顔の脂漏性皮膚炎の原因を考えて、理想的なセルフ対策を
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かゆみ、赤み、皮膚のはがれなどといった症状が特徴的な「脂漏性皮膚炎」は、皮膚疾患のひとつであり、「脂漏性湿疹」と呼ぶこともあります。そう、その名前からも分かるとおり「湿疹」のひとつなのですね。皮脂腺の多い顔や頭皮に起こりやすいと言われています。
皮膚疾患を持っていない人でも、ひどく日焼けをすると似たような症状になることがありますが、それが慢性的に起こっている状態が脂漏性皮膚炎と言えます。
でも、いったい原因は何なのかご存知ですか?実は、意外にも簡単なメカニズムで生じているのですね。ここでは、それについて先にお話しし、その後、セルフでやってみたい対策をお伝えしていきましょう。
原因
脂漏性皮膚炎が生じる工程は、
- 皮脂が分泌される
- 皮膚の常在菌である真菌「マラセチア菌」が皮脂(の中のトリグリセリド)をエサに
- それによって遊離脂肪酸が生じる
- 遊離脂肪酸が皮膚を刺激する
といった具合です。皮膚が大きな要因となっているということは、要は皮脂の分泌量が多い人のほうが、脂漏性皮膚炎が生じる率が高いと言えます。
脂漏性皮膚炎は、未発達な毛穴に皮脂が詰まりやすい赤ちゃんにできることも多いですが、成人の場合は、以下のことが原因で起きると考えられます(ただ、確証はありません)。
- 男性ホルモン
- ストレスや体調不良
- 食生活の乱れ
- 誤ったスキンケア
では、ひとつずつ解説していきましょう。
男性ホルモン
脂漏性皮膚炎は、女性よりも男性のほうがなりやすいと言われていますが、それは「男性ホルモン」の仕業です。男性ホルモンは、自律神経のひとつである「交感神経」を活発にし、皮脂の分泌を増やします。
皮脂の量が増えるということは、マラセチア菌が食らいつきに来る率も上昇するというわけです。
生まれつき男性ホルモンの分泌量が多いのは仕方がないですが、ストレスや体調不良、そして女性なら閉経によっても男性ホルモンが優位に立つようになります。
ストレスや体調不良
すぐ上でも述べましたが、心や体の調子が悪いことで男性ホルモンが優位になると、皮脂の分泌量が多くなります。
また、心身に何か不調があると、代謝や血行の悪化等により肌の調子も悪くなる(敏感肌になってしまう)ことがあります。そうなると刺激に負けやすくなるので、その分炎症を生じやすくなると言えるでしょう。
ストレスや体調不良は、肌の健康・美容の大敵なのです。睡眠の質が悪いことでも心身の調子は悪くなる傾向にあるので、気を付けたいところですね。
食生活の乱れ
食事の栄養バランスが偏ることで、肌の健康や美容が阻害されることがあります。
脂漏性皮膚炎は、特に「ビタミンB群」の不足によって起こりやすいと言われいますが、それはおそらく、「ビタミンB群」の持つ「肌の代謝を整える力」が関係しているのでしょう。
また、脂っこい食べ物や糖分の多い食べ物をたくさん食べると皮脂の分泌量が多くなるとも言われています。脂分も糖分も体には欠かせない栄養素ですが、偏りがあってはいけません。
誤ったスキンケア
顔を洗いすぎていたりピーリングをしすぎたりすると、皮脂を過剰に落としてしまったり、粘膜に傷を付けたりしてしまいます。乾燥肌や肌荒れを招くと「乾燥性脂性肌」や「敏感肌」になったりして皮脂コントロールが乱れ、肌の環境が悪化します。
また、脂漏性皮膚炎になると皮膚はボロボロと剥がれたりします。それが気になるからといってゴシゴシ洗っていたりすると、肌が弱り、脂漏性皮膚炎が悪化してしまいます。
かゆみや赤みが出ると色々と手を加えたくなるかもしれませんが、思い込みでスキンケアをしてしまうとますます悪化の一途をたどってしまうのです。
原因は絞れないし、不明な点もある
以上にて考えられる主な原因を挙げてみましたが、どれが脂漏性皮膚炎の直接的な原因となっているかは分かりません。全ての原因が当てはまっていても、脂漏性皮膚炎の症状が出ない人も多いものです。
この疾患自体にはまだ謎も多く、色々考えてみても推測の域を出ていないのです。今後の研究の進展に期待したいところです。
【参考】治療法
