基礎力アップ講座
タンギングの時アンブシュアが安定しません。
タンギング練習をするとよく分かるのですが、リードが振動しすぎている感じがして、アンブシュアが安定しません。どうすればなおるんですか。記譜で中間の「ミ」の音だけほかの音よりも、チューナーで+15ぐらい高くなってしまいます。下げる方法を教えて下さい。
「タンギングなしで」私がレッスンでよく使う言葉です。舌の位置や動きは音色に大きく関わっています。タンギングは、その音色を変えずに舌を動かさなくてはならないので、奏法としては最上級の技術なのです。
段 階として、舌を動かさず(もちろんアタックするときも息だけで)きれいにロングトーンできるようになってから、タンギングを練習していきましょう。ロング トーンとタンギングを完全に分けて練習すると、アンブシュアも安定するし、音程も良くなるし、音量、音色も良くなってきます。舌を下げたり、あごを広げる ようにすると音程は下がりますよ。
(回答:原 博巳 / 本学講師・ソリスト)
リードを購入したら何をどうしたらいいのでしょうか?
今は、リードを購入してからそのまま吹いてるんですが、リードの水慣らし?などをしないといけないと聴きました。リードを購入したら何をどうしたらいいのでしょうか?あと、リードを3半に変えたいのですが変えて厚いなと思ったら削りますよね?どこをどういう風に削ればよいのでしょうか?
私の場合、水に漬けたりするようなことはしませんが、新しいリードは水分をすぐに吸収してしまうのでで、2~3分吹いたら使用をやめて乾かします。1箱 10枚をローテーションさせて、ひととおり吹きます。私は削ることはありませんが、新しいリードはこれからまだ変化しますので、ある程度使い込んでから、裏面(平らな面)を全体的に削るとよろしいかと思います。
(回答:原 博巳 / 本学講師・ソリスト)
リードの厚さについて 教えてください。
私はテナーサックスをはじめて一年半ほどたったのですが、最近チューニングベーの辺りの音、つまりが真中の方の音がロングトーンをするときにどうしても揺れてしまいます。そして他の音と比べあまりいい音がでない気がします。とある雑誌で音が揺れてしまう原因にリードの厚さとかによっても音が揺れてしまうという事が書かれていたのですが、僕の場合はリードが原因なのでしょうか?それとも他に原因があるのでしょうか?あと、リードの厚さというのはどんな時に厚くしてどんな時に薄くすればいいんですか?
リードは厚い薄いではなく、硬い柔らかいです。厚さは同じメーカーなら100分の1ミリ単位で均等に加工されています。番号の違いは厚さではなく硬さの違いです。
例えば3番のリードの硬さを数値にしたとして、85~100という硬度だとします。ある人は90~95がちょうど良い硬さと感じたとすれば85~90は柔らかく感じ、95~100は硬いと感じます。なら全てのリードを90~95にしてしまうと、柔らかい、もしくは硬いリードを好む人にとっては合うリードがなくなってしまいます。
状況によって硬さを変えることはありますが、逸脱しすぎず、自分の心地よいと思う幅で選んでいければと思います。
音が揺れるとのことですが、リードが柔らかすぎるとなるようですが、それ以外にも、マウスピースをくわえる深さや噛み合わせが悪かったりするとやはり揺れてしまいます。「チューニングベーの辺りの音」は使う管が短くなるので、粗が出やすくなります。(回答:原 博巳 / 本学講師・ソリスト)
楽器を吹いていくうちにどんどん響かなくなっていってしまいます。
今、テナーの練習に励んでいるのですが、リードが始めの吹き始めのころは良く鳴るのですが、吹いていくうちにどんどん響かなくなっていってしまいます。どうすれば良いのでしょうか。
おそらくリードがヘタってしまうのではないでしょうか。大きな楽器のリード、また新しいリードほど持久性に乏しく、響かなくなるだけならともかく、更には低音がひっくり返って音が出なくなってしまうこともあります。
リードは急激に水分を含ませるとすぐにヘタってしまうので、新しいうちはごく短時間しか使わないようにして、何日か経ってからでも、数枚のリードをローテーションしながら使うようにしましょう。(回答:原 博巳 / 本学講師・ソリスト)
マウスピースは水洗いしてもいいのですか?
マウスピースについての質問なのですが、色んなHPを見ていたところ「スワブを通すなら流水で洗って自然乾燥がいい」という方もいれば「水で洗うなんてとんでもない!スワブを通すのがいい」という方もいるのです。中学でB,saxをやっていた先輩は洗っていたそうなのですが・・・本当のところ、どちらがよいのでしょうか・・・?
私は毎日片付けるときに水洗いしてます。バンドレンの技術者であり、クラリネット奏者であるジャン・ルイ・ルネ氏もそう言ってました。
例えばクラリネットのマウスピースの場合、コルクがついているため、そのコルクを濡らさないため、また通常のマウスピースの素材「エボナイト」以外の素材を使ってる場合も考えて、水洗いを懸念する方がいらっしゃいますが、サクソフォンはその心配はないというわけです。スワブを通すと内部が磨耗し吹き心地や音色が変わってしまいます。新しいマウスピースの内部は角がはっきりしてますが、使い込んだマウスピースはだんだんそれが丸く削れてきます。その磨耗を少しでも緩和させるためにスワブではなく水洗いを推奨しますが、でも急いで片付けるとき等はやさしくスワブを通してもOKです。
またマウスピース外側はコーティングされていますが、お湯で洗うとそのコーティングが取れてしまいます。また使い込むとだんだん取れてきてしまいますが、特に品質には影響ないと思います。(回答:原 博巳 / 本学講師・ソリスト)
オーバートーンってなんですか?
