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タイトル:再公表特許(A1)_色素沈着抑制物質配合組成物とその用途ならびに製造方法
出願番号:2002013737
年次:2005
IPC分類:7,C07D493/04,A23L1/30,A61K7/00,A61K7/48,A61K31/122,A61K31/352,A61K31/357,A61K31/375,A61K31/7048,A61K35/50,A61P17/00,C07H17/07,C07M7:00,C07M9:00


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岩永 篤文 JP WO2003057700 20030717 JP2002013737 20021227 色素沈着抑制物質配合組成物とその用途ならびに製造方法 三省製薬株式会社 000176110 庄子 幸男 100094813 岩永 篤文 JP 2001400069 20011228 7 C07D493/04 A23L1/30 A61K7/00 A61K7/48 A61K31/122 A61K31/352 A61K31/357 A61K31/375 A61K31/7048 A61K35/50 A61P17/00 C07H17/07 C07M7:00 C07M9:00 JP C07D493/04 106A A23L1/30 Z A61K7/00 C A61K7/00 D A61K7/00 F A61K7/00 H A61K7/00 K A61K7/00 X A61K7/48 A61K31/122 A61K31/352 A61K31/357 A61K31/375 A61K31/7048 A61K35/50 A61P17/00 C07H17/07 C07M7:00 C07M9:00 AP(GH,GM,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),EP(AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,LU,MC,NL,PT,SE,SI,SK,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EC,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,OM,PH,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SK,SL,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,ZM,ZW 再公表特許(A1) 20050519 2003558015 27 [技術分野]本発明は、色素沈着抑制物質とその用途ならびに製造方法に関するもので、さらに詳しくは、クセルセチン誘導体からなる色素沈着抑制物質とその用途ならびに製造方法に関するものである。[従来の技術]ヒト皮膚上に現れるシミやソバカス、炎症後の色素沈着等はメラニン色素の異常発現に起因する。このメラニン色素生成を抑制する化合物や抽出物として、過酸化水素や過ホウ酸亜鉛等の過酸化物やビタミンC、胎盤抽出エキスなどが挙げられるが、いずれも安定性、安全性、美白効果のすべての点を満たすものは得られていない。メラニン色素の沈着を抑制し、優れた素材として利用されている微生物培養生産物であるコウジ酸は,特開平2−200622号公報等で開示されているが、物性的に光曝露により着色する傾向がありその着色機構は複雑であるため、その問題解決のためには様々な製剤設計上の工夫が講じられてきた。また、他には例えば、甘草抽出成分であるリクイリチンのメラニン生成抑制剤が特開平1−63506号公報に開示されているが、同素材は水系溶媒への溶解性が悪く、有用性を発現するため十分に外用剤基剤に溶かし込むことができないというコウジ酸とは別異の製剤設計上の欠点を有している。[発明の技術的課題]本発明の目的は、前述した問題点を解決し、安定性に優れ、各種外用剤基剤への配合が可能で、かつ、容易に製造可能な色素沈着を改善する効果を有する色素沈着抑制物質ならびに各種の用途組成物ならびにその製造方法を提供することにある。[発明の開示]本発明者は長年にわたってヒトの皮膚に現れるシミなどの色素沈着を予防または除去するための美白化粧料について研究を行ってきた。