人工甘味料の安全性と副作用の考察
日本で有名な人工甘味料と言えば…
- アセスルファムK
- スクラロース
- アスパルテーム
などがあります。
今回は僕が愛飲しているエナジードリンクに含まれている「アセスルファムK」「スクラロース」の2つをメインに考察してみます。
人工甘味料(高甘味度甘味料)が使われる理由
人工甘味料が使われる主な理由は「低カロリー/ゼロカロリー」ですね。
アセスルファムKなどの人工甘味料は「高甘味度甘味料」という合成甘味料です。ショ糖(いわゆる砂糖)の何百倍もの甘さを持っており、少量でも十分な甘さを出すことができる。
- アセスルファムK:ショ糖の約200倍
- スクラロース:ショ糖の約600倍
有名な話ですが「100ml当り5kcal未満」であれば『0kcal(ゼロカロリー)』と表示して良いことになっています。ですので、これらの甘味料を用いて5kcal未満に抑えることで、ゼロカロリーを実現していることになります。※厳密な意味での0kcalではない
動物実験で影響があったから危険なのか?
人工甘味料は危険だ!…と騒ぐ人の大半が「動物実験による実験結果」を理由として挙げてきます。でもコレって本当に正しい情報なのでしょうか。
まずはこちらをどうぞ。
厚生労働省の記事です。
安全性の項を見ると、ラットやウサギによる動物実験のデータが記載されています。過剰に摂取した個体に関しては死亡した例もありますし、病気になった例もしっかりと記載されています。
例えばアセスルファムK
急性毒性試験においては…
まぁこの部分だけを切り取って聞くと
多くの人が危険だと思うでしょうねぇ。
でもこれって要は
「オーバードース/過剰摂取」ですよ。
アセスルファムKに限らず、塩だって、砂糖だって、過剰に摂取し続ければ体に毒です。10,000mg/kg体重ってことは、例えば体重60kgの私に換算すると、600gってことですよ…笑
塩600g摂ってりゃ…
人間だって即あの世行きだぜ。
ちなみに塩の半数致死量(動物に与えた場合、半数が死ぬとされる値)は「3000~3500mg/kg体重」です。実験だけ見ればアセスルファムKより危険という。
アセスルファムKの許容量を調べる
これらの実験結果を踏まえ「無毒性量(有害影響が認められなかった最大の投与量)」が「1,500mg/kg体重/日」と定められています。
更に…安全を確保するために「安全係数」が定められており、「ADI値(一日摂取許容量)」が定められることになります。今回であれば「安全係数:100」です。安全を考慮して100分の1にした量です。
- 無毒性量÷安全係数=ADI値
- 1,500÷100=15mg/kg体重/日
例えば私の体重は60kgです。
- ADI値×私の体重=許容量
- 15mg×60kg=900mg
この計算により、私の現体重であれば「一日当たり900mg」を一生涯摂取したとしても毒性が無い…と言う風に計算されることになります。
更に更に…清涼飲料水の場合であれば「1kgに付き0.50g以下」という使用基準が定められています。
- 1.5Lのゼロカロリー飲料に含まれる最大量
- 1.5L×0.50g=750mg
例えば「ペットボトル1.5Lをまるまる1本飲んだとして、アセスルファムKが最大まで使用されていた場合で750mg含まれている可能性」があります。750mgというのは体重50kgの人の許容量と同等ですね。
そもそも普通の砂糖は安全なのか?
例えば、清涼飲料水に対してアセスルファムKを使用基準MAXまで使用することを考えましょう。そうすると1.5Lの清涼飲料水に対して750mg含まれていることになります。
ちなみにアセスルファムKというのは「ショ糖の約200倍」の甘さですから、逆にアセスルファムKを使わずに同じ甘さを引き出そうと思った場合は「750mg×200=150gの砂糖」を使うことになります。
私からするとコレの方がヤバイ。
例えば、コーラを見てみよう。1Lのコーラには108gの角砂糖が含まれているんだそうですよ。1.5L飲むとすれば162gってことになる。比較的アッサリしているであろうアクエリアスでも、1L当たり約45gの砂糖が含まれている。
一日当たりの砂糖の目安量
WHOが2015年3月に砂糖の摂取量に対する新ガイドラインを発表。
それによると一日の総摂取カロリーのうち、「肥満予防の為に砂糖によるカロリーは10%(約50g)まで」にしたほうが望ましいと発表。更に「虫歯の危険性を考慮して5%(約25g)まで」が良いですよと発表しました。500mlのコーラを飲んだら既にアウトです。
…
当然ながら砂糖による実害はでてますよ。
肥満は現に問題になってますよね???
