~'12年12月~'13年4月の記録~ '12年12月に線維筋痛症を診てくれる医師の診察を受けたところ、漢方医でもある医師から漢方薬の処方があり、それをきっかけに約3か月半、漢方薬を試してみました。 それまでは漢方薬も薬の仲間だからどうも取り入れられずに来ていたので、人体実験をする機会となったと思います。 まあ、結果やめてるんで、私には不要なものだという結論です。 漢方薬はやぱり「薬」でした。食養やサプリメントのようにおだやかに体に作用するようなものではなく、ガッツリ身体に変化を起こします。それがいいように働けばその名の通り「薬」となるのでしょうが、間違えば「毒」になります。 そして、私のように複雑になってしまった体では、それぞれの生薬がどのように体に作用するのかのコントロールがヒジョーに難しく、いわゆる「副作用」に振り回されてばかりでした。 【'12年12月】 最初に処方されたのは「当帰芍薬散」と「紅参末」。 「当帰芍薬散」の、体力がなく冷え性で貧血傾向・疲れやすい・月経不順・自律神経失調、という症状にはぴったりあてはまる。「紅参末」は高麗人参の一種で、人参よりもさらに血流増加・虚弱改善に優れているらしい。 漢方薬は特に最初は1~2週間程度で体に合っているかどうか確認するものと認識していたが、いきなり4週間分も処方されてビックリ。 以前レトルトのサムゲタンで全身蕁麻疹を起こしたことがあって、その原因として高麗人参を怪しんでいたので、紅参末は少量から少しずつ様子見ながら増やしていった。 飲み始めに多少腕に湿疹が出たりしたけれども、通常生活でもよく出る程度のものだったので大丈夫かな?と継続。 真冬ということもあるけれど、体の冷えは全くと言ってよいほど改善なく、夜中にトイレに起きることも増えた。生理はいつもより10日も遅れて来た。血圧は多少上がったけれど、冬は少し高くなるもんだしな・・・。当然のごとく体のこわばりや痛みも変化なし。 4週間後に再来したが処方内容は全く同じだった。漢方医というにはあまりにテキトーな気もする。 【'13年2月】 1月に腸内環境リセットのための短期間ファスティングを実行したのがたたったのか、どうやら風邪をひいてしまったらしい。喉が痛くて悪寒がするのに熱は出ない。こういうときこそ漢方の出番ではないかと、近所の漢方薬局で「麻黄附子細辛湯」をベースにしたブレンドをしてもらう。これがすごくよく効いて、酷い悪寒があっという間に治まり、身体がポカポカして風邪の症状はあっちゅーまになくなった。 その話を通院時に医師にしたところ、「麻黄附子細辛湯が合ってるみたいだね。じゃあ、それ4週間分出しておきますから」だって!いやいやいや、風邪にはよく効いたけど、だからといって長期で飲んでいいものなのか?この医師大丈夫か? ということで、その頃通っていた鍼灸師の紹介で、漢方の専門クリニックに乗り換えることにした。 【2月15日/漢方専門クリニック初診】 問診、脈診、舌診の結果、 ・自律神経・胃腸・冷え・血流の悪さ・水の滞り・筋肉の緊張で力が抜けない・・・ということを総合して、複数の漢方薬が処方された。元々の体質と後天的なものと、体が複雑になっているので1剤では難しいそうだ。 「柴胡桂枝乾姜湯」、「半夏厚朴湯」、「茯苓飲」、「温経湯」を2週間分。 これらを服用し始めてから身体の冷えがひどく悪寒が走る。普段は下半身しか冷えないのに、上半身、腕のほうまで冷たくなっている。あまりにひどいのですぐに再来することにした。 【2月18日/漢方専門クリニック2回目】 症状を伝えたところ、「処方した漢方で体が冷えることはまずありえないんですけど・・・思った以上に複雑になっているのかもしれません」ということで、「附子理中湯」の1剤で1週間様子を見ることになった。これは胃腸が極端に衰弱して冷えて食欲もなく下痢傾向の人に処方される漢方薬らしい。ワタシ、健康的な空腹感もあり快便なんすけどね・・・ 服用して酷い病的な冷えはすぐに改善したが、下半身の冷えっぷりは変わらないし足腰の痛みが強め。