目の下の白いポツポツの正体は?意外と厄介な「稗粒腫」は皮膚科で簡単に治療できる!

目の下など隠せない場所に白いポツポツが…この嫌なポツポツの正体は稗粒腫かもしれません。ニキビと勘違いして潰さないようにしましょうね。稗粒腫の症状や皮膚科での治療方法、保険適応の有無や治療費など、気になる情報をまとめました。

目次

  • 目の下に白い粒が!このポツポツの正体は何?
  • 目の下の白い粒は「稗粒腫」と呼ばれるもの
  • 稗粒腫ができる原因
  • 稗粒腫をなくすにはどうしたらいい?
  • 目の下の白い粒は予防できる
  • 痛みを伴う白いできものの場合はこんな病気の可能性あり
  • 目の下の白い粒は肌のケアで再発予防しよう!

目の下に白い粒が!このポツポツの正体は何?

鏡を見ていたら…目の下にポツポツとした白い粒が!この白いポツポツの正体は何なの?危険なものなの?悪化するの?すぐにとれる?治療方法は?自分でとれる?自然治癒はする?予防法はあるの?などなどの疑問にお答えします。人の目にふれる部分にポツポツとした白い粒が現れたら、人の目が気になって人と対面することを避ける人もいるかもしれません。焦って自己流の処置などをすると更なるトラブルを招きかねません。まずはこの記事を読んでから対処するのでも遅くはありませんよ。

水野
編集長の水野です。顔に湿疹ができたらすぐにでも取り除きたいですよね。今回は稗粒腫という、おもに目の下にできる白いポツポツについてのあなたの疑問や悩みを解決していきます。

目の下の白い粒は「稗粒腫」と呼ばれるもの

目の下にできることが多い白い粒は「稗粒腫」と呼ばれるものです。その正体や危険性をチェックしてみましょう。

稗粒腫とは?

稗粒腫(はいりゅうしゅ・ひりゅうしゅ)は、目のまわりや、頬、額などの顔面にできる小さな湿疹で、特に目の下やまぶたなどにできやすいのが特徴です。1~3mmほどの小さな白いブツブツで、複数現れることもありますが、痛みやかゆみなどの自覚症状がないのでしばらく気付かない人もいるようです。

この稗粒腫の正体は毛穴にたまった老廃物の塊です。人の健康や命を脅かすようなものではないため治療の必然性はなく、自由診療となります。

稗粒腫の特徴

  • ポツポツとした白い湿疹
  • 3mm未満の小さなものがほとんど
  • 顔面にでき、おもに目の下や目のまわりに好発する
  • 痛みやかゆみなどの自覚症状はない


稗粒腫ができる原因

稗粒腫ができる原因は明確には解明されていませんが、目のまわりのような皮膚が薄く、毛穴が少ないような部分の場合は毛穴から排出しきれなかった老廃物がたまりやすく、塊となって出現するのではないかと考えられています。

稗粒腫は発症する年齢や性別によって原発性続発性の2つに分けられます。

小児や若い女性に発症するものを原発性と言い、うまく老廃物を排出できない体質によって発症するのではないかと考えられています。続発性は、手術の後や放射線皮膚炎や火傷など、皮膚の表面に何らかの強い刺激が加わると発症することが多いとされています。また、目や顔をよくこする人にできやすいとも言われています。

放置するとどうなるの?

そのまま放置してもどんどん大きくなったり、痛みやかゆみがでてくるなどの症状が悪化するような心配はありません。ただし、おもに目のまわりや額などによくできるので、見た目を気にして除去したいと思い人が多いようです。

稗粒腫をなくすにはどうしたらいい?

