「痩せるダイエット・サプリメントってどれ?」
結論は、自分の「身体に聞いてみる」しかありません。
サプリメントは「薬」ではありません。単なる「食品」(正確には「栄養(健康)補助食品」と呼びます)です。
ですから、自分の今の体質や体調に「聞いてみる」しか無いのです。
ひとつは、医師と相談して自分の脂肪の付き方を正確に教えてもらい、どのようなアプローチがダイエット効果を得やすいか知るという方法。
もうひとつは、自分の生活習慣を見直して(しばらく記録してみると、より正確になりますね)どのようなダイエット法を採り入れるかを知るという方法。
その上で、実際に「自分に合いそうだ・・・」と思えるサプリメントを使い続けて、あなたの体がどのように「応えるか」を「聞いてみる」のです。
先述のように、サプリメントは「食品」。
「食べて」「痩せよう」としているわけですから、普段の生活で過剰に摂取しているものをサプリメントで「さらに補充」しても意味が無いわけです。
体のバランスを整えると、体が勝手に理想的な体質、理想的な体調、理想的な体型へ自然治癒するのを利用するために、サプリメントを利用するのですからね。
ここから、ダイエットとサプリメントの「良い面」、「怖い面」について紹介します。
あなたに不足しているものが判り、サプリメントを選ぼうとする際に、そのサプリメントが持つ「良さ」と「怖さ」も知っておかないと、「焦るあまりに」過剰摂取してしまうようなリスクをついつい犯してしまうからです。
ちょっと長くなりますが、参考知識としても役立ちますのでゆっくり読んでみて下さい。
■ダイエットの歴史
古代ギリシャ時代は食べたものを、すぐさま吐いていました。
古代ギリシャ時代は、現代にも増して飽食の時代でした。
ギリシャ市民は自分は働かず、大量の奴隷を使って裕福な暮らしをしていました。
グルメが発達し、食べた物をその場、あるいは隣室などで「すぐ吐き出して」、次の美味な料理を楽しんでいたわけです。
あなたには出来ます?私には出来ません(笑。
■下剤
食べた物の消化吸収を妨げようと思ったら、最も効果的なのは「下剤」を使うことです。
食べ物は消化されなければ吸収されることがありません。しかし消化にはある程度の時間がかかります。
そこで消化される前に便として出してしまえば良いわけです。
実はダイエット・サプリメントにはたいてい「下剤」が混入されています。
予備知識ですが、「消化の悪いものを食べる」のも下剤のような効果を生じます。牛乳を飲むとお腹をこわしやすいという人には牛乳も一種の下剤です。タバコに含まれるニコチンも腸の動きを活発化させるので、食後のタバコは便意をもよおしやすくしてくれる下剤効果を発揮します。
また、緊張すると便通を促進します。試合前や人前で話す直前に、「緊張して便意をもよおす」のは腸に強い収縮を起こさせるからです。しかも、このとき交感神経が優位になっているので「消化吸収も阻害され」てダイエットにはとてもよいコンディションになっています。
■下剤発想のサプリメント
食べた栄養素を便にして出してしまうサプリメントはまさしく下剤的な発想です。
何か食べても、消化吸収されなければ痩せていきます。
消化吸収を阻害する方法は2つ。
1)食べた栄養素を吸着させて消化できないようにする方法
2)腸管から分泌される消化酵素を無効にしてしまう方法
1)の方法は比較的安心な方法ですが、個人差や食事内容で効果に違いが出やすい方法でもあります。脂肪がどのくらいの割合で吸着するかわからないからです。
「キトサン」、「オオバコ」が有名で、脂肪を吸着して便となるので、脂肪の消化吸収が起こり難くなるわけですね。
また、トマトやピーマン、しその葉、そして赤ワインも同様の効果があります。油っこいものを食べるときはトマトジュースや赤ワインなどを一緒に飲むような習慣をつければいい、ということです。もちろん副作用が少ない方法のひとつです。
2)の方法は特に効果が高いです。
リパーゼ(脂肪消化酵素)を無効化するサプリメントは脂肪の消化吸収を1/2~1/3にまで低下させます。「ゼニカル」、「Fat-X」などがこのサプリメントに相当します。
