【ニキビ薬ランキング】皮膚科医が選ぶ薬はコレ!
2017-06-05更新
【患者さんから聞いた!他院で処方されているニキビのお薬(処方数の多い順)】
私、美容皮膚科医・西川がランキング形式でまとめてみました。
(決して薬の効用のランキングではないので、注意してくださいね。そして、処方数順位は西川が患者さんから聞いた他院で出されたものです。日本国内で全統計を取ったものではありません。)
アナタのお手持ちのニキビのお薬も入っているかもしれません。
是非、そのお薬の特徴や使い方をおさらいするツールとしてお役立てください。
薬価は2016年6月1日現在のものです。
他に診察料などがかかりますのでご注意ください。
また薬価は変動するので、ご購入の際にご確認ください。
【皮膚科の塗り薬・外用薬編】
【第1位】ディフェリンゲル
処方数の第1位に輝いたのは、外用薬(塗り薬)のディフェリンゲルです。(処方数順位は西川が患者さんから聞いた他院で出されたものです。日本国内で全統計とったら多少異なるでしょう。同じかもしれませんが。)
ディフェリンゲルは2008年に日本国内での販売が始まった、国内では比較的新しい薬です。
主成分は「アダパレン」といい、ニキビ治療に定評のあるビタミンA誘導体の一種です。
半透明でとろっとしたテクスチャーの塗り薬です。
ビタミンA誘導体の薬は数多くありますが、ディフェリンゲルは国内で唯一保険が使える薬です。
(それが第1位になった要因だとおもいます。)
ニキビができる原因は、「角質がたまる」・「皮脂が溜まる」・「アクネ菌が増殖する」・「炎症が起きる」です。
ディフェリンは皮脂を抑え、角質をピーリングしてくれる作用があり、軽症ニキビ・初期ニキビに効果があります。
| ディフェリンゲル1本15g | 約540円 |
【第2位】ベピオゲル
ベピオは海外では以前から一般的なニキビの薬ですが、日本国内では2015年にようやく使用が始まった新しい薬です。
効果は「ピーリング作用」・「抗菌作用」・「漂白作用」と多岐にわたっており、今後、知名度が上昇すれば上位にランクイン間違いなしでしょう。
ただし、悪い副作用が起こる可能性があります。
接触性皮膚炎という症状(その成分が皮膚についたことによって赤み・かぶれが引き起こること)が100人に数名程度発生する可能性のある薬でもあります。
そのため、他の薬(効果のでる薬)があれば、リスクを下げるために、ベピオ以外の薬から処方する、という皮膚科も多いようです。
具体的にはディフェリンゲルが合わなかった人にベピオを処方する、という例が多いです。
| ベピオゲル 1本 15g | 約540円 |
【第3位】デュアック配合ゲル
デュアック配合ゲルはダラシンとベピオの合剤です。
「ダラシンとベピオのいいとこ取り」という薬です。
ベピオの抗菌作用が加わることで、ダラシンの耐性菌発生リスクを下がります。
そのため、今後ダラシンの代わりに使用が広がっていくでしょう。
| デュアック配合ゲル 1本 10g | 約470円 |
【第4位】ダラシンTゲル
第4位にランクインしたのは、外用薬(塗り薬)のダラシンTゲルです。
ダラシンTゲルは抗菌作用と抗炎症作用があります。
つまり「菌を殺す・炎症を沈める」効果のあるお薬、ということですね。
抗炎症作用がある抗菌薬は多くありません。
アクネ菌を抗菌しつつ、炎症も抑えられるスグレモノとして人気があります。
ただし、長く使うことで耐性菌が発生してしまいます。
耐性菌ができると、スグレモノのダラシンTゲルが効きにくくなってしまうのです。
そのため長期的な使用はあまり勧められません。
赤ニキビにピンポイントで使うのがおすすめです。
