ウェブブラウザのJavaScript(ジャバスクリプト)の設定が無効になっています。Javascriptが無効になっていると、サイト内の一部機能がご利用いただけません。 Mermaid's Love2015年3月29日 02:28小さい頃に寝る前に聞いてた人魚姫を思いだしちゃうキドのお話。カノがオムライス好きって設定は多分公式じゃありません。よく小説で見かけるだけですので…しかし相変わらず読みづらい文章ですね…ネット小説だったら読むんですが…国語の成績2に近い3だったんで仕方無いですけどね……(泣)tk表紙を別のにしたい…けどPC使っちゃ駄目なんで無理ですね……ー人魚姫は王子様を殺すことが出来ず泡となって消えてしまいましたー「おしまい!」小さい頃に好きだった絵本。その一つが『人魚姫』だった。「ねぇ、お姉ちゃん。どうして人魚姫は王子様を殺さずに泡になっちゃったの?裏切った王子様殺せば助かったのに。」幼い私は人魚姫の行動に理解が出来ず姉に質問した。姉は静かに言った。「そうだなぁ…きっと人魚姫は殺せなかったんだよ。たとえ自分を愛してくれなくても人魚姫は王子様を本気で愛してしまったから。」「よく分からないよ…。」お姉ちゃんは私の頭をそっと撫でて微笑んだ。つぼみが大きくなったら分かるさ。その手の温かみに安心して深い眠りに入ってしまった。私にもいつか現れるかな…自分を犠牲にしてまで相手を愛せる人が…。[chapter:Mermaid's Love]「キド、おはよ。」目を覚ますと目の前にはカノが居た。鼻と鼻がくっつきそうな距離まで顔を近づかせているので取り合えず目覚めの一発。カノの顔を思いきり殴ってやった。カノは顔を押さえたまま起き上がると僕は起こしに来ただけなのに…とぶつぶつ言った。文句でもあるのか?と拳を握るとないですのでその手をしまって下さい。と言わんばかりに首を激しく横に振った。大袈裟な…「それよりどうしたの?キド。何か怖い夢でも見たの?」一つ伸びをしてカーテンを開ければ眩しい春の日差しが差し込んだ。ポカポカ陽気で今にでも眠りこけてしまいそうな中、突然の質問。「は?怖い夢?そんなの見てないが。」呆れながらベッドから降りるとカノは「あれー?そうなの?可笑しいな…僕が来たときキド、何か呻いてたんだけどなぁ…」と言った。…何だ?呻く…?夢って言ったって……「あれ…何の夢だっけ……」「やっぱり夢は見たんじゃん。何?どんな夢だったの?」好奇心に駈られた目でこっちを見上げるカノを外に放り出し、ドアを閉めるとドアの向こうからカノの困惑した声が聞こえてきた。「俺は今から着替えるんだ。だから絶対入ってくんなよ。」とドアに向かって睨みを利かせながら服を脱ぐ。「開けるなってことは開けろって言ってるととっていいんですかー?」とカノのふざけた声が聞こえたのでドアを蹴ると冗談だよ…という間抜けの声がした。リビングに出るとカノしか居なかった。「おい、他の奴等はどうした?」ソファに座りこの間買ったファッション雑誌を捲りながら「セトとマリーはキサラギちゃん家に行くって言ってたでしょー」なんて雑誌から目を離さずに言った。そう言えばそうだったな。俺は黙って台所の前に立ち、今日のお昼を考えていた。これから朝を取るのに俺は主婦か ! 一人で突っ込みを入れてるといつの間にか隣にカノが居た。カノは「何作るの?僕も手伝う !」とやる気満々のようだ。今は午前8:31…いつもより遅めに起きたし今日は二人だから普段より少なめで平気だし…と、なると。仕方無い。今日の朝はカノの好きなものにしてやるか…俺が冷蔵庫から卵を手に取った時点で気付いたんだろう。その時既に目は期待の二文字を浮かべていた。「いっただっきまーす!」手を合わせて笑顔で食事の挨拶。皆が居ると少し小さくなるけど俺と二人だと容赦なく大声を上げる。