も電気街もなく、どうやらそこから少し歩いた所という設定らしい。少し歩いた所にしても、現実の秋葉原よりもおしゃれな街だ。私は、何年も前に会ったことのある老人を探している。若者と一緒に何か小物を作ることで有名なこの辺りの知る人ぞ知る名物老人で、私の時は、好きな女の子と一緒に2回ほどお世話になった。ほら、いま歩いている道の右脇をふと見ると、建物の地面に接している低い所がちょっとだけガラス張りになっており、そこからガラスの向こうを覗き込むとおしゃれな地階が見える。地階の床ははるか下にあってまるで吹き抜けのように高さのある(今は見下ろしているのだから低さのあるというべきか)空間だ。ガラス張り部分はこの地階の天井近くにある明かり取り窓になっており、地階全体はいくぶん黄色っぽい照明で照らされているものの、この明かり取り部分からはそれとは別に外の光が見えるデザインになっていた。地階の床にはテーブルが置かれて、昔はここで老人と私と好きな女の子が何か作っていたんじゃないかな。そんな気がしてきた。好きだった女の子にはいまさら会う気がない。でも老人には会いたかった。私は老人を探した。

ただ通りをきょろきょろしていても見つかるはずがない。人に聞かなければ。私は近くのビルに入った。ビルの中にカフェレストランがあるらしい。そこへ向かって女性が3人ほど入って行く。私もその後に続いた。女性たちは階段を上ってゆく。なんでさっきの地階へ下りて行って聞かないのかは、夢だからわからない。とにかく3人の女性の後に続いて階段を上る。そのうちになぜか私は女性たちを見失った。見失った場所はカフェレストランというより居酒屋という感じだったので、ひょっとしてもう1階上かなと私は先を行く。するとなんと、階段は今までの普通の階段ではなくなる。今までも急な階段ではあったが、そこから先は大きな古民家の壁に沿って幅の狭い階段が天井へと伸び、部屋の隅で行き止まりとなっていた。私はその細い階段を、途中に子供がいるのを乗り越えて先まで行って辺りを見回した。そこからは部屋が見えたが、大昔のそれこそ8時だヨ全員集合に出てくるような修学旅行先の旅館という感じの古びた木造で、でも部屋は4畳半もないほど狭く、その狭い部屋の床に複数の布団が無造作に散らばり、居酒屋で酒を飲んで泥酔した人が次々にここで雑魚寝すると思えた。不潔感はあるが妙に居心地のよさそうな隠れ家的雑魚寝部屋である。でも私の目的地はここではない。私は1階分下りた。

1階分下りるとそこはつまり建物の2階、さっき居酒屋だと思った階だ。それはやはり居酒屋だったが、同じフロアの端のほうにちっちゃなスペースがあり、そこだけカフェレストランになっていた。雰囲気的にはカフェレストランと形容するには少々殺風景だ。でもとにかくテーブルがいくつかあり、そこに人が座っていた。私は案内してもらって席を確保した。でも何か食べるのが目的ではない。名物老人の行方を聞くために来たのだから、コーヒーだけ注文してその場の人々、とくにウエーターに老人のことを聞こうと思っていた。テーブル客に聞いても老人を知る人はいなかった。私が老人を見たのはもう何年も前、ひょっとすると何十年も前かもしれない。もしも現実世界の話と一緒にしていいなら、その好きな女の子がいたのは何十年も前だ。それなら、老人はとっくに死去し、それを知る人もいないことになる。そうなのだろうか。ウエーターが来た。私はすかさずウエーターにも聞いたが、この人も知らなかった。なんとなく古畑任三郎に途中から出て来た、犯人を言い当てる男に似た顔のそのウエーターは、ニコニコしながら食事の注文をとる。私はコーヒーだけと言う。ウエーターはどんなコーヒーかと聞く。私はおすすめは何かと逆に聞く。ウエーターはおすすめを言うかわりにクイズのようなことを言いつつコーヒーの種類を列挙するので、それじゃおすすめがわからないと私が言う。仕方がないので私は、苦味が強くて酸味が少ないのとウエーターに言うが、ウエーターはもはや私の言葉を聞いちゃいない。さっきのクイズのようなのの続きを勝手に喋る。それでもウエーターは去ってゆき、やがて料理を運んでくる。私はびっくりして、コーヒーだけと言ったのを再度確認する。しかしウエーターは料理を置こうとするので私が頑なに拒む。すると腹を立てたのか、ウエーターはニコニコしながら料理を私の顔に向かって投げる。ここで支配人らしき人が仲裁に入り、ウエーターは去って行く。結局、誰もあの名物老人を知らなかった。

