半ズボン。徹頭徹尾半ズボンである。防弾少年団のカムバ一週目。
世界各国津々浦々に生存する、ふくらはぎ好きのお姉さま方には季節外れの中元になっていることと存じます。いかがお過ごしでしょうか。
遠近法がいい仕事をしている一枚↑
これまで強めのバキバキダンスでステージを見せてきたバンタンですが、
今回のアルバムコンセプトは「花様年華」「青春」とりわけ、そこに感じられる不安さに焦点を当てたものだそう。
通して聞いた感じでは、アルバム全体が「不安な青春やで!」というよりも、タイトル+2,3曲がこれに当てはまる気がする。
歌詞や曲調から見ると、「I NEED U」と「잡아줘」「이사」あと、「Converse high」もこれに入るかも。
コンセプト重視というよりも、いつものバンタン色+アルファで「不安」「青春」が入っているという印象。
前のアルバムDARK & WILDのトラックリストは前半ダークで後半ワイルドと本人らが言っていたが、
잡아줘はLet me know、
흥탄소년단は팔도강산 や 진격의 방탄、
こういう風に、既存曲を思い出しては「あ、これはあの流れやな」と思う曲が多かった。
(管理人の脳メモリの都合上、わりかし最近の曲に偏っていることをお許し下さい。)
それぞれの系譜にあるバンタンらしさが、アルバムに通底しているように思える。
コンセプトありき(悪い意味ではない)で、アルバムごとにすっかり色を変える歌手もいる中、「らしさ」を色々なパターンで持てている、そして製作に相当な比重で参加しているというのは珍しいことなんちゃうかなと思う。
今回のアルバムは、前にも比べてメンバーの参与度が増えた、特にタイトル曲にかけた時間が前作の3〜4倍になりましたとシュガさんが言っていたしね。ラプモン先輩はConverse highが会心の出来やとほくほくしてたし、Vくんは自分が作詞作曲した잡아줘にご満悦やった。
今までとの違いといえば、I NEED Uをタイトル曲に持ってきたことでしょうか。
防弾少年団=バリバリのダンス曲、という大衆(含わたくし)のイメージがあるもんだから、
曲を聞いた時には「こ、これで踊るのKAI…?」と一抹の不安がよぎった。
しかし、Mカでのステージをみると、その心配は杞憂だと分かりました。
全然踊ってた。ステージ終わりに息上がってるくらい。
じっと見てたらラプモン先輩とか曲の途中で肩で息していてときめきます。
練習動画、曲終わりで息があがっておいでです…踊らなかったらどうしようかと思ったよ
カムバステージを見ている内に、気づかされることがあった。
それというのは、彼らのステージに垣間見える「エモさとキモさ、エグさ」と青春コンセプトが見せる相互反応のこと。
外見のお話で僭越ですが、バンタンは、お顔が整っているメンバーが何人かと、いわゆる「人の良さが溢れてる」ないしは「ブサかわ」的なポジが何人かいると理解しております。しかし、全体的に見た時、そのNot yet手入れ感、というか未生顔(まだ何者でもない顔、これから何者かに変わる潜在的な可能性を残す顔という定義をしたい)、漂白されていない個性、小奇麗にまとまってないところがすごくこのグループの良い所だと思う。なんていうか、ポストハーベストとか一切してなくって(かと言ってロハス!有機野菜!とかでもない)、水が綺麗な山で採れた泥だらけの野菜を川で爺さん(黄色い風船ことパンPD)が洗って持って帰ってきたみたいな?素材の不揃い感も味!みたいな?
芸能界というただでさえ変化のスピードが早い業界で、ルックスも内面も、一般青年のそれとはよくも悪くもかなりスピード感が違うアイドルは、私たちファンが驚くくらい、アルバムごとに成長を遂げていきます。もちろん、このグループも例に漏れずすくすくと成長しております、もとの不揃い感は残したままで。
学校3部作を終えてからの青春コンセプトというのは、メンバーの年齢的にも、ちょうどよい、というか、年齢と成長スピードを考えると今年を逃したら難しいと思うので、渡りに船、2015年に青春コンセプト、とでも言いたいような、熟した果物を収穫するときの農夫の気分でいます、わたくし。がっつり収穫するで〜!!
