8回目の抗がん剤治療が始まった。白血球の一部である好中球の値は1000以上あり、なんとか投薬を行うことができたが、いつものように食欲はなくなり、熱は上がり、とても苦しかった。

この頃からいつも寝ていることが多くなった。朝起きても、元気がでないのである。何もする気にならず、一日ソファでゴロゴロ・ウトウトすることがとても多くなった。

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2週間後に9回目の抗がん剤治療が始まった。この頃には全12回の抗がん剤治療も終わりがようやく見えてくるようになり、俄然やる気が増した。体はとてもしんどかったが、それでも「もうすぐ終わる」「やっと終わる」と考えると心が軽くなった。

副作用としては熱が出たり、食欲が無くなったり、倦怠感・疲労感が出たりと、いつもと変わりない苦しい日々を過ごした。


☆今日の医療英単語☆

diarrhea
下痢

発音はダイアリーア。副作用で下痢・便秘を繰り返した。

diarrhea and constipation 下痢と便秘
I had diarrhea. 下痢でした。
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7回目の抗がん剤治療である。

ローズ先生(腫瘍医)の気にしている好中球(感染症予防などを担ってくれる白血球の一部)は2000まで減ったが、1000以上であれば治療を行うらしいとのことで、早速3日間の治療が行われた。

今回は2日目に熱が出て、大変苦しい思いをした。熱は39℃近くまで上がり、熱止め(?)を処方されて帰って来た。家に着いても食欲もなく、ただ力なく寝るだけという2日目であったが、幸い薬が効いたのか3日目には熱も下がり治療を無事終えることが出来た。

好中球が下がっているのか、それとも薬の影響なのか、熱があるうちは本当に体中が苦しく、次回は熱が上がらなければいいのに、と思う。


☆今日の医療英単語☆

fever


発音はフィーバー。

She has a fever. 彼女、熱があるみたい。
I had a slight fever. 少し熱っぽかった。
I had a fever of 102F. (華氏)102度の熱がありました。

アメリカは体温計も華氏表示である。100度などと言われると大層熱があるように思えるが、摂氏で言うと37.7℃である。家では日本の体温計を使っているので、36℃台だと安心であるが、クリニックで「熱は何度あった?」などと聞かれると頭の中で変換できずに未だにアタフタしてしまう。

36℃=96.8F
37℃=98.6F
38℃=100.4F
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私の今行っているFOLFOXという抗がん剤治療が全部で12クール(12回)なので、この6回目が半分ということになる。

半分が早く終わって欲しいと思ってやってきたので、なんとか6回目まで来たことがなんとも嬉しいものである。

ローズ先生(腫瘍内科医)の心配する好中球(感染症を予防したり、撃退してくれる白血球の一部)の数値は2700まで下がっているらしいが、それでも規定の1500以上はあるので治療を進めましょう、ということになる。

毎回ではないが、こうやってデータで示して説明してくれるのは安心である。

何はともあれ6回目。

やはり終わったときは、落ち着きが無く、休まらない感じが続く。あまりにもひどいので翌週、ナースに電話をしてしまった。「なんとかならないか」そういう私にナースは「不安症のお薬を増やしましょう」という。この落ち着きのなさは不安感からくるものなのだろうか。私は何に不安なんだろうか。ふと、そんなことを考える。

こうして治療の半分を終えた。


☆今日の医療英単語☆

inflammation
炎症、燃焼

発音はインフラメェイシャン。体内の炎症をいう時にこの言葉が使われる。

inflammation in the eyes 目の炎症
inflammation in the lungs 肺の炎症

私がお正月にERへ運ばれたとき、周りで検査結果を待っていた人の何人かは「inflammation in your colon」(大腸内の炎症)ですよ、と炎症止めの薬を処方されていた。それ故、私も「この痛みは炎症なのだろう」と軽視していた。まさかその後mass(できもの)のために入院し、大腸がんであると言われるなんて、ERで結果を待っていたときは思いもしなかったのだ。
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抗がん剤治療も5回目を迎えた。半分まであともう少しである。

5回目の治療前、ローズ先生(腫瘍医)が注目している好中球(白血球の一部、感染症を予防したり戦ってくれるもの)の数値は4,500だった。4回目の治療前は6,700あったことを考えると少し下がってはいたが、1,200以上あれば治療ができるらしい。