稗粒腫は危険な湿疹ではないにしても、おもに顔にできるので見た目が気になるものです。できることならなくしたい場合はどうしたら良いのでしょうか。

皮膚科での治療

皮膚科では、ニキビ治療にも用いられる面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)法や、注射針で皮膚を小さく切って稗粒腫の中に詰まっている老廃物を取り除く治療法があります。稗粒腫が複数ある場合はレーザー治療が用いられます。使われるレーザーはCO2レーザー(炭酸ガスレーザー)が多く、照射すると皮膚の水分に反応して、熱により患部を蒸発させることで皮膚を削っていきます。ほくろやいぼの治療にも使われています。

どちらの場合も治療後は出血することもあるので化膿止めに抗生物質の軟膏を塗ります。また治療後3~4日間は赤みが続くので、赤みがある間は軟膏を塗って化膿するのを防ぎます。

面皰圧出法/注射針による治療

【手順】

  1. 皮膚を消毒します。
  2. 稗粒腫の表面に針やレーザーで穴をあけます。/注射針で稗粒腫の表面に穴をあけます。
  3. 面皰圧出器で中身を押し出して取り除きます。/注射針の先で中身を取り出します。
  4. 化膿止めに抗生物質の軟膏を塗ります。

治療時間は3分程度で済みます。治療中は痛みがあるので、病院によっては自費の麻酔テープ(約100円)を使用することもあるそうです。

【値段】

保険が適用される治療になりますが、値段は病院によってバラつきがあります。3割負担で1個150〜500円くらいです。

レーザー治療

【手順】

  1. 皮膚を消毒します。
  2. 治療部位にテープやクリームで麻酔をします。
  3. レーザーで稗粒腫の表面に出口を作ります。
  4. 内容物を出していきます。
  5. 化膿止めに抗生物質の軟膏を塗ります。

レーザー治療は稗粒腫1個に対する治療時間は正確には分かりませんが、面皰圧出法などよりも治療にかかる時間が比較的短くて済むので、複数箇所ある場合に使用されることが多いようです。また、その他の治療方法よりも治療した跡が目立ちにくいそうです。

【値段】

保険が適用される治療になりますが、値段は病院によって異なります。だいたい1個1,000~3,000円くらいが多いようです。個数ではなくてある程度の規定のサイズのエリアを設けて、エリア内にある稗粒腫はすべて治療対象としいる病院もあります。その場合はエリアの数によって値段設定していて、1エリア3,000~5,000円くらいが多いようです。1個ずつではなく、個数に幅をもたせて「1~10個まで5,000円」などとしている病院もあります。

どの治療方法も病院によって値段設定がまちまちなようでした。また、サイズが3mm以上の場合は値段が高くなるところが多いようです。他に治療代には別途、初診料(再診料)と軟膏代、麻酔を使用した場合は麻酔代がプラスされます。詳しい値段については、治療前にかかりつけの皮膚科で確認すると良いでしょう。 

水野
どの治療方法も時間が短く済んで比較的簡単な治療になるので、人の目を気にして悩んでいるようであればすっきり除去してもらうと気持ちが晴れるかもしれませんよ。悩んでいる人は、勇気を出して皮膚科に相談してみましょうね。

自分での処置はNG!

稗粒腫自体は良性の腫瘍とは言え、自分で稗粒腫を針などでブスブスと潰して中身を出そうとするのは危険です。目を傷つけたり、跡が残ったり、傷口から菌が侵入したりなど、トラブルを招きやすくなります。また、目のまわりにできる丘疹は稗粒腫だけではないので、自己診断による自己流での処置は避けたほうが無難でしょう。

稗粒腫は放っておけば自然に治ることもあります。きちんと治したい場合は、皮膚科を受診して医師による治療をしてもらいましょう。

稗粒腫に似た症状の丘疹

  • 汗管腫(かんかんしゅ)
  • 白ニキビ
  • 青年性扁平疣贅(せいねんへんぺいゆうぜい)

これらはそれぞれ治療方法が異なりますので、医師に正しく識別してもらう必要があります。

目の下の白い粒は予防できる

稗粒腫はスキンケアや食生活などを意識して改善することで予防効果や再発予防などが期待できます。

クレンジング、スキンケアの徹底を!