しかし、2)に類するサプリメントはビタミンの吸収も阻害してしまうのです。ビタミンには水溶性ビタミン(水に溶け出すビタミン)と脂溶性ビタミン(脂質に溶け出すビタミン)があり、このうち脂溶性ビタミンの吸収を阻害してしまいます。ちなみにビタミンD・E・Aなどが脂溶性ビタミンです。
そこで、リパーゼを無効化するサプリメントは、別に脂溶性ビタミンを「空腹のときに」摂取しなければならないケアが必要になります。
このケアを怠ると、体調不良に襲われる可能性が極めて高くなります。
また、脂肪分が消化されずにそのまま便として出てくるので、頻繁に下痢や腹痛、吐き気を伴う可能性も高まります。
充分に注意が必要なサプリメントのひとつです。
アミラーゼ(炭水化物の消化酵素)を無効化するサプリメントも最近注目を浴びています。「α-20」、「Carb-X」などがこのサプリメントに相当します。
炭水化物は人間の主要なエネルギー源ですから、アミラーゼを無効化することで高いカロリーオフ効果が期待できます。
現在のところ、弊害については明らかになっていませんが、予期せぬ副作用が現れる可能性もありますので注意が必要です。
なお、「果物に含まれる果糖」や「砂糖」はアミラーゼが無くても消化吸収されてしまいますから、この類のサプリメントの効果は得られません。
お茶の葉に含まれる苦味成分のタンニンやカテキンにアミラーゼを阻害する効果があります。月桂樹から抽出したアミラーゼ阻害成分はかなり強力だそうです。また、ブドウの皮に含まれるポリフェノールも同様の効果があります。
パンを食べるときはワインを、ご飯を食べるときは緑茶を、という楽しみ方も出来ますから、重宝しますね。
■身体に溜まった栄養は使わないと減らない
代謝促進系のサプリメントについてお話します。
極端にバランスを損ねた食事制限ダイエットは、逆に「太る体質」を作ってしまいます。体内でエネルギー代謝が低下し、脂肪を蓄積しようとする体質に変わるからです。
何度もお話しするように、エネルギー代謝を活発にさせることが「やせる体質」を作ることになります。
一度体内に吸収された栄養素は、「勝手に出ていくことがない」ため「消費してやらなければ減らすことができない」ようになっています。
極端な話をすれば、腎臓を壊して尿中に捨てるとか、出血して「血液という栄養分」を捨てるなら、「消費しなくても」体外へ排出できますが・・・ということです。
結局、体内に溜めこんだ栄養分は「体内で消費」しないと減らせないのです。
体内で消費する方法は3つしかありません。
1)「運動して力学的エネルギーとして外に出す」
2)「筋肉を作る」
3)「熱エネルギーとして体外に出す」
皆さんご存知の通り、1)、2)の方法は決して楽な方法ではありませんね。運動が伴うわけですから。
楽して痩せるのなら3)しか無いのです。そして、“楽してやせられる”と謳っているサプリメントには「必ず体温の上昇が起こる」ことが必要になります。もし、「摂取しても体温が上がらない・・・」サプリメントであれば、“楽してやせられる”製品ではないということです。
代謝を高めるサプリメントには大きく分けて4種類あります。
1)脂肪の代謝を促進するサプリメント
2)タンパク質の代謝を促進するサプリメント
3)炭水化物の代謝を促進するサプリメント
4)脂肪、タンパク質、炭水化物の「すべて」の代謝を促進するサプリメント
ただし実際は、完全に1つの栄養素だけを標的にした代謝促進系サプリメントは存在しません。体内では全ての代謝が連動するからです。
びっしり汗をかき始めるようなサプリメント・・・ということになりますね。
■糖代謝を高めるサプリメント
糖代謝を高めるサプリメントの代表格はビタミンB群です。糖を燃焼させてエネルギーに換えるときに必要なビタミンだからです。
このビタミンが不足すると糖を効率よくエネルギーに変えられないため、体温が低下したり、運動意欲がわかなくなったりします。
逆に言えば、糖を燃焼させてエネルギーに変える「運動」を加えて体温を上昇させて代謝を促進させるか、体温を上昇させるサプリメントのサポートを受けながら”楽してやせる”かのどちらかの方法を併用するのが理想です。
■脂肪代謝を高めるサプリメント
「カラダについた脂肪を燃焼させてスリムに!」がダイエットの最大の目的。
