乾燥性敏感肌の理由と改善の仕組み

肌が刺激を受ける、乾く仕組みを理解できればもう治ったも同然

肌が敏感で乾燥している。ケアしようとすると悪化する…思うようにケアできない…

乾燥性敏感肌を治すには、肌をどうこうしようと思ったらダメ。頭で治しましょう。頭です。

頭というのは、理解です。

  • なぜ敏感になる?
  • なぜ乾燥する?
  • なぜ治らない?

これを頭でよく理解できたら、スキンケアは自然に正解な方法になります。選ぶ化粧品を間違えることもなくなります。

あれがいい、これがいいと聞いて回るのではなく、肌の仕組みを頭で理解しましょう。ここまでちゃんと読めた人は、きっと美肌になれるはずです。

期間は1ヶ月くらいで変化が見られ、3ヶ月で角質細胞が完全に入れ替わり安定し、実感に大きな差が生まれるのが目標です。

乾燥性敏感肌の改善ケア方法

乾燥肌は昔の状態に戻すだけでいい

乾燥肌は生まれつきの疾病等でなければ、みんな最初は無縁だったはず。いつからか乾燥肌になってしまったはずです。

だからみんな乾燥肌ではなかった時期があります。

乾燥肌の人は肌に潤いを!と必死になりますが、昔に戻すためにむしろ昔やっていなかったことを一杯やっていないでしょうか?

頭で肌の構造、仕組みを理解し、どのような状態が保湿されている、つまり昔のノントラブルだった時期の肌なのか知れば、自ずとやるべきことが決まります。

保湿とは、潤いを肌に与えるのではなく、昔の何もなかったときの肌に戻すだけだと思ってください。そしてそれは簡単なんです。

そして保湿され続けた肌は、敏感肌に傾くことはありません。

乾燥肌は肌角質層(土のう袋の積み重ね)で決まる

乾燥肌かどうかは、土のう袋で例える角質層の部分で決まります。

肌は、表皮、真皮層と大きく分けて2つの層に分かれます。そして角質層というのは、表皮層の一番上、つまり手で触ることができる部分です。

この角質細胞一つ一つが土のう袋で、それが大雨や洪水のときに家の前に置く土のう袋の積み重ねが角質層です。

そしてその隙間に細胞間脂質(セラミド)が満たされているかどうか?で乾燥肌かどうかの判断になります。

角質細胞(土のう袋)の隙間を埋める唯一の細胞間脂質

細胞間脂質(主にセラミド)は、水分の部分と油分の部分があります。油分のおかげで肌に馴染みやすく、水分の部分のおかげで水分とも仲良しです。

セラミドは角質細胞(土のう袋)の隙間をピッタリと埋めてくれます。それと同時に、セラミド同士が水分を挟み込みます。

肌はこの機能により水分を蓄えることができます。この機能で肌水分量の80%以上を保つため、乾燥するかしないかはほぼこのセラミドしだいとなります。

乾燥肌を改善するにはセラミドを元通りにするだけ

つまり乾燥肌を改善するにはセラミドを増やせばいいだけです。

昔に乾燥知らずだった時代の肌より、今の乾燥状態の肌はセラミドが不足しているとうことです。

だからセラミドを角質層に増やす、これをやっていくだけです。

セラミドは化粧品で誰でも増やせる

セラミドは自分の体内で作るものです。自然にできて肌に染み渡ります。

ただ、乾燥状態はセラミドを十分に作り出すことができません。また歳を取っても作り出す量が減っていきます。

そこで利用されるのが化粧品です。

最近、乾燥肌向けにセラミドをアピールしたものが多いのはこのせいです。

実際には細胞間脂質はセラミド単体ではなく、遊離脂肪酸、コレステロール、コレステロールエステルなどが混ざった物質ですが、特にセラミドが占める量が多く、敏感肌症状の元となるアレルギー物質から肌を守る機能があることが注目、配合されているものです。

またセラミドには数種類ありますが、特にⅡ型が保湿機能に優れ、Ⅰ型がバリア機能、つまり刺激から肌を守る機能があるため、セラミド入り化粧品はこのⅡ型、Ⅰ型を含むものを選ぶ必要があります。