むくみ過ぎて痛い、みたいな感覚。上半身だけ肌の乾燥が著しい。空腹感が異常。食べても1時間くらいですぐにお腹が空いてしまい1週間で1.5kgも増加。 【2月25日/漢方専門クリニック3回目】 上記の症状を告げると、「とにかく体が複雑になり過ぎているので少しずつ様子を見ていきましょう。薬にも敏感なようですね。しばらくは1週間ごとに様子を聞きましょう」とのこと。 「附子理中湯」に加えて「苓姜朮甘湯」が1週間分。苓姜朮甘湯は下半身の冷えと痛み・むくみに対処する薬らしい。 下半身はまだ冷えるが、多少は改善しているかも?夜トイレに起きることがなくなった。でも膝下はすごく冷えるし、やっぱりむくみ過ぎて痛い感じでジンジンする。3月4日には両脚を激しく攣った。空腹感は依然強いしちょっとゲップ気味。呑気が強くなって3月2日には胃に空気が溜まり過ぎてゲーゲー空気を吐き出した。 う~ん・・・膝下のむくみと胃が熱を持ってる感じ・・・この処方で合ってる? 【3月5日/漢方専門クリニック4回目】 上記症状を伝える。「漢方薬を飲むことで、以前体験した体調が色々あらわれることがあります。それを繰り返しながらよくなっていきます。」と。う~む、好転反応なのか副作用なのか半信半疑な私。 処方は前回と変わらず「附子理中湯」と「苓姜朮甘湯」、温める作用の「附子末」を1g追加。 下半身は依然冷える。足指に脂汗をかくようになっている。また脚を派手に攣った。生理痛がいつもより重く長め。異常な空腹感は継続し、結果胃もたれやゲップ。でもお腹がすくと胃がヒリヒリするので食べてしまう。胃酸が出過ぎ?食べ過ぎが続いて体重が増えているからか、更に体が重く感じるし全身の痛みも強い。 【3月13日/漢方専門クリニック5回目】 診察時に血圧計ったら上が120あった。普段高くても110くらいなので、医師としては「少しずつ変わってきていると思いますよ。」ということになる。しかし本人は今までの症状プラスいろいろあるからしんどいすけど・・・ 処方は相変わらず「附子理中湯」と「苓姜朮甘湯」、「附子末」はなくなってそのかわりにいろいろな症状を考慮して「加味逍遥散」が追加。加味逍遥散は月経困難や更年期障害、精神神経症状などに適応する薬らしい。 下半身の冷えは変わらず。膝下のむくみがマックス、原始時代の漫画に出てくる骨付き肉みたいにパンパンにふくれてじんじん痛い。全身の締め付け感が強くて頭痛も毎日ある。空腹感はまだ続いているけど、ゲップも症状も含め少し落ち着いてきた。顔や頭皮の乾燥が痒みになってきてちょっと心配。 【3月19日/漢方専門クリニック6回目】 上記症状を伝えたところ、むくみに対する薬を変更し、頭の締め付けや足のジンジンに対する頓服薬を出す、とのこと。 「附子理中湯」、「加味逍遥散」は変わらず、苓姜朮甘湯が「真武湯」に変更。頓服で、葛根湯と安中散プラス西洋薬品が調合された通称「かぜ散」なるものが処方された。 脚のパンパンだったむくみは徐々に軽減している。むくみが強いと冷えも強いしジンジン痛むみたい。むくみが取れた分、増加しっぱなしだった体重も若干だがすっと落ちた。空腹時の胃のヒリヒリ感やゲップっぽさはほぼなくなった。ただ、この1週間軽く動悸を感じるし、頭がボーっとしてだるく眠くなるし、口の中が変な味がして気持ち悪い。そして顔がやたらと痒い。これ以上複雑にしないほうがよさそうなので頓服薬は飲んでいない。 ここで、今までほぼ医師任せだったが、自分でも漢方薬についてちゃんと調べてみた。 ●膝下の異常なむくみは、「甘草」の副作用ではないか?もろもろの甘草の配合合計量が一番多かったときにむくみもマックスだったし、その間足が攣ったりピクついたりこわばりや締め付けが強かったのも、甘草の影響によるカリウム不足の症状に当てはまる。 ●動悸は「附子」の副作用に当てはまる。附子理中湯にはもちろん、新しく処方された真武湯にも含まれている。 