なんだか胸まわりが痛い・・・生理前でもないのに胸が張る・・・
なんだか脇の下が張って痛い、腕がしびれる、しこりもあるような?!
「もしかしてこれって・・・乳がん?」
原因不明の痛みやしびれ、身体の違和感に、
「もしかして・・・」と最悪の事態を予想して怖くなったり、不安になったりしたことはありませんか?
私はあります(涙)
ですが、ご存じですか?
乳がんの症状に非常に似ており、乳がんと間違いやすい病気があることを。
ちなみに、当サイトライター自身も、この病気にかかったことがあります。
折りしも、健康診断で受けた触診の際に「右胸にしこりのようなものが・・・」と先生に言われたこと後から、
突如、右肩・右腕・右胸にナゾの痛みとしびれが走るようになったんです。そうして・・・
「ここここここ・・・これって・・・もしかして・・・・(( ;゚Д゚))」
とイッキに不安が増幅。 恐怖と不安に包まれつつ、その診断からすぐに乳腺外来に再検診の予約を入れて、一週間後に再検査。
その結果、分かったのが、「乳がんではない」ということ。
そして、「乳がんと似た、乳がんと間違いやすい病気がある」ということを知ったんです。
●30代以降の女性がなりやすい!乳がんと間違いやすい病気 「乳腺症」
私が罹ったのがこの「乳腺症」でした。その時に診察してくださった乳腺外来の先生いわく、
「女性の身体は、エストロゲンとプロゲステロンというホルモンの作用を受けて周期的に変化を繰り返してる。30代に入るとホルモンバランスが狂いやすくなり、身体が徐々に更年期へと向かうことから、乳房や女性器に様々な症状が現れやすい。乳腺症もその一つ」
とのことでした。
●乳腺症とは?
乳腺専門クリニック 大塚ブレストケアクリニックのHPを参照すると、
「乳腺症とは女性ホルモンの不均衡により生じる現象であり、40歳前後の女性に好発します。
その症状は、腫瘤触知および乳房痛です。腫瘤を触知されるものの 約半数は乳腺症が原因といわれています。
よく乳腺炎と錯覚されている方が多いのですが、乳腺炎とは授乳期にお乳を出す乳管が閉塞し、感染を生じ赤く腫れて 疼痛を伴うもので、乳腺症とは異なります。乳腺症は更年期年齢の婦人に好発するものですから、閉経後は症状が改善します。」
「また、生理前に乳房が張って痛むことがありますが、これは乳腺痛症といって病気には分類されません。生理が終了しても痛みやしこりを感じるものが乳腺症と いうことになりますが、女性ホルモン(エストロゲン)の過剰分泌による状態なので、病気には分類しないというのが現状です。」
●乳腺症の主な症状は?
乳腺症の主な症状としては、
・乳房の鈍い痛み
・脇の下のリンパ腺が腫れることも
・脇の下から肩にかけて張る、しびれる、引きつる (肩こりやリンパの詰まりのような感じ)
・乳房のしこり
・歩行時、乳房が動くだけで痛みを感じる場合も
・乳頭から透明もしくは乳白色の分泌物が出ることも
などなど。
また、生理前には痛みが増し生理後には症状がおさまる、乳房の両方が痛む・片方だけという場合も。
いずれにせよ、痛みやしびれが発生する場所から、「これって乳がん?」と疑われがちですが、先生いわく、「乳がんではない」とのことでした。
●乳腺症の原因は?
乳腺症は、女性ホルモンのバランスが崩れることが原因と考えられています。
乳腺は、エストロゲンやプロラクチン、プロゲステロンといった性ホルモンの影響を受けている器官。乳腺の発育に影響するエストロゲンが過剰になることで、乳腺症になると考えられているのが一般的なようです。
また、
一般診療の他、乳がん検診等も行う「中澤プレスセンタークリニック」では、
「乳腺症というのは、乳腺におこるいくつもの変化や状態に対して総括的につけられた病名なのです。乳腺に正常とは違った変化が見られますよ、という意味なのです。しかし乳腺炎や乳癌などの独立した、明らかな疾患はその中に含まれません。」
「乳腺は子宮と同様に生殖器官のひとつですから、性ホルモンの影響を強く受けています。
思春期になると卵巣機能の発達とともに乳腺が発育してきて、その頃には初潮も始まります。その後閉経までの期問、排卵を境に卵胞期と黄体期が交互に現われます。
子宮では卵巣からの女性ホルモンの分泌の増加に伴って、内膜が肥厚・増殖し、妊娠の準備に入りますが、妊娠が成立しないとこのホルモンは低下し、内膜の剥離、すなわち月経が始まることはよく知られています。
この卵巣からのホルモンは、実は乳腺にも作用し、乳腺も授乳の準備を始めるのです。
卵巣からのホルモン分泌が増加し、子宮内膜の増殖する時期に呼応し、乳腺も木の葉が生い茂るように、腺房や乳管が肥厚・拡張・増殖し、問質も充血状態となり、月経直前には乳房は平常時の30〜40%も容積を増やすといわれています。
こうした乳房の変化を、乳房の痛みや緊満感として自覚する人が多く見られ、月経前緊張症と表現することがあります。
乳腺は月経周期に伴い、このような少なからぬ機能的・構造的変化を繰り返しており、妊娠や授乳によってその変化はさらに大きなものとなります。」
「最近では、乳腺症を病気として扱わずに、生理的なもの(乳腺組織の発達および退縮の正常な生理過程か、またはそれからの逸脱)と考えるようになってきました。将来的には、乳腺症という病名は使われなくなる可能性があると思います。」 とのこと。
●乳腺症は乳がんの前兆?乳がんになるの?