| 10gダラシンTゲルゲル1本 | 約120円 |
【第5位】アクアチムクリーム
第5位は外用薬(塗り薬)のアクアチムクリームです。
抗菌作用のある外用薬で、ニキビ以外にも幅広く使われています。
ニューキノロン系という種類で、いろいろな菌に効くのが特徴です。
こちらも長期使用で耐性菌が発生するので、長期の連用はNGです。
| アクアチムクリーム1本 | 約110円 |
【第6位】イオウカンフルローション
第6位は外用薬(塗り薬)のイオウカンフルローションです。
皮膚を柔らかくする作用のあるお薬です。同時に、殺菌作用もあります。
最大の特徴はその臭いです。
イオウの臭い=温泉、腐った卵の臭いがしますので、人気は低い目です。
温泉気分で塗り続けることができる方にはおすすめです。
| イオウカンフルローション100mL | 約80円 |
【急上昇】ゼビアックスローション
ゼビアックスローションはアクアチムクリームと同じ系統の外用抗菌薬です。
2016年1月に使用が開始された最新のお薬で、今後人気が上がることまちがいなしです。
| ゼビアックスローション 1本 10g | 約240円 |
【番外編①】テラコートリル
たまに出される外用薬(塗り薬)のテラ・コートリルです。
殺菌作用と抗炎症作用のある外用薬です。
皮膚科ではニキビに対して処方されることは少ないです。
しかし、市販薬としても購入可能なため、市販薬として人気があります。
市販薬の中ではかなり強めの有効成分が入っています。
ちなみに、テラコートリルは市販薬として販売されてもいます。
【番外編②】ゲンタシン軟膏
たまに処方される外用薬(塗り薬)のゲンタシン軟膏です。
抗菌作用のある外用薬で、ニキビ以外にも幅広く使われています。
アミノグリコシド系という種類です。
特定の病気以外で内服薬で出されることが少なくなりましたが、外用薬では根強い人気があります。
こちらも長期使用で耐性菌が発生するので、長期の連用はNGです。
【皮膚科の塗り薬・外用薬の使い方と効果&副作用】
ここでは、一般的なニキビ外用薬の塗り方を解説します。
症状に合わせて塗り方が変わることがありますので、担当医から指示のあった塗り方を優先してくださいね。
使い方
スキンケア&塗り薬の順番は、
1.洗顔(クレンジングを含む)
2.化粧水
3.乳液
4.クリーム
5.ベピオゲル・ディフェリンゲルをニキビができやすい場所に全体に。
6.抗生物質の塗り薬(抗菌外用薬)を赤ニキビが出てきている場所に塗ります。
塗り薬・外用薬の効果と塗る順番の意味
ベピオゲル・ディフェリンゲルは白ニキビ(面皰・コメド)を治す作用があります。
赤ニキビに育つ前の白ニキビの段階からニキビを予防し治します。
なので、広めの範囲に塗りましょう。
抗生物質の効果はニキビの原因菌・アクネ菌を殺菌するようです。
その抗生物質の塗り薬は不必要に広い範囲に塗っても効果がないだけでなく、耐性菌という抗生物質が効かないアクネ菌が生まれてきてしまいます。
そうすると、今まで効いていた抗生物質が効かなくなります。
そのため、抗生物質は塗り薬は、狭い範囲、短期間の使用に留めることが大切です。
塗り薬・外用薬の副作用
ディフェリンゲル・ベピオゲルは乾燥・赤みなど出やすいので、できるかぎり保湿をすることが大切です。
それに対して抗生物質にはディフェリンゲル・ベピオゲルほど頻度の高い副作用はありません。
もちろん、副作用は0ではありませんので、お薬を使う前にはそれぞれの副作用を確認しましょう。
【皮膚科の飲み薬・内服薬編】
【第1位】ミノマイシン
内服薬(飲み薬)の第1位はミノマイシンです。
ミノマイシンはニキビの内服薬として定番中の定番!
