合法ハーブ・メディカルハーブ

公開日:  最終更新日:2014/08/03

ハーブというと、ハーブティーとかガーデニングとか、ちょっとおしゃれなイメージがあったんですが、最近は脱法ハーブとかで社会問題にまでなっています。
ハーブっていったいなんなのでしょうか。
料理につかうハーブと脱法ハーブは何が違うのでしょう。

※ ここで使っている脱法ハーブ、合法ハーブ、脱法ドラッグ、合法ドラッグ等の名称は、2014年7月22日より、「危険ドラッグ」に変更されました。

ハーブとは

まずは基本から。
ウィキペディアによると、

一般にハーブという場合、特にヨーロッパで薬用の薬草やスパイス等として有用な植物を指す。野菜や穀物のように大量に生産される物や、「花卉」と呼ばれる観賞植物は除外されるのが普通で、香りや辛味、苦味などの風味を楽しむために少量用いられるキッチンハーブを指すことが多い。劇薬として有用なものをも含むため、いわゆる有毒植物もハーブに含まれ、使用や栽培に許可が必要なものもある。
語源からすると、元々木本植物は有用植物ではあってもハーブではなかったと思われるが、現在ではローズマリーやローリエ等、木本植物であっても、一般にハーブとして扱われる物も多い。またヨーロッパとは関係がなくても、薬用や調味用に小量使われる草もハーブと呼ばれている。
また、ローズヒップ(バラの果実)の様に、植物全体としては通常ハーブには含まれないが、その実や花弁等の有用部分のみを指してハーブと呼ぶようなものもある。更に、一般的な植物名とは別に、ハーブ等として利用する時に使用される固有の名前を持つものも多い。

(太字は引用者)
と、明確な定義はないようで、ハーブの意味する範囲はかなり広いようです。

そして、注意事項として

ハーブには薬効の強いものがある。日本においてハーブは、薬事法で医薬品に分類されないものは食品に区分されて市販されている。しかし、その中にはセント・ジョーンズ・ワートの様に、うつ病に処方する国があるようなハーブもある。ほかにも薬物との相互作用に注意を要する、イチョウ葉エキス、エゾウコギは摂食に十分な注意が必要である。また妊娠中の摂食に対しては安全性の確認されていない物も多いため注意が必要である。

とあります。

「ハーブ(herb)」というのは、もともとラテン語の草を意味するherbaが語源らしいですが、日本語でいうと薬草に近い概念なんでしょうか?
良薬になるものもあれば毒薬になるものもあるという・・・

ハーブの利用のし方で、香や味を楽しむ、あるいは観賞用として楽しむ以外、特に薬効を利用しようというものをメディカルハーブと呼ぶことがあるようです。

これ以外に、脱法ハーブとか違法ハーブなるものもよく耳にするようになりました。
植物だけじゃないよという意味ハーブとはいわず脱法ドラッグとか違法ドラッグというのも同じだと考えてさしつかえないでしょう。

言うまでも無く、麻薬に似た効果のある危険な薬物ですが、これらを使用あるいは販売する人達は、いいわけをするためか危険性を隠ぺいするためか知りませんが、合法ドラッグとか合法ハーブという言い方をするようです。

※ ハーブという呼び方は、昔から大麻の隠語としてあったようですし、スパイスという製品名の脱法ハーブもあったようです。

海外旅行でお土産にジャスミン買ってきて、空港の税関で「これハーブですけど、合法のものです。」とかいうと別室につれていかれるかもしれませんのでご注意を。

料理などに使われるハーブ

本当に合法的なハーブ、すなわちジャスミンやミント、バジルといった食材なとに普通に使われるハーブの話です。

フィトケミカル

普通に食材として使われているといっても、ハーブは意識しようがしまいが、多かれ少なかれ薬効成分をもちます。

その成分の種類は無数にあるといってよく、ひとつの植物だけでも数百にもおよぶそうです。
食物の6大栄養素といわれる、炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維以外で、人の体に良くも悪くも影響を及ぼす植物由来の成分全部と言ってもいいのかもしれません。

そのうち良い影響を与える(かもしない)ものをフィトケミカル日本語では植物栄養素というそうです。
これまでの記事の中でも出てきた、アントシアニンイソフラボンアリシンルティンサポニンなどがこれにあたります。

フィトケミカルの分類としては、大きなくくりとして、
・アルカロイド
・カロテノイド
・含硫化合物
・サポニン
・植物酸
・ステロール
・精油
・多糖類
・苦味質
・配糖体
・ビタミン
・タンニン
・フラボノイド
・ポリフェノール
・ミネラル
・油脂
などがあるといいます。(出典:メディカルハーブの辞典 植物科学成分の種類

多糖類の一部は食物繊維ですし、ビタミンやミネラル、油脂など6大栄養素に含まれているものもあげられていますが、厳密な定義があるものではないようですのであまり気にしないことにします。

また、例えばサポニンは多くの植物に含まれますが、含まれる植物の種類によりさらに細分化されます。
そしてその種類によりそれぞれ作用が異なります。
大豆サポニンや小豆サポニンは安全性が確認されていますが、中には毒性を示すサポニンものもあります。

ハーブ個別の薬効等についてはきりがありませんので、別の機会に個々にとりあげていきたいと思います。

食材ハーブにも危険はある

ここでいう危険とは、脱法ハーブのそれではありません。 食材として利用する場合の注意です。

ハーブは多かれ少なかれ薬効成分を持っているので、それが毒性のものであったり、有用成分であっても大量摂取することにより副作用などが生じることが考えられます。

スーパーなどで普通に売られているものは、常識的な範囲での利用なら問題ないと思われますが、ガムなどでもよく使われているミントでも過剰摂取は粘膜に炎症を起こすことがあり、幼児などには与えてはいけないそうです。

