最近、酵素洗顔の人気が高まり、酵素を配合した洗顔パウダーがよく使われます。
その中でも、古くから人気の酵素と言えば「パパイン酵素」。
「パパイン」や「パパイン酵素」のことって、どこまでご存知でしょうか?
酵素洗顔を普段からしている方でも、なかなかそこまで深く考える機会は少ないですよね。
しかし、酵素洗顔を正しく理解し、正しい方法で洗顔を行うためには、パパインについてはもちろん、酵素の特性を理解することが大切です。
なぜなら、酵素洗顔は、酵素のはたらきそのものがお肌にメリットやデメリットをもたらすからです。
この記事では、酵素洗顔に使われる代表的な酵素の1つ「パパイン酵素」について詳しく説明します。
- パパインとパパイン酵素って同じ?
- パパイヤとパパインってどう違うの?
- パパイン酵素ってはたしてどんな化粧品成分?
- パパイン酵素の安全性は?
などに興味がある方は、是非、続きをお読みください。
- パパインは、未成熟なパパイヤから抽出された天然の酵素です。
- パパイン酵素はパパインを精製したものです。
- パパイン酵素には、たんぱく質と脂肪を分解するはたらきがあります。
- 酵素洗顔は、そんなパパインのはたらき利用することで、ターンオーバーの正常化や古い角質や角栓の除去が期待できる洗顔方法です。だから、エイジングケアにとってはプラスの面があります。
- パパインの酵素洗顔に限らず、酵素洗顔を過度に行うことはエイジングケアにマイナスです。
1.パパイヤとパパインとパパイン酵素
パパインは、「パパイン酵素」とも呼ばれますが、加工前の未精製の状態では、正しくは「パパイン」です。
「パパイン」という言葉自体が、パパイヤから取れる「酵素」の意味を含んでいます。
ただ、パパインといっても、それが酵素かどうかわからないので、パパイン酵素と呼ばれることもあります。
また、未成熟パパイヤ果実・混濁果汁の場合なら「パパイン」、そして、乾燥させて得た物を「パパイン酵素」と分けて呼ぶこともあります。
パパインが乾燥して、パパイン酵素になると、白または薄いクリーム色の粉末となります。
さらに、パパインを精製したものを、精製パパインと呼ぶ場合もあります。
この場合も、白または薄いクリーム色の粉末です。
一般の方は、さほど気にする必要はないかと思いますが、パパインに関してはこうした呼び名の使い分けもあるのです。
さて、パパイヤは「パパイア」とも呼ばれますが、ここではパパイヤで統一させていただきます。
また、パパイヤは、パパイヤの木のこと指す場合と果実を指す場合がありますが、ここでは果実のことを指します。
パパイヤは、食物に含まれる酵素である「食物酵素」を豊富に含む果物です。
パパイヤには、パパイン以外にもキモパパイン、カルパインなどの酵素も豊富に含まれています。
パパイヤの実を切ったとき、白い液体が出ますね。
あれが、パパインなどの酵素なのです。
ただ、パパインは、未成熟なパパイア(青パパイヤ)から抽出される酵素です。実は、パパイヤが成熟すれば、パパインはほとんど無くなってしまいます。そのため、成熟したパパイヤには、未成熟なパパイヤが持つパパインのはたらきを期待することはできません。
もちろん、パパイヤには、酵素以外にもビタミンCやカロテン、リコピン、ビタミンB群、有機酸、ミネラル類、食物繊維が豊富に含まれていますし、パパイン以外の酵素も含むので、健康にとって良いはたらきが期待できることは間違いありません。
ただ、
- パパイヤそのものとパパインは、別のものである。
- パパインは、未成熟なパパイヤには豊富、しかし成熟したパパイヤには微量。
ということを理解しておきましょう。
この記事では、パパインとパパイン酵素の話を中心に進めます。
2.パパインのはたらきとエイジングケアへの期待
パパインのお話の前に、まず、酵素について簡単に説明します。
最近では、サプリメントや洗顔料、エイジングケア化粧品の広告などでも「酵素」という文字を目にすることが増えていますね。
そもそも、酵素とは体内のさまざまな化学反応に対して、自分自身は姿を変えずにはたらく「触媒」の役割を果たすたんぱく質です。
酵素は、食べ物の消化、吸収、分解など、身体の中のあらゆる反応に関与しています。
そのため、酵素は人が生きていく上で、なくてはならない成分なのです。
1)パパインのはたらき
パパインは食物から抽出される酵素なので、由来から見れば天然の「食物酵素」です。
一方、その特性から、たんぱく質分解酵素の「プロテアーゼ」の仲間である「システインプロテアーゼ」と呼ばれます。
未精製の天然パパインには、食べ物から摂取した「脂質・糖質・たんぱく質」の3つを分解する力があります。
なぜなら、パパインには、
- 脂肪を分解するリパーゼ
- たんぱく質を分解するプロテアーゼ
- 糖分を分解するアミラーゼ
という3種の酵素が多く含まれているからです。
パパインに限らず、多くの植物由来成分、動物由来の成分、つまり、天然由来の成分はいくつかの成分を含む場合がほとんどです。
実は、これがメリットでもありデメリットにもなるのです。
なぜそうなのかについては、後程ご説明します。
2)パパインと私たちの生活
パパインを食べ物と一緒に摂れば、たんぱく質の消化を助けることができます。
