ワキガかどうかを確認する方法

ワキガかも、と思うきっかけや動機は様々です。
特にワキガは自分で自分の臭いに気づく人は稀なため、自分を避けるような周りの反応や、無神経な人の暴言によって気付かされることさえあります。

自分がワキガだと認識できていれば、少なくとも対策を講じることができるのですが、全く気づいていない場合は対策すら打てません。

また神経質な人の場合には、ワキガでないにも関わらずワキガだと勘違いして、必要異常に周りと距離をとったり、人と疎遠になり、性格が大きく内向的に変わってしまうことも珍しくありません。

ここでは、ワキガかもと不安に思っている人や悩んでいる人のために、ワキガかどうかを確認する様々な方法について、紹介しています。

なぜワキガの臭いは自分で気づかないのか

ワキガの人で自分のワキガ臭に気づく人はそれほど多くいません。理由は人間の嗅覚は臭いに慣れる、という特性があるためです。

医学ではこれを嗅覚疲労といい、一定の臭いをたった数分嗅ぎ続けることで、嗅覚の感度が低下、あるいは嗅覚が順応し臭いがわからなくなってしまうことを示します。

例えば飲食店に入る前は、飲食店の外から良い匂いがしていたためお店に入ったとしても、いざお店に入ってしまうと、ものの数分でその匂いのことは忘れてしまいます。

また、ある一定の臭いについて、この嗅覚疲労が長く続くと次第に嗅覚の疲労回復が行われず、その臭いについてはいくら強い臭いであっても全く感じなくなってしまいます。

ワキガの人の場合、多くの人は臭いを常に発生し続けていることが多いため、自分のワキガ臭に気づかなくなってしまうと考えれています。そのため、ワキガであっても、一生自分の臭いに気づかない人も多く見られます。

自分がワキガであっても、他人のワキガ臭には気づく

自分の臭いには気づかない人や、自分がワキガの場合であっても、他人のワキガ臭には気づきます。
理由はワキガの臭いが人によって異なることが多いためです。
ただし、自分と似た臭いの場合、気づかないことも多く、家族はその典型とされています。

家族はワキガ臭に気づきにくい

住居を共にする家族の場合、ワキガ臭に気づかないことは多いようです。
理由は寝食を共にするため上記嗅覚疲労が起こる以外に、家族の人そのものが自分と同じ臭いであることが多いためです。
同じ臭いとなる原因は、ワキガが遺伝するため同じ臭いを出す人がいるということと、食事が同じため臭いが似かよることが大きな原因と言われています。

気づく=常にワキガの臭いは限定的である可能性が高い

自分自身のワキガ臭を感じる人は、汗をかいた後だけ臭う、あるいは、ふとしたときに臭うなどある時、あるタイミングだけに限定的であり、常に臭っていないことが多いようです。

理由は、自分の臭いに対して嗅覚疲労が起こっていないからです。
それは、臭いの強い・弱いは別として、臭いそのものを出すタイミングが限定的であり、常に臭っていないことを示します。

言い換えると、常にワキガ臭がしている人は、お風呂から上がってもすぐに臭うため、自分の臭いに気づきません。
ただし、時間的に軽度であっても、臭いの種類や臭いの強度は別の問題であり、注意が必要です。

自分でワキガかどうかを確認する方法

自分がワキガかも、と疑い出すと本当に気になって仕方ありません。
ここでは、ワキガかどうかを確認するいくつかの方法を紹介していきます。
ただし、ワキガ臭の原因であるアポクリン腺とその原因菌という2大原因の両方を同時に満たすことは難しく、100%そうだと言い切れるものは存在しません。

耳垢が湿っている、ねっちょりしている

耳の中は身体の部位の中でも数少ないエクリン腺が存在しない部位です。
しかし、アポクリン腺は存在します。
そのため、耳垢が湿る原因がアポクリン腺から出る汗以外にありえないのです。