その中で、メラノサイトで形成されるメラニン顆粒の貯留が最も大きな色素沈着の要因であることの確証を得、このメラニンの生成を抑制する物質を探索してきた。その結果、タマネギ(Allium cepa)を光存在下に乾燥させた鱗片を水または/および低級アルコールで抽出した物質が特に優れた色素生成抑制作用を有することを見出し、既に特許出願した(特願2001−298534号)。本発明者らはさらに上記先願発明の有効成分について追試する過程で、抽出物の活性本体に関する知見を得ることができ、光に安定で製剤設計の容易な色素沈着抑制物質とその用途組成物ならびにその製造方法を完成させた。すなわち、本発明によれば、下記式(1)ないし(4)で表される1種または2種以上の色素沈着抑制物質を配合することを特徴とする色素沈着抑制組成物が提供される。<式1><式2><式3><式4>また、本発明によれば、組成物が化粧料組成物である上記色素沈着抑制組成物が提供される。また、本発明によれば、組成物が飲食物組成物である上記色素沈着抑制組成物が提供される。また、本発明によれば、組成物が医薬品組成物である上記色素沈着抑制組成物が提供される。また、本発明によれば、組成物が品質改良剤組成物である上記色素沈着抑制組成物が提供される。また、本発明によれば、下記式(5)で表される新規化合物が提供される。<式5>(式中、Rは、CH3,C2H5,COCH3である。)また、本発明によれば、下記式(6)で表される新規化合物が提供される。<式6>(式中、Rは、6単糖類、5単糖類、アミノ糖類、二糖類、三糖類である。)また、本発明によれば、上記式(5)および/または(6)で表わされる化合物からなる群より選ばれた1種または2種以上の化合物を配合することを特徴とする化粧料組成物が提供される。また、本発明によれば、上記式(5)および/または(6)で表わされる化合物からなる群より選ばれた1種または2種以上の化合物を配合することを特徴とする飲食物組成物が提供される。また、本発明によれば、上記式(5)および/または(6)で表わされる化合物からなる群より選ばれた1種または2種以上の化合物を配合することを特徴とする医薬品組成物が提供される。また、本発明によれば、上記式(5)および/または(6)で表わされる化合物からなる群より選ばれた1種または2種以上の化合物を配合することを特徴とする品質改良剤組成物が提供される。また、本発明によれば、上記式(5)および/または(6)で表わされる化合物からなる群より選ばれた1種または2種以上の化合物を配合することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項記載の組成物が提供される。また、本発明によれば、アスコルビン酸、リクイリチン、ハイドロキノン、エラグ酸、コウジ酸及びこれらの誘導体、ルシノール、胎盤抽出液及びカミツレエキスから選ばれる1種または2種以上をさらに配合することを特徴とする請求項1ないし5または請求項8ないし12のいずれか1項記載の組成物が提供される。また、本発明によれば、下記式(1)ないし(4)の化合物群から選ばれる色素沈着抑制物質を原料として、アルコール水による抽出法、合成手段による水酸基の修飾、あるいは酵素法により下記式(5)の新規化合物を製造する方法が提供される。<式1><式2><式3><式4><式5>「発明を実施するための最良の形態」本発明の色素沈着抑制物質は、大別すると2つのカテゴリーに分類される。すなわち、第1のカテゴリーは、特願2001−298534号に記載されているように、食用の黄色または白タマネギに由来する原料抽出物から単離精製された特定の化合物であって、第2のカテゴリーは、当該第1カテゴリーで得られた特定の化合物を原料として特定の置換基を導入した新規化合物群である。以下、発明の詳細をこの2つのカテゴリーに分けて説明する。第1カテゴリーで規定される化合物は、上述の化学構造式(1)ないし(4)で既に示した4種類の化合物で、シス、トランス縮合の幾何異性体と鏡像(光学)異性体の関係を有するものである。すなわち、式(1)と式(2)ならびに式(3)と式(4)で表わされる化合物とはそれぞれ鏡像異性体の関係にあり、式(1)と式(3)ならびに式(2)と式(4)で表わされる化合物とはそれぞれ幾何異性体の関係にある。