アメリカ心臓協会の発表によると「糖分を含む飲料水の過剰摂取によって年間18万人が病気を発症して死亡」しているらしいです。
そもそも「人工甘味料だから」危険なのか?
そもそも論になりますけど、人工甘味料だから危険ってのも、調べたら分かりますけど「ちょっと疑わしい」ですよ。
天然甘味料だって摂取する量を間違えるとダメな場合だってあります。
人工甘味料はむしろ使用基準を守って使われてるわけで。
どっちが安全なのよ?って話ですよ。
希少糖
私の地元である香川県三木町では「希少糖の発祥の地」ということで、現在、希少糖のPRに力を注いでいます。血糖値の上昇を抑え、ダイエット効果が期待できることで非常に注目されている砂糖です。
希少糖というのは「天然甘味料」の一つでして、例えばD-プシコースは砂糖の7割程度の甘味ですが「カロリーゼロ」という特徴を持っています。
- 天然甘味料
- カロリーゼロ
だからといって大量に摂取しても大丈夫かと言われるとそんなことはなく、注意書きとして「大量に摂るとおなかが緩くなる場合がある」と記載されています。要は「用量を守りなさい」ということです。
キシリトール
ガムによく使われる「キシリトール」という天然甘味料が存在しますけど、D-プシコースと同じで「大量に摂るとおなかが緩くなる場合がある」という注意書きがありますよね。
更に、犬のキシリトールによる中毒例が報告されており、動物を飼う人の間では「与えてはいけない食べ物」として知られています。でも実際は日本だと1例しか報告されてないらしいけどね。
ラカンカ
天然甘味料として砂糖の約300倍の甘味を持つ「羅漢果/ラカンカ」という果実があります。ご存知ですかね?
こちらのラカンカですけど、砂糖が大好きな蟻はこの果実を避けます。詳しい理由は調べても分かりませんでしたが、蟻からすれば毒なのかもしれませんよね?
あえて危険を煽るような表現を使うと「砂糖の300倍もの甘さを持つ甘味料が果たして安全なのか?」といった見方もできるわけです。
天然甘味料と人工甘味料
私の現時点の考えとしては
天然甘味料だから安全とは必ずしも言えるものではなく、人工甘味料と同様に、摂取する量を守る必要がある。ちなみに人工甘味料は安全を考慮したうえで、使用基準が定められている点を忘れてはいけない。
…という感じですね。
まとめ
上記のような調査結果から
私なりの結論を一つ書いてみる。
…
人工甘味料というのは、動物実験レベルの過剰摂取の場合、それと同等の量を人間が摂取した場合は病気になる可能性があると思う。だがこれはあくまで害がでる量を測定するための実験であることを忘れてはいけない。
塩だって限界量を測定するためにマウスに過剰摂取させれば、全個体が死ぬであろうラインが測定できるわけです。じゃあ貴方はそのラインを見たら、それ以降は塩を取らないのかな?
実際は、安全であろう量(アセスルファムKならば動物に害が出ない最大基準(無毒性量)の100分の1の量)が設定されていることから、量を守った上で食す場合は問題ないように私は感じた。勿論、100%安全という保証はないが、それは天然物にも同様の事が言える。
逆に現時点で人間に害がない成分を通常の100倍摂取した時の話を聞いてみたいとも思った。
- 鉄分を許容量の100倍とったらどうなるのか
- 金粉を通常の100倍食べ続けたらどうなるのか
- etc…
人工甘味料を使用せずに同じ甘さを感じようと思った場合、WHOによる砂糖の摂取量をオーバーする可能性が高く、現実に清涼飲料水の飲み過ぎによって病気にかかり、死亡している人が年間18万人もいるという報告がある。
人工甘味料は危険だ!…と考える事を放棄してる人に伝えたいのは「天然甘味料も摂り過ぎたら普通に病気になりますよ」という話。危険だと煽りまくってる記事にはこの考察がすっぽりと抜け落ちています。
ぶっちゃけ「両方控える」のが正解であって、どちらがマシなのかを考えるのはナンセンスだと思いました。
そもそも論として、人工甘味料が使われる理由は、そうまでしても甘いものが食べたい/飲みたいからでしょう。人工甘味料には「中毒性がある」とも言われますが、よくよく考えれば、我慢できない時点で既に中毒なわけですから、人工も天然も関係なくね?