サプリメントを経口摂取し、脂肪を燃焼させられないか?と考えるわけです。
脂肪を燃焼させ、体温を上昇させ、そしてカロリーを放出するのが理想的なダイエット・フローです。
ところが、純然たる脂肪だけを燃焼させるサプリメントは、「ありそうで」ありません。
糖を燃焼させたり、タンパク質を合成させたりする効果も多少なり持ち合わせたサプリメントが多いのが現状です。
脂肪の燃焼促進には分解型と移動型があります。
脂肪を燃焼させるためには、
1)脂肪を分解する酵素を体内でアップさせる方法(分解型)
2)脂肪を運ぶビタミンを多くとる方法(移動型)
があります。
◇分解型
「異性化リノール酸」(CLA)はヒマワリの種子からとられた油の一種です。『トナリン』などという商品名で販売されています。
体内に入ったCLAは、脂肪を分解する酵素を作り、それが脂肪分解を促すというシステムです。
ただし、分解された脂肪酸は、運動により消費してしまうか、筋肉を作る栄養素として使ってあげなければ、時間が経つと再び「脂肪」組織になってしまいます。
多少有利なのは、CLAは脂肪酸が再び脂肪組織に戻るのを「遅らせる」作用があります。その間にしっかり運動すれば大丈夫ということです。
CLA以外にも、脂肪の分解を促すサプリがありますが、基本的なダイエットの原理は「脂肪を分解するから、その間に運動して消費してしまいなさい」というものです。
「ピルビン酸」、「ヒドロキシクエン酸(ガルシニア)」などがあり、CLA同様に比較的安全です。
いずれにしても、一緒に運動することが必須です。 頑張りましょう♪
◇移動型
脂肪を分解したあとは、それらを熱として体外に出すか、筋肉にしてしまうかのどちらかが必要です。もちろんそのためには運動が必要です。
筋肉の合成を助けてくれるのがL-カルチニンというアミノ酸で、「CLAを使用するのなら」、同時にL-カルチニンを使用して「脂肪をスムーズに筋肉に変える」のが理想です。
脂肪を運ぶ「ビタミン」としてコリン、イノシトールがあります。どちらも「水溶性」ビタミンなので、たくさん取り過ぎても尿になって排泄されるので比較的安全です。
脂肪が分解され、脂肪酸になっても、それを燃焼させる工場に運んでやらなければなりません。細胞内の「燃焼工場」はミトコンドリアです。
コリン、イノシトールはミトコンドリアに脂肪酸を運ぶために必要なビタミンなのです。
ここから先は、「あなた」が自ら筋肉を動かして熱を作らなければなりません。しっかり運動しましょう。
以上、脂肪分解型、移動型のサプリメントを紹介しましたが、これらを「すべて一緒に使用」することで効果が増倍します。
でも、ここまでです。最後にあなた自身の運動が必須です。これらのサプリメントを摂取しても「痩せない!」人は運動していないからです。
■タンパク質代謝を高めるサプリメントはない
ここまで、「糖代謝を高めるサプリメント」、そして「脂肪代謝を高めるサプリメント」を紹介しました。
最後はタンパク質代謝を高めるサプリメントの話です。
結論ですが・・・そのような優秀なサプリメントはありません。
「ダイエットにとってタンパク質代謝を高めることはマイナスだから」です。
「タンパク質代謝を高める」とは、簡単にいうと「筋肉を減少させてエネルギーに変えること」ですが、筋肉が減少すると、体内で熱を発生させる力が弱くなりますから、これはダイエットの効果を低減させてしまうことに繋がります。
もちろん、タンパク質代謝を高めるサプリは売られています。
そして、全身のタンパク質代謝をアップさせるサプリは「筋肉をやせ衰えさせ」ます。当然、「運動しなくても」みるみる痩せることができます。その代償として、筋肉が減ります。
不健康極まりないダイエット方法です。
強力に作用するダイエットサプリは、それなりに体に大きな負担をかけます。
ある意味で、「副作用」が強いと思ってください。
脂肪を燃焼させるということは、眠っている体を休ませることなく熱を発生させるということです。
その結果、心拍数が増え、血圧が高くなり、興奮して不眠になりやすくなる、などの影響が出ます。
良く理解した上で活用する必要性があることをご理解ください。
■甲状腺ホルモン系のサプリメント?
甲状腺に腫瘍ができ、甲状腺ホルモンが多量に分泌されてしまう「バセドウ病」という病気があります。真冬でも半そでシャツ1枚で済むほど体温が上昇し、肉体は骨と皮だけになるほどやせ細り、1カ月で10kg、20kgと体重が減っていくのだそうです。
さらに、目玉が飛び出てくるという症状もあり、バセドウ病が治っても治すことが難しいそうです。
「甲状腺を刺激するサプリメント」が有るとしたら、「バセドウ病」と同様のメカニズムでダイエットをサポートする発想に立っているということです。
それほど危険なサプリメントだということを肝に銘じてください。
そして通常は、甲状腺ホルモン系の薬品は医師しか扱うことができません。
恐ろしいのは、そのような成分が入っていたとしても、表示されるはずが無いということです。
表示すれば輸入禁止になり、販売すれば逮捕されてしまうのですから。
効果が高いと謳い、しかも良く判らないサプリメントの裏には、このような違法な「薬物」が意図的に混入されている可能性もあるのです。
十分注意してください。
■成長ホルモン系ダイエット・サプリメント
成長ホルモンは「その名のとおり」人間の骨格や筋肉を成長させていきます。
残念ながら、副作用がまだはっきりわかっていないところが恐ろしい点です。
ただ、成長ホルモン系のサプリメントはそれなりに効果が絶大と聞いています。
少なくとも、肉体を「作る方向」に体質変化を向かわせるからです。
例えば、筋肉を作り、性欲を増進させ、お肌にも艶が出てくるという魔法のようなサプリメントになりうる可能性が有ります。
タンパク質を合成し、筋肉を作れと指令するのが成長ホルモンです。当然、脂肪を燃焼させて筋肉に変えやすくさせることは容易に予想できます。
まだまだ、効果や副作用が判り切っていない点が大きなリスク・ポイントです。
「アンドロ」、「ステロン」などの記載があれば男性ホルモン系サプリです。
もちろん、ドーピング検査には一発でひっかかるでしょう。
基本的にはおススメしないサプリメントです。
次に、成長ホルモンの原料となるアミノ酸を多く摂るサプリメントがあります。
L-グルタミン・L-オルニチン・L-グライシン・L-アルギニン・L-カルニチンなどのアミノ酸をまとめた総合アミノサプリメントです。
実際のところ、効果の程はあまりハッキリしていないのが実情です。
ただ、この手のサプリメントであれば大きなリスクは無いと考えて良いでしょう。L-アルギニンは、市販の栄養ドリンク剤にもよく含まれている成分です。
■海草エキス
最近、海草エキス入りのローションや、美肌コスメ、サプリメントなどが人気です。
海藻(ワカメ、昆布、海苔)にはミネラルである「ヨード」がたくさん含まれています。
ヨードは基礎代謝をアップさせる「甲状腺ホルモンの原料」です。
ダイエット・サプリメントでは、「ヨード」を摂取すると前述の「甲状腺ホルモン」が多く分泌されるようになり、ダイエット効果を高めるというメカニズムを採り入れているようです。
しかし、ヨードは多く取りすぎると逆に甲状腺の機能を低下させます。もともと海草を食べるのが好きな方は、ヨードが不足していることは無いです。
「ヨードが不足していることがダイエット効果を妨げている」と、明らかにわかっている方以外は、サプリメントで補給する必要は無いと思います。
■食欲を低下させるダイエット・サプリメント
交感神経系ダイエット薬品は、厚生労働省が認可し、医師が処方できる数少ない「薬」です。
もちろん、その効果は高いです。
残念ながら、「サプリメント」ではなく「薬」となってしまいますので、医師の診断を受けて処方箋を出して貰わなければ手に入りません。
さて、性中枢や満腹中枢をダイレクトに刺激する物質があります。
「PEA」と呼ばれるもので、化学構造式に「フェニル基とエチル基とアミノ基を持つ」ものの総称です。
PEAは性欲を高め、そして食欲を抑える効果を持っています。効果も絶大です。
