(2011年12月20日配信)
第88回 『ニキビとタバコについて~ タバコを吸う女性を恋人・結婚相手にしたい と考える非喫煙男性はゼロ!~
こんにちは。とかち皮膚科院長・とかち美白研究所所長の大石真暉です。
10月下旬、土曜日の寒い朝。こんなことがありました。
土曜日は学校や会社がお休みのため、外来は混雑することが多いです。朝は平日より10分程早く、診療所の玄関を開けます。たいてい数名の患者さんがお待ちになっていらっしゃいます。
その日は、ちょっとした異変に気づきました。玄関の自動ドアのガラスの外側に、小さな黒い物体が付着していたのです。
まさかそれはないだろうと思って普通に自動ドアを開けました。1番目にお待ちのなじみの患者さんが入ろうとするその瞬間、その黒い物体は突如、飛行を開始しました。自動ドアの隙間をかいくぐり、院内に侵入しました。
1番乗りは『ハエ』でした。私も驚きましたが、1番乗りを逃した患者さんは、『ハエに負けるとは思わなかった』と言って、少し悔しそうでした。
『1番ハエ』は体温が低下しては生死に関わると考え、日光が当たって温度が少し高い自動ドアにへばりついた上で、更に温度が高い院内への侵入を虎視眈々と狙っていたのです。
生き物の『生』への『執着』は物凄いものがありますね。
私もこの『ハエ』を見習い、いろんなことに良い意味で『執着』して、『ニキビ改善への道』を極めるべく、日々精進したいと思います。
ニキビの治療には、お薬の力(=テクニカル/技能面)ばかりでなく、根気よく治療に取り組む力(=メンタル/精神面)も大切です。
このコラムが、その両方をうまくケアしていければ最高だなと思いつつ、自分自身が一歩でも前に進むつもりで、毎月お届けさせていただいています。
とかち美白研究所では、VCローション等を購入されている方に会報を毎月発行しております。
そこの片隅に『ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)』というものを載せています。
(思い当たる所があれば今日から早速実行してみて下さい。)
ニキビ治療の4ヶ条(4決め!)
今日から私は以下の4つを良く守り、
ニキビ改善を目指すことに決めました!
- (1)爪を切って手は下に置くことに決めました。
- (2)髪型は適切にアレンジすることに決めました。
- (3)規則正しい生活を送ることに決めました。
- (4)お肌はしっとり潤いを保つことに決めました。
これは私が皮膚科診療を21年やってきた中で非常に重要と思い標語にしたものです。
ニキビ治療には様々な治療方法があり考え方も様々です。このコラムでは、第15回までは『ニキビ治療の4ヶ条』を系統立てて解説してきました。
第16回からは『落ち穂拾い』と題して、『ニキビ治療の4ヶ条』を『基本中の基本(中核)』と考え、日々気付いたニキビ治療に関連したこと一つ(今まで取り上げていなかったが重要なことなど= 落ち穂 )にフォーカスをあて(= 拾い )、お話させていただいています。
前回は、タバコの禁煙法・減量法を考えるにあたり、
(2)タバコに実はメリットはなかった
について、私の経験を交えてお話しさせていただきました。
今回は、週刊女性 11月15日号 の特集記事
徹底追及スペシャル 『女のタバコを考える』
より、私が特に気になった内容についてお話しさせていただきます。
男性読者の中には、『女性週刊誌?くだらない。芸能ネタばっかりだろ?』とあまり評価されない方も多いと思います。
かつて私もそうでした。
しかし、ここ10年ばかりで、女性誌をチェックする内に、その評価は一変しました。
女性誌は男性誌以上に幅広い情報を網羅していて、勉強になるのです。特に3.11以降、食べ物の調理法等では参考にさせてもらっています。
今回の、
徹底追及スペシャル 『女のタバコを考える』
は、タバコの広告がない女性誌だからできた企画ではないかと思います。10ページ全てがタバコ関連です。こんな特集、他で記憶にありません。
項目を列挙してみます。
イ)値上げ、分煙、罰金――― ああ、喫煙者受難の歴史
ロ)女がタバコを吸うリスク
タバコを吸う女を恋人・結婚相手にしたい人は非喫煙男性ゼロ!
ハ)あなたのため 周りの人のため 禁煙&離煙&節煙グッズ7
ニ)芸能人禁煙奮闘記インタビュー 私はコレでやめました!!
ホ)女性のタバコに関するアンケート
ヘ)ちょっといわせて!今の禁煙ブームは過剰すぎる!
など力が入っています。 禁煙を考えている女性は、バックナンバーを買う価値が十分あります。
今回は、
ロ)女がタバコを吸うリスク
タバコを吸う女を恋人・結婚相手にしたい人は非喫煙男性ゼロ!
について、取り上げさせていただきます。
この記事を読んでまず納得したのが、ある製薬メーカーが11年2月に発表した『男女の恋愛・結婚における喫煙意識調査』の部分でした。
『恋人として付き合うならタバコを吸う人と、吸わない人のどちらを
選びますか?』
『結婚相手ならどちらを選びますか?』
という2つの質問に対して、タバコを吸わない男性で『タバコを吸う女性』を選んだ人は1人もいなかったという結果でした。
本文中の解説は非常に手厳しいものでした。以下に引用します。
『つまり、仮にアナタが喫煙者で、
恋人になりたい、結婚したいと思う意中の男性がいて、
その彼が非喫煙者の場合、
アナタが恋人・結婚相手に選ばれる可能性は ない ということ。
もしアナタがタバコを吸いながら、彼氏ができない、結婚もできない
と悩んでいるとしたら、その原因の一つはタバコにあった、
これも リスク と言えるのかもしれない。』
男性の喫煙率は36.8%(平成20年の調査)ということですから、喫煙女性の場合は、単純に考えて、少なくとも100%ー36.8%=63.2% の男性に選ばれないという訳です。
婚活・恋愛の第一歩は『禁煙』なのかもしれません。
タバコを吸っている女性を選びたくない男性の心理を裏付ける、美容面の影響もあげられていました。
『歯ぐきの着色、口臭、白髪、脱毛、皮膚のたるみ、シワ、シミ、
これらはタバコと関係があると言われています。
タバコの影響で肌の老化が早くなり、顔色が悪くなります』
また、タバコを吸い続けた人の顔は『スモーカーズ・フェイス』といわれるそうです。
誌面のイラストには、
1)歯と歯ぐきの着色・口臭
2)唇カサカサ
3)口元のシワ
4)目尻のシワ
5)白髪でパサパサ
の5つの特徴が示され、具体的に表現しにくかった、私がイメージする女性喫煙者の特徴を良く捉えていて驚きました。
更に、禁煙のプラス面が2人の女性医師から紹介されていました。
聖路加国際病院の一般内科医長 有岡宏子 先生
『タバコをやめると1週間で目のまわりがパッと明るくなることがあります。
ファンデーションの明るさも1トーン上がるぐらい透明度が出てきます。
60代、70代の女性でも男性でもそうなります。
目のまわりは皮膚が薄いので、血流が反映されるのでしょう』
東京女子医大付属女性生涯健康センターで禁煙外来を担当する内科医 阿部眞弓 先生
『肌がきれいなはずの20代の若い女性でさえ禁煙効果は歴然です。
禁煙すると、化粧品変えたの? と聞かれるくらい肌の状態が改善します』
皮膚科ではない女性内科医師が感じる禁煙の絶大な肌への効果。これは本当に大きいですね。
ニキビの女性患者さんで、最近特に改善した患者さんがいます。
『先生は多分気づいてなかったと思うんですけどーー。
タバコ、私、結構吸ってたんです。でも、彼氏に怒られてーー。
やめたんです。ニキビ良くなってきましたよーー』
と言われました。愛の力は素晴らしいですね。
患者さんのニキビ改善は私の心の栄養。私の元気のもとです。
タバコによるニキビの悪化について、再びお示しします。ニキビにとって、タバコはやっぱりタブーですね。
1)タバコは皮膚の毛細血管を収縮させ血流を悪くします
2)タバコは体内のビタミンCを消耗し、ストレスに弱い体になります
3)タバコは活性酸素を大量に発生させます
ニキビくらいならいいじゃないと軽く考えずに、予防の観点からも、また今の健康を維持するためにも、タバコは吸わないのが一番です。
今回のポイントは以下の通りです。
【今回の4決め!落ち穂拾い】 「落ち穂 その72」
『ニキビとタバコについて
~タバコを吸う女性を恋人・結婚相手にしたい と考える非喫煙男性はゼロ!~』
- •女性誌は男性誌以上に幅広い情報を網羅していて、勉強になります。
- •週刊女性 11月15日号
徹底追及スペシャル 『女のタバコを考える』はタバコの広告がない女性誌だからできた企画で要チェックです。 - •特集中の
女がタバコを吸うリスク
タバコを吸う女を恋人・結婚相手にしたい人は
非喫煙男性ゼロ!
について、取り上げました。 - •ある製薬メーカーが発表した『男女の恋愛・結婚における喫煙意識調査』の結果に納得しました。
- •『恋人として付き合うならタバコを吸う人と、吸わない人のどちらを選びますか?』
『結婚相手ならどちらを選びますか?』
という2つの質問に対して、タバコを吸わない男性で『タバコを吸う女性』を選んだ人は1人もいなかったというものでした。 - •男性の喫煙率は36.8%(平成20年の調査)を考えると、喫煙女性の場合は、単純に考えて、100%-36.8%=63.2% の男性に選ばれないことに。
- •婚活・恋愛の第一歩は『禁煙』なのかもしれません。
- •タバコを吸い続けた人の顔は『スモーカーズ・フェイス』といわれ、
1)歯と歯ぐきの着色・口臭
2)唇カサカサ
3)口元のシワ
4)目尻のシワ
5)白髪でパサパサ
などの特徴があるそうです。 - •私がイメージする女性喫煙者の特徴を良く捉えています。
- •禁煙のプラス面が2人の女性医師から紹介されていました。
- 『タバコをやめると1週間で目のまわりがパッと明るくなることがあります。ファンデーションの明るさも1トーン上がるぐらい透明度が出てきます。60代、70代の女性でも男性でもそうなります。目のまわりは皮膚が薄いので、血流が反映されるのでしょう』
- 『肌がきれいなはずの20代の若い女性でさえ禁煙効果は歴然です。禁煙すると、化粧品変えたの? と聞かれるくらい肌の状態が改善します』
- •ニキビくらいならいいじゃないと軽く考えずに、予防の観点からも、また今の健康を維持するためにも、タバコは吸わないのが一番です。
- •これまで4回のコラムが禁煙のきっかけに少しでもなれば最高です。
『1番ハエ』は、2日間院内に潜伏していましたが、月曜日の午前中、私の新聞丸め束攻撃により、撃沈しました。なかなかしぶとい、ちょっと可愛げのある『1番ハエ』でした。
小さな生き物でも精一杯生きているんだという、生きる事の大切さを学んだような気がします。
冗談はさておき、今年もいよいよ最後となりました。
激動の年 2011年もわずかに残す所10日程。来年も1日1日生きている事に感謝し、ニキビ改善に向けて頑張りましょう。
次回は、『ニキビとお酒』について考えてみたいと思います。
それでは。
おおいし まさき(大石 真暉:ペンネーム)
(昭和41年北海道帯広市生まれ。平成6年札幌医大大学院修了。
平成7年同皮膚科学講座助手。平成9年とかち皮膚科開院。
平成14年とかち美白研究所開所。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・医学博士)