毒をもったハーブ

毒になるので食用にはなりませんから、普通食材として入手することはないと思いますが、野生のものや観賞用として育てられているものがありますので注意が必要です。
明らかに食用になると分かっているもの以外は口にしない方がいいです。

毒があるのは、
アドニス、アルカネット、カロライナジャスミン、キキョウ、クリスマスローズ、ジギタリス、ドイツスズラン、ドクゼリ、ドクニンジン、トリカブト、ピオニー、フォックスグローブ、ベトニー、ベラドンナ、ペリウィンクル、マオウ、ロべりア
などですが他にもあると思われます。

毎日の食事の中にフィトケミカルをもつメディカルハーブを上手にとりいれていきたいものです。

(PR)

脱法ハーブ

成分

その成分は主に合成カンナビノイドといわれるものが多いようですが、同様の効果を示すそれ以外の物質が使われる場合もあるようです。

麻薬である大麻に含まれる化学物質を総称してカンナビノイドというそうですが、60種類以上あるカンナビノイドは薬事法で規制されているので、一般に売買することはできません。許可なく扱うと違法になります。

現在1300種類以上の物質が指定薬物として規制されていますが、合成カンナビノイドだけでも無数につくることが可能だそうです。
(参考) 厚生労働省 薬物乱用防止に関する情報

それでカンナビノイドに似た物質を人工的に合成したものだと薬事法の規制にかからないので、それを普通のハーブに混ぜて作ったものが脱法ハーブと呼ばれるものです。

人工的に合成したものですから、合成カンナビノイドは何かの植物の成分として元から含まれているものではありません。

ということで、料理などに使うハーブと脱法ハーブと呼ばれるものは全く別物だということがわかります。
もっとも大麻も植物由来の毒性薬物を含む植物といえば、広い意味でハーブといえないこともないかもしれませんが、、、

しかし売人たちはどこから原料を仕入れるのでしょう。
いくら無数につくることが可能だといっても、専門知識や設備がないと無理でしょうし、素人が簡単に合成できるものとも思えません。
密輸入だという噂もありますし、製薬会社が医療用に製造したのを誰かが横流ししているという噂もあります。
警察の方で一生懸命調べているのでしょうが、早く効果的な手をうって元を断って欲しいものです。

脱法ハーブの害から逃れるには

最近脱法ハーブを吸って車を運転して起こした事故がニュースでよく報道されます。
それを見て最初にふと疑問に思ったのは、皆覚醒作用を知って(それを期待して)吸うわけですから、その状態で車を運転すればどういう結果を招くかは自明のはずなのに、それをしていることです。

他人を巻き込むことはもちろん、自分の命の危険があるにもかかわらず、なぜそれをやってしまうのでしょう。まるで自殺志願、殺人願望でもあるのではないかと疑ってみたくなるくらいです。

おそらく事故をおこした人は薬物を使うのはその時が最初ではないのでしょう。
切れてくると買いに走り、店で手にはいると帰るまで待っていられずに車の中で吸ってしまうのでしょう。
あるいは車で外出中に薬が切れて、持っていたドラッグを吸ってしまうとか。
いずれも我慢できなくて正常な判断ができなくなってしまうのでしょうね。
「飲んだら乗らない」なんて悠長なこと言ってられない状況です。

興味本位ではじめて、最初はすぐ止められると思っていても、しばらく続けるうちにだんだんと依存性が強くなっていき、それにつれ量もエスカレートしてきます。
そうなればもはや自分の意思で止めることができなくなります。
普段意思の強い人でもだめなようです。
止められなくなれば、後は破滅しかありません。
自分だけでなく、周囲の人やあかの他人まで巻き添えにしてしまいます。

助かる道は、まだ正常な判断力が残っているうちに、薬物を続けることの危険を認識しなおし、精神科医に相談するなど薬物から足を洗う為の行動をおこすしかありません

危険なサプリメント

脱法ハーブの主な成分は合成カンナビノイドだと書きましたが、それ以外の物質である場合もあります。
中でもある種の物質はダイエットに効果的だとか性機能が増強されるとかで、サプリメントとして販売されているものがあるようです。
特に海外で製造されているものは要注意です。

ここで具体的に名称をかくと、脱法ドラッグとして利用しようと考える人がいるといけないので書きませんが、ダイエットなどでサプリメントを摂取するときは、その有効成分を確かめ、安全なものであることを確認してからにしてください。
特に他ではあまり聞かないような成分については、販売店の説明を鵜呑みにしないで、医師や薬剤師など知見ある第三者の見解を求めてください。

もうひとつ、問題になったのが2008年頃ですし既に規制されて違法になっているので入手は困難だと思いますが、ダイミ茶といわれるお茶などでも同様の効果を示すものがあり、死亡例まで出ているようです。

これはアヤワスカ(カービ)という植物の樹皮からつくる飲み物で、南米のアマゾン流域の原住民が宗教儀式に用いるそうです。
とてもマズイそうなので好んで飲む人はいないと思いますが、ある宗教団体などで本人に薬理作用を知らせず飲ませることがあるようです。


(PR)
こちらは安全なハーブを使用していますので、ぜひご利用ください(笑)。

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です