今回は、後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)のレーザー治療について、症例写真をご覧に入れたいと思います。

患者さんは、50歳代後半の女性の方で、両ほほに斑点状のしみが散在して認められました。
このしみは、「後天性メラノサイトーシス」と呼ばれたり、「ADM」と呼ばれたり、「遅発性の両側性太田母斑様色素沈着」
と呼ばれたりします。

呼び名は、いろいろありますが、すべて中身は同じことです。
原因不明のそばかす様のまだらな斑点が、両ほほの頬骨辺り一帯に生じて来る太田母斑のあざに似たしみの一種です。

後天的に生じる病変で、原因が不明です。

病態は、皮膚の深い真皮内にメラニン顆粒やメラニン細胞が落ち込んでいる像が、顕微鏡写真で確認できます。

原因は、不明ではありますが、Qスイッチ・ルビーレーザーで綺麗に消すことが可能です。

 治療前  2014年5月20日




                              


 治療後 2015年4月4日



この方の場合、Qスイッチ・ルビーレーザーを2回に渡り照射しましたところ、ほとんど分からないくらいにADMが薄くなっています。

通常、3ケ月おきに合計4回程度の治療回数が必要となることが多いようです。

治療期間中、炎症後色素沈着という一過性のしみが現れて、元のしみより濃く見えたりすることがあります。
あらかじめその様になることを患者さんに説明しておけば、患者さんとされましても、慌てなくて済むようです。

比較的診断がつきやすくて、レーザー治療で確実に治すことができるので、僕自身、好きなレーザー治療のひとつとなっております。

それでは、また!

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(医)美咲会 ふくずみ形成外科 
http://www.fukuzumi.jp/
今回は、太田母斑のレーザー治療について症例写真をご覧に入れたいと思います。

患者さんは、30歳代後半の女性の方で、左ほほ目の下に茶色あざが認められました。
思春期の頃から徐々に目立つようになってきたと仰っておられました。

太田母斑は、生まれつきか生後一年以内に発生するタイプと思春期以降に発生するタイプに大きく分かれます。
この方の場合、後者と言えます。

いずれの場合も、Qスイッチ・ルビーレーザーの良い適応で、レーザー治療に非常に良く反応します。
この方の場合、注射による部分麻酔をしたのち、Qスイッチ・ルビーレーザーの照射を行いました。

3か月間隔で合計4回のレーザー治療を行った後の状態が、下の写真となります。

 治療前  2013年1月28日




                              


 治療後  2015年3月10日




太田母斑が、ほとんど分からい程度にまで薄くすることができました!

Qスイッチ・ルビー・レーザーは、選択的熱破壊という特徴を持った優れた治療器械です。
選択的熱破壊とは、周りの正常組織を傷つけることなくメラニンだけを正確に破壊して、除去することができると言う意味です。

この患者さんの場合、4回のレーザー治療を繰り返し受けて頂きましたが、治療部位が傷になったり、ケロイドになったり、その他副作用が何ら生じることなく、無事、治療を終えることができております。

あざだけを正確に治療することができるQスイッチ・ルビーレーザーですが、安全で確実な治療効果が得られる素晴らしい機械だと思っています。

それでは、また!

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今回は、茶色あざのレーザー治療を行った10代前半女性の患者さんの症例写真をご覧に入れたいと思います。


 治療前 2014年12月17日




                                


 治療後 2015年1月6日



生まれつき鼻先にあった薄い茶色あざです。
「扁平母斑」もしくは「色素性母斑の境界型」と思われます。

Qスイッチ・ルビーレーザーにて治療しまして、一回の治療で除去できました。
扁平母斑であったなら、レーザー治療後の再発が多いので、一回で消えたという事から、もとのあざは「色素性母斑の境界型」であったということになるかもしれません。

正確な診断を下すには、あらかじめ組織検査を行って顕微鏡にて細胞の配列と存在部位を確認することになります。
ところが、臨床の場面では、この方の場合のように顔の真ん中の鼻の病変から組織の一部を切り取って調べるという事がなかなか実現しません・・・。

組織検査による傷痕が、どうしても残ってしまうからです。

いずれにしましても、患者さんにとっては、傷を残すことなく、あざが消えてくれることが一番ですから、結果オーライという事になります。
まあ、めでたし、めでたしということですね。

それでは、また!

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今回は、太田母斑の症例写真をご覧に入れたいと思います。

患者さんは、20歳代後半の女性で、生まれつき右ほほに薄茶色の太田母斑が認められます。

太田母斑は、原因不明のあざで、従来はドライアイス治療を行っておりましたが、Qスイッチ・レーザーが登場して以降は、Qスイッチ・レーザーで治療するのが主流となっております。
また、15年ほど前からは健康保険でレーザー治療が受けて頂けるように法改正がなされました。

この方の場合、3ヶ月毎にQスイッチ・ルビーレーザー治療を繰り返し合計4回に渡り受けて頂きました。
4回のレーザー治療後、あざはほぼ取り切れていると思われます。


 治療前  2013年4月9日
  





               


 治療後  2014年11月11日



一方、あざのあった部分の周囲に一過性に生じる炎症後色素沈着が、うっすらと認められます。
この炎症後色素沈着は、通常数ヶ月で自然に消褪しますので心配には及びません。

