ニキビ跡に有効とされるケミカルピーリングってなに?
・皮膚が持つ修復能力を生かし、新しい皮膚再生を促す
スキンケアをがんばって、やっとニキビが治ったと思ったら残ってしまったニキビ跡…。ニキビ跡もニキビと並び、肌トラブルの代表格ですね。ニキビ跡をきれいに治すにはケミカルピーリングが有効だと言われています。
ピーリングの「Peel」というのは「剥ぐ(はぐ)」という意味で、ケミカルピーリングとは化学的な薬品を使って、皮膚の表面を剥ぐ治療法です。ちょっと乱暴な治療法に思えるかもしれませんが、この治療法のメカニズムはとても合理的です。
公益社団法人日本皮膚科学会ガイドラインより
ケミカルピーリングの作用機序は,創傷治癒機転による皮膚の再生が主なものであるため,皮膚科学に立脚した施術がなされなければならない.実際のケミカルピーリングにあたっては,1)正確な診断あるいは状態の把握,2)重症度あるいは程度の判定,3)治療あるいは処置行為などの手順でなされるべきである.
ケミカルピーリングで使用される薬剤の種類
■AHAは作用が穏やか
ケミカルピーリングには酸を使用します。酸にはいくつか種類があり、それぞれ特徴がありますが、AHA(アルファ・ハイドロキシ・アシッド)は、作用が穏やかでエステサロンなどでも使用されています。
●作用が穏やかでやけどを起こす心配が少ない
●市販のピーリング石鹸の成分にも配合されている
■BHAは皮脂に馴染みやすい
BHA(ベータ・ハイドロキシ・アシッド)は、皮膚科などで使用されている酸です。
●色素沈着のニキビ跡の改善に有効
●油溶性で毛穴の皮脂に馴染みやすく、毛穴の黒ずみにも有効
■TCHは酸が強力
TCH(トリクロロ酢酸)は、陥没したニキビ跡の治療に使われることが多く、強いやけどを起こして治療するので、最も効果が高く即効性があります。
●酸が強いため患部が赤くなったりかさぶたになる
●回復まで1、2カ月かかる場合もある
TCHは強酸のため施術後の患部が真っ赤になり、かさぶたができたりします。元の状態になるまで時間がかかるため、治療から回復までスケジュールを立てる必要がなります。
ケミカルピーリングのメリット
■色素沈着していた色が薄くなる
色素沈着を起こして残ったニキビ跡は、メラニンが排出されずに滞ったものです。角質をケミカルピーリングにより剥がし、肌のターンオーバーを促進すると、滞っていたメラニンが上へ押し上げられ、やがて、色素沈着が消えたり薄くなったりします。
●くすみが改善される
■ニキビも改善される
ニキビの発生は、角栓という皮脂と角質が混ざり合ったものが毛穴に詰まることによって、毛穴を塞ぎアクネ菌が繁殖し炎症をおこします。
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②毛穴に角栓が詰まりにくくなる
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③ニキビのできにくい皮膚の状態へ
■肌が滑らかになる
皮膚がクレーターになってしまったり毛穴が大きく開いてしまった場合、見た目も悪くなりますが、自分の指で触っても、ざらざらしたり化粧の乗りが悪いのがわかります。ケミカルピーリングはこれを滑らかにする作用があります。
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②でこぼこの差が無くなる
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③肌が滑らかになる
ケミカルピーリングのデメリット
■ピリピリとした痛みがある
肌が敏感な人はピリピリとした刺激を感じることがあります。中でも酸の強いトリクロロ酢酸は、この痛みが数日続くこともあります。
●紫外線を避け、日傘やマスクも併用すること。
特に酸の強いピーリングは、かさぶたができたり赤みが治まるのに時間がかかることがあります。ブライダルなどの予定がある人は、遅くても半年前から予定を立てて、施術のスケジュールを入れるようにしましょう。
■日常生活に制限が多くなる
ピーリングは、皮膚を剥がすものなので、皮膚が薄くなり赤みがしばらく続きます。本当は、しばらくはお化粧もしない方がいいのですが、女性ならそういうわけにもいかないので、基本的にお粉やパウダリーファンデーションの使用なら差し支えないとなっています。
(低刺激のお粉やパウダーファンデーションのみ可)
●クレンジング剤は使用しない
●毛穴を塞ぐリキッドファンデーションは使用しない
●紫外線を浴びない
●お湯で洗顔しない
■やりすぎるとキメを失う
医師によるピーリングは、頻度や回数について医師の指導を受けますが、やがて作用に慣れてくると、ネット通販でピーリング剤を購入し、自分でケミカルピーリングを行う人が増えてきます。
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●角質層のバリア機能が低下し乾燥や肌荒れを起こす
ピーリングのやりすぎには注意し、適切におこないましょう。
自宅でできるピーリングはある?
