検索広告とオーガニック検索結果の成果を測定する

AdWords のレポートツールでは、見込み顧客に広告が表示されている頻度や、広告の表示につながっているキーワードを確認することができます。また、検索広告とオーガニック検索のレポートを使用することで、ウェブサイトのページが Google の無料のオーガニック検索結果に表示されている頻度や、そうした表示に結び付いている検索語句も確認することができます。このレポートの情報によって、オンラインで検索ユーザーにアプローチする際に検索テキスト広告とオーガニック検索結果をどのように併用すると効果的かを把握したり、オーガニック検索の結果から高い成果を見込める新たなキーワードを見つけたり、表示回数やクリック数を増やすという観点においてビジネスのオンラインにおける全体的なプレゼンスがどの程度かを把握したりすることができます。

この記事では、検索広告とオーガニック検索のレポートから得られる分析情報の具体的な種類、その分析情報が重要な理由、AdWords アカウントでこのレポートを有効にするために必要な方法について説明します。

検索広告とオーガニック検索のレポートを使用するには、Search Console アカウントを作成し、その Search Console アカウントと AdWords アカウントをリンクしてください(Search Console は、検索トラフィックの内容を把握するためのデータや、改善のヒントを提供する Google の無料ツールです)。アカウントをリンクすると、AdWords 検索キャンペーンに表示されたテキスト広告の掲載結果データとオーガニックの検索結果を並べて表示できるようになります。検索広告とオーガニック検索のレポートで測定される掲載結果はテキスト広告だけです。ショッピング広告や Click-to-Download 広告の統計情報はカウントされません。

世界中の観光地のガイドブックを販売するウェブサイトを運営しているとします。検索広告とオーガニック検索のレポートを確認すると、サイトが「ハワイ 休暇」という検索語句のオーガニック検索結果に時々表示されていることがわかりました。また、クエリの回数に対するオーガニックのクリック数の割合が比較的高く、「ハワイ 休暇」を検索してサイトのリスティングを見たユーザーの多くが、実際にリンクをクリックしてサイトにアクセスしていることも判明しました。こうしたことから、さらに多くのユーザーをサイトに呼び込むチャンスがあることがわかり、関連する AdWords キャンペーンに「ハワイ 休暇」のようなキーワードを追加すると効果があると判断できます。

検索広告とオーガニック検索のレポートの使い方

新しい検索広告とオーガニック検索のレポートでは、テキスト広告とオーガニック リスティングのデータを検索語句レベルで包括的に把握できます。これを基に、検索においてプレゼンスの強い語句と弱い語句を分析することが可能です。また、検索テキスト広告とオーガニック検索のリスティングを効果的に組み合わせて Google の検索ユーザーにビジネスをアピールする方法を調べることもできます。ここでは、このレポートの簡単で効果的な使い方として、次の 3 つをご紹介します。

新しいキーワードを見つける

検索テキスト広告の表示には使用されていないものの、オーガニック検索結果でのリスティングの表示にはつながっているキーワードを確認することで、AdWords アカウントに追加すべきキーワードの候補を見つけることができます。

  • 検索広告の表示回数が少ない検索語句を把握するには、「広告の表示回数 = 0」や「広告の表示回数 < X」などのフィルタを追加します(複数のアカウントをお持ちの場合は、各アカウントのオーガニック検索データがすべて読み込まれます)。
  • クライアント センター(MCC)アカウントで(言語と地域の設定が同じ AdWords アカウントについて)検索広告とオーガニック検索のレポートをダウンロードすると、複数のアカウントのオーガニック検索で重複して使用されている検索語句や、どのアカウントでも検索テキスト広告が表示されていない検索語句を特定できます。
  • また、フィルタを追加して、特定のテキスト(自社のブランド名や重要な商品やサービスの名前など)を含む検索語句を把握することもできます。

