春の快適うさぎ生活
安心五箇条
春になると体の代謝もさかんになって気分が高揚してきます。
なんだかむずむずして落ち着かない。これは動物の季節本能です。
この時期は替毛期でもあり、どうしても抜け毛や毛がらみができやすく、
胃腸の毛詰まりがおこりやすく、 落ち着きがなく、巣作りなどの発情行動がでやすくなります。
適切な対処と愛情ガードによって快適なくらしをさせてあげたいですね。
その①
抜け毛替毛対策 春は替毛の季節。冬毛から夏毛に全身がかわります。
顔の毛が徐々に生え変わって、まゆ毛みたいになって、笑えるのもこの時期。
冬毛は抜けてしまうのですが、自分で毛づくろいして飲みこんだりして胃腸に詰まりやすくなります。
こまめに外皮毛やおなかをチェックしてあげましょう。
a抜け毛ムダ毛を取り除きましょう 長毛の子はもちろん、短毛の子もスリッカーブラシを使って除去しましょう。
短毛の子はスリッカーブラシを軽く当てるようにしましょう。
とくにおしりまわりとシッポの上あたりを重点的に。
アメファジなどの長毛種は毛がからみやすいので、全身を手指でチェックして、
からんでいたら手指でていねいにほぐしてやりましょう。
固まった部分を左右に引き裂くようにして根もとのからみ毛を取り除くようにします。
体調がよくないとさらに抜け毛がひどくなります。 去勢避妊手術した子ではひどい抜け毛がずっと続くことがあります。
この場合は皮膚の代謝改善もあわせて行うといいでしょう。
市販品のブラシにはラバーブラシなどもありますがこれはうさぎに不向きです。
b胃に詰まらないように注意しましょう
抜け毛は毛づくろいすることで飲みこまれて胃にたまります。
フンが糸状の毛でつながって排出されるのは飲みこんだ毛が排出されている証拠。
これが出てくるときは詰まりかけているがまだ健全だと判断します。
抜け毛を取り除くことと合わせて、胃に詰まるのを予防するためにはパパイヤボールをときどき食べさせたり、
毎日牧草をたっぷりと与えることが有効です。
しかし、いきなり食べなくなったときには、まず胃腸薬を飲ませ、
さらに改善しない場合はヘアーボールリムーバーを飲ませて詰まった毛を排出させます。
2、3日食べない状況がつづくなど症状が深刻なときは家庭で対処しないで早目に病院に連れて行きましょう。
c部屋に飛んだ毛を掃除しましょう
抜け毛は室内に飛散します。とくにケージの下や家具のうしろなどにたまります。
こまめに掃除機をかけるようにしたいですね。
ちなみに、アメファジの替毛全体ではビニール袋にいっぱいくらい抜けます。
日々少しずつ抜けていると案外気がつきにくいのですが、この毛はダニなどの温床にもなるので
できるだけ放置しないようにしたいですね。
d皮膚の代謝をよくしましょう
抜け毛がひどくて続くとき、胃腸機能に負担がかかって体の代謝ひいては皮膚の代謝が低下してしまいます。
これがさらに抜け毛を多くしてしまうのです。
対策としては、日常的に胃腸薬と皮膚代謝を改善するうさフェリンなどを飲ませる。
また、屋外に出て太陽や風に当たることでムダ毛が飛び、皮膚の代謝が促進されます。
毎日室内で暮らしていると皮膚代謝をつかさどるビタミンの生成が少なくなってしまい勝ち。
天気のいい日には窓を全開にして陽光と風をいれましょう。
その②いらいら穴掘りかじり
春は体内細胞が活性化し発情や運動などの本能が盛んになる時期。
なんだか落ち着かない様子になったら生活面で対処してあげてください。
a十分に運動させましょう
春は季節本能によって体がむずむずして、生殖本能が高まります。メスは穴掘り行動が激しくなり、
オスは運動欲求とテリトリー本能が強くなります。
ケージをがんがんたたいたり、がりがりかじったり、盛んに足ダン(ストンピング)するのはこのため。
こんなときは、遊び場サークルのなかで十分に穴掘り運動させるのが1番。
