顔の皮むけって、そもそもどんな症状のことをいうの?
顔の皮むけと聞いても、あまりピンとこない方もこの中にはいるのではないでしょうか。顔の皮むけとは、顔が常に乾燥ぎみで白い皮がむける、顔を擦ったり掻いたりすると白い線が浮かぶ、顔の皮膚がぽろぽろと落ちるような症状をいいます。
また、上記の症状以外でも、洗顔時にピリピリと顔がつっぱる、洗顔フォームや化粧水を顔につけたときにしみたり痛みを感じる、顔に白いささくれのようなものがきているという方も注意が必要。顔の皮むけが起こる一歩手前の状態であるといっても過言ではありません。
顔の皮むけの原因は2種類あるって知ってた?
顔の皮むけの原因は、主に2つ。ひとつは、脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)という肌の病気。そして、もうひとつが肌の乾燥です。ここでは、脂漏性皮膚炎と肌の乾燥によって顔の皮むけが起こるメカニズムについてご紹介しましょう。
■脂漏性皮膚炎によって顔の皮むけが起こるメカニズム
脂漏性皮膚炎とは、顔や頭、脇の下といった皮脂の多い場所でよく起こる皮膚の病気です。皮膚が赤みを増し、痒みを伴いながら細かい皮むけが起こります。
皮膚分泌の多い場所は皮膚常在菌の刺激を受けやすく、そういった菌によって炎症が起こります。炎症が起こると、皮膚の細胞は死んでしまいます。その際、身体は新しい皮膚をつくろうとして、細胞の死んだ皮膚や菌のついた皮膚をはがしていきます。脂漏性皮膚炎によって皮むけが起こるのは、このためとされているんです。
■肌の乾燥によって顔の皮むけが起こるメカニズム
肌表面には角質層とよばれるものが存在し、ミルフィーユのように何枚も重なっているのが特徴です。ミルフィーユは、クリームの水分が接着剤となって一枚一枚を繋ぎ合わせてくれているために崩れませんよね。この仕組みは肌も同じで、角質層を崩れないように維持するためには水分が必要となります。つまり、乾燥によって水分が肌から失われると、ボロボロと角質層が崩れて顔の皮むけが起こってしまうというわけです。
また、肌の乾燥による顔の皮むけには、セラミドという物質も関与しています。肌の角質層には、ミルフィーユの生地のようにクリームの皮脂や水分を自然に吸収する働きがありません。だから、水分を間接的に角質層へ届けてあげるセラミドの存在が必要となるのです。そのため、いくらスキンケアで保湿をしたところで、肌がセラミド不足の状態では顔の皮むけが起こってしまう事態を改善することはできません。
このように、顔の皮むけには2種類の原因があります。顔の皮むけでお悩みの方は、まず自分の顔の皮むけの原因が何なのかを探り、その原因に合った対策を行いましょう。
脂漏性皮膚炎による顔の皮むけを改善するには?
脂漏性皮膚炎による顔の皮むけを改善するには、皮膚科へ足を運ぶのが一番です。脂漏性皮膚炎は、れっきとした皮膚病です。そのため、症状を改善するには皮膚科で治療を受ける必要があります。
脂漏性皮膚炎の治療では、原因菌のマセラチアを抗真菌剤を使って退治します。しかし、これは症状が軽度の場合であり、症状が重度の場合には免疫反応を抑えて炎症を鎮めるステロイドという薬が処方されます。なお、治療期間は顔で2~3週間とされており、この間は毎日欠かさず治療を続ける必要があります。
肌の乾燥による顔の皮むけを改善するには?