自宅でおこなうピーリングは、やりすぎないことが重要です。また、終わったあとは毎回必ずしっかりと保湿を行うことが大前提です。ピーリングは肌の乾燥を招くため、普段よりも化粧水をたっぷりと使用し、美容液も使って念入りに保湿をしましょう。美白化粧水を併用するのも良いですね。ただし、いずれも自分の肌質や肌の状態に合ったものを使うのが原則です。
■市販されているピーリング石鹸
ドラッグストアなどで販売されているピーリング石鹸コーナーには、リンゴのマークの洗顔料をよく見かけます。AHAの中でもリンゴ酸はもっとも肌への負担が少ないので、敏感肌の方へもおすすめです。
【ピーリング石鹸】クレンジングリサーチ ソープ 100g
主にリンゴ酸を配合しています。リンゴ酸は作用は穏やかですが、毛穴をきゅっと引き締めてくれます。ピーリング石鹸は使い方が難しいと言われていますが、こちらは普段の洗顔と変わらない感じで使用できるので安心です。
ニキビ跡を消すというよりは、角質を肥厚させないための石鹸ですが、ピーリング石鹸の中では値段もお手頃。ピーリング石鹸が初めてという方は、まずこちらを試してみるのをおすすめします。
【ピーリング石鹸】AHAクリアソープ
ドクターサニーが販売するAHAクリアソープは、フルーツ酸に加えてグリコール酸も配合されています。酸の濃度は5%と高いので、顔のみならず、背中などのニキビ跡にも効果が高いと評判です。
使用頻度は、週に1、2回程度がよいでしょう。酸が強いので毎日使うと乾燥がひどくなったり、余計にニキビを誘発してしまいます。
【ピーリング石鹸】サンソリット スキンピールバー ティートゥリー
サンソリットと皮膚科のドクターが共同開発したドクターズコスメです。スキンピールバーシリーズは4種類ありますが、殺菌効果のあるティートゥリーを配合したタイプは脂性肌の方におすすめです。
細やかで濃い泡なので、しっかりと皮脂を落とせます。AHA濃度は2%と高くはないのですが、顔に泡をのせたまま2~3分放置する「新肌パック(泡パック)」を週1~2回おこなうことで、つるつるな肌になります。
■水のようなピーリングジェル
最近よく見かけるピーリングジェル。これは角質を溶かすのではなく、ジェルの成分に配合されているカルボマーが皮膚の上で固まり、転がすことで古い角質を取り除くものです。
このカスがたくさん出てこれば出てくるほど、角質がたくさん取れていると勘違いしがちですが、もともとジェルに入っていた成分が、皮脂や汚れと馴染んで固形化したです。やりすぎず適度なところで洗い流しましょう。
フェイシャルピーリングジェル
アロマオレンジの優しい香りでピーリングできます。洗顔後の乾いた肌に4〜5プッシュ分のジェルをのせてくるくるとマッサージするようになじませます。ジェルとともに、ポロポロと余分な角質を落としてくれます。
■日常使いのスクラブ洗顔
クレンジングリサーチ ウォッシュクレンジング
細かいスクラブがピーリングの効果を発揮します。ただし、毎日使うと刺激が強すぎたり、敏感肌の人は乾燥してしまうこともあるので、乾燥肌の人は、週に1、2回程度がおすすめです。
ケミカルピーリングは冬がおすすめ
ピーリング石鹸は作用が穏やかなものが多いので普段から使えますが、ケミカルピーリングは紫外線の少ない冬場に行うほうが肌への負担は少ないといえるでしょう。
ケミカルピーリングは美容外科や美容皮膚科などで行っていますが、その内容や料金体系もさまざまです。施術を受ける前にはしっかりとしたカウンセリングを受けて納得したうえでおこなうようにしましょう。
ピーリングについては以下の記事も参考にしてみてくださいね。