オーバートーンってなんですか?
オーバートーンとは同じ運指で「倍音」と呼ばれるその音以外にも響いている音を出すことです。例えば、最低音の「シ♭」の指使いのまま音をひっくり返すと、オクターヴ上の「シ♭」さらに「ファ」、更には2オクターヴ上の「シ♭」を出すことができます。
(回答:原 博巳 / 本学講師・ソリスト)
音にジージーといったツバがなっているような音が混ざってしまいます。
吹いている時、音にジージーといったツバがなっているような音が混ざってしまいます。何度かスワブを通してもジージーとなってしまいます。こういったノイズはどのように対処すればよいのでしょうか。
2つの原因が考えられます。
【リードからくる原因】
1枚のリードをずっと使っていると、水分を含みすぎてしまい、ノイズが発生します。
水分を含んでしまったら、その日は休ませて、別のリードに取り替えます。
良いリードを少しずつ小出しに使っていくと長持ちします。【奏法からくる原因】
アタック、もしくはタンギングするときに舌が上がってしまい、息と一緒につばも吹き込んでしまうことがあります。
舌の動きをなるべく小さく、最小限に動かすことで改善できます。
タンギングする際、息と舌は独立して自由に動かなくてはならないので、まずはタンギングなしで、息だけで音を立ち上げる練習をしてみてください。
音を出しても舌、口の中の状態を保って音色を持続できればノイズも少なくなります。(回答:原 博巳 / 本学講師・ソリスト)
スラップタンギングのやり方を教えて下さい。
私はスラップタンギングがしたくても出来ないのに、後輩は、スラップタンギングが出来て、普通のタンギングが出来ないんです!!“タンギング”をしようとしても、音の出だしが、“カッ”っていう音が混じっていて、スラップタンギング気味です。改善法と、スラップタンギングのやり方を教えて下さい。
意識してないのにスラップタンギングになってしまうということは、端的に言うと舌突きの角度、強さ、そして一番の原因はリードがやわらかすぎることです。
吹きやすさ、楽に音が出るリードを選んでいくと、一歩間違えばコシのないリードを選んでしまいがちです。マウスピースにもよりますが、もし2・1/2をお使いのようでしたら3番くらいに、もし3番をお使いでしたらその中である程度吹き応えのある、いわゆる「コシのある」リードを選びましょう。それから舌突きをできるだけやさしく、突くことより離すことを素早くするイメージです。
次にスラップタンギングのやり方ですが、通常のタンギングは舌をリードの先端に触るのに対し、スラップタンギングは舌を吸盤状態にし、リードの面をなるべく広くつけて離します。リードの大きい楽器、つまりバリトンサックスが一番やりやすいです。まずバリトンで感覚をつかんで、テナーやアルトに応用すると上手くいくと思います。また新しいリードは繊維が整ってて通気性が良いのでやりにくいです。使い込んだリードは表面の繊維が潰れてるのでやりやすいです。さらに「コシのないリード」なら尚結構です。慣れないうちはリードがかけたり割れたりするので、使わなくなったリードで試しましょう。(回答:原 博巳 / 本学講師・ソリスト)
オクターブキィを押したB♭(ソ)の音に違う音が入ります。
ロングトーンをする際にオクターブキィを押したB♭(ソ)の音に差し掛かると、必ずといっていいほど、楽器の音とは別の‘ブーン’というような共鳴音が鳴ってしまいます。リガチャーやリードいろいろな事を変えて工夫しているのですが直りません。原因と改善教えてください。ちなみに楽器はセルマーの III(アルト)です。
それはその楽器(セルマー、シリーズ3)の特性と言えるでしょう。
おそらくTfキー(中、低音「ファ#」の替え指に使われるキー)が共鳴して振動しているか、オクターヴ下の音が混じってしまっているかのどちらかです。
前者ならば、楽器店等でそのキーだけバネを強くしてもらうことはできますが、大きい音で吹くとやはり共鳴してしまいます。しかし使い込んでくるとその共鳴もだんだん治まってきます。シリーズ3は他の楽器と比べ、全体的に軽量化が施され、管の厚さ、仕様が大きく異なります。新しく、それほど使い込んでいないものだと楽器自体が共鳴しすぎて大きい音で吹くとキーが振動してしまいます。しかし吹き込んでいくと、管がその振動に馴染んできますから、少しずつですが収まってくるので、今の時点では気にせず使って結構だと思います。
後者ならば、吹き方を改善する必要があります。アンブシュアや口の中がゆるい状態だと(悪いことではありませんが)、この楽器ではオクターヴ下の音が混じってしまうことがあります。その場合、オクターヴキーを押さないでオクターヴ上の音をきれいに出せる練習をすると良いでしょう。その状態で吹くとオクターヴ下の音は混じらなくなりますよ。(回答:原 博巳 / 本学講師・ソリスト)
バリトンの音色が悪くて困っています。
後輩のバリトンの音色に困ってています。とにかく音色が悪いんです。経験のある後輩に吹かせたら、いい音がしたので、楽器の問題ではないようです。最近後輩自身も音色について悩んでいます。どうすれば、音色は変えれるのか教えて下さい。
まずは安定させることが大切です。音質、音程、強弱は密接に関係してます。これらの何かがかけていれば音色は悪くなります。
アタックする直前からしっかり息が入っているかどうか、舌-の高さによって口が締まったり緩んだりしないかどうか、以上に気を付けてみて下さい。まずは「安定」させることが大切だと思いますよ。(回答:原 博巳 / 本学講師・ソリスト)