というのも、半ズボンで全員が出てきた時「あ、これは今回で見納めやな」と思ってしまったんですよね。
アルバムの中、毎回の箸休め的楽しみになっているskitパートでは、1位に対する期待と不安をてらいなく話し、あーこの子らの音盤っていつも背伸び含みの等身大やねんな、との思いを濃くしました。
すごく、過渡期にいるんやと思う。人気=セールス的にも、キャリア的にも。
そこでですよ、バンタンの未生顔が、外内ともに不揃い不安定な感じが、いい具合に今回のコンセプトに重なってくるのを見たね、あたしゃ。
人が「青春」というとき、それは爽やかで青空いっぱいに広がる希望になることもあれば、辛くてうまくいかない、鬱屈した日々を思い浮かべる人もいる。
どっちかというと表に出すイメージで考えれば
GOT7(贔屓なので出しました、すいません)が打ち出す青春は前者で、
バンタンが歌おうとする青春はいつでも後者だというふうに思っている。
「あー、ニキビうっとおしいわー、昨日寝てる間に掻いてもたな…赤なってるし…」
「あいつ、いつも上手くいっていいな…あー、もう学校いくんやめようかな、意味ない気してきた」
「なんで告白する前にいつも失恋するんやろ。」
視線はちょいちょい下を向く青春、とはいえ不定期にテンション上がる元気な躁鬱ボーイ、それが個人的に求めてやまない防弾少年団(ステージ)の姿です。
外見だけでなく、もちろんその背伸び含めの等身大は歌詞にも良く現れてて、やれ好きな子前にしたらおもんない冗談をめちゃ言うてしまうわとか(이불킥)とか(Let me know)、空の星よりお前の星(コンバースマークのこと)見てる、ふふ〜全部ナムジュンの知らんうちにな!とか(Converse High)あっちゅう間に2年生になってもた〜とか(2학년)、お前っていう存在自体がありがたいわ、見てたら勝手に視力上がるわ〜自然のレーシックや金もかからんくて良いしなとか(ホルモン戦争)、恋するとちょっとかっこ悪くて適度にエロくて、そして時にはいい感じに中2爆発させてる、その辺の男の子に毛が生えたみたいな歌詞世界がいい。しかも、それであって手垢がついてない歌詞というのが素晴らしい。
もちろん上に挙げたようにアゲアゲ(古)の曲もたくさんあるけども、どこか爽やかになりきれない生え抜き韓国男子グループならではの自意識の揺り戻し(少なくとも、西海岸の風はめったに吹かない)。完全に自分をコントロールできるほどスマートじゃない。必要以上にエモーショナルで、隠したい歪みが見えちゃって、目を逸らしたくなるのと、ずっと見ていたい気持ちの間に挟まれる。そんな青春のエモさ、キモさ、エグさを生かす今回のタイトル曲が!!!めっちゃ今の彼らにドンピシャで似合っている。うっ、となるくらいのむせ返るようなキモかっこよさ、瞬間的なエグみがステージに現れるとき、わたしはこのグループへの中毒を感じています。だからI NEED Uのコンセプトや曲調、ラプモン先輩曰く「東洋的、叙情的、花様年華に一番合っている曲、不安と危うさ、切なさの混在する」この曲は本当に「しめしめ」の一言!これまで出しそびれてて熟れに熟れたキモかっこよさを絶妙のタイミングで出してくれた!半ズボンで揃えてくれた衣装ヌナも、髪の毛ちょっと濡らして見てくれたりするメイクヌナも、全てにサンキューな!!と言いたい!感謝!!!!!ビジュアルと曲世界、その両方にあるエモさ、キモさ、エグさがここにきて重なりを見せてきた!もうちょっとメンバーが大人になっちゃったら完全にそれまで自分のものにしまって、この不均衡さのいいところが消えてしまう気がする。MVはちょっと綺麗にまとまりすぎてしまってるから、やっぱりステージがいいよね、うん。