サークルの中にトンネルや穴掘りボックスをいれて、床には遊び場マットやを敷いておきましょう。
ケージの中にジャンプ台つまりお立ち台をつけるのもいいでしょう。
b穴掘りさせてあげましょう
遊び場に穴掘りボックスやトンネルなどをいれてあげると運動と穴掘りが十分にできます。
ケージにはやわらか牧草やおざぶをいれてやるといいでしょう。
手でがりがりやったりぶん投げたりすることでかなり落ち着きます。
cかじるものを用意してあげましょう
固いものをかじりたくなるのも季節本能です。 遊び場におざぶやかじり木をいれたり、
ケージなどをかじるときはかじり木やトンネル、材木の板などのかじれて安全なものをいれてあげましょう。
フードカップをかじる子にはかじっても安心な木のフードカップがいいでしょう。
ケージの内側に数センチ巾の木の桟をあててやるのもいいでしょう。
木をかじることでストレスがある程度解消されます。
ケージかじりがひどいときはケージをダンボールや布などで三方を覆って安静にしてあげるといいでしょう。
その③毛詰まり(毛球症) (ヘアーボール)
抜け毛を飲みこんで胃腸に詰まると食べなくなってフンもでなくなります。
食べなくなったら早目に対処しましょう。 ほっておくと重大な結果を招くこともあるこわい症状です。
こまめにおなかをさわってチェックすることを習慣にするといいでしょう。
a抜け毛を飲みこんで胃に詰まるのが毛玉症
毛詰まりがおこると最初はおなかが停滞してどろんとした状態になって、
食欲が急になくなったりフンが小さくなったり下痢したりします。
じっとして動かなくなったり、目がうつろになって表情がなく、好きなものをあげても反応しなくなります。
気持ちが悪いのでおえっと吐くしぐさをしたりすることも。
このときのおなかはぼわっとふくらんで、どろんとしていて押しても反発力が感じられません。
さらに、食べ物が流れないままだとおなかにガスがたまってぱんぱんに膨らむことがあります。
膨腸症とも呼びますが、この症状は内臓や血管を圧迫して死に至ることもあるとてもこわい状態です。
もしも発見したらできるだけ早めに病院で診察を受けるようにしましょう。
その後、1日くらいで毛は胃の中で固まることがあります。これがヘアーボールです。
この状態では食べていないのに胃を手で触ると固まりが確認できます。
とくに毛づくろいの頻繁なメスは要注意。もちろんオスもたまります。
時々、毛詰まりを起しても食べる量が変化しない子もいます。
このような場合は、フンが出て、体重だけが減っていきます。
胃腸の機能が低下して消化吸収がうまくいかなくなっているのです。
おかしいなと感じたら早目に胃腸薬やヘアーボールリムーバーを飲ませるようにしましょう。
毛詰まりの平素の予防にはパパイヤボールがいいでしょう。
しかし、3日以上家庭で処置するのは避けてください。
ひどい症状でずっと食べない状況がつづくときは病院さんで適切な処置をしてもらいましょう。
何日も毛詰まりのままで食べないでフンも出ない状態が続くと急激に消耗して重体になってしまいます。
b異物を飲みこんで胃に詰まってしまいます
放し飼いの子では、毛を詰まらせること以外に、異物つまりじゅうたんやビニールなどをかじって
飲みこんで詰まらせることも多く発生します。
この場合はヘアーボールリムーバーや胃腸薬では解決しません。
病院さんで適切な処置をしてもらうことが必要です。
事例では、なかなか治癒しないと病院で検査して手術したところ8センチもの繊維の固まりが
でてきたという子もいます。
放し飼いはしないようにしましょう。
その④シッコ飛ばし
この時期、オスメスともに発情行動がはげしくなります。
若いオスはシッコを飛ばすこともあります。
いらいらして運動できるスペースを用意してあげないと部屋のあちこちで異物をかじったりしてしまいます。
a擬似生殖行為が盛んになります
春になると生殖本能が強くなるため、メスは穴掘りし、オスは落ち着かなくなって、