もちろん、耳の中のアポクリン腺の数と脇の下のアポクリン腺の数は完全には正比例しません。しかし、アポクリン腺は脇が最も多く存在し、他の部位は比較的少なくなっています。
その結果、アポクリン腺が少ない耳の中が濡れるほど湿っているということは、より多くのアポクリン腺が存在する脇の下は、より多くの分泌物を排出していると推測され、その結果、ワキガの可能性が高くなります。

逆に、ワキガでない人の多くは耳垢が湿っていません。
ただし、耳垢が湿っているからといって、ワキガでない、あるいはほとんど臭わない人もいます。
理由は耳のアポクリン腺の数と脇の下のアポクリン腺の数が比例しない人や、汗をかいてもそれを分解する原因菌が少ない人です。

また、耳垢が湿ってないからといって、ワキガでないとも限らないようです。
理由は、脇の下のアポクリン腺と比較すると、耳の中のアポクリン腺数は非常に数が少ないため、湿るほど汗をかくこと自体が稀だからです。
この耳垢の湿り具合は水のような人からネチャっとした粘り気のある状態、色も白から黄色の状態があります。

脇毛に白い粉・塊がつく

アポクリン腺から出る汗は基本的に白濁色のねっとりした汗です。
この汗が大量に出ると、汗の粘土によっては固まって脇毛の根本に付着してしまいます。

通常、アポクリン腺がない人やアポクリン腺からの汗が少ない人はこのような現象はほとんど起こりません。
この白い粉がつくようであれば、アポクリン腺が活発に活動している証拠であり、ワキガの可能性が高まります。

また、この粉・塊は人によっては薄い黄色の場合もあるようです。(※黄色については、下記「服のきばみ」参照)

似た症状に黄菌毛という病気があります。
黄菌毛は髪の表面を透過ビーズで覆ったように見え、黄色以外に白、黒、赤が一般的です。
黄菌毛はワキガの原因菌であるコリネバクテリウムの異常増殖が原因のため、この症状が出る人は、ワキガの可能性が高いようです。
しかし、原因菌が多くとも、アポクリン腺が少ない人はワキガ臭がしない場合もあるようです。

服の黄ばみ

クロム多汗症、あるいは色汗症と呼ばれる症状です。
汗の色は黄色を代表に、黒、赤、青、緑などの症例も報告されています。

この症状はリポフスチンという物質が沈着することによって起こる症状なのですが、この症状が出るとワキガの可能性が高いと判断される理由は、このリポフスチンがエクリン腺ではなく、アポクリン腺から分泌される物質だということです。
そのため、アポクリン色汗症とも呼ばれます。

また、ある説では、アポクリン腺から出る汗を分解する細菌が出す物質によって、黄ばみが起こるという説もありますが、この細菌についてはまだ特定されていません。

ただし、エクリン腺の汗も時間が経つと黄ばんだりすることもあり(襟元など)、クロム多汗症かどうかの判断は、部位と色の濃さ、シミのにじみ方が脇の下とそれ以外ではっきり明確に別れている、という特徴で判断するようです。

コーヒー豆で嗅覚をリセットする

コーヒー豆は嗅覚をリセットするのに使われる香料です。
香水店などでは、様々な香水の臭いを嗅ぐため、コーヒー豆を用意しているところもあります。

ワキガの臭いに嗅覚が麻痺している場合もありますが、コーヒ豆で嗅覚疲労を回復することで、自分のワキガの臭いを確認できるかもしれません。

周りの助けを借りてワキガかどうか確認する方法

周りの反応を感じる

ワキガの臭いが弱い、あるいは臭いの種類がひどい臭いではない人には効果はありませんが、臭いが強いワキガの場合、周りの反応が明らかに異なります。
特に車や電車などの密閉空間の場合、周りの人はワキガの臭いを確かめるため鼻をすすったり、窓を開けたり、ワキガの臭いに明らかに嫌な顔をする人もいます。

鼻をすする理由はその臭いが本当かどうか、確認をする人間の習性です。
また、人によってはそこから遠ざかろうとしたり、車など密閉空間だと窓を開けたりする行動が見られます。
臭いが軽度の場合、近寄らないとわからないことから、周りの反応では判断できませんが、良い意味で捉えれば、その程度の臭いしか発していないということです。