なお、式(1)ないし(4)で表わされる化合物については、さらにそれぞれ1種類の構造異性体が存在することから、第1カテゴリーで規定される化合物はこれら異性体を含め合計8種類である。これらの化合物の製造方法は、特願2001−298534号に記載の方法に従って得られた抽出物を精製する方法が収率が良いが、これに限定されるものではない。特願2001−298534号で得られた抽出物を例に好適な製法の一例を述べると以下のとおりである。すなわち、タマネギ鱗茎を包む皮を含む皮を外側から3層まで剥離し、この鱗片を原料に水およびエタノールを加えて、抽出し、吸着カラムクロマトグラフィー等の分離操作によって単離することができる。なお、単離前の抽出液には二量体のほかに三量体、四量体等の多量体を含むことが確認されている。第2カテゴリーで規定される新規化合物としては、上記式(5)および(6)で示したように、メチル基、エチル基及びアセチル基を化学合成的に導入したもの、酵素法により糖を結合させたものが挙げられる。前者の化学合成法の好適な条件としては、アルカリ条件下で、硫酸ジメチル試薬等を用いて芳香族水酸基にメチル基、エチル基等のアルキル基を導入する方法、無水酢酸等と反応させてアセチル基を導入する方法が挙げられる。また、後者の糖類誘導体としては、グルコース、ガラクトース、マンノースなどの公知の単糖類、スクロース、ルチノースなどの公知の二糖類、グルコサミン、ガラクトサミンなど公知のアミノ糖類が結合した配糖体があげられる。これらの製法については、合成法のみならず酵素法も量産化に適している。その好適な条件としては、植物カルス培養系にグルコース等の糖を添加し、植物が有する合成酵素を利用する方法や、グルコーストランスフェラーゼなどの公知の変換酵素を抽出して糖を結合させる方法があげられる。第1カテゴリーおよび第2カテゴリーで規定する化合物について、その用途の例を挙げれば、化粧料組成物の場合は医薬部外品の概念を含むものであるが、紫外線等による日焼け防止、種々の作用機序によって発生するシミ・ソバカス防止等の美白を目的とするものが挙げられ、医薬組成物の場合には、老人性黒子、炎症後色素沈着等の公知の種々の色素沈着症、皮膚弾力線維症、抗菌・酸化防止力を応用した治療を目的とするものが挙げられる。また、食品分野、品質改良組成物の場合には、金属キレート形成能、タイロシネース活性阻害作用、抗酸化作用を応用して、エビ・カニ等の甲殻類の褐変防止、菜食・根菜類の鮮度保持、めん類の斑点防止、退色防止、油脂類や各種飲食物の酸化防止など種々の用途適応性が挙げられる。なお、上記本発明の第1および第2カテゴリーにおける各化合物を、各種組成物に使用する場合には、単離精製されたもののほか、これらの有効成分を含む抽出液としての使用を包含するものであり、さらに他の類似の有効成分、例えば、アスコルビン酸、ハイドロキノン及びこれらの公知誘導体や胎盤抽出液、カミツレエキス及びフェノール性化合物との併用により、それぞれの目的において相乗的な効果を得ることができる。フェノール性化合物の例としては、カテキン、エピカテキン、カテキンガレート、エピカテキンガレート、リクイリチン、クエルセチン及びエラグ酸等のフラボノイド類、コウジ酸、イソコウジ酸等のコウジ酸関連物質及びコウジ酸誘導体、レゾルシン及びレゾルシン誘導体であるアルキルレゾルシン、アルコキシレゾルシン、ルシノール等が挙げられる。コウジ酸(5−オキシ−2−オキシメチル−γ−ピロン)としては、5−オキシ−2−オキシメチル−γ−ピロンの純品、コウジ酸生産能を有する公知の菌株を培養して得られるコウジ酸を主成分とする発酵液の濃縮物及び該発酵液からコウジ酸を抽出して結晶化したものなどが使用される。本発明の色素沈着抑制物質をクリーム、乳液、パック、エッセンス、軟膏、入浴剤、頭髪化粧料等の請求項に記載した各種の組成物に使用する場合には、その用途によって多少異なるが、概ね製剤全体に対して通常0.005重量%ないし5重量%、好ましくは0.01重量%ないし0.5重量%、さらに好ましくは0.05重量%ないし0.2重量%の範囲で配合される。また、これらの各組成物を製する場合に通常用いられる種々の公知の有効成分、例えば塩化カルプロニウム、セファランチン、ビタミンE、ビタミンEニコチネート、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル、ショウキョウチンキ、トウガラシチンキ等の末梢血管拡張剤、カンフル、メントール、ハッカ油等の清涼剤、ヒノキチオール、塩化ベンザルコニウム、ウンデシレン酸等の抗菌剤、副腎皮質ホルモン、ε−アミノカプロン酸、塩化リゾチーム、グリチルリチン、アラントイン等の消炎剤、甘草フラボノイド、紫根エキス、乳酸菌培養抽出物等の動物・植物・微生物由来の各種機能性を有する抽出物等を適宜添加して使用することができる。