その後、同じビルの中にひとり立つ私。すると誰かが少し遠くから私に声をかけ、もうじき父が迎えに来てくれると告げる。死んだ父が、そして久しぶりに家に帰ってきた父が、私を迎えに来てくれる。悪いことをしたなあ。

この後もほんの少し夢は続いたが、たいした進展はなかった。それに、これだけの長文をパソコンで打っている間に夢を忘れてしまった。とにかく私は目が覚めた。雨はもう止んでいた。

今日は歯医者だった。朝起きた時、そういえば1回目の歯根治療では(今回は2回目)最後にレントゲンを撮った気がすると思った。それなら今回はレントゲンか、と考えつつ歯医者に行ったが、人生はたいてい予想通りではない。今日はレントゲンでなく、処置後の経過を診るのが一番の目的だったようだ。それと、歯磨きのしかたについて教わった。

1回目の歯根治療ではめたクラウンは、私の歯並びが悪いせいで、前の部分が2つの歯と接している。つまりクラウンを含めて3つの歯がほぼ隙間なくくっついている。私はこの部分だけはフロスも入らず磨けないと思い込んでいたが、今回教わったところによるとここもフロスを入れて掃除するのだそうだ。まさかここに糸が入るとは。正直私はびっくりした。3つの歯がくっついている所に、どうやって糸を通す?1回目のクラウンを入れてから何年経ったか忘れたが、隙間がないから糸を入れたことは一度もなかった。だから歯科衛生士さんが糸を入れた時にはさすがに臭かった。とはいえ、隙間がないに等しいので物が詰まっていたわけではない。歯医者では時々私の認識の甘さを思い知らされる。隙間のない所だろうと歯周ポケットの奥だろうと、磨けそうな所はどこであろうと磨けという事らしい。「こんな所は磨きようがないから、しかたがない」は駄目らしい。厳しいよ。

昔は親知らずが一番奥の歯だったが、その親知らずを抜いたから、そのひとつ手前の歯が一番奥の歯だ。この歯の親知らず側の側面は普通の歯ブラシでは届かないが、ペンタイプのブラシで掃除すると言われた。でもこれは実行済みなのだ。ドルツ(電動歯ブラシ)にペンタイプの毛先を付けて磨いていると告げると、電動でない手動のペンタイプの使用を勧められた。なかなか厳しい。

歯科衛生士さんに見てもらったところ、ブラシは当たっているそうだ。(私なりに頑張っているからな。)でも汚れが全部取れてはいないという。たしかに、ドルツのペンタイプは毛にコシがないからプラウトみたいに強く当てることができない。じつは私はプラウトももっている。使えそうな歯磨き道具はたいてい何でももっているんだ。でも全部使ってたら1回の歯磨きに30分40分かかって無茶だから、使う道具を選んでいた。でもプラウトも使わなきゃ駄目かなあ。厳しいなあ。

フロスは両手の指に巻くが、私は今まで指と指の間を長くしていた。長く糸を引くことで、糸のきれいな所をたくさん歯に触れさせて掃除しようと思ったからだ。でも糸を長く持つと掃除しにくいと言われた。実際、短く持つほうが楽だった。

そんなわけで今日は治療と呼ぶほどのことをしなかったが、それにしては支払い額が高かったな。あ、歯石取りと研磨はした。

ようやくこれで、歯根治療関係が全部終わりだそうだ。次回は定期検診で、来年。

ナガオカのレコードクリーナーARGENTO-118を買った。118は、それまでの116の後継モデルだそうで、すでに116のほうはネットショップで売り切れとなっていた。

届いた商品のプラスチックケースが破損していた。上にかぶさるほうの透明なプラスチックにヒビが入り、クリーナーが載るほうの白いプラスチックは透明なプラスチックの中にめり込んでいた。その状態から察するに、配達される最中に上から圧迫されて白いプラスチックが透明なほうにめり込み、そのせいで透明なほうにヒビが入ったものと思われる。

見るからに商品発送中の事故に間違いないので、普通ならばショップに事情を説明して交換してもらうはずの所だった。しかし私は以下の理由でそのまま使うことにした。

もっとも重要な理由は、その日が晴れて湿度の低い日で、デジタル化を終えたレコードを密封して仕舞い込むのに最適だったこと。そして翌日からは天気予報によると雨が降り、何日も続けて湿度の高い日が来るらしかったこと。つまり、この日を逃がすことは私にとって大きな損失となる。

今はすでに11月、気温の低下がレコード針の音に影響するとネット上で読んだ私にとって、冬がやって来る前の1日1日が貴重な作業日だ。しかも雨が降ると作業ができない。カビの脅威を体験済みの私にとって、レコードの内袋やジャケット内に湿気を封入することはとんでもない不安材料、いや、ありえないことだ。

そういう事情で、作業に最適の1日を逃がすことはできなかった。

幸いにも破損したのはケースであり、ベルベットのクリーナー自体が破損したわけではない。つまり使用に支障はない。

さらに、私は偶然にも、このプラスチックケースがこれから数十年も経つと自然と割れる可能性があることを知っていた。というのは、数十年前に私が使い、そのまま引き出しに保存していた昔のクリーナーが、今回の作業前に引き出しから出してみるとプラスチックケース部分にヒビが入っていた。クリーナーの型番はもはや不明だが、クリーナー自体とケースの形状はナガオカのレコードクリーナーARGENTO-118と瓜二つだ。

私はこのクリーナーのケースを壊した記憶がまったくない。数十年の間に経年変化を起こして自然とヒビが入った可能性がいちばん高い。

ようするに、発送中にヒビが入ったクリーナーをいま交換してもらったところで、数十年後にはヒビが入っているかもしれない。

作業に最適な日を前にして、ケースのヒビなど大事の前の小事だった。

その日の作業は、レコード7枚のデジタル化という私にとっての新記録を達成し、2つあるレコード収納箱のうちのひとつをすべてデジタル化し終え、二重の湿気および埃遮断を施し、完全に作業完了した。

7枚ものレコードをデジタル化するには長い時間が必要で、その間は自分だけでなく家人の協力が不可欠だった。その他にも、部屋や家が震動する時をうまく避けてレコードをかけたり、0dBクリップによる演奏のやり直しが少ないという幸い、そして周囲の振動にかんしてはプレーヤー自体の衝撃吸収装置に頼る必要、色々なことがあった。

その作業日の翌日は朝から曇り、昼には雨が降り出した。午後には気温が明らかに下がって寒くなり、これからのデジタル化は寒い夜よりも暖かい日中に(周囲の振動や埃の立つ時間帯をうまく避けつつ)行なう必要があることを予感させた。

私は不器用に生きているが、それでも自分なりに毎日頑張っている。

前回の記事のようにデジタル化したレコードについて何か書くこともできるが、日本でポピュラーでないレコードなので今回は割愛しよう。

レコードクリーナーARGENTO-118について少しだけ書いておきたい。私が数十年前に使っていたクリーナーはもうベルベットの毛足が磨り減っていて、新しいクリーナーを買えばそれはずいぶんレコードのクリーニング効果があるだろうと思っていた。買ったARGENTO-118のベルベットを見ると、たしかに毛足は古いクリーナーよりは長く、何よりも毛並みが揃っている。ただし、それを見て思ったが、ベルベットのクリーナーというのはレコードの音溝の奥に入り込んでしまった塵を掃き出すのが目的のものではなく、レコードの表面に付いたごみや塵を拭き取るのがおもな目的だろう。すでにブツブツノイズを発生させている、音溝に嵌り込んだごみには、新品のクリーナーでもどこまで効果があるのかはわからない。