医師が処方できるPEAには、エフェドリン、サノレックス、リタリンなどがあります。
これらはすべて「覚醒剤」の仲間です。
そして、どれも食欲を抑える効果があります。とくに、リタリンはもっとも覚醒剤に近い作用を持っていて危ない薬です。
最近、これらの薬と成分が似ているものがサプリメントの中に入れられて、“楽してやせられる”として人気が高いようです。
PEAは食欲を抑えるだけでなく、交感神経系を興奮させるので、脂肪燃焼が起こりやすくなります。無理なく、苦しまず、痩せていくことができるのは確かです。
しかし、先述の通りPEAは覚醒剤の仲間。
不眠、興奮、下痢などの軽いものから、心臓の負担による突然死などの副作用まで、様々なリスクが存在します。また、習慣性があるため依存症になることもあります。
医師の処方無しに、手に入れてはならない「薬物」であることを肝に銘じておいてください。
◇エフェドラに注意!
WEBで「エフェドラ」と検索すると、簡単にインターネット経由で販売されていることに気がつくでしょう。
この「エフェドラ」は、前述の「エフェドリン」のことです。
医師の処方無しに手に入れることは出来ない「薬物」です。
「エフェドリン」は、血圧を上昇させ、心臓に負担をかけます。
実際に、過去にアメリカではエフェドラを用いて死亡者が続出しました。
全員が死ぬわけではありませんが、ダイエット・サプリメントの中ではトップクラスの危険度に位置します。
また、「エフェドリン」と書いていなくても危険な場合があります。それは「ハーブ」です。エフェドリンは中国のマオウとよばれる植物から抽出できるのです。「天然ハーブです」と、安全そうに広告していても、とんでもない危ないサプリメントであることも有り得ます。
サプリメントは「食品」です。それを使用する人に責任があります。
充分注意して、得体の知れない製品には絶対手を出さないように気を付けましょう。
「エフェドリン」の入った代表的なサプリメントに『ゼナドリン』(ゼナドリンは日本の薬事法ではもともと認められていない)や『エフェドラ』があります。使用することにはかなりの危険が伴います。使用しないのが一番です。
◇交感神経興奮系サプリメント
交感神経から分泌されたり、副腎という臓器で作られるアドレナリンや、ノルアドレナリンは「脂肪を燃焼させる作用」があります。
先述のPEAも中枢神経を刺激して覚醒した状態を作り、ノルアドレナリンやアドレナリンの分泌を促しますが、ここでは安全性が比較的高いカフェインやカプサイシンを紹介しましょう。
カフェインはお茶やコーヒー、ガラナなどに含まれ、眠いときに飲めば目が覚めるような効果があります。これは、カフェインが中枢神経を刺激しているからです。
さらに、ノルアドレナリンなどの分泌を促進するため、カフェインにはダイエットの効果もあるわけです。
ちなみに、媚薬として有名な『ヨヒンビン』というサプリメントがあります。これも、ノルアドレナリンの濃度を上げる効果があり、ダイエット・サプリとして利用されることがあるようです。
ついでですが、基礎代謝をアップさせるサプリメントとして「カプサイシン」があります。
「カプサイシン」は唐辛子の成分です。これも中枢神経を刺激することにより、副腎皮質からノルアドレナリン分泌を促進します。
ノルアドレナリンはリパーゼという酵素を活性化させ、脂肪を燃焼させる効果がありますので、これもダイエット効果を生み出すわけです。
じつは、唐辛子は「食欲を増進させる作用」があります。せっかく基礎代謝をアップさせても、食欲が出て食べ過ぎてしまう効果もあるわけです。
ダイエットでカプサイシンの話題が出るときには、往々にしてこの点が伏せられています。
これもちょっとしたリスクの1つに勘定できそうですね。
◇睡眠の効果
食欲を抑える方法として「睡眠」があります。ひどく眠たくなると、食欲も湧かなかった経験はありませんか?