さらに、本発明の色素沈着抑制物質には先の公知の有効成分に加え、油脂類等の基剤成分のほか、必要に応じて公知の保湿剤、増粘剤、防腐剤、酸化防止剤、キレート剤、pH調整剤等の種々の添加剤を適宜選択し、剤型の特性や用途に応じて至適条件下で配合することができる。保湿剤としては、例えば、アミノ酸、乳酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等のNMF成分、ヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチン、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、フィブロネクチン、セラミド類、ヘパリン類似様物質、キトサン等の水溶性高分子物質等を例示することができる。増粘剤としては、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、ケイ酸アルミニウム、マルメロ種子抽出物、トラガントゴム、デンプン等の天然高分子物質、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、可溶性デンプン、カチオン化セルロース等の半合成高分子物質、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール等の合成高分子物質等を例示することができる。防腐剤としては、安息香酸塩、サリチル酸塩、デヒドロ酢酸塩、パラオキシ安息香酸エステル、2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテル、3,4,4’−トリクロロカルバニド、塩化ベンザルコニウム、ヒノキチオール、レゾルシン等を例示することができる。酸化防止剤としては、例えば、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸プロピル、アスコルビン酸等を例示することができる。さらにキレート剤としては、エチレンジアミン四酢酸塩、ピロリン酸塩、ヘキサメタリン酸塩、酒石酸、グルコン酸等を例示することができ、pH調整剤としては、乳酸、クエン酸等を例示することができる。「実施例」以下に、実施例に基づいて本発明を説明する。最初に本発明の色素沈着抑制物質の製造例を示す。製造例1)水で洗浄したタマネギ外皮10kgを一晩50%エタノール100L中に浸漬し、ろ過布を用いて外皮を除いて、ろ液97Lを得た。この液をHP20(三菱化学製)樹脂を充填したカラム(φ10cm×80cm)に充填し、50%エタノールで洗浄した後、95%エタノールで溶出させ、溶出液を減圧乾燥することにより、式(1)ないし(4)の化合物の混合物[混合比;(1):(2):(3):(4)=2:2:1:1(w/w)]211gを得た。製造例2)製造例1で得られた式(1)ないし(4)の化合物のうち、(1)および(2)の等量混合物をLH20カラムクロマトグラフィーにより精製した乾燥物10gを0.2N NaOH300mLに溶解し、硫酸ジメチル10gを加え、70℃で1時間加温し、放置冷却後、酢酸エチルを300mL加え、強く振り混ぜ、酢酸エチル層を分離した。減圧濃縮後、残渣に60%エタノールを加え、HP20カラムクロマトグラフィーにより、式(1)および(2)のメチル誘導体の等量混合物[式(5)のRがすべてメチル基]6.7gを得た。異性体混合物の物性分子量:700元素分析値:C37H32O14フォリンデニス法によるポリフェノールの確認:陰性TLC;Rf値=0.77(展開溶媒;酢酸エチル:ブタノール:水=14:5:1)製造例3)クエルセチン−3,4’−ジグルコシド30gを60%エタノール1500mLに溶かし、透明ガラス瓶に入れ、人工太陽光を240万Lux・hr照射後減圧下にエタノールを留去した。遠心分離により不溶物を除去後、エタノール700mL及び活性炭0.5gを加え、30分攪拌後、ろ過し、ろ液を減圧留去し、乾燥後、式6で示されるグルコース配糖体2.5gを得た。