リウマチの改善、痛みを緩和するには?
リウマチと聞くと、お年寄りがなる年齢的なものというイメージがあり、ちょっと腰が痛い程度の認識を持っていらっしゃる方もいるかもしれませんが、意外と(?)大変な症状で、また年齢もお年寄りに限らず発症します。
ここでは、リウマチについて認識をしていただいたうえで、その予防や痛みの緩和に何ができるのかを考えていきたいと思います。
リウマチの症状と原因について
関節リウマチとは人間の関節の内側を覆っている「滑膜」という部分に炎症が起こり、進行していくと軟骨や骨自体が壊れてしまうという病気です。お年寄りが歩きづらそうな病気、というイメージはここからきています。
日本では患者さんの数は60~70万人程度で、圧倒的に女性が多い病気です(男性の5倍)。男性がかからないわけではなく、女性がなりやすいと解釈してください。発症は30代~50代が多く、必ずしもお年寄りの病気ではないことがわかります。
「リウマチ」と一言でいっても対象が広いのですが、一般的に言及される「リウマチ」は広い意味での「リウマチ性疾患」ではなく、狭い意味での「関節リウマチ」を指すことが多いようです。
念のため「リウマチ性疾患」とは関節や筋肉、骨、靭帯などの人間が運動するのに必要な器官に痛みや緊張をもたらす疾患で、要は体を動かすと痛かったり震えたります。具体的な病名は変形性関節症や膠原病、痛風といったものが挙げられ、広く運動器へ影響を与える疾患で、対処法もさまざまです。
原因
関節リウマチの原因は正直なところまだよくわかっていません。いろいろな要素が総合的に組み合わさることで発病するようです。その因子としては以下のものが考えられています。
1.遺伝的要素
リウマチの家系のようなものがあるようで、なりやすい遺伝的なものがあるといわれています。ただし、それだけで発病するわけではなく、後述のほかの因子の作用を強める程度のものです。リウマチの家系でも予防することは可能です。
2.免疫異常
関節リウマチの一番大きな要因が、体の免疫システムが暴走してしまい、滑膜を攻撃し、関節にダメージを与えてしまうことだといわれています。「サイトカイン」という物質が特に大きな影響をするといわれていますが、どうしてサイトカインが暴走してしまうかについてはまだよくわかっていません。
3.喫煙
喫煙は、活性酸素を発生させる原因の一つであり、関節リウマチになるリスクを高めるといわれています。本当、喫煙はどこにでも悪い影響を与えますね。
<関連記事>
・ニキビの原因?活性酸素について
関節リウマチの症状
関節の痛みは滑膜の炎症ということですが、具体的にはこのような形で症状が出てきます。
1.(朝の)こわばり、緊張
特に朝起床した時に、手足の指を広げられなかったり、全身(四肢全体)が腫れぼったくなります。要はなかなか思うように動かせなくなってしまうということです。症状の強弱はありますが、これは30分~数時間続く人もいます。
2.関節炎
当初は手足の指の関節に症状が現れます。指の先端というよりも付け根に症状が出て、痛みや腫れが起きます。進行すると手足だけでなくあごや腰の骨の関節にも同様の症状が出てきます。歩きにくくなってしまうというのはこの症状が出るためです。
このような症状が進行するとやがて、軟骨や骨が破壊され、全身の関節を動かせなくなってしまい、日常生活に大きな支障が出て、最悪寝たきりになってしまいます。内臓系の疾患ではないので、意識や食欲はあるのに、体が痛くて動かせないというつらい症状です。
関節リウマチの診断
関節リウマチかどうかはアメリカリウマチ学会が定めた「7つの基準」のうち4つ以上に合致すればリウマチだとみなされます。
②3つ以上の関節が同時に腫れる
③手首や指の関節(指先から数えて3番目または3番目の関節)が腫れる(先端の関節ではない)
④左右対称性に関節がはれる
⑤X線検査で手指にリウマチ変化がある
⑥リウマトイド結節(皮下結節)がある
⑦血液検査でリウマトイド因子がある
(①~④の項目は6週間以上続くことが必要)
1度リウマチの症状が出て、軟骨や骨が破壊され始めると復活は難しく、そうなる前に診断を受けて治療する必要があります。
関節リウマチの治療法
関節リウマチの治療のためには以下の方法を組み合わせて行います。
1.薬物療法
消炎鎮痛薬、ステロイド薬、抗リウマチ薬を使用して症状を鎮めます。どちらかというと、症状を「治す」というよりも痛みを「抑える」のがメインでしたが、最近できた「サイトカイン阻害薬」によってリウマチの根本であるサイトカインを抑制することが可能になり、症状の改善に大きくつながりました。
ただし、薬物療法では副作用などもあり、ある薬が「合う人」と「合わない人」がいます。また、値段も高いようです。
2.リハビリテーション
関節の機能を維持するためにリハビリテーションを続けることも効果的です。「リウマチ体操」というリウマチの改善に効果的なプログラムもあります。ただし、頸椎用のソフトカラー(首を守るもの)や足底板などの器具が必要になります。
3.手術
最後の手段は外科的に手術を行うことです。人工関節置換術、滑膜切除術、手指の腱断裂手術、頸椎の固定術などを行います。手術の効果は絶大で、これまで歩けなかった人が人工股関節をつけることでもとのように歩けるようになったりします。
ただし、費用もかかり、これだけですべての関節を治すