「ワキガを気にしながら日常を送りたくない」「脇汗で服に汗ジミを作りたくない」といった方は多いのではないでしょうか。
その場合、有効な方法はいくつかあり、ワキガのレベルに応じた対策が必要です。
ここでは、ワキガの原因とレベル別の対策法についてまとめました。ワキガ対策に有効な方法ばかりですので、ぜひお試し下さい。
1.ワキガはアポクリン腺からの汗と雑菌が原因
ワキガの正式名称は腋臭症とされ、特有の臭いが出るものです。人体には汗の出口となる汗腺があり、その内のアポクリン腺から分泌される汗が原因で発生します。
アポクリン腺からの汗は、水分量が70~80%となっていて、他は脂肪酸やアミノ酸、アンモニア、鉄分などが含まれています。この水分以外の物質が、肌表面に存在する菌(黄色ぶどう球菌やほか有害菌)と分解されることで、ワキガ特有の臭いが発せられます。
アポクリン腺は増える事はなく、ワキガが悪化したり進行する心配はありません。ですが、食生活を含めた生活習慣が乱れると、アポクリン腺の中にある水分以外の物質濃度が高くなり、臭いが強くなることも考えられます。
もう1つの汗腺であるエクリン腺から分泌される汗は、99%以上が水分で、主に体温調整の役割を果します。ワキガと関連性が薄い箇所ですが、発汗量が多い場合は、脇の臭いに悪影響を与える事もあります。
つまり、ワキガはアポクリン腺からの汗が原因ですが、脇下の臭いが増幅する要因は、ワキガ以外の生活習慣、発汗量にもあるという事になります。
■ワキガの臭いの種類
ワキガの臭いは、体質や生活習慣でも違ってくる事から一概には決まっていません。また、以下の言葉で例えられますが、臭いの種類によって対策が変わるという事はありません。
・お酢
・カレー
・新聞紙
・鉛筆の芯
・腐った玉ねぎ
その中でも、甘い臭いから、ツンと刺激があるものまで幅広くあります。
■ワキガ臭は利き腕の方が強く出る
利き腕は普段からよく動き、血流が盛んでよく汗をかくため、アポクリン腺の量は多く、臭いも強い傾向にあります。
ただ、アポクリン腺は両脇にあるので、片方だけがワキガという事はなく、必ず両脇から臭いがするようになっています。もし、利き腕と逆側の脇が臭う場合は、ワキガではなく、生活習慣や発汗したまま放置している等、別に原因があると言えるでしょう。
ほか、性器周辺や乳輪にもアポクリン腺が少しだけ存在する方もいらっしゃいます。性器周辺が臭うならスソワキガ、乳輪や胸ならチチガとも呼ばれていますが、基本はワキガと同じ仕組みとなります。
次より、ワキガのレベル別対策をご紹介しますのでご参考頂ければと思います。
2.ワキガによって考えられる悪影響
ワキガは体質的なものとなっているので、臭いのほかに害はなく、感染したりする事もありません。ただし、過剰に気にしたり、他人からへの批判を受けることでうつ病となる可能性もあります。
日本人を含むアジア人は、ワキガの割合が2割以内と、ワキガは少ない傾向にあります。そこで集団内では『臭いによって目立つのではないか?』または『ワキガという事で他人から否定的な言葉を受ける』といった事もあり、そこから気分が落ち込み、うつ病などの精神疾患を併発する事もあります。
ワキガは遺伝的な要素が強く、仮に両親どちらかがワキガならば50%の確率で遺伝すると考えられています。
どんな理由でも、ワキガにはレベルがあり、セルフケアで対策できるものもあれば、専門の治療が必要な場合もあります。
3.レベル別に適したワキガ対策
ワキガは、臭いが気づきにくいレベルの方もいれば、周囲に気づかれるほどの方もいらっしゃいます。ここでは、レベル1~2はセルフケアで対策できる範囲とし、レベル3以上は病院での治療が優先としてご紹介しています。
【レベル1~3・ワキガの目安表】
| 臭い | 脇毛 | 耳垢 | 服 | |
| レベル1 | 汗をかいていない時は気にならないが、脇を直接触ったり、服の脇下を嗅いだら少しワキガ臭がする | 毛は薄く、量は少ない | 特に湿っていない | 脇下に黄ばみや汗ジミはできない |
| レベル2 | 少し汗をかいた時、対策をせずに1日経った時にワキガ臭がする。 | 毛は多少濃く、量も多いと感じる | 1週間など、日が経ってから綿棒を使うと、湿っているように感じる | 長期間つけた服の脇下に、黄ばみや汗ジミができている事がある |
| レベル3 | シャワーやお風呂上りでもはっきりワキガ臭がする。 | 毛は濃くて太く、量も明らかに多い | 常に湿っている | 服の脇下に黄ばみや汗ジミが付きやすく、洗濯しても取れない |
■レベル1のワキガならセルフケアでも改善できる
レベル1のワキガは、運動をして大量に汗をかくと、臭いに敏感な人が気づくかもしれません。ですが、生活習慣やちょっとした工夫で防ぐことも十分にできます。レベル2~3のワキガの臭い軽減にも有効です。
以下、レベル1のワキガ対策におすすめの方法をご紹介します。
・脂質とタンパク質を摂りすぎない
脂質とタンパク質を摂りすぎるとアポクリン腺から分泌される汗の脂肪酸やアミノ酸、アンモニア量が増加します。脂肪酸やアミノ酸は皮膚の菌のエサとなり、分解されることでより強い臭いの原因物質となります。肉や揚げ物、乳製品などの食べ過ぎは避けるようにしましょう。
・下着をこまめに替える
アポクリン腺から分泌された汗は臭いの原因となります。1日に何度か下着を替えると体臭を軽減するのに効果的でしょう。
・ストレスを避ける
人間はストレスを感じると発汗します。汗をかくほど臭いも強くなるため、ストレスを避けるように心がけることも大切です。効果を発揮しやすいのは、ご自身の趣味や好きなことを通した時間を過ごすことです。
・腋毛を剃る
ワキガの原因となるアポクリン腺は脇の下に集中しています。腋毛が生えていると菌が増殖する温床となってしまうため、ワキガが気になる人は剃るとよいでしょう。
・ミョウバンが含まれている石鹸やボディソープを選ぶ
ミョウバンは殺菌作用があるため、雑菌を殺菌するのに効果的です。また収れん作用(引き締めること)もあるため、制汗効果も期待できるでしょう。さらにミョウバンは臭いの原因となる物質が酸化還元され、無臭になるのを助ける働きがあります。ワキガに悩んでいるならばミョウバンが含まれている石鹸やボディソープの使用がおすすめです。
・重曹水を使う
重曹水は、100mlの水に小さじ1杯ほどの重曹を加えることで簡単に作れます。重曹には殺菌作用があるので、アポクリン腺からの汗が、菌と分解して臭いが発生する事を防ぎます。また、臭いの強い酪酸などを中和する作用もあります。
■レベル1~2までのワキガ対策に使える2つの制汗アイテム
ワキガの臭いの原因はアポクリン腺から分泌される汗のため、制汗することも重要です。以下にレベル1~2のワキガ対策に使える制汗アイテムを紹介します。
・ウェットティッシュ
ウェットティッシュは常備しておくと外出先でとても便利です。アルコールにより殺菌作用もあるため、雑菌の増殖を抑えてワキガの臭いを軽減する効果が期待できます。
・制汗剤
制汗剤は、汗腺の引き締めと雑菌の繁殖を防ぐ成分が配合されている為、制汗と消臭の両方が期待できるアイテムです。特に、外出先などでワキガ対策をしたいときに有効でしょう。
ワキガの方は汗も多い傾向にあるため、水分に流れやすいパウダーやスプレーよりも、クリームやロールオンタイプが良いです。中でも、1回の使用で持続効果を求めるなら、有効成分が密着するクリームがお勧めです。
また、消臭効果が高いことが実証されている天然由来の柿タンニン、茶葉エキス(緑茶類)などが含まれている事も重要です。
以下に、ワキガ対策でおすすめの制汗剤をまとめてみました。
■ワキガ対策におすすめの制汗剤
薬用デオクリーム チュラリア
通常価格:7,980円
初回価格:3,980円
ワキガ臭と汗の抑制に優れたクリームタイプの制汗剤です。
有効成分のフェノールスルホン酸亜鉛が、汗腺を引き締め発汗をブロックし、湿気をこもらせない働き(撥水作用)によって、雑菌の増殖予防ができます。殺菌と消臭効果柿タンニンと茶葉エキスも配合されている為、殺菌と消臭効果も期待できます。