5回目が終わって次の週、体中が痒くなった。主に手足と背中が異様に痒い。看護士に電話して相談してみると、それは遅れてやってくるアレルギー症状かもしれない、とのことだった。とりあえず様子を見ましょうとアレルギーの薬を痒いときだけ飲むことになった。

しかし抗がん剤が始まってみると、あれこれと副作用が絶えず、逆に薬漬けになったようで気分が落ち着かない。出来るだけメンソール(メンターム?)の入った薬などを塗って、薬を飲まないようにと小さな抵抗をしてみた。


☆今日の医療英単語☆

allergy
アレルギー

発音はアラジー。花粉症などもアラジーの一部だとされ、この季節(すこし遅いかもしれないが)はallergy season(アラジー シーズン、アレルギーの季節)と呼ばれている。

Maybe, that is the allergy to the chemo. 抗がん剤に対するアレルギーかもしれません。
Do you have any allergy? (何かに対しての)アレルギーはありますか?

They are trying to discount the allergy medicines because allergy season is almost over. もうすぐアレルギーの季節も終わるから、(薬局では)アレルギーの薬を割引したりしてるんだよ。

などとアレルギーの薬のコマーシャルを見て夫が言っていた。
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3回目の時は、元の薬剤の80%の量で行われた。(20%の減量)

副作用として一番しんどかったのは、脈拍が高く、落ち着きがなくなる、というものであった。座っても、立っても、どうにもいられなかった。

相談すると、看護師がBenadryl(ベナドゥリルゥ)という薬を処方してくれた。アレルギーの薬であるが、心を落ち着かせてもくれるらしい。これでも治らない場合は、クリニックに来てね、と言われる。

今回は4回目の抗がん剤治療である。

7:50に行ったにもかかわらず9時半まで待たされた。8時半になってようやく「呼ばれてませんけど」と言いに行くと、忙しそうな看護師が慌てて呼びにきてくれ、アメリカ人ではありえないくらい何度も「sorry」と謝られた。しかしそこからまたもや1時間も待たされてしまった。忙しかったようである。

そうして始まった4回目の治療。

今のところ、夜中に吐き気で起きる程度。それも薬でコントロールできるので、顕著な副作用は現れていない。私の場合は、投与が終わってから副作用が出てくるようで、投与の終わる明日からが正念場である。


☆今日の医療英単語☆

Benadryle
ベナドゥリルゥ。アレルギーの薬

日本でも有名なJohnson & Johnson(ジョンソン&ジョンソン)の子会社である、McNeil Consumer Healthcareという会社が発売している、アメリカでは有名なアレルギー用薬。

Why don't we try Benadryl? ベナドゥリルゥを試してみましょう。


Composine
吐き気止めの薬

発音はコンポジン。吐き気が弱い場合にこの錠剤を4~6時間に一度取っている。


Zofran
吐き気止めの薬

発音はゾーフラン。吐き気が強まって上記のComposineが効かない場合に、この薬をとるように言われている。

If Composine does not work, take Zofran. Composineが効かない場合は、Zofranを摂取してください。


アメリカにいると、使う薬も日本のものとは違うので戸惑うことが多い。アメリカ在住の方に参考にしていただければと思う。
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3回目の抗がん剤治療は一週間延期になった。

というのも2回目以降、顕著な副作用が出始めたからだ。

ローズ先生(腫瘍医)が延期した原因になった主な副作用は、

- 体重の減少(ベスト体重から8kgほど減った)
- 抜け毛(フォルフォックスの治療では髪の毛は抜けないと言っていたローズ先生だが、髪の毛の抜けた私の頭を見て彼なりにビックリしたのだろう)

その他にも顕著な副作用は、

- 指先の黒ずみ(色素沈着? ギョッとするほど指先が黒くなった)
- 吐き気(一週間たっても収まらなかった)
- 脱力感(疲労感のような、休まらない日々が続いた)

抗がん剤の薬液というものは、身長と体重からその量が算出されるらしい。始めた当時と同じ量では、8kgも減ってしまった私の体にはきつ過ぎたということだろうか。ローズ先生が思い切って20%減らしましょうと言ってくれた。

私の副作用を見て抗がん剤の量が合っているのかどうか、ととても心配してくれた夫もこの言葉に救われたようだ。3回目は一週間延期して、当初の80%の量で行うことが決まった。