レーザー治療後の色素沈着に対しては、トラネキサム酸を処方し消褪するまでの時間を短縮させることも行っております。
当院では、250mgのトラネキサム酸のカプセルを、一回2カプセルを朝夕2回ずつ飲んで頂くことにしています。

トラネキサム酸に関しましては、もともと止血作用のあるお薬ですが、経験的にしみを薄くさせる効果があることが分かっております。正確な作用機序は、まだ解明されておりませんが、副作用の少ない安全性の高いお薬ですから、皮膚科・形成外科領域の先生方が色素沈着に対して好んで使用されることで有名です。

太田母斑のレーザー治療について今回取り上げてみましたが、昭和年代では非常に治療困難だった病変です・・・。
僕が医師になって20年と少し経過しますが、現代では太田母斑は、レーザーで簡単に除去できるくらいの認識に変わってしまっているように思います。

僕がレーザー機器に初めて触れた20年前は、レーザー治療を画期的な治療法としてほとんどのドクターが眩しく見ておられたと思うんですね。

先進的治療法としてまず大学病院で治療が認められ、その後、沢山の治療経験が積まれ数々の論文が発表されました。
そして、エビデンス(治療根拠)が確立された治療法という事で、レーザー治療が健康保険で認められるようになりました。

エビデンスが確立され、保険で受けられるようになっていいことずくめに見えるレーザー治療の世界ですが、そこで、新たな問題が発生しました・・・。

詳しく述べることは、またの機会に譲りますが、ドクターのみならず患者さんを含めた世間一般に受け入れられた治療法の行く末と言いましょうか、レーザー治療の黎明期では考えられなかったことが現場で発生してしまっています・・・。

太田母斑は、Qスイッチ・レーザーで治療すれば、ほぼ完ぺきに治すことができます。
素晴らしいことです。

僕自身も医者の一人として、完璧という言葉を使ってしまっておりますが、今後は自重せねばいけないと反省しております。
自分で最終治療効果のハードルを極限にまで上げてしまった結果、自分で自分の首を絞めることになる恐れが出て参りました・・・。

「医療に完璧は無い」と、先人のドクターは謙虚に医療に携わって来られたはずです。
「生身の人間」ですから、思いもよらぬことが起こり得ます。

今後、「完璧」なんて、大それた言葉は絶対に使わないように自分を戒めたいと思います。

それでは、また。

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今回は、60歳代女性の赤あざのレーザー治療について、症例写真をご覧頂きたいと思います。

治療期間は、7年以上に渡りました。Vビーム(ロングパルス・ダイ・レーザー)の照射回数も13回を数えております。

①良くここまで改善できたという見方と
②まだ赤みがうっすらと残っているという見方
があります。

もともと、赤あざに対するレーザー治療は、傷痕を残さないで血管のみを選択的に熱破壊することにより、除去するというものでした。

 治療前  2007年8月1日


                     

治療後  2014年11月29日



そもそも論で言いますと、大量に真皮内に充満する異常血管の塊りを少しずつでも減らしていければ理想的だな、という発想でした。

これからの話しは、ずっと昔にさかのぼりますが、平成元年頃の話です。

北海道大学と慈恵医科大学と九州大学とそして関西医科大学の附属病院に一台ずつ、合計4台のダイ・レーザーの一号機が導入されました。

関西医大・形成外科では、当時の小川 豊教授と葛西健一郎先生のご尽力で、大変高額な最先端のダイ・レーザー治療器
を日本でもいち早く導入することができたんですね。

両先生は、これまで良い治療法が無かった赤あざに対して、ダイ・レーザーを用いて見事な治療成績を示され、数々の論文を発表されました。

この時はじまったレーザー治療の流れは、関西医大・形成外科の関連病院では、現在でも連綿と受け継がれております。
僕も何を隠そう小川先生と葛西先生の門下生の一人でして、平成5年から今に至るまでずっと赤あざのレーザー治療に携わることができております。

非常に有能なお二人の先生の元で、レーザー機器に触れることができたのは、本当に幸せなことだったと思います。
その後、葛西先生のプライベートクリニックで3年半、数々のレーザー治療について勉強させて頂くことができました。

当時、自分の中で感じていたことは、海外留学に勝るとも劣らない素晴らしい施設で勉強させて頂き、お給料とボーナスまで頂くことができました。いうなれば、国内で海外留学に匹敵する貴重な経験をすることができたんですね。

お人柄も素晴らしく頭脳明晰な葛西先生が直接、
①ダイ・レーザー
②Qスイッチ・ヤグレーザー
③炭酸ガス・レーザー
④カッパー・ブロマイド(銅蒸気)レーザー
⑤Qスイッチ・アレキサンド・ライトレーザー
⑥形成・美容外科手術
等、様々な治療手技を直接ご教授下さいました・・・。

その葛西先生が仰っておられました言葉が、今でも印象に残っております。
「赤あざをレーザーで薄くすることは徐々にできるようになってきたんだが、完全に消すのはまだまだ難しんだよ・・・。」

当時のお言葉を胸に、赤あざ治療に対して、日々格闘しております。

平成5年当時と比べますと、SPTL1a→SPTL1b→Vビーム→パーフェクタ
という風に、ダイ・レーザーの世代交代と言いますか、技術革新がどんどん進んでおります。

赤あざが、レーザー治療により完全に治せる日が来るのも近いのかもしれません・・・。
それでは、また!

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