場所が場所だけに、「もしかして乳腺症から乳がんに移ることってあるのかな?」と気になりますよね。
これについても、前述の「大塚ブレストケアクリニック」では、
「乳腺症の乳癌への移行が気になるところですが、原則的に良性疾患なので、乳癌にはなりません」
また、「中澤プレスセンタークリニック」でも
「乳癌で切除した乳腺に、しばしば乳腺症が見られることから、乳腺症が乳癌に進んでいくのではないかといわれていたことがありましたが、現荘では乳癌が乳腺症から発生するという考えは、ほぼ否定されています。乳腺症だからといって、とくに乳癌になりやすいわけではないということです。
乳癌も乳腺の細胞から発生するわけですが、それは乳腺症の有無にかかわらず発生します。ですから、医師から乳腺症と診断されたからといって、心配したり不安に感じる必要はありませんが、今後も乳癌にはならないと保証されたわけではありませんので、乳房の検診は引き続き行うようにしてください。」 とのこと。
●乳腺症の治療方法は?
「乳腺症は病気じゃない」「ガンではない」
とはいえ、自己判断で放置するのはおすすめできません。
前述の大塚ブレストケアクリニックでも、
「問題になるのは、乳癌と紛らわしいものと、乳腺症と同時に乳 癌が出来る場合です。しこりが触れる場合、乳腺症なのか乳癌なのか判断が困難なケースも多いので、精密検査をおすすめします。診断目的にて針を刺したり (細胞診)、局所麻酔で部分切除(生検)する場合もありますが、まず痛くない検査から行い、そこで終了する場合がほとんどなので、安心して受診しましょ う。」
なんかへんだな?おかしいな? と感じたら、自己判断で放置などせず、まずは乳腺外来などを訪れることがおすすめします。
また、乳腺症が疑われる場合でも、基本的に、病院では乳がんと同じ検査がなされるようです。
カウンセリング、触診、エコー(超音波検査)、マンモグラフィーなど。場合によっては、しこりの一部を切除したり、穿刺細胞診・組織診などを行うことも。
そして、医師が「乳腺症」と診断を下した場合は、ほとんどのケースが「経過観察」。また、中には、「乳がんじゃないですよ」とお医者さんから言われたことで、痛みも違和感もパッと消えてしまう方もいるとか!(私がそうでした(笑))
また、「どうしても痛みが気になる」「なんとかしたい」と希望する方には、鎮痛剤や乳腺に作用するホルモンをブロックする薬剤などが処方されるケースもあるようです。
●お医者さんからきいた「普段から出来る乳腺症の症状緩和法」
これは、私が相談にいった数名のお医者さんたちからきいた「普段から出来る乳腺症の症状緩和法」です。
・身体を冷やさないようにする
・冷えや代謝低下、血行不良を招き、乳腺症を悪化させる恐れのある「カフェイン」や「脂肪」を含むものの摂取をできるだけ控える
・(胸が揺れると痛む場合などは)ブラジャーで乳房を固定し、ゆれて痛くなるのを防止する
●その他、乳がんと間違いやすい主な病気
乳がんの情報を集めたサイト「乳がん.JP」でも、乳がんと間違いやすい主な病気について以下のように紹介しています。
◆嚢胞(のうほう)
乳腺症の一つのタイプで、乳管の中に水がたまって袋のような状態になります。超音波検査で適格に診断でき、注射器でしこりの中の水を吸い出すとしこりは消失しますが、違う場所にまた嚢胞が出現することがよくあります。閉経し、60歳くらいになるとほとんどみられなくなります。
◆乳腺炎
通常、授乳中の人に起こります。主に乳汁がたまって、乳頭から細菌が侵入して起こります。乳房が赤く腫れ、熱がでます。中年女性でもこれに似たものがまれにあり、症状が軽度で、慢性に経過しているものは、乳がんの中でも特に性格が悪い炎症性乳がんと区別しにくいことがあります。
◆線維腺腫
15~30歳位の若い人に多い乳腺の良性の腫瘍です。硬くて丸い、くるくるよく動くビー玉のようなしこりであることが特徴です。通常、しこりは小さく、2cm以上になることは少なく治療の必要はありません。しかし、まれにしこりが急に大きくなることがあり、この場合は摘出手術が必要となります。
◆葉状腫瘍
線維腺腫と良く似ていますが、しこりが急速に大きくなるのが特徴です。基本的には良性ですが、悪性のものがあり、手術により正常乳腺を含めて切除する必要があります。悪性のものの中には、肺をはじめ全身へ血行性転移をするがんより恐ろしいものもあります(悪性葉状腫瘍)。
●まずは、「定期的に自己検診」「おかしいと思ったら早めに受診すること」そして「自己判断で放置しないこと」!
以上のように、乳がんと症状の似ている乳がんではない病気があることが分かりましたね。
とはいえ、これだけインターネットや書籍などで情報が氾濫している時代だと、自分でネットや本で調べた情報をもとに「自己判断」して、みすみす病気を見逃してしまい、放置してしまったことで進行を早めてしまう、という可能性もなくはないですよね・・・
「自己判断」は禁物です。
乳がんについては、どの乳がん外来のお医者さんも言われていますが、定期健診とともに大事なのが、「定期的な自己検診」です。
そして、なんかへんだな?おかしいな? と感じたら、自己判断で放置などせず、まずは乳腺外来などを訪れることがおすすめですよ。
*女性なら知っておきたい「乳がん」「乳がんの自己検診法」などについては、こちらの記事もあわせてどうぞ。
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