ほら、皆さんも覚えありませんか?彼らを見ながら思わず「うっ…」と苦しくなること、自分の「あの頃」が蘇ったこと、思わず目を逸しつつ見てしまうこと。それでも繰り返し見てしまうこと。それです。それがここで言うところの、至高のキモかっこよさです。念押しですが、もちろん褒めてますからね。…イメージ湧きにくい方は、ハチミツとクローバーの真山くんが脱ぎたくても脱げずに装着している「青春スーツ」、この韓国バージョンと思っていただければ、ほぼほぼオーケーです。
特に、キモかっこよさが出ているホプさんとジミンちゃん。二人のキモかっこよさはK点超えてます。ダンススキル✕悩ましげ=無限の可能性!というよりも表情が「きゃー!かっこいい!」と言うレベルを超えてる悩ましげ!「見せる」≦「曲に心酔」が見ていてグッと来る!直視していられるかいられないかの境目で俺は一人で回っている(cr:Let me know歌詞)…。今/ここの二人の風速を瞬間的に真空パックして十年後に開けて嗅ぎたいくらいサイコーに混沌とした青春が見える!!創作ダンスしてほしい!私的キモ格好良さの極北、チン・グ先輩(ウォンビン主演の『マザー』などでお馴染み)が植民地期の実習生医師で出てた恐怖映画にこの二人を代わりに出したい!死んだ少女と夢の中で結ばれてしまうのよ〜冷たくてジメジメした霊安室には蝸牛が這っていてね…ゴホン、話がズレました。あとジョングクもいい感じに横顔にキモさが出てきてる。姉ちゃんに最近の悩みとか聴かせてくれ!頼む!ジンさんの上ずり声が放たれた虚空を穴が空くほど見つめたいし、その声は曲のエモさを倍増させる素晴らしい機能を有しています、5億点!!シュガさんが書く歌詞と曲はそのままバンタンの不安な青春を包んでるから、もはやシュガさんという子宮、否、宇宙に私達は生きていると言えよう!好きだ!血管切れそうなラップでいつも耳がハラハラしてます!Vくんはもうちょっとキモくなっていいと思う、あんまりほつれが見えなくて今まで人生勝ち組で来た感じが否めないので、手痛い失恋をするといい感じにエグみが出て来るんちゃうか、付き合っちゃえよ!誰かと!ラプモンさんはこないだまでいい感じにキモかっこよかったのに、なんかかっこよくなりすぎちゃって…寂しいわ〜もうちょっとゆる気で攻めてくれてもいい。…お分かりとは思いますが、全て褒めてます。
髪の毛濡らされて魅力倍増の皆さまです…
MVよりもステージにおいてより光る青春のエグさ、防弾少年団のキモかっこよさ。
勝手極まりない受け取り方なのは百も承知やが、爽やかな格好良さ、スマートさやマッチョさ、華麗さばかりがアイドルじゃない、というのを見せてくれるよ!もちろんカッコいいよ!カッコいいんだけどね!
「キモかっこよさ」、それは心に穿たれた抜けない釘。一回打たれたら現人には戻れない中毒、すなわちアイドルに対する最大級の賛辞である、と私は叫びたい。
※他のグループも、このポイントで見てキモかっこいいアベンジャーズをいつか作りたいと思う。キモかっこいいにも色々ありますからね。とりあえず、GOT7のじゅにあと、Block.Bのユグォンさんは既にメンバー入りしています。
最近覚えた韓国語で「끝자락(クッチャラk)」ということばがある。
町外れ、端っこ、そういう意味。
今、バンタンは思春期から片足外れたところ、思春期と青春の交差するその끝자락にいるような気がする。
「不安な青春」は、思春期の終わり、と読み替えてもいいのかもしれない。
桜の樹の下には死体が埋まっているからあんなに美しく咲くのだと誰かが言いましたが、そこには7人の「少年」が埋まっているのかもしれません。
未生であった彼らが学校という場所から踏み出し、蛹の殻を自ら剥いで「何者」かになろうとする瞬間、それを私達は目撃しているのではないでしょうか。返す返すも<花様年華>とは、美しく素敵なことばです。
脚だけで見分けられるようになったら、一人前のふくらはぎペン。
2週目も全員の半パン維持を願いつつ…これからも青春の青、その尊さを拝んでいきたいと思います。
悲願の1位、とれたらいいね!ビッベン先輩は、ちょっと後輩に遠慮してやってくれよ(勝手)!