効果の高い検索語句を活用してプレゼンスを高める

このレポートを活用すると、検索テキスト広告の掲載結果を改善できるほか、オーガニック検索で成果を上げている検索語句を継続的にチェックできます。

  • ビジネスに関連する検索語句でオーガニック検索からのトラフィックが少ないものを特定し、これらの検索語句をキーワード ターゲットとする検索広告のプレゼンスを強化します。
  • そのためには、広告文をカスタマイズしたり広告表示オプションを使用したりして、オーガニック検索結果に他と違って人目を引く、利便性の高い広告メッセージを表示することが効果的です。

変更に伴う全体的な効果を測定する

ウェブサイトの改善や、AdWords の入札単価、予算、キーワードの変更による効果をテストする際に、テキスト広告とオーガニック検索のそれぞれのトラフィックのほか、両方を合わせた合計トラフィックに生じた変化もより簡単に把握できます。キーワードの入札単価を変更することで、関連する検索語句の全体的なクリック数にどのような変化が生じたかを確認し、無駄な費用をかけることなく重要な検索語句の全体的なトラフィックを増やすように取り組みましょう。

検索広告とオーガニック検索のレポートについて理解する

アカウントで検索広告とオーガニック検索のレポート設定を行うと、そのレポートが [詳細分析] タブに表示されます。レポートの内容は 1 日に 1 回更新されます。

検索広告とオーガニック検索のレポートの表示項目と各指標の定義は次のとおりです。

広告  
広告のクリック数 特定の語句で表示されたテキスト広告がクリックされた回数です。
広告の表示回数 検索結果ページや Google ネットワークのウェブサイトにテキスト広告が表示された回数です。
広告のクリック率 表示されたテキスト広告がクリックされた割合です。キーワードや広告の成果を判断するのに役立ちます。
広告の平均クリック単価 テキスト広告の 1 回のクリックに対してお支払いいただく金額の平均です。平均クリック単価はすべてのクリック単価の合計額をクリック数で割って算出されます。
広告の平均掲載順位 検索結果ページでのテキスト広告の平均掲載順位です。
オーガニック  
オーガニック検索のクリック数 個々の検索語句によってオーガニック検索結果に表示されたサイトのリスティングがクリックされた回数です。
オーガニック検索の検索数 ウェブ検索のことです。この表示項目には特定の期間にサイトのページが返された検索の合計数が表示されます。
オーガニック検索のクリック数 / クエリ オーガニック検索結果でサイトのリスティングがクリックされた回数を、サイトのページが表示された検索の合計数で割った値です。
オーガニック検索のリスティング数 / クエリ リスティングとは、サイトのページが検索結果として表示されることを指し、この表示項目にはサイトのページが検索結果にリスティングされたクエリあたりの平均回数が表示されます。
オーガニック検索の平均掲載順位 平均掲載順位は、各クエリに対して、お客様のリスティング(または複数のリスティング)が表示された順位の平均値を求めることで算出されます。
広告とオーガニック検索の両方  
広告とオーガニック検索のクリック数 次のいずれかがクリックされた回数です。
  • テキスト広告
  • オーガニック検索結果に表示されたリスティング
広告とオーガニック検索のクエリ数 1 つのクエリはウェブ検索 1 回に該当し、この表示項目には、オーガニック検索結果にサイトのページが表示された回数とテキスト広告が表示された回数の合計数が表示されます。
広告とオーガニック検索のクリック数 / クエリ テキスト広告かオーガニック検索結果のリスティングがクリックされた回数を、次のいずれかが発生したクエリの合計数で割った値です。
  • サイトのページのリスティング
  • テキスト広告の表示

既定では表示されていませんが、キーワード、広告グループ、キャンペーンの表示項目をレポートに追加することができます([表示項目] > [表示項目を変更] > [広告の統計情報] の順にクリックし、追加する表示項目を選択)。