親友に相談する

親友の場合、人、特に性格に依存します。
はっきりと言ってくれることもありますし、相手への気遣いからはっきりと否定してくれることもあります。
質問の仕方に大きく依存しますが、自殺や悩みがあるといった否定的な質問の場合、相手を勇気づけようとすることが多く、多くの場合、その原因となるワキガそのものを否定します。

逆に軽い質問、何気ない会話での質問の場合、素直に答えてくれる確率が上がります。
また、親友に相談するとその友情が壊れるかもしれないと危惧することもあるかと思いますが、既にワキガであるにも関わらず、親友を続けることからそのような心配はあまりしなくても良いでしょう。

ただし、何度も聞かれると親友が疑われている、うっとおしいと感じることもあり、ワキガかどうかにかかわらず、疎遠になる原因となります。

医者でワキガかどうか確認する方法

専門医に相談する

ワキガを見てくれる医者には大きく4種類の医者がいます。
  • 皮膚科
  • 外科
  • 美容外科・クリニック
  • ワキガ・多汗症専門クリニック
ただし、他の疾患のように、全国の医師が同じ症状、同じ臭いを嗅いでも、異なる回答が得られることは多々あります。

理由は、病院によってワキガかどうかの判断方法・基準は異なり、また、同じ病院の医師であっても、人によって臭いの感じ方は異なるためです。

そのため、セカンドオピニオンを前提とした診察が必要となります。

ガーゼ

ワキガ治療を行う専門医や外科などで使われる方法です。
自分では確認できないものの、脇の下にガーゼを丸一日つけ、後日そのガーゼの臭いを嗅いで判断する方法です。
この方法も最終判断は医師がそのガーゼの臭いを嗅ぐという方法が多いため、上記と同様の問題を抱えています。

試験切開

試験的に皮膚を切開してアポクリン腺の有無を調べることで、ワキガかどうかを判断するようです。

ワキガかどうかあまり正確に確認できない方法

いくつかの方法はワキガかどうかを判断するには信ぴょう性が非常に低いものの、一部の人に信じられている方法です。

家族に相談する

家族の場合、ワキガの臭いそのものについて確認するよりも、家族の誰かがワキガでないかを確認するほうが確実です。
理由はワキガは優勢遺伝するからです。
また、家族であるためその臭いに対して嗅覚疲労を起こしている可能性が高く、臭いに気づかない可能性が高いようです。

脇汗を舐める

脇汗を舐めても特に変化はありません。
人によってはものすごく変な味がするとか、臭いがするという意見がありますが、そもそも味覚は嗅覚と比較すると格段に精度が劣ります。

例えば鼻をつまんで食事をしても、何を食べているかすら分からないことのほうが多いです。
つまり、脇汗を舐めるという行為は、臭いがするかどうかを近くで嗅ぐ行為と等しく、自分の臭いが分かる人はわかりますし、分からない人は脇汗をなめても判断できません。

臭気測定器

臭いの強さを図る機械に臭気測定器、とうい機器があります。
この臭気測定器で臭いを測ることでワキガかどうかを判別できるのでは、と考えられるかもしれませんが、臭気測定器もワキガかどうかを判断するには、あまり役に立ちません。

理由は臭いの種類によって、臭いの強さが異なるからです。
たとえば、一般的に嫌な臭いとして知られるアンモニアの臭気濃度3(1~5段階。3は臭いを楽に感知できる状態。)に必要な濃度は2ppm(1/1,000,000)ですが、足の裏の臭いなどで知られるイソ吉草酸の臭気濃度3は0.004ppm(4/1,000,000,000)です。

つまり、臭いによって臭気濃度が異なるため、臭気測定器の値が低いからといって、そもそものワキガの臭いが低い場合はいくらワキガであっても、明確な数値として表に出にくいからです。
厳密な測定環境で、かつ、臭気強度3(臭いを感じることができる状態)に必要なワキガの測定値がわかっていれば、臭気測定器でもワキガを判定できる可能性もありますが、ご自宅でそのような状況を作ることは少し困難であると言えます。