マウンティング行動やテリトリー防御行為が激しくなります。
気性の激しい子、臆病な子だと噛みついたりすることもあります。
サークルなどで囲ったテリトリースペースを持たせ、十分に運動させる、
穴掘り用のボックスを用意してやることで対処するのがいいでしょう。
bなわばりの主張が激しくなります
シッコ飛ばしはテリトリーの主張です。
ケージのなかから飛ばすときは、ケージのまわりにダンボールなどを当てたり、
ケージをシッコガードのあるものにする、遊び場でおもいっきり暴れさせる、などの対策がおすすめです。
しかってもなおりません。
年齢的にはだいたい1才半過ぎになると落ち着きますが、個体差が大きいです。
1羽飼いではまったく飛ばさない子もいます。
cテリトリーを持たせてやりましょう
この時期とくになわばり意識が強くなるため、若いオスでは、
部屋全体に放し飼いしていると部屋にいる人間を敵とみなして威嚇行動をとることもあります。
サークルで囲ったテリトリーを持たせるようにしましょう。
d汚れがくっつきにくく掃除簡単ケージ
シッコを飛ばす子にはステンレスケージがいいでしょう。
これならくっついたシッコもひと拭きで落とせて楽。
ひどいときはケージのまわりをダンボールやビニールで覆うのもいいでしょう。
e十分な運動を心がけてやりましょう
生殖本能をやわらげるには、運動させることが有効です。
サークルで区切ったテリトリースペースで、おもいっきり暴れさせるとストレス解消になります。
時間は1時間程度に区切るといいでしょう。1日中自由にさせると逆にわがままになってしまいます。
fひどいときはバスルームで思いきり暴れさせます
ケージをがんがんやったり、シッコ飛ばしがあまりにひどいときは、
バスルームにマットや新聞紙やトイレットペーパーを敷いてばりばり暴れさせるといいでしょう。
gよく話し合うことが大切です
暴れたり威嚇するときは、机の上にマットを敷いてその上にこちら向きに座らせて話し合いしましょう。
両手でおしりを保持して動けなくするのがコツ。じっくりと話して、聞いたらほめてあげましょう。
その⑤巣作り
メスは出産準備の練習行動をとることがあります。 ベビーが生まれたときの予行演習ですね。
a毛を抜いて牧草をくわえてすみっこに 出産に備えて自分の毛を抜いてベビーのベッドを作る本能行為です。
実際には交配妊娠していないのに練習をするのです。擬似妊娠と呼びます。
放し飼いの子では、毛以外にじゅうたんや壁紙などをかじって巣作りしようとするケースもあります。
たいていは1日程度でまたもとの生活に戻ります。
b季節本能です
こうした行為は春秋に多いのですが、個体差が大きく、年中頻繁にやる子もいます。
c毛を飲みこむので注意しましょう
このとき気をつけたいのは、抜いて飲みこんだ毛が胃に詰まる毛球症です。
食欲が急に低下したときは毛詰まりを疑うことも必要です。
dおっぱいが膨らむことがあります
擬似妊娠するとおっぱいが少し腫れてくることがあります。
なかには数センチも膨らみ、そのままになってしまうケースもあります。
長くそのままにしていると炎症をおこすこともあります。
蒸しタオルでマッサージしたり、免疫改善剤を飲ませることで対処するといいでしょう。
ひどいときは病院で診察を受けましょう。
まれに、この症状は子宮の異常と連動していることがあります。念のため検査するといいでしょう。
春の快適生活おすすめアイテム
1 うさぎ用胃腸薬 うさぎ用ミヤリサン
2 毛詰まり排出剤 ヘアーボールリムーバー
3 毛詰まり予防健康剤 パパイヤボール
4 むだ毛除去に スリッカーブラシ
5 皮膚の代謝を改善 うさフェリン
6 暴れてストレス発散 運動場 サークル
7 かじって敷いて足を保護 うさぎのおざぶ
8 かじってストレス解消 かじり木
9 すわる、かじる、投げる おざぶ
10 シッコ飛ばしさっとひと拭き消臭うさふれっちゅ