毛穴からにょききょきと頭を出す黄色い物体…。
化粧のりも悪くなるし、触るとお肌がザラザラするし、気持ち悪い!
そう、それが角栓。
とにかく綺麗に取り去りたい!ですよね。
角栓ケア方法といえばいくつかありますが、今回はピーリングについて。
ピーリングで角栓は綺麗に取れるのか?
正しいピーリング方法とは?
そんな疑問にお答えしたいと思います!
お肌の基本
角栓除去法をお話する前に、
まずはその角栓ができてしまう理由、お肌の生理についてお話しましょう。
お肌の構造
人間の皮膚には8つの役割があるといわれています。
- 保護作用…紫外線などの刺激や物理的な衝撃、細菌や真菌の繁殖などを防ぎます
- 体温調節作用…熱を通しにくくし、時には汗を出すなどして体温を一定に保ちます
- 知覚作用…触覚、痛覚、温覚、冷覚、圧覚を神経を通して脳に伝えます
- 分泌排泄作用…汗や皮脂を分泌し、体にとって不要なものを排泄します
- 合成作用…コレステロールやセラミドなどを合成します
- 呼吸作用…いわゆる皮膚呼吸ですが、生きていく上ではそれほど重要ではありません
- 免疫調節作用…表皮細胞はさまざまな伝達物質を放出し、免疫に関与しています
- 吸収作用…基本的にものを吸収しづらいですが、ある種のものは毛穴から吸収します
人間にとってとても重要な作用が多いですね。
皮膚は大事な内臓を守るため、
いろんなセンサーが24時間働いて、複雑かつ精密な防御システムを構築しているのです!
そんな皮膚は、大きく分けて表面から、表皮、真皮、皮下組織という3層の構造をしています。
今回メイン舞台となるのは表皮。
表皮は、表皮細胞が密に重なり合ってできています。
イメージは石でできた城壁とでもいいましょうか。
細胞と細胞の隙間を埋める、細胞間脂質の存在のおかげで、
微妙に形の異なる細胞でもお互いにしっかりとくっつくことができ、
がっちり私たちの体を守っているのです。
ターンオーバーとは
表皮細胞は、細胞分裂により絶えず生まれ変わっています。
表皮をさらに細かく見ていくと、
上から角質層、顆粒層、有棘層、基底層という層状構造をしており、
細胞分裂は、主に一番下の基底層で行われます。
新しく生まれた細胞は、成長しながら上に押し上げられていき、
有棘層、顆粒層を経て、最後は扁平な形になり、垢となって角質層から剥がれ落ちます。
これがターンオーバー。
しみや色素沈着の原因となるメラニン色素も、このターンオーバーで排出されます。
表皮細胞はおよそ14日間で押し上げられ、14日間で剥がれるといわれています。
人によって周期は異なりますが、だいたい約4週間(28日)でお肌は完全に生まれ変わるということ。
ただし、このターンオーバー周期は、年齢とともに長くなり、
40代に入ると40~50日、60代では100日かかるともいわれています。
そのため、年齢が上がると傷やニキビの炎症などが治りにくくなったり、跡が残ってしまうのです。
もちろん、ターンオーバーの滞りによる弊害はそれだけではありません。
私たちが普段目にしたり触ったりしているお肌は、表皮の一番上の角質層。
つまり、この角質層が美しくなければお肌は美しくないのです。
美肌を作るということは、ターンオーバーをスムーズに、そしてスピーディーにし、
古くなった角質をきちんと落としてあげることなのです!
角栓とは
では、角栓とはなんでしょうか。
角栓とはずばり、皮脂と古い角質、そして汚れなどが混ざったもの。
かたまりとなって毛穴を塞ぐため、「角質の栓」なのです。
どうしてできる?