低刺激処方となっていて、脇に肌荒れがある方、肌が弱い方にもお勧めです。
また、お風呂上がりの清潔な脇にひと塗りする事で、持続効果が丸1日続く点も大きな特徴です。
Deo+Labo(デオプラスラボ)30g
通常価格:7,388円
定期価格:4,611円
消臭・殺菌に優れたクリームタイプの制汗剤です。殺菌作用のあるイソプロピルメチルフェノールがナノ化(微細化)されている為、より高い殺菌効果があります。柿タンニンが豊富に含まれ、消臭作用だけでなく、毛穴の引き締めによる発汗の抑制、殺菌作用もあります。臭いだけでなく、天然由来の成分による保湿効果まで期待できます。
制汗クリームCC30(30g)
通常価格:6,300円
定期価格:3,800円~
汗の抑制に向いているクリームタイプの制汗剤です。肌の引き締め効果が高いクロルヒドロキシアルミニウムを含有しています。この成分は汗腺の毛細血管を収縮させることで発汗を抑制します。汗の量が多い事で脇の臭いに繋がっている方にお勧めです。
Ban 汗ブロックロールオン
価格:498円
ロールオンタイプの制汗剤です。ロールオンタイプなので出先でも気軽に使うことができます。また市販品であるためコンビニやドラッグストアで気軽に購入することができるのもポイントです。
これらは両脇の使用で約1カ月の量となっています。制汗剤は1日1回、お風呂上りなどの清潔な脇に使用しましょう。どうしても臭いが気になり、重ね塗りをしたい時は、一度ウェットティッシュで雑菌を取り除いてから使用します。
【制汗剤の注意点】
制汗剤の使用でかゆみや痛みを感じた場合は、使用を中止して洗い流しましょう。制汗剤は化粧品ほど肌に残らないため、濡れたティッシュやハンカチで丁寧に拭き取れば十分に落とせます。
その後は、数日~1週間など、脇の状態を見ながら再度使用してみたり、それでも症状がおさまらない場合は、肌トラブルが起きている可能性もあるので、皮膚科で診察を受けましょう。
■レベル2~3以上のワキガなら病院での治療が有効
汗をかいていなくても周りの人に臭いが気づかれてしまうレベル2~3のワキガの方は、病院での治療が確実です。レベル2の方の多くは、外用薬の処方が治療の基本となります。
病院でワキガの治療に使用される外用薬は基本的に塩化アルミニウム液となります。制汗剤と同じく収れん作用(肌の引き締め)があり、発汗を防ぐ働きがあります。市販の制汗剤に比べて濃度が濃いため、その分制汗作用も強くなっています。
ワキガの臭いが強く精神的に辛かったり、周囲からの指摘があったりして、しっかり治療したい場合は、皮膚科や美容皮膚科などで手術もできます。中でも、アポクリン腺を除去する剪除法では、医師が『日常に支障があるレベル』と判断した場合、健康保険を適用して治療することができます。
以下にその詳細をご紹介します。
■剪除法(せんじょほう)
剪除法は脇の下を切って医師の目視によりアポクリン腺を除去していく方法です。目視で除去していくため、取り残しがほとんどなく効果の高い方法です。ワキガは手術をしても再発することがありますが、剪除法は再発もほとんどありません。また毛根も一緒に除去するため、脱毛効果もあります。ただし切開の必要があるため、傷が残りやすいというデメリットもあります。
剪除法は自由診療で手術をすると30万円ほどですが、健康保険を適用すれば両脇35000円程度で手術することができます。
麻酔を使用するため痛みはほとんどありませんが、ガーゼなどで脇を固定する必要はあります。手術してから抜糸までおよそ1週間必要で、その間脇を濡らすことはできません。
剪除法に限って言えば手術後の再発や黒ずみといったリスクはほとんどありません。ただし切開することが嫌で、切開しない手術法を選んだ場合は再発する可能性があります。
4.まとめ
・ワキガはアポクリン腺から分泌される汗が原因
・ワキガは遺伝的な要因が強い
・レベル1の軽度のワキガならセルフケアで対策が可能
・レベル2~3のワキガなら医療機関で診療を受けることがおすすめ