分子量:1138元素分析値:C48H50O32フォリンデニス法によるポリフェノールの確認:陽性TLC;Rf値=0.49(展開溶媒;酢酸エチル:ブタノール:水=14:5:1)製造例4)製造例1で得られた式(1)ないし(4)の化合物の混合物をLH20カラムクロマトグラフィー、引き続きODS系シリカゲルカラムを充填した分取HPLCにより精製し乾燥した化合物(1)1.5gを0.1Mリン酸緩衝液100mLに溶解し、変換酵素としてUDP−グルコシルトランスフェラーゼ及び基質としてグルコース−6−リン酸を添加し、インキュベート後、LH20カラムクロマトグラフィーに附した。水500mLで洗浄後、50%エタノールで式(1)ないし(4)のフェノール性水酸基にグルコースが結合していると推定される式(1)のグルコース配糖体[式(5)のRがすべてグルコシル基]0.2gを得た。フォリンデニス法によるポリフェノールの確認;弱陽性IR;1700cm−1付近に吸収あり製造例5)水で洗浄したタマネギ外皮500gを3日間50%アセトン50Lに浸漬し、ろ過布を用いて外皮を除き、ろ液45Lを得た。この液を減圧濃縮し凍結乾燥後、60gの抽出物を得、0.6Lのアセトンに溶解し、可溶部を濃縮してセファデックスLH20(ファルマシア製)樹脂を充填したカラム(φ2.6cm×85cm)に充填し、エタノール・ヘキサンで溶出させ、溶出液を減圧乾燥することによりクエルセチン三量体0.8gを得た。クエルセチン三量体の物性分子量:902(FAB−MSm/z;903「M+H」+)TLC;Rf値=0.73(展開溶媒;ブタノール:酢酸:水=4:1:5(上層))IR;特性吸収 3365、1641、1504、1088、820cm−1次に、上記製造例で得られた化合物を用いてその用途の有用性について検証する。試験例1)マウスメラノーマB16細胞における色素生成抑制作用a)試験方法10%牛胎児血清を含むイーグルMEM培地10mlを培養シャーレに入れ、本発明品(製造例1ないし製造例4で得られた乾燥物)をそれぞれ25、50、100μg/mLになるように添加した。また、試料無添加のものをコントロールとした。以上のように調製した培地に、B16細胞を0.5×105個ずつ播種し、37℃、5%CO2気相下で5日間培養し、その間、1回の培地交換を行った。培養後、培養シャーレから細胞を剥離し、遠心分離(約700G)して細胞ペレットを作製した。この細胞ペレットのメラニン色素生成度を肉眼的に観察し、以下の判断基準にしたがって判定した。また、培養後の細胞数を測定し細胞生存率を算出した。また、他の美白成分との併用によるB16細胞におけるメラニン色素生成度を調べた。[メラニン色素生成度の判定基準]−:黒色(コントロールと同程度)+:黒色(コントロールより淡い)2+:灰色〜黒色3+:灰色4+:白色〜灰色5+:白色b)試験結果試験の結果を表1および表2に示した。【表1】【表2】表1から明らかなように、本発明品すべてにおいて色素生成抑制作用を示した。また、表2から明らかなように、他の美白有効成分との併用により相乗的に色素生成抑制作用を高めることができた。以上の結果は、本発明品が色素沈着改善効果、他の美白有効成分との併用効果を有していることを裏付けるものである。試験例2)紫外線照射モルモットを用いた色素沈着抑制効果a)試験方法黄褐色モルモット(ブラウンタケイ)の背部皮膚を用い、該モルモットの背部毛をバリカンにて刈毛し、さらに電気カミソリで剃毛した。このモルモットの背部の4カ所(サンプル塗布部位:2カ所、基剤塗布部位:2カ所)を正方形(2×2cm)の穴の開いたアルミ箔で覆い、UVB(東芝SEランプ3本、140mJ/cm2)で1日1回90秒、3日ごとに4回照射した。照射開始日から表3に示したサンプルを基剤(水:エタノール:プロピレングリコール=5:4:1(v/v))に配合し、1日3回連続して塗布した。塗布を開始してから20日後に塗布部位の色素沈着抑制度の判定を行った。色素沈着抑制度の判定基準を以下に示す。[判定基準]3:色素沈着をほとんど認めない。2:わずかな色素沈着を認める。1:中程度の色素沈着を認める。0:基剤塗布部位と変わらない。−1:基剤塗布部位よりも強い色素沈着を認める。b)試験結果結果を表3に示した。表の結果から本発明品はいずれも強い色素沈着抑制作用を示すことがわかる。【表3】試験例3)臨床試験a)試験方法処方例1のクリーム剤(製造例1の発明品配合)を用いて顔面における肝斑に対する臨床試験を実施した。