角栓=皮脂+古い角質+汚れ
ここでいう汚れとは、落としきれなかったメイク汚れやちり、ほこりなどのこと。
ちりやほこりは簡単にぬるま湯ですすぐだけでも落とせますが、
メイク汚れや皮脂はきちんと洗浄しなければ落ちません。
ただし、皮脂はお肌が絶えず分泌するもので、そもそも完全になくすことはできません。
問題になるのは、過剰に分泌された皮脂がきちんと洗浄されずにお肌に残ってしまうこと。
そして、ターンオーバーで剥がれきれなかった角質です。
よって、角栓が出来てしまう原因は、
・ターンオーバーの滞り
・洗浄不足
この二つが大きいといえるでしょう。
ターンオーバーが滞ってしまう原因として挙げられるのは、第一に睡眠不足。
細胞分裂は主に睡眠中に行われるため、
睡眠不足が続くと肌の代謝(=ターンオーバー)が十分に行われなくなるのです。
角質細胞がきれいに並ばず乱れてしまうため、お肌のキメも荒れ、くすみが出ることも。
さらには角質細胞同士に隙間が生じ、
肌のバリア機能が低下するので様々な肌トラブルを招いてしまいます。
お肌のためにはとにかく睡眠が一番大事だということですね。
放っておくとどうなる?
では、この角栓を放っておくとどうなるのでしょうか?
まず現れる症状としては、毛穴の黒ずみでしょう。
角栓には油分が多く含まれています。
この油分は時間が経つととともに酸化し、黒く変色します。
角栓は毛穴に詰まった状態なので、結果的に毛穴が黒ずんで見えるわけです。
そして次の症状は毛穴の開き。
角栓は放っておいても消えてなくなることはありません。
むしろ肥大化し、毛穴がどんどん拡張されていくのです。
一度広がった毛穴は角栓を除去したところで簡単に小さくなるものではありません。
毛穴が開いてしまうのを防ぐためにも、角栓は定期的にしっかり取ってあげるのが良いでしょう。
角栓除去法には何がある?
角栓を取る一番メジャーな方法は毛穴パックではないでしょうか。
賛否両論はありますが、ここではあえて強く使用を禁止することはしません。
ただし、お肌への刺激が強いため、使用は2週間~4週間に一度程度にしましょう。
具体的な頻度は、お肌の様子を見て決めてくださいね。
最初は4週間に一度、問題ないようなら3週間、2週間と頻度を高めてみるといいでしょう。
毛穴パックの賛否が分かれるのは、使用頻度を上げた時に現れるデメリットのせい。
すなわち、繰り返しの使用により毛穴が広がってしまうことによります。
しかし、適した頻度で行えば効率的に角栓をケアできるのです!
他にも酵素洗顔やピーリングも角栓ケアとして有効です。
今回は、ピーリングに注目してみましょう!
ピーリングって?
一口にピーリングといってもその種類は様々。
まずはピーリングの仕組みや種類、効果について説明します。
ピーリングの仕組み
ピーリングとは「肌をむく」という意味。
美容においては、肌表面の古い角質を取り除くことを指します。
ターンオーバーが滞ったり、老化によって角質層が厚くなると、
肌の代謝が落ち、しみやくすみ、ニキビや角栓などのトラブルが現れます。
ピーリングでは天然成分や合成成分、酵素の力などを借りて、
古い角質を分解してはがれやすくします。
お肌の生まれ変わりのスピードを速めて様々なトラブルを改善・予防する効果があるため、
定期的にケアに取り入れるといいでしょう。
いろんなピーリング
ピーリングは自宅で自分で行うホームピーリングと、
美容皮膚科などで行うケミカルピーリングがあります。
ホームピーリング
市場に売っているピーリング化粧品を使用したもの。
拭き取りタイプ、スクラブなどが入った洗顔やクリーム、
肌につけてマッサージするとカスのようなものがポロポロ出てくるタイプなど様々なものがありますね。
ケミカルピーリング
これは、医療機関でしか行えないものです。
ちょっと強めの作用があるピーリング剤を塗布して数分後に拭き取るのが主な手法。
だいたい30分ほどで終了し、費用は1万円前後。
数週間おきに計5~10回ほどの施術が必要になりますが、
ホームピーリングよりも高い効果を得られるという利点があります。
ピーリングの効果
ピーリングで得られる効果は一口では説明できません。
肌表面の角質を除去することで肌の代謝が上がり、
残存メラニンの排出を促進して、しみやくすみが薄くなるという効果がその代表。
しかし、最も効果を発揮するのは炎症性色素沈着。
すなわち、傷やニキビ、火傷、かぶれなどの跡なのです。
他にも、ターンオーバーを促進させることでコラーゲン線維を増やし、
結果的に毛穴の開きやシワを改善する効果などがあります。
ピーリングで角栓は取れるのか?