セラミド化粧品を適切な形で選ぼう

セラミドは脂質で油性のため、化粧品として使うには油分がないと馴染みが悪くなります。

そのため、セラミドを肌に浸透させる化粧品の多くは美容液、乳液、保湿クリームが主となり、さっぱり系の化粧水で含まれるものは少なくなります。

セラミドには形にいくつか種類があり、自分の肌で作らない人工セラミドの場合は、人型と呼ばれる、天然の形に近いものが最も好ましいものになります。

  • 人型セラミド入り
  • ライスパワーエキスによる生成
  • 有機ゲルマニウムによる生成

この3つがセラミド化粧品のタイプで、前から順番に主流となっています。

人型セラミド入りは手早くセラミドを肌に満たすことができ、ライスパワーエキスと有機ゲルマニウムは、角質層に浸透するとセラミドの生成を促す機能があります。これにより、自然な形でセラミドを増やすことができますが、乾燥肌を治すという面ではどちらでも大差はありません。

セラミドは毎日補う。アレルギーの心配もほぼない

セラミド化粧品で誰でも角質細胞(土のう袋)の隙間にセラミドを増やすことができます。

これにより水分が蓄えられ、肌水分量はかなり向上します。

セラミドは毎日洗顔時に流れでて減少します。自分の力で十分にセラミドが作れない限り、毎日補う必要があります。

アレルギー物質から肌を守る性質があるように、セラミド成分でアレルギーが起きる心配は人工ものでもほとんど心配ありません。もしアレルギーが起きるとしたら、セラミドと一緒に含まれる他の化粧成分でしょう。

セラミドは刺激物にならないから安心

また刺激物となることもほぼありません。セラミドは元から肌角質にあるもので、特に刺激があるものではありません。

ただ、化粧品として使う場合、セラミド以外の含有成分に肌が反応することはよくあります。最近の化粧品ではほとんどありませんが、どちらかというコラーゲンのほうがアレルギー原因、トラブルとなります。

そのため、セラミドを化粧品で補う場合は、敏感肌専門ブランドを選ぶのがベストです。さらにトライアルセットがあるものを。トライアルセットがないところは、自信があるのか、逆に自信がないのかのどちらかです。

自信があるところは長期間の使用後返品返金が可能になっています。しかし、そうなっていても返品返金方法が複雑でややこしくしているところもあるため、一概に判断基準ともなりません。

【?】セラミド保湿で乾燥肌が改善されない人がいる

しかしここまで整理すると、ただセラミドを増やすだけで乾燥肌が改善されるなら、乾燥性敏感肌の人はそんなに多くならないはずです。

それは、明らかに乾燥していると分かるくらいの乾燥レベルになると、ただセラミドを増やすだけでは水分を維持できないからです。

セラミド保湿でも乾燥状態が良くならないのは角質細胞(土のう袋)のせい

セラミドは肌の水分量の80%以上を蓄える機能があるので、それだけでも乾燥肌が一気に治りそうです。

しかし、乾燥肌の角質細胞(土のう袋)はやせていてしっかりしていない状態でしたよね?

しっかりしていない角質細胞の隙間は当然大きくなります。そこをセラミドが埋めるわけですが、隙間が大きすぎるとセラミドが外に流れ出やすくなるばかりか、外の空気と触れる面積が増えるため、セラミドが確保している水分も蒸発しやすくなります。

そのため、思ったように保湿状態が継続できず、保湿してもリセットされる、水分量が乱高下しやすい状態となります。

この状態は隙間から刺激が届きやすく、また肌細胞がしっかりと成長しないことになります。

乾燥肌の程度が強くなるとこのようなことが起きるため、セラミド保湿しても一向に乾燥状態が改善されないことになります。

角質細胞(土のう袋)がしっかり育つまで隙間をカバーする必要性がある

そこで重要なのが、角質細胞がしっかりとしたものに入れ替わるまで、その穴埋めをしてくれる役割を何かにさせる必要があります。

土のう袋の例を使うなら、上からブルーシートを被せれば、家の中に水が進入することを防ぐことができます。

乾燥肌の場合も、さすがにブルーシートみたいなものはやり過ぎにしても、隙間の多い部分を代わりにカバーしてくれる何かがあれば、その間に肌細胞が成長していくのに加え、刺激からも守ってもらえるため敏感肌も乾燥肌も改善に向かいます。