肌の乾燥による顔の皮むけを改善するには、洗顔、クレンジング、スキンケア、この3つの見直しを行うことからはじめましょう。
■ぬるま湯洗顔で適度な皮脂を残す
まず、洗顔です。実は、肌の乾燥による顔の皮むけの多くは、洗顔が原因であるとされています。洗顔料の中には、肌の保湿に必要な皮脂までもを落としてしまう洗浄力の強いものがあります。そういったものを習慣的に使っている方は、洗顔の度に肌の乾燥が進んでいくといっても過言ではありません。
顔の皮むけが起こっているほど顔の乾燥が進んでいる方は、洗顔料を使わず、ぬるま湯で洗顔するのがおすすめです。両手にぬるま湯を溜め、そこに顔をつけるように洗うのがポイントです。適度な皮脂が肌に残って乾燥を防ぐことができるので、顔むけの改善につながりますよ。
■低刺激なものより、素早く落とせるクレンジングを
次にクレンジングです。メイクをしている場合、ぬるま湯だけで落とすことはできませんので、クレンジングはどうしても必要になります。
洗顔料とは異なり、クレンジングでは『いかに早くメイクを落とせるか』がポイントとなります。たとえば、界面活性剤入りのクレンジングオイルと、肌に優しいとされているオリーブオイル。一見、後者のほうが顔の皮むけの改善につながりそうな気はしますが、それは大きな間違いです。
たしかに、界面活性剤入りのクレンジングオイルは皮脂を大いに奪ってしまうものですが、その分、短時間でメイクを落とすことができます。それに比べて、オリーブオイルは界面活性剤入りのクレンジングオイルよりは肌に優しいものの、メイクを落とすのに時間がかかりますよね。
実は、オイルというのは長時間肌に付着しているほど乾燥を招いてしまうものなんです。そのため、多少肌への刺激が強くても、クレンジングは界面活性剤入りのスピーディーにメイクを落とせるものを使用したほうが良いとされています。もちろん、メイクを落とした後は乾燥を防ぐためにも、すぐにスキンケアを行ってください。
■ダブル洗顔不要のものなら肌に優しく手早いケアが可能です
とはいえ、中には『刺激の強いものを使うのはちょっと…』という方もいらっしゃるでしょう。そういった方には、オイルではなく、リキッド系のクレンジングや洗顔とクレンジングがひとつで済ませられるW洗顔フォームがおすすめです。
■セラミド入り化粧品で肌に優しくうるおいを与えましょう
洗顔とクレンジングを見直したら、次は化粧水や乳液といったスキンケアについてです。スキンケアでは、『保湿力の高いものを選べばいい』という風に考える方が多いかもしれませんが、それは大きな間違いです。
前項でもお話しした通り、保湿を頑張ったところで肌の角質層に水分を与えるためのセラミドが存在していなければ何の意味もありません。そのため、化粧水や乳液を選ぶ際には、セラミド入りのものにこだわってください。
■ワセリンならしっかり保湿できてコスパ抜群!
また、セラミド入りの化粧水や乳液と合わせておすすめしたいのが、ワセリンです。ワセリンは肌に優しい成分でつくられているため、顔に皮むけが起こっているような敏感肌にぴったり。皮膚科の専門医も推奨するほどの保湿剤なんです。
ワセリンを使ったスキンケア方法は、とっても簡単。化粧水や乳液を塗り終わったら、ワセリンを顔全体にまんべんなく塗りましょう。ワセリンの成分が皮むけしている皮膚を肌にくっつけてくれるので、日に日に皮むけが改善されていきます。また、皮むけ部分にフタをしてくれることから水分が肌から出ていくのを抑えることもでき、みるみるうちに乾燥肌も改善されていきます。
なお、ワセリンは肌の乾燥による顔の皮むけのほか、日焼けによる顔の皮むけにも効果的。額、鼻、頬、唇といった顔全体から全身にも使うことができます。海などに行って全身真っ黒に日焼けしたときには、是非ともワセリンを活用してくださいね。
顔の皮むけを放っておくと大変なことに!?対策は早めに行うのが吉
顔の皮むけが起こると、当然、その分だけ顔の皮膚が薄くなっているということになります。顔の皮膚が薄くなると、肌のバリア状態が低下します。紫外線の刺激を受けやすくなるのはもちろん、化粧品などの成分も肌に沈着しやすくなります。そんな状態を放っておけば、シワやたるみ、シミが増えていき、肌の老化が進行…。実年齢よりもずっと老けた姿になってしまいます。
そんな事態を防ぐためにも、顔の皮むけに悩まされているという方は、今すぐにでも対策に取り組んでください。脂漏性皮膚炎が疑われる場合はすぐさま皮膚科へ、肌の乾燥が原因で顔の皮むけが起こっている方は洗顔、クレンジング、スキンケアの3つの見直しを行ってください。これに加え、適度な運動や十分な睡眠、栄養バランスのとれた食事など、健康的な日常生活を送ることも大切です。