だからといって睡眠薬に手を伸ばしてはいけません。
運動せずに痩せることは無いと再三お話したとおりです。もちろん眠気を抱えたままの生活は、他の生活面で多大なリスクも抱えますから。
眠くならずに食欲を低下させる「薬」として「セロトニン」があります。
ちなみに、セロトニンは強烈な効果はありませんが、「欲という欲」をすべて鎮める薬です。もちろんその欲には「食欲」も含まれています。
もともとセロトニンは抗うつ剤として開発されたものですが、食欲を低下させることからダイエットで注目を浴びたものです。
ものが抗うつ剤ですからイライラした感情を抑えることもできて、ダイエット以外にも応用が利く薬です。しかも副作用もほとんどないということで比較的安全です。
セロトニンは通常、病院でしか手に入りません。
が、最近ではコンビニで『セントジョーンズワート』というサプリメント製品が売られています。興味のある方は試してみても良いでしょう。
■ダイエット・サプリメントが引き起こした死亡事故
中国製のダイエット薬『せん之素こう嚢』(せんのもとこうのう)。日本でも死亡者が出た例があることでメディアに取り上げらましたね。
「乾燥甲状腺末」および「フェンフルラミン」が含まれていて、やせ効果は絶大です。
ですが、命を削る方法です。上述の甲状腺ホルモン系の「薬物」が含まれていたからです。
絶対に手を出さないでください。
アメリカ大リーガーの選手が練習中に突然死した事件も報道されました。これはダイエット・サプリメント『エフェドラ』が原因だと伝えられています。
■最後に
危険なサプリメントほどダイエット効果が高い!
これは常識です。
よくよく理解した上で、自己責任で使用しなければなりません。
健康的な肉体を維持したいのならば、身体に危険なサプリメントには絶対に手を出してはいけません。
■まとめ
ダイエットサプリには大きく分けて3種類あります。
1.消化吸収させない
2.基礎代謝をアップさせる
3.食欲を低下させる
上記の1.がもっとも原始的な方法です。
古代ローマ人は食べた物を吐いていました。現代のダイエットでは便にして消化吸収させないようにします。
ダイエット意欲に燃えている方は上記2.も上記3.も同時に実施したいと思うはずです。
ですが、消化吸収を阻害すれば、他のダイエットサプリの効果も激減します。サプリメント自体が吸収されなくなるのですから。
上記の1.は単独で行うダイエット方法です。
次に2.ですが、「勝手に基礎代謝が上がる」サプリメントと、「基礎代謝を上げるのを手助けする」だけのサプリメントがある事を知っておきましょう。
「勝手に基礎代謝が上がる」サプリメントは“甲状腺ホルモンを刺激する系”のサプリメントが多く、何もしなくとも体温や基礎代謝が勝手に上昇します。が、「カラダの仕組みを壊しながら」ダイエットする方法なので、副作用は計り知れないものがあります。
「基礎代謝を上げるのを手助けする」ビタミン系サプリメントは、副作用が少なく安心です。が、自分が運動しなければ効果は生じません。
最後の3.ですが、もっとも楽チンなダイエットです。ただし、食欲を変化させる薬は必ず精神に影響を及ぼします。薬の服用によって若干性格も変化します。不眠やハイテンションの状態になったりもします。また、サプリの種類によっては眠くなることもあります。これも、充分注意しなければならない方法でしょう。
長々と、怖い話をさせて頂きました。
私は、サプリメントの活用は素晴らしい効果を生むことを理解しています。
ただし、それなりに勉強しないと、「病気になったために痩せた」に過ぎない結果が待っていることも事実です。
ぜひ、リスクを理解して健康的なダイエットに活かして欲しいと思います。
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