ダラシンTゲル同様に抗炎症作用(炎症を静める効果)のある抗菌薬なのが人気のポイントです。
こちらも長期使用すると耐性菌が発生するので、長期的な使用はNGです。
| ミノマイシン錠100mg 14錠 | 約210円 |
【第2位】ルリッド
内服薬(飲み薬)の第2位はルリッドです。
ルリッドも、よく皮膚科で処方される内服薬です。
実はこのルリッドは、第1位で紹介した「ミノマイシン」と同じ「飲み薬の抗菌薬」です。
そのため、どちらを処方するかは、皮膚科医同士でもよく議論に上がります。
詳しい話をちょっとすると・・・
「ルリッド」はマクロライド系という種類に属する抗菌薬、ミノマイシンはテトラサイクリン系という種類に属する抗菌薬です。(同じ抗菌薬で属性が異なるんです)
どちらも優れた抗菌薬ですが、マクロライド系のルリッドは、ニキビ以外の病気でも使用する機会が多いのが特徴です。
そのルリッドをニキビ治療で使用すると耐性菌が発生してしまい、後に他の病気にかかった時の治療でマクロライド系を使いにくくなってしまいます。
そのためミノマイシンを選択する先生が多いようです。
| ルリッド錠150mg 28錠 | 約530円 |
【急上昇】ファロム
内服抗菌薬ファロムも人気が出てきています。
ファロペネムという成分で、現在、この成分に対する耐性のあるアクネ菌が少ないことが人気の要因です。
【番外編 漢方薬 十味敗毒湯・荊芥連翹湯・清上防風湯】
漢方薬を出す皮膚科もあります。
十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)・荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)・清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)という漢方薬が出されることが多いです。
黄連解毒湯(おうれんげどくとう)・温清飲(うんせいいん)・温経湯(うんけいとう)・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)という漢方薬も出されることがあります。
漢方薬は即効性は低いですが、体質改善効果が期待できます。
【皮膚科の飲み薬・内服薬の使い方と効果&副作用】
内服薬は、塗り薬のディフェリンゲル・ベピオゲルほど副作用の頻度は高くありません。
共通する副作用は、下痢です。
抗菌薬が腸内細菌のバランスを崩し、下痢になってしまうことがあります。
ミノマイシン特有の副作用にめまいがあります。
もしも副作用が出てきたら、担当医に相談しましょう。
【市販薬&コスメ】
市販薬は皮膚科医は選んでません。
西川のもとに訪れた患者さんに聞いて、使用数が多かったものです、ご参考までに。
【市販薬】オロナインH軟膏軟膏
オロナインH軟膏は効果控えめですが、乾燥肌の白ニキビ対策につかうといいですよ。
脂性肌のニキビには、より油分が補給されるので、NGです。
【市販薬】ワセリン
オロナインH軟膏と同様に効果控えめですが、乾燥肌の白ニキビ対策によいです。
ミネラルオイルなので、ニキビの原因菌アクネ菌に影響を与えません。
脂性肌に使っても、効果は実感できないでしょう。
【市販薬】テラ・コートリル
赤ニキビに使いましょう。
ステロイドが含まれているので、長期使用はNGです。
皮膚科でも、市販薬としても販売されているお薬なので、両方でランクインしています。
【コスメ】ピーリング石鹸
脂性肌の白ニキビに使いましょう。
思春期ニキビにも良い効果が出ることがあります。
乾燥肌には、乾燥をより引き起こし、肌環境を悪化させます。
よりニキビが悪化してしまうこともあるので気をつけましょう。
【まとめ】
お使いになったことがある薬はあったでしょうか?
あくまでも美容皮膚科医・西川が、「患者さんから聞いた他院で処方されているニキビのお薬」のランキングです。
決して薬の効用のランキングではないので、注意してください。
【注目】保険は効かないけどよく効くニキビの薬や治療
〇アキュテイン(イソトレチノイン) (飲み薬・内服薬)
海外では重症ニキビの切り札として使用されています。
副作用もあるので、使用に注意が必要です。
◯ホルモン治療 (飲み薬・内服薬)
海外では女性の重症ニキビで標準的に使用されています。
〇フォトピーリングプレミアム
日本の標準治療、世界の標準治療を行ってきた西川先生が最後に辿り着いたニキビの最先端治療。