普段から、自分が食べる/飲むものに、どれだけの砂糖/成分が入っているのかを知り、知った上で選択することが一番大事ですね。
究極の2択
ここで考えてもらいたいことが一つ。
- A:一生涯毎日利用しても無害とされる使用基準を守った人工甘味料
- B:人工甘味料と同じ甘さレベルのWHO基準を超えた天然甘味料
どちらか一方を選ばなければいけないとすれば「あなたはどちら」を選びますか。
毎日摂取するならどっち
Comment
おめでとう!
単純なマインドコントロールなのに、なぜか成功してしまいましたね。
今の日本人って、ほとんど眠ってるんでしょうか。
私は毒性がどうかより、記事にあるような人口甘味料は口に入れると苦いというかエグい後味が残って、気持ち悪くなります。
好みというより神経生理現象なのでしょう。そのへんも理系男子として探求してみると良い研究になると思います。
味の好みはあるでしょうねぇ。
同じ甘味料だったとしても
甘さを感じるという点は同じでも
味そのものは異なりますからね。
子どもの味覚を例にとって考えると
ピーマン嫌いな子どもが多いことからも分かるように
「苦み」っていうのは本来人間が持つ自己防衛機能…
的なところがありますよね。
ですからそういった「苦み」という味覚の強い人口甘味料は
危険視されやすい…ってのもあるのかもしれませんねぇ。
こうゆうの見る理系じゃない人って
薬←0→毒って思ってるて感じますね。
テレビなどの影響でマインドコントロールされてるんですかね。
私は理系なので、0→薬→毒だと思ってるんで。
ちょうどいいのが善だと思ってるんで、
40度のお湯には入るが80度のお湯には入らないのと同じで、
水中毒なんてのもありますしね。
体内に残留 消化
こちらについての言及も頼みますわ自称理系男子さん!
その上でもう一回砂糖や塩より人体に良いところ教えてよ!
100%自炊の人間なら毎日摂り続けても安全(笑)なのかも知れないですが・・・
外食産業のお勉強もしましょうね!
どちらも摂り過ぎたら毒になる…という話であって、
どちらがより体に良いか…という話ではないことに早く気づきましょう。
外食産業の勉強の前に
日本語の勉強をされたほうがよろしいのではないでしょうか。
面白い記事でした。
個人的に人口甘味料独特の不自然な甘みが嫌いなのと、家庭科の授業などでも人口調味料の類は危険だと教え込まれていたので、極力摂取を控えていました。
けれど、人口甘味料を使用するほど砂糖を摂取する量を減らせるので、利用の仕方によっては健康に好影響を与える可能性の方が高いのだろうなと思えました。
人口甘味料に対する私の偏見を拭い去ってくれて感謝します(^-^)
味はやはり慣れ親しんだ砂糖とは異なりますから
不自然に感じる人も多いんでしょうねぇ。
家庭科の授業などでは
自分も似たようなことを言われた印象があります。
動物実験の結果などから分かるように
人工甘味料/調味料の類は摂りすぎるとよくないのでしょうけど
どういう風に付き合うのかが大事な気がしますね。
野菜の農薬問題などもこれに似てまして
農薬を使っているから「この野菜は危険だ!」と決めつけたくなる気持ちも分かりますが、
農薬だって実験を元に基準を制定し、基準を守った上で利用されています。
無農薬だからといって虫に多く食われている野菜は
野菜自身が病気になりやすいですから…
・農薬を使っているので綺麗な野菜
・無農薬で虫に食われている野菜
どちらが安全なのか?
っていう似たような問題がありますね。