☆今日の医療英単語☆

pass gas
ガスの排せつ、おなら

発音はパス ギャス。一般的にはfart(ファートゥ)などと言われるおならだか、医療用語ではpass(通す)+gas(ガス)と呼ばれる。

大腸の手術の後、しっかりと腸がつながっているかを見極めるのにとても重要だ、とのことで、毎日毎日看護士や執刀医の先生に聞かれた。

Did you pass gas today? 今日、おならをしましたか。
I think I did pass gas. 多分今日、(おならを)したと思います。
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抗がん剤治療(2回目)

1回目の治療から2週間後、2回目の治療を受けるためにローズ先生(腫瘍医)のクリニックを訪れた。

ローズ先生は前日に行った血液検査の結果を診て、これでは抗がん剤投与は出来ないと言った。

どうやら白血球の一部である好中球というものが低すぎる、ということだった。

好中球とは、主に体内に入ってくる細菌などに殺菌処理を施すことで感染を防ぐ役割をするもので、正常数値は2500~7000くらいである、と説明された。それが700しかなかったのである。

もう少し日をあけてしましょう、と4日ほど延期されることになった。

そうして4日後、私の好中球は3500まで上がり、無事に2回目の投与を行うことが出来た。



しかし1回目とはうって変わって、激しい副作用に苦しめられることになった。

あれほど食欲のあった1回目とは違い、2回目の治療の後は何も食べられなくなった。水を飲んでも吐き気を催した。夜には3,4回起きて、トイレで吐くという日々が続いた。

そして一番ショックだったこと、それは抜け毛である。ある日、髪の毛を梳いているときにブラシに絡まった髪の毛の束に呆然とした。鏡の前に立って、髪の毛をわしづかみにしてみる。それは引っ張るまでもなくあまりにもスルッと抜け落ちたのだ。

手に握った髪の毛の束を見て途方にくれた。ドラマや映画でこの場面を見たことはあったが、まさか自分に起こっているとは信じたくなかった。

家に帰ってきた夫に報告してみる。「大丈夫」と言っていた夫だか、髪の毛で埋め尽くされたゴミ箱を見て絶句したようだ。私のほうに戻ってきて、静かにハグしてくれた。夫に抱きしめられて、心が落ち着いた。

そして週末、肩甲骨まで伸びる髪の毛を、夫に顎のラインまで切ってもらった。長すぎる髪の毛は大量に抜けると量が多く感じられ気が滅入る。今は短い方が気にしなくて済む。そう思ってのことだった。


☆今日の医療英単語☆

neutrophil
好中球

発音はニュートゥロフィル。

Your neutrophil is too low. あなたの好中球数は低すぎる。

と言われた。

If the neutrophil comes up to more than 1200, we can do the next chemo. 好中球が1200以上になれば、次の抗がん剤投与をしましょう。

とも。
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抗がん剤治療(1回目)

2月の中旬に1回目の抗がん剤治療を受けた。

私が受けるフォルフォックス(FOLFOX)という治療は、以下の通り行われる。

1日目
吐き気止めの後、オキサリプラティンとルーコボリンを同時投与(約2時間半)
その後、5FUという抗がん剤の入ったポンプを家に持ち帰って22時間連続投与

2日目
今度はルーコボリンだけを投与
前日同様、5FUのポンプを家に持ち帰って22時間連続投与

3日目
ポンプをはずし、腕に白血球を追加するNeulasta(ニュウラスタ)という注射をする


だるさ、吐き気は強いものの、副作用としてはあまり重くないほうであったと思う。
オキサリプラティンの副作用であるという、指に来るピリピリ感(末梢神経障害)は最初の4日ほどで消えた。

吐き気はあるものの、私はよく食べた方だ。昼食を食べながら、夕食は何にしようと考えていたくらい食欲は減退しなかった。食べすぎといっても過言ではない自分の食欲に呆れつつ、これだけ食欲があれば大丈夫だ、と元気も出た。


☆今日の医療英単語☆

white blood cell booster
白血球の追加免疫

ワイトゥ ブラッドゥ セル ブースター。抗がん剤治療の後、白血球数が極端に減らないように注射された。

boost(ブーストゥ)には増やす、高める、引き上げる、つり上げるという意味がある。抗がん剤を受けると一般的に白血球の減る人が多いため、白血球を増やすこれらの注射が使われるようである。


cycle
サイクル、周期

発音はサイコーという感じ。抗がん剤治療の周期を示す。1回目はfirst cycle(ファーストゥ サイコー)などと使われる。

Are you on your first cycle? (抗がん剤治療の)1回目だった?

などと使われる。
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