皮膚科受診患者の総数は45名であった。b)試験結果試験結果を表4に示した。表の結果から明らかなように、本発明の化合物を配合したクリーム剤には肝斑に対する色素沈着抑制効果が認められた。【表4】判定基準全治:色素沈着がまったく認められない。略治:ほとんど色素沈着が消失している。著効:明らかに色素沈着抑制効果を認める。有効:中程度の色素沈着抑制効果を認める。やや有効:わずかに色素沈着効果を認める。無効:色素沈着抑制効果が認められない。悪化:色素沈着の増悪が観察される。[処方例]以下に本発明における美白剤の処方例を示す。処方例中、「適量」とは、処方全体で100%重量になる割合を示す。処方例1 クリーム処方例2 クリーム処方例3 クリーム処方例4 パック処方例5 乳液処方例6 軟膏剤処方例7 化粧水処方例8 化粧水処方例9 錠菓処方例10 キャンディー処方例11 ドリンク「発明の効果」本発明によれば、光に安定で製剤設計の容易な色素沈着抑制物質とこれを有効成分とする各種の用途組成物ならびにそのその製造方法が提供され、当該組成物は、化粧品、医薬品、飲食物及び品質改質剤としての剤型はもとより、アスコルビン酸、リクイリチン、ハイドロキノン、エラグ酸、コウジ酸及びこれらの誘導体、ルシノール、胎盤抽出液及びカミツレエキスから選ばれる1種または2種以上との組み合わせによって種々の機能特性に優れた組成物を提供することができる。 下記式(1)ないし(4)で表される1種または2種以上の色素沈着抑制物質を配合することを特徴とする色素沈着抑制組成物。<式1><式2><式3><式4> 組成物が化粧料組成物である請求項1記載の色素沈着抑制組成物。 組成物が飲食物組成物である請求項1記載の色素沈着抑制組成物。 組成物が医薬品組成物である請求項1記載の色素沈着抑制組成物。 組成物が品質改良剤組成物である請求項1記載の色素沈着抑制組成物。 下記式(5)で表される新規化合物。<式5>(式中、Rは、CH3,C2H5,COCH3である。) 下記式(6)で表される新規化合物。<式6>(式中、Rは、6単糖類、5単糖類、アミノ糖類、二糖類、三糖類である。) 請求項6および/または請求項7に記載された化合物からなる群より選ばれた1種または2種以上の化合物を配合することを特徴とする化粧料組成物。 請求項6および/または請求項7に記載された化合物からなる群より選ばれた1種または2種以上の化合物を配合することを特徴とする飲食物組成物。 請求項6および/または請求項7に記載された化合物からなる群より選ばれた1種または2種以上の化合物を配合することを特徴とする医薬品組成物。 請求項6および/または請求項7に記載された化合物からなる群より選ばれた1種または2種以上の化合物を配合することを特徴とする品質改良剤組成物。 請求項6および/または請求項7に記載された化合物からなる群より選ばれた1種または2種以上の化合物をさらに配合することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項記載の組成物。 アスコルビン酸、リクイリチン、ハイドロキノン、エラグ酸、コウジ酸及びこれらの誘導体、ルシノール、胎盤抽出液及びカミツレエキスから選ばれる1種または2種以上をさらに配合することを特徴とする請求項1ないし5または請求項8ないし12のいずれか1項記載の組成物。 下記式(1)ないし(4)の化合物群から選ばれる色素沈着抑制物質を原料として、アルコール水による抽出法、合成手段による水酸基の修飾、あるいは酵素法により下記式(5)の新規化合物を製造する方法。<式1><式2><式3><式4><式5> 特定のクエルセチン誘導体からなる色素沈着抑制物質とその用途ならびに製造方法を提供する。式(1)ないし(4)(省略)で表される1種または2種以上の色素沈着抑制物質を配合した色素沈着抑制組成物、ならびに式(5)および(6)(省略)で表わされる新規化合物およびそれを配合した色素沈着抑制組成物。この色素沈着抑制組成物は、化粧料組成物、飲食物組成物、医薬品組成物、および品質改良剤組成物としての用途に有用である。この色素沈着抑制組成物には、さらに、アスコルビン酸、リクイリチン、ハイドロキノン、エラグ酸、コウジ酸及びこれらの誘導体、ルシノール、胎盤抽出液及びカミツレエキスから選ばれる1種または2種以上を配合することにより、色素沈着抑制効果が相乗的に優れた組成物とすることができる。