我が家に到着したばかりのARGENTO-118は、クリーナー自体にもケースにもベルベットの毛がたくさん付いていた。そのままレコードに使ったら、レコードに毛がつくかもしれないと思った。私は掃除機を出して、クリーナーとケースに付いた毛を吸い取った。クリーナーとケースは、その時点ではきれいになった。いざ使う前に付属のブラシでベルベットをなでると、それが元でまたベルベットから毛が出てきた。その毛をブラシで落としてレコードを拭いた。レコード自体が静電気を帯びていなかったせいもあり、レコードに毛は付かなかった。レコード数枚を演奏して仕舞う間クリーナーを使い続け、ブラシをかけ続けると、毛は出なくなっていった。

昨日のデジタル化の終わり方が尋常でなかったので、私は今後の作業にカビを覚悟した。昔から使ってきたクリーナーはカビ入りジャケットに入ったレコードを拭いてしまったから、カビの脅威が少ないレコードのために新しいクリーナーを買うことにした。そして、覚悟して始めたデジタル化の続き。

意外なことに、もう1枚のメモルは元気に生きていた。


カビがない。


そして次のレコードも・・・だあッ!!メモルの次にいきなりこれか。わたなべぢゅんいちテイスト全開のイラストではないか。


上の絵を見て、私は最初、微笑む渚の背後にモンスターが忍び寄っているのかと思った。でもやがて、それは私の勘違いだと思えてきた。すべてのモンスターが渚を狙っている(渚を見ている)のではなく、カメラ目線だということに注目したい。これはつまり、みんな「カメラに向かって微笑んでいる」んじゃないか?なにしろモンスター達はこのツラだから、怒っているんだか笑っているんだかさっぱりわからん。でもこいつらきっと、微笑んでいるんだよ。

レコードジャケットの中にこんな紙が入っていた。私の記憶にはない。私はある時期になると、レコードを日常的に出してそのたびに静電気に苦しめられるのが嫌になり、日常鑑賞用にVHSビデオテープのHi-Fi音声トラックに片っ端から録音したものだった。きっとこのレコードは、買ってくるなりVHSに入れてしまい、もっぱらVHSを聴いていたんだろう。だからジャケットや解説紙の記憶があまりないんだ。


レコードレーベルはこんなデザインだ。これも私は記憶になかった。

このレコードは、30センチ盤なのに45回転という少し珍しいものだ。33 1/3回転だと曲が足りなくて余白が多すぎるからだろうか。

この後、さらばハイセイコー(私は親がテレビの競馬を見るのを脇から見ていてハイセイコーのファンになってしまった)もカビはなかった。でも、ハイセイコーのレコードジャケット見たい人はきっといないだろうから省略する。

そういうわけで今日はカビの一件から立ち直ったのは良かったが、全部で3枚しかデジタル化できなかった。そんな日もあるさ。焦らず着実に進もう。

今日は寝るまでにまだ少し暇があるので、ついでにとても個人的な話と写真を出したい。大昔のレコード針 テクニクスSL-????用。


はるか昔に、レコードが廃れるだろうと思ってその前にと買っておいた交換針。引き出しから出してみたら、テクニクスの純正品じゃなかった。きっと、純正品は値引きなしで高かったんだと思う。当時の私の小遣いで6,300円ってのは厳しすぎたんだ。それで仕方なく4,730円のサードパーティー製に甘んじたのだろう。当時のこだわりがあった私はきっと石丸電気でずいぶん悩んだだろう。ナガオカだ。当時レコード用品というとクリーナーにしろスプレーにしろナガオカのお世話になっていたな。


上の写真は、じつはもうシールをはがして中身を出してプレーヤーにセットした後のもの。その時焦りまくっていて、先に写真を撮っておこうという余裕がなかった。後から空箱だけ写真に撮るのも嫌だったから、プレーヤーから取り外した古い針を入れて写真を撮った。古い針のほうは純正品のはずだ。純正品とナガオカ製は、プラスチック部の色は同じ。違いは、カンチレバーの根元から伸びる金属が純正品は銀色、ナガオカは金色。

裏。いちおう説明書が付いているが、あまり意味のない説明書。


たいしたこと書いてないだけでなく、ナガオカ製の全部の針に共通の説明書らしい。


唯一意味があったのは、寿命が約200時間という記述。これは重要。

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