ここは医療ブログではなくスキンケアブログなので、ごく簡単に治療法をご紹介するだけにとどめておこうと思います。
“かくた皮膚科クリニック” の角田美英院長によると、脂漏性皮膚炎を持つ患者に施される治療指針は次のとおりです。
炎症を抑えるためのステロイド外用薬と、マラセチアの増殖を抑えるための抗真菌薬が基本となります。それに加え、かゆみの強い場合は抗ヒスタミン剤(内服)やビタミン剤(内服)を適宜使用していきます。
やはり薬の服用がポイントですね。ただ、インターネット上で治療法をご紹介しても実行することは不可能なので、気になる方は皮膚科を受診することをおすすめします。あと角田院長は、
重症化して初めて治療に乗り出すケースが多い
セルフケアが必須
とも述べています。そう、セルフケアというのはとても大切なのです。そのため、当方が考えた対策を、以下にてお伝えしていきましょう。良かったら参考にしてみてくださいね。
対策(セルフケア)
先ほど原因として考えられるものを知っていただきましたが、
- 以下に余分な皮脂を抑えるか
- 肌に刺激を与えないようにするか
- 肌を整えるか
という点が大切になってきます。そのためのセルフケアとしては以下のとおりです。
- 低刺激性の洗顔料を使って清潔に
- シャンプーにも気を遣う
- 低刺激性の基礎化粧品で保湿・抗菌する
- 肌をあらゆる刺激から守る
- 栄養バランスを考えつつビタミンB群をしっかり
- ストレス発散と、十分な睡眠
少し多いですが、ひとつずつ解説をしていきましょう!
低刺激性の洗顔料を使って清潔に
肌を清潔な状態しておくことは、あらゆるスキンケアの中で最もベースにあるケアだということは忘れてはならないことです。脂漏性皮膚炎で湿疹や皮膚のめくれが気になっても、洗顔は欠かさずやりましょう。
洗顔では、余分な皮脂や肌の汚れ、雑菌などを洗い落とすことができます。
ただ、皮膚は敏感な状態になっているので、必ず「低刺激性」「敏感肌用」のものを使うようにしてください。可能なら「泡洗顔」ができるものが良いですね。値段が少し高くても、良いものを使ったほうが安心です。
シャンプーにも気を遣う
シャンプーが強かったりすると、顔に垂れてきたときに刺激になることがあります。それに、顔が脂漏性皮膚炎であれば、頭皮も脂漏性皮膚炎になっている可能性があります。
シャンプーも、多少高めになってしまっても、洗顔料と同じく「低刺激性」「敏感肌」のものを選ぶことをおすすめします。
◆ 頭皮のフケで悩んではいないだろうか?そのフケは、汚れや敏感・乾燥肌などによる代謝の乱れが原因であるばかりでなく、今回の脂漏性皮膚炎(脂漏性湿疹)によるものである可能性もある。顔が脂漏性皮膚炎で、かつフケが出るなら頭皮も同じ疾患にかかっていることを疑ってみよう。
低刺激性の化粧水で保湿・抗菌する
スキンケアで非常に重要なのが、保湿ケアです。脂漏性皮膚炎であってもそれは変わりなく、肌を整えていくためには欠かせないケアですね。
ただ、化粧品の選び方には少しコツが必要です。一般的な低刺激性の基礎化粧品でも悪くはないのですが、何となく頼りない気がしますよね。脂漏性皮膚炎はマラセチア菌も要因だし、皮膚がめくれることによる雑菌の侵入も気になります。
そのため、保湿のみならず「抗菌」機能を備えた化粧水を使うと良いでしょう。例えばですが、当方がおすすめする化粧水は、イッティから出ているベルオー「オージュンヌ」というものです。
オージュンヌはアトピー肌や敏感肌の人に向けたものですが、「約90%が水」というこだわりがあるのに加え、白金ナノコロイドによる「保護・抗菌」のうるおいケアが可能です。そのため、脂漏性皮膚炎にも有用なアイテムかと思います。検討してみてはいかがでしょうか。
肌をあらゆる刺激から守る
傷んだ肌は、紫外線、チリ・花粉、タバコなどにも刺激を受けやすい傾向にあります。
外に出るときは、「低刺激」タイプの日焼け止めを塗り、日傘やサンバイザーなどで紫外線を遮るようにしましょう。
また、部屋の空気をキレイにしておくことも大切です。空気中には、目に見えないダニやチリ・ホコリが浮遊しています。それが患部に付着したら炎症が広がってしまうこともあります。空気清浄機を稼働させて新鮮な空気にしましょう!