稗粒腫になる原因は不明とされていますが、稗粒腫の内容物は、毛穴にたまった古い角質や皮脂などの老廃物です。肌が乾燥していると肌のターンオーバーが乱れて毛穴がつまりやすくなるので、肌の状態を正常に保つようにきちんとスキンケアしましょう。また、日頃からクレンジングできちんと肌の汚れを落とすことも予防につながります。定期的にピーリングでスペシャルケアするのも良いと思います。ただし、稗粒腫でも続発性の場合は目や顔をこする人にできやすいとされているので、スキンケアする時は肌をこすらないように注意してください。

食生活の見直しなど根本的な肌のケアが必要

油っこい食べ物や甘い食べ物、刺激の強い食べ物は皮脂の分泌を促します。根本的な肌のケアには食生活などの見直しが必要です。

肌の調子を整える効果のあるビタミンB2、ビタミンCDHAEPAなどの不飽和脂肪酸、食物繊維などの栄養素を意識した食生活を送ってみましょう。ファストフードやスナック菓子などは極力控えて、緑黄色野菜や魚、果物や海藻類などを積極的に摂取するように心がけたり、きちんとした睡眠時間を設けて質の良い睡眠にこだわったり、早寝早起き1日3食など生活リズムを正すようにすると良いでしょう。体のリズムが整えば肌のターンオーバーが正常化されて、肌のバリア機能が高まる効果が期待できます。

肌の調子を整えるのに効果的な栄養素

  • ビタミンB2:皮脂の分泌を抑える働きがあり、緑黄色野菜や魚などに含まれています。
  • ビタミンC:脂肪の代謝を促す働きがあり、果物や緑黄色野菜などに含まれています。
  • DHAやEPAなどの不飽和脂肪酸:中性脂肪やコレステロール値を下げる作用があり、サバやサンマなどの青魚などに含まれています。
  • 食物繊維:脂肪や糖分を吸収して体外に排出してくれる作用があり、海藻類などに含まれています。
水野
スキンケアに注意していれば稗粒腫の発生防止や再発予防が期待できますし、すでに稗粒腫ができている人でも「今すぐなんとかしたい」という人でなければ、スキンケアや食生活、生活習慣などを気を付ける生活を続けていれば自然によくなって、ある日「あれ?消えてる?」なんてことになるかもしれませんね。

痛みを伴う白いできものの場合はこんな病気の可能性あり

目の下の白いポツポツでもかゆみ痛みなどの自覚症状がある場合は、稗粒腫ではない可能性が高いです。

霰粒腫(さんりゅうしゅ)と言う脂肪の塊

まつ毛の生え際にはマイボーム腺という皮脂を分泌する皮脂腺があるのですが、このマイボーム腺の分泌がうまく行えずに脂肪が詰まってできた塊のことを霰粒腫(さんりゅうしゅ)と言います。ものもらいの一つに分類されることもあります。

菌の感染によるものではないので、通常は痛みを感じることはなく、自然治癒することもあります。

もし菌に感染すると痛みを伴い、腫れや炎症も強くなります。悪化する前に眼科を受診するようにしましょう。症状が軽度な場合は、抗生物質の点眼や炎症止めのステロイド剤の点眼で治ることもあります。腫れや炎症が強い場合は、手術によって取り除くことになります。

ものもらい

一般的に言われているものもらいは麦粒腫(ばくりゅうしゅ)のことです。霰粒腫とは違い、細菌に感染することで発症します。まつ毛の生え際にあるマイボーム腺が感染した麦粒腫を内麦粒腫、まつ毛の根本に感染した麦粒腫を外麦粒腫と呼びます。初期症状として赤みとともに痛痒さを感じますが、炎症が強くなると赤く腫れ上がって痛みや痒みが強くなります。化膿が進行(悪化)している場合は切開して除去することもありますが、抗生物質の点眼や内服薬によって治療することがほとんどです。治療後は霰粒腫よりも回復が早いと言われています。


水野
霰粒腫やものもらい(麦粒腫)は眼科を受診すると良いでしょう。

目の下の白い粒は肌のケアで再発予防しよう!

目の下の白いポツポツした粒の正体は、稗粒腫という良性の丘疹でした。人目にふれる部分にできるということ以外は自覚症状もなく、放っておいても健康上は何ら問題のないものです。ただし、他にも似た症状の丘疹もあるので、自己診断や自己処理はしないで心配な場合は病院を受診しましょうね。稗粒腫は皮膚科、ものもらいは眼科を受診すると良いです。

何よりも稗粒腫は肌をきちんとケアしていれば予防できることがありますので、発生や再発しないようにきちんとスキンケアをしたり、生活習慣などを正して予防して行きましょう。