…まあカノの好きなオムライスってこともあるんだろうけど…しかし五月蝿い…「カノ…少し静かに出来ないのか…?」心なしか気分が悪い。カノと二人きりというのも一つの原因だろうけど、頭が痛い。「どうしたの?キド。何か顔色悪いけど…風邪引いたとかじゃないの…?」本日二回目の質問。起きて一時間も経たない内に二回も質問ってそうそうない体験だよな…「大丈夫だ。問題ない。」目を逸らしてカノの顔を見ないようにすると急にカノが立ち上がり俺の顔を両手で固定した。何が起こったかよく分からずカノの思うがままにされてたらカノが俺の額と自分のそれをぴったりとくっ付けた。突然の出来事にしばらく俺の脳内はフリーズしていた。するとカノは顔を離すと「キド、駄目だよ。熱あるよ。今日は二人なんだから少しは僕に頼ってくれてもいいんだよ。」てか頼ってよ。と付け加えると照れ臭そうに頬を掻いた。その仕草がどうも憎めなくて仕方無く俺は言う通りにした。そう言えば今日はティッシュの安い日だ!と言うとカノはじゃあ僕が買ってくるからキドは休んでてよ。ついでに足りないものとか買ってくるから。とアジトを出ていった。カノが居なくなったリビングは静かでここだけ世界が終わってしまったようだった。この沈黙に耐えられず「あー」と声を出してみたが辛いのですぐにやめた。喉が痛くてさっきより熱が上がったみたいだ。自室にいく気力も無かったので取り合えずソファに横になった。横になれば少し楽だけどやっぱり辛い。でも、何より辛いのは広い空間の中、一人で居ることだった。俺は手の甲を額に当てて黙って天井を見上げていた。(早く帰って来い…バカノ…)寂しさを少しでも紛らわす為、何か別の事を考えた。(……寂しいよ…お姉ちゃん……)カノside「ただいまー。キドちゃんと休んでるかな…?」なるべく音を立てずに静かにアジトに入るがアジトの中自体静かだった。(ま、今はキドと僕しか居ないしキドは病人だから当たり前だけどさ。)もしかして寝てるのかなとリビングに足を踏み入れると案の定キドはソファにぐっすりと眠っていた。こんな所で寝たら余計に風邪が悪化しそうだけど大丈夫なのかな…?ゆっくりと台所に荷物を置いてキドに近づく。キドのほっぺたをつんつんとつつくとキドは少し顔を歪めて寝返りを打った。ふふふ♪可愛いなぁ…そう思いながらしばらくキドを眺めているとキドは少しだけ悲しそうな顔をしているのに気付く。「お姉ちゃん…」キドの澄んだ瞳からはそっと涙が流れた。正直に驚いた。普段意地っ張りで人前でなんて滅多に泣かないキドが寝てるとはいえ泣いているのだ。キドの涙なんて数年と見ていない。最後に見たのはいつだろう。ジェットコースターや怖い映画を観た時に微かに泣いていたがこんな風に泣いたのはキドが小さい頃だ。あの日もキドは風邪を引いていた。キドが眠れないと言うから仕方無く僕やセトと姉ちゃんの三人で一生懸命寝かせようとしてたのは覚えてる。結局何で寝たんだっけ…?確かある絵本を読み聞かせたら「もういい」って言ってそっぽ向いたんだっけな。……キドはもしかしてあの時単に寂しかっただけなのかな……?そっとキドの頭を撫でるとキドは「んっ…」と声を上げて目を覚ました。「キド?起きたの?具合どう?」寝ぼけ眼のキドはまだ完璧に目を覚ました訳じゃないようで「うん…。」としか言わなかった。もう一度頭を撫でて「部屋で休んできな。ここじゃ寒いでしょ?」と言うと「…嫌だ…一人は嫌だよ…」と言って僕の手を掴んだ。その手は弱々しくいつもの力は無く、ただただ『女の子』なんだと言い聞かせるようだった。やっぱりあの時も今も寂しいだけなんだな…。僕はふっと微笑んで「大丈夫。キドを一人にはしないから。ね?だから今はちょっと休んでおこうね。」まるで小さい子をあやすようにキドに言い聞かせるとキドも分かったように首を縦にこくんと振った。