布団などにも注意です。ダニの死骸などが肌を刺激するので、きちんと干して殺菌しておきましょう。布団のみならず、ソファーやカーテンなどでも同様です。
◆ ダニやカビの環境対策については、『All About』というサイトの中の記事に詳しく解説されている。全部をこなそうとするとキリがないが、時間があるなら読んでみてはどうだろうか。特に脂漏性皮膚炎の症状が深刻な人は時間を見つけて読んでみよう。
栄養バランスを考えつつビタミンB群をしっかり
肌を作っているのは、紛れもなくあなたが口から取り入れた栄養や水分です。栄養の偏りがあると、体もそのように偏ったものとなってしまいます。
原因の項では、ビタミンB群の不足によって肌の代謝が引き起こされている可能性があることをお伝えしましたね。もしそのような心当たりがあれば、ぜひ進んでビタミンB群を摂取してみてください。もちろん偏らず、他の栄養も摂りましょう。
ダイエットに励む女性が多いですが、過度なダイエットは逆に美容に悪いので気を付けてくださいね。
◆ ビタミンB群といっても、ビタミンB1、B2、ナイアシン(B3)、パントテン酸(B5)、B6、B12というように多岐に分かれる。豚肉やレバーなどを欠かさずに食べるようにすればだいたい網羅できると思う。肉不足の自覚があるなら是非積極的に食べてみよう。ただ、食べすぎや脂質の摂りすぎには注意をしたい。すでに普通に食べている人は、特に意識しなくて良いだろう。
ストレス発散と、十分な睡眠
ストレスや疲れは肌の大敵!ストレスの発散も重要ですが、なかなか難しいものがありますよね。でも、睡眠を規則正しくとったり質を高めることで自律神経が整うので、少しでも何らかの工夫をしてみることが大切なのではと思います。
また、上に挙げた「栄養バランスの良い食事」も、心の調子を整えるには有効です。
本当に治るのか?
脂漏性皮膚炎の人にとって、「治るのかどうか」というのは非常に関心のある問題かと思います。
まず、先ほど参考の参考までに治療法をお伝えしました。実を言うと、きちんと皮膚科で治療を受けても、脂漏性皮膚炎の完治は非常に難しい、というのが通説のようです。
もちろん、原因を突き止めて、ありとあらゆる方面から対策を打ちながら治療を続ければ、理論的には治すことができる疾患です。しかし、原因が曖昧であるばかりか、対策法もセルフケアでさえたくさんあります。合併症を引き起こしていれば、その対処も必要です。
つまり、「治す」というよりは「上手く付き合っていく」とくらいの覚悟でいたほうが良いと思うのです。「他人事だからそんなこと言えるんだろ」と言われたら返す言葉がないですが・・・。
・・・諦めるのはダメだと思います。「完治」はできなくても「改善」の道を歩むことはできると思います。上で示した「原因」と「対策」をもう一度把握し、幅広く、そして根気強くケアを続けていってほしいと思います。
では最後におさらいをしておきましょう!
- 低刺激性の洗顔料を使って清潔に
- シャンプーにも気を遣う
- 低刺激性の基礎化粧品で保湿・抗菌する
- 肌をあらゆる刺激から守る
- 栄養バランスを考えつつビタミンB群をしっかり
- ストレス発散と、十分な睡眠
セルフケア・対策は以上のとおりです。これを100%こなしたとしてもどうなるかは分かりません。でも、やるかやらないかでは結果が変わるのは明らかでしょう。一度皮膚科で診てもらってアドバイスや治療を受けつつ、セルフケアに勤しんでみてくださいね。