ずばり、ピーリングで角栓は取れるのか?
答えは…
取れます!
というか…、正確には、取れやすくなります。
えぇ、それじゃぁ意味がないじゃん!
と思われるかもしれませんが、ピーリングを舐めてはいけません!
ピーリングはお肌のターンオーバーを促す作用があるため、
定期的に適切なピーリングを行えば、
角栓のもととなる古い角質の蓄積を防ぐことができます。
つまり、角栓ができるのを事前に予防してくれるのです!
また、毛穴の開きを改善する効果もあるため、
もし角栓が出来てしまってもその大きさを最小限にしてくれることでしょう。
もちろん、放置すれば角栓は大きくなり毛穴も広がってしまいますが、
ピーリングを行うことで角栓そのものも取れやすくなりますので、
その後の丁寧な洗顔できちんと落とすことができるはずです。
ピーリング化粧品の選び方
次に、ホームピーリングの際に使うピーリング化粧品の選び方です。
すでに説明の通り、ピーリング化粧品には様々な種類があります。
その中で人気なのは、ジェル状のゴマージュタイプではないでしょうか。
お肌に乗せて軽くこするようにマッサージするとポロポロとカスが出てくるため、
「取れた!」感が強いのが魅力ですよね。
しかし、このようにこするタイプのピーリング化粧品はオススメできません。
本来、ピーリングに「こする」は無用です。
なぜかというと、ピーリング成分として使われているAHAやフルーツ酸などは、
肌にのせるだけで角質を溶かす効果があるから。
お肌をこすることは無用なばかりか、
場合によっては刺激となって別のトラブルを招くことにもなるのです。
そう考えると、拭き取り化粧水タイプもお肌にとってはNG。
というわけで、ピーリング剤を選ぶときはミルクやジェルの洗い流すタイプをオススメします。
中には塗りっぱなしもできる美容液タイプもあるみたいですね。
この塗りっぱなしタイプは毛穴の奥まで浸透するので、角栓除去にはぴったりといえます。
ピーリングする上での注意
最後に、ピーリングをする上での注意点をお話します。
それは頻度。
ピーリングはお肌にとって素晴らしい効果がたくさんありますが、
過剰にやりすぎてもいけません。
頻繁にピーリングを行うと、まだ若い角質までも剥がれ落ちて成熟していない角質細胞が表面に出てくるため、
角質層が乱れて乾燥などを引き起こします。
また、角質を剥ぎ取りすぎると、そこを修復しようとして、今度はターンオーバーが過剰に早まることも。
お肌が全体的に薄く弱くなってしまい、結果的に様々なトラブルを招いてしまします。
ピーリングの頻度は、月1、2度。
お肌の様子を見ながら調整するようにしましょう。
おわりに
今回の記事を簡単にまとめると以下の通りです。
- 角栓は皮脂と古い角質、汚れが混ざったもの
- ターンオーバーの滞りや洗浄不足でできる
- 角栓ケアには様々な方法があるが、ピーリングなら予防もできる
- ピーリングはこすらないこと
- ピーリングの頻度は月1、2回まで
角栓は適度なピーリングと丁寧な洗浄で綺麗にケアすることができるでしょう。
ただし、角栓はケアをしても完全になくなることはありません。
それは、皮脂も角質も常にお肌に存在するもので、角栓は常に作られるものだから。
その角栓を大きくせず、角栓による害を最小限にするため、毎日の丁寧なケアが必要なのです。
毎日の丁寧な洗顔とスキンケア。
そして定期的なピーリング。
コツコツ続けることで、手触りツルリな美肌を目指しましょう!