でも立ち上がったはいいがキドの足はプルプルと震えいまにも倒れそうだった。仕方無いか…後で殴られてもしゃーない。そう思いながらキドを後ろから抱き抱えた。所謂「お姫様だっこ」というやつだ。キドは恥ずかしいのか少々抵抗して降りようとしたけど、力及ばず、と途中で諦めた。キドの部屋は僕やセトの部屋とそんな変わらず殺風景な部屋だった。けど、なにか僕らの部屋とは違う女の子の匂いがした。それは砂糖菓子のような甘い香りと仄かに香る花のような………これ以上言うと流石に引かれそうなんで黙ります。キドをベッドに横にさせて掛け布団をそっと掛けた。キドは苦しそうに咳をするけど「すまないな…」と申し訳なさそうに言う。さっきよりは正気に戻っているんだろう。さっき一人は嫌だよなんて言ってたの本人は覚えてないんだろうななんて思いながら気にしないでと言いながら頭を撫でる。するとキドは驚いたように目を丸くするとすぐに顔を赤くした。うん。可愛いです。ってそうじゃなくてキドに薬を飲ませなきゃと立ち上がり部屋を出ようとするとキドは少し悲しそうな顔をしたので「すぐに戻ってくるから。」そう言うとキドは嬉しそうに微笑んだ。薬を持って部屋に入るとキドはちらっと僕を見ると上半身だけ体を起こした。僕の手から薬を受け取るとそれをじーと見詰めていざっ!勝負!と決闘でもするように飲み込んだ。少し薬を舐めてしまったのか苦そうな顔をした。錠剤は今でも苦手らしい。キドにもう寝な。僕はここに居るからさ。と言うとキドは何処にも行くなよ。と言わんばかりにうるうると見詰めた。薬を見る目は勝負の目だったけど、僕を見る目は何かに甘えるような可愛らしい目だった。まあ本人はそんなの気にしてないんだろうけど…キドの目を上から下へと数回撫でると催眠術にでもはまったように眠ってしまった。相当疲れていたんだろう。ゆっくりお休み…キドsideあぁ……この感じ……まただ……お姉ちゃんに寝かせてもらった時もこんな感じだった…お姉ちゃん………不思議な夢を見た。私は人魚姫である国の王子様に恋をしたんだ。その王子様が乗った船が沈み王子様が静かに落ちて来たのを俺が助ける夢。この時俺は最後はきっと泡になってしまうんだろうと思っていた。お話は台本通り進んでいき王子様は隣の国の姫と結婚する事になった。姉達は王子を殺せばあなたは助かると言ったが俺は出来なかった。やっと…人魚姫の気持ちが分かったのか……そう思いながら海に堕ちようとした時台本とは違う事が起きた。王子様が自分の元に駆けてきたんだ。これから死のうとしてるのに彼の顔を見たら出来なくなった。だって王子様の顔はカノと同じだから。いや、顔だけじゃなく声もしゃべり方も性格も全てが同じだった。俺はカノが好きなのかな…?王子様は全て知っていた。あの日助けたのが俺だということも。俺が人魚だということも。王子様は俺に言ったんだ。「僕は君が好きだよ。」と。俺達はそのまま駆け落ちをした。苦労の多い日々だったが幸せに暮らした。人魚姫も結ばれたらこんなかんじのendだったのかな。目を覚ますと辺りはもう暗かった。柄にもない夢を見たな…。いつの間にか額に冷却シートが貼ってあり体の余分な熱がそれに吸い込まれたように体が軽かった。起きようとしたら側にカノが居た。すーすーと規則正しい寝息を立てて気持ち良さそうに寝ていた。俺はそいつのふわふわの髪を撫でると嬉しそうに笑うので胸がきゅんとした。あの夢のせいかカノがやけに可愛くみえるというか頼もしくみえるというか……まあ本人には言える訳ないけどな…不思議とカノがいとおしく見えてそっと呟いた。「いつか気付いてくれよ、王子様。」そう言うと俺は満足し布団から出た。代わりにカノに布団を掛けて部屋を出た。俺は姫じゃなくていい。ただ、カノの側に居たいだけたからend