バリア機能が乾燥性敏感肌改善のキーポイント

この外からの刺激からガードする機能、肌の水分が逃げるのを防ぐ機能、これを果たしているのが角質細胞の積み重なりと、その隙間を埋める細胞間脂質(セラミド等)です。

これを一般的にバリア機能と呼んでおり、バリア機能が優れた肌は肌荒れ知らずで、見た目も美肌になります。

角質細胞(土のう袋)がしっかりとしたものに入れ替わるまでは、貧弱なバリア機能をカバーする対策が必須となります。

バリア機能をカバーするいくつかの方法

貧弱なバリア機能をカバーする方法はいくつかあります。

  • 人工的な角質細胞の代わりになるものを使う
  • 肌に膜をはって隙間を埋める
  • 断続的にセラミド間への水分補給を続ける

【保湿・バリアともに優秀】人工角質でカバー

一つ目は、角質細胞の機能に似た天然成分を肌に塗布し、角質細胞がカバーしきれていない隙間を塞ぐものです。

具体的な化粧品名ではdecencia化粧品が特許を持っている「ヴァイタサイクルヴェール」というもので、泥成分であるタルクを使用した技術です。

肌への刺激がなく、安全に角質細胞機能の代わりを果たすので、角質細胞の成長促進、刺激緩和ともに優れた技術です。

【保湿はものによる・バリアはまずまず】油分で膜を張りカバー

二つ目はワセリンやスクワランといった油性成分を肌に塗布し、外からの刺激、内からの水分蒸発を防ぐもので、昔からある一般的な方法です。

ワセリンは非常に強力な効果を発揮するのに無害で、皮膚科医院でも薦められる安全なものですが、とにかくベタつきが気になるので、外出を繰り返す人はもちろん、その質感から人気はあまりありません。

スクワランオイルなど各種天然オイルも人気の方法です。肌の皮脂に近く、皮脂が果たすバリア機能、水分蒸発防止機能を作ることができます。

ただ、皮脂はあまり水分蒸発防止効果はありません。世間一般的には皮脂が水分蒸発を防いでいると思われていますが、実際はそれほど防げないため、この方法で大きな水分維持効果を望むことはできません。

【バリア機能なし】断続的に肌に水分補給してカバー

三つ目は水分を引き寄せる性質のある成分を肌に塗布し、空気中の水分を取り入れ続け、水分蒸発の分をカバーする方法です。

乳酸ナトリウムにこの声質があり、砂漠で生きるタフな植物に含まれていることから、乾燥肌のケア成分として使われています。

ただその機能の働き具合は疑問が残るところは多く、蒸発する水分量を全てまかなえるとは考えづらいです。またこれでは外部刺激から無防備になります。

採用しているのはKOSE化粧品の米肌シリーズ。こちらはライスパワーエキスでも有名なブランドです。

セラミド保湿+貧弱な角質細胞のカバーで解決

以上のように、いくら乾燥肌改善にセラミド保湿がいいとしても、それ単体では効果を発揮できないケースが多々あるということです。

セラミド保湿+貧弱な角質細胞のカバー

この二点を継続できると、肌が刺激からさらされることが減り、肌細胞が順調に成長して角質細胞の隙間が減少。乾きにくく、かつ刺激を受けにくい、つまり、乾燥性敏感肌状態から脱却できるということになります。

夏でも保湿は必要。365日の継続が不可欠

保湿は365日必要です。夏だから保湿が不要ということはありません。

夏の間は湿気が高く、汗もかきやすいため保湿は中断する人がいますが、それをやると春までやってきた保湿効果が完全にリセットされます。

夏は湿気、汗で乾燥を感じにくいだけで、しっかり肌は乾燥しています。分からないだけです。

夏には夏向けのテクスチャーがあっさりした保湿系コスメを使い、肌のバリア機能を高めておかないと、汗や日焼け止めに負けてしまい敏感症状が悪化します。