なんか、やっぱり好転反応というよりも副作用のほうがピンときてしまうんですけど・・・ そして23日から喉が痛くなり寒気という風邪っぽい症状がまた現れた。 【3月26日/漢方専門クリニック7回目】 私が副作用への疑いを口にする前は、医師は「附子理中湯」、「真武湯」、「加味帰脾湯」(動悸・口の中の気持ち悪さ・痒みを考慮)の3種類を処方しかけていたが、私が副作用を疑うこととその理由を説明した途端、処方をガラリと変えてきた。え~っと・・・医師は今まで全く副作用だと疑わなかったのかな?それとも患者に指摘されたらそれに合わせたほうがいいという判断?なんだか信頼が揺らぐな~。 今まで長らく処方してきた附子理中湯はなくなり、「猪苓湯」と、風邪症状に対応するための「麻黄附子細辛湯」が5日分だけ出された。猪苓湯は甘草も附子も入っていないが腎臓や膀胱に難ありの人のための漢方っぽい。今までの処方方針と全く違うのね。 なんだか医師の処方に対する信頼も薄らいでしまった私。とりあえず風邪症状に対しての「麻黄附子細辛湯」は過去の実績もあるので、それだけ3日間服用し、症状は徐々に収束。口の中の気持ち悪さもなくなった。今まで飲んだ漢方で、分かりやすく働いてくれたのは「麻黄附子細辛湯」だけのような気がする(風邪症状にのみだけど)。 29日からは「猪苓湯」のみを服用してみた。そこから軽いめまいでふらっとする感じがする。おおむね食後だが、怠くなって眠気が襲ってくることがある。血圧が下がっているようだ。 軽い動悸はまだ続いているし、夜にはまだ足がむくんでカチカチに冷えるし(それに比べ上半身は暑いくらいに感じることも)、顔の痒みも続いている。筋肉の締め付け感は相変わらず。 【4月3日/漢方専門クリニック8回目】 上記症状を伝え、薬はいろいろ飲むと何が合っていないのか分からなくなるので1~2種にとどめたいと告げた。すると、「猪苓湯」から「真武湯」に変えましょうと医師。私が附子と動悸の関連性を示唆すると、これまたあっさり変更して「五苓散料」を処方された。これは水滞を改善し、むくみ、慢性頭痛、めまいなどに対応する薬らしい。あのー、むくみは漢方飲み始めてからだし、めまいは猪苓湯飲んでからだし、もう何に対して薬を飲んでるのか訳わからん!!! なんかもう、副作用にふりまわされてるだけじゃん。 もう漢方いいや。処方された薬は結局飲まなかった。 漢方薬の服用をやめて、動悸は1週間以内になくなりました。それ以降は全く出ていません。 膝下が異常にむくむこともなくなり、足が攣りそうになることはあるけれど、派手にこむら返りを起こすこともなくなりました。 異常な空腹感は落ち着いたものの、この期間ですっかり食べ癖がついてしまい、かなり体が重くなってしまいました(一番食べてた時の体重は怖くて計っていませんが、体感的に5kg以上増えていたと思われます)。これを元々の動きやすいベスト体重に戻すために、その後健康的なダイエットの研究もするはめになりました。 あと、顔にできてしまった湿疹が治るのにもとても時間がかかりました。 元々の線維筋痛症の症状はびくともせず、結局、3か月半もかけて遠回りした上に、違う悩みを増やしてしまいました。 振り返ってみると、異常な空腹感や胃酸過多も、「附子理中湯」という胃腸の極端な衰弱に対応した薬が、私の証に合っていなかったためだと思われます。そんなに弱っていない胃腸を温めすぎて熱を持たせてしまっていたんだと推測します。 そういう症状や、甘草によるむくみや附子による動悸をスルーして、新しく起きてしまった副作用に対応する漢方薬を増やすような処方の仕方ってどうなんでしょう。西洋薬の処方の仕方となんら変わらないなあと思ってしまいました。すべての漢方医がそうではないとは思いますが、かなりがっかりした結果となってしまいましいた。 これが、私のトホホな漢方体験でした。 あ、もちろん、漢方が体にうまくはまって、回復されている方も多くいらっしゃると思います。 これはあくまでも私の経験と感想です。 ■[PR] |