次の点にご留意ください。

  • 検索広告を掲載しても、オーガニック検索のランキングには一切影響しません。Google では、検索ビジネスと広告ビジネスを明確に分けて考えています。
  • オーガニック検索結果は、AdWords キャンペーンのターゲット設定の制約を受けません。つまり、AdWords アカウントの言語や地域のターゲット設定によって広告の表示先は左右されますが、オーガニック検索のリスティングへの影響ありません。このため、広告キャンペーンのインプレッション シェアが 100% の場合でも、オーガニック検索でさらにサイトが表示される可能性があります。たとえば、特定のキーワードを設定した広告キャンペーンで日本のみをターゲットに設定している場合でも、検索広告とオーガニック検索のレポートでは、そのキーワードのデータとして韓国で発生したオーガニック検索の表示回数が表示される場合があります。
  • レポートに表示されるオーガニック検索のデータは、ウェブマスター ツールからデータの読み込みを開始した初日以降のデータに限られ、それ以前のデータを確認することはできません。
  • オーガニック検索のデータは、アカウントにリンクされているすべてのドメインが対象です。現時点で、一部のドメインだけにデータを絞り込む方法はありません。

検索広告とオーガニック検索のレポートを設定する

検索広告とオーガニック検索のレポートを表示するには、Search Console アカウントを AdWords アカウントにリンクしてください。Search Console をお持ちでない場合は、Search Console のサイトでいつでも作成できます。

Search Console アカウントを AdWords アカウントにリンクする

  1. 歯車メニュー()をクリックして、[アカウント設定] を選択します。
  2. ナビゲーション バーで [リンクされたアカウント] をクリックします。
  3. [Search Console] セクションで [詳細を表示] をクリックします。
  4. リンクするウェブサイトの URL(www.example.com など)をテキスト ボックスに入力します。
  5. [続行] をクリックします。
  6. アカウントが正常にリンクされると、手続き終了のメッセージが表示されます。[完了] をクリックします。

    注: アカウントを正常にリンクするには、AdWords アカウントの管理者本人がリンク先ウェブサイト(および関連する Search Console アカウント)の所有者である必要があります。Search Console アカウントの所有者として登録されていない場合は、AdWords アカウントを介して、サイト所有者に対してアクセス権付与を依頼することができます。また、リンクしたいサイトに対応する Search Console アカウントがまだ存在していない場合は、Search Console アカウントを取得するよう促すメッセージと、そのためのリンクが AdWords アカウントに表示されます。

すべてのオーガニック検索のデータを確認するには、Search Console の設定と AdWords アカウントへのリンクを行う際に、次の点にご留意ください。

  • Search Console でのドメインの登録時に、www があるパターンとないパターンの両方のドメインを Search Console アカウントに追加します(http://www.example.comhttp://example.com)。
  • HTTPS を使用するサイトでは、さらに HTTPS の両方のパターンを追加します(https://www.example.comhttps://example.com)。
  • Adwords アカウントでは、www があるパターンとないパターンの両方をリンクします(HTTP や HTTPS を区別する必要はなく、example.comwww.example.com だけを指定します)。

リンクした Search Console アカウントを AdWords で管理する

  1. 歯車メニュー()をクリックして、[アカウント設定] を選択します。
  2. ナビゲーション バーで [リンクされたアカウント] をクリックします。
  3. [Search Console] セクションで [詳細を表示] をクリックします。
  4. リンクされているすべての Search Console アカウントの一覧が表示されます。このリストは、[更新日] や [ステータス] を基準に並べ替えることができます。
  5. Search Console アカウントのステータス(サイトの URL の下に表示)に応じて、異なる管理メニューが表示されます。アカウントのリンクが確立されている場合は、[リンクを解除] オプションが表示されます。このほか、Search Console アカウントへのアクセス権をリクエストするオプションや、Search Console でサイトの所有権を申請したり、取り消されたアクセス権を再申請したりするオプションなどがあります。
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