食べ過ぎなどに良いと言われているのは、このはたらきがあるからです。
また、血液中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を分解して体外に排出し、高血圧や動脈硬化のリスクを下げることも期待できます。
こうしたことから、パパインはサプリメントの原料でも使われるのです。
そのほかにもパパインは、古いたんぱく質が70%を占める角層を分解することから、酵素洗顔料にも使われます。
酵素洗顔料は、お肌の古い角質を取りのぞくことで、ターンオーバーを促進させ、大人にきびや毛穴の黒ずみ、くすみなどを解消させるはたらきがあります。
ちなみに、パパインやほかの酵素を配合した洗顔料が「パウダー」なのは、酵素が水分に触れるとその効果が弱くなってしまうからです。
さらに、パパインには、ポリフェノールやβークリプトキサンチン、イソチオシアネート、カルパインといった活性酸素の除去作用のある抗酸化物質が豊富に含まれています。
そのため、食べることで免疫力を高め、生活習慣病の予防効果も期待されています。
また、肌荒れやシミ、しわなどの肌トラブルの予防効果も期待されます。
このように、パパインはエイジングケア効果も期待される酵素なのです。
また、殺菌効果もあることから、洗濯石鹸やトイレ洗浄剤にも使われたりしています。
パパインやパパイン酵素は、サプリメントから化粧品、トイレタリーにいたるまで、私たちの生活の身の回りで活躍しているのです。
3.パパイン酵素の酵素洗顔は、エイジングケアに大切?
パパイン酵素は、エイジングケアにとって良いはたらきが期待できる成分です。
だからこそ、サプリメントや酵素洗顔などの成分として使われているのです。
しかし、パパイン酵素は植物性成分であるため、アレルギーのリスクがあります。
それは、たんぱく質を分解する成分であること、人の身体にとって異物であることの、いわば宿命的なものです。
だから、ほかの植物性成分と同様に絶対に安心とは言い切れない成分です。
ただ、パパインを使用した酵素洗顔料はたくさんあって、長年使われています。
また、多くの酵素洗顔料のパパイン配合濃度は安全な範囲にとどまっています。
だから、現在のところ、大きな問題は起こっていません。
そのため、過度に心配する必要はありませんが、刺激を感じる方が一定数いることも事実です。
パパイン配合の酵素洗顔を行う前に、サンプルなどで自分に合うかチェックしてみましょう。
もし刺激を感じるなど、ご自身の肌に合わないようならパパインを使う洗顔は控えた方が無難です。
そして、もう1つ気を付けたいのは酵素洗顔料の使い方です。
これは、パパイン配合の酵素洗顔パウダーに限らず、すべての酵素洗顔で気を付けたいポイントです。
酵素洗顔の目的は、古くなった角質層だけを取り除くことです。天然パパインには、生きた細胞には作用せず、古くなって死んだ細胞を選んではたらくという特性があるとされています。
それでも洗顔の回数が多すぎたり、配合される濃度が高すぎると必要な角層まで剥がしてしまうリスクがあります。
古くなった角層を上手に取り除くことは、お肌のターンオーバーを改善するエイジングケアにとって良いことですが、やりすぎはエイジングケアにとってマイナスです。
バリア機能を低下させ、お肌の乾燥を招いてしまう原因になってしまいます。
パパインによる酵素洗顔は、少ない頻度から適切にやることが大切なのです。
このようにパパインは、エイジングケアにとって良い効果が期待できる要素を多く含んでいますが、洗顔などで過度に使うとデメリットもあることを理解しておきましょう。
パパインをはじめ酵素洗顔によるエイジングケアがプラスにはたらく肌タイプ・症状
- ターンオーバーの遅れによる角質肥厚
- 角質肥厚が原因の毛穴の黒ずみ
- ターンオーバーに遅れによる大人にきびの初期段階(微小面皰や白ニキビ、黒ニキビ)
パパインをはじめ酵素洗顔によるエイジングケアのマイナスにはたらいてしまう肌タイプ・症状
- 敏感肌
- 炎症のある大人ニキビ(赤ニキビ、化膿ニキビ)
- その他、バリア機能が低下しているとき
さまざまなお肌の悩みに対する酵素洗顔の実践方法は下記を参考にしてください。
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4.まとめ
パパイヤ、パパイン、パパイン酵素についてご理解いただけましたか?
また、パパインの特性やそのはたらき、そしてエイジングケアに期待できる点と気を付けるポイントにつきましてもご理解いただけましたでしょうか?
パパインは、エイジングケアにとってさまざまな良いはたらきがあります。ですから、最近ではサプリメントなどでも良く使われます。
パパイン酵素は、たんぱく質や脂肪を分解するはたらきがあることから、角質や皮脂をしっかり落とすことを目的に、酵素洗顔パウダーに配合されています。
ただし、パパイン酵素による洗顔はエイジングケアに期待できる半面、使い方を間違えばマイナスにはたらいてしまうこともあります。
是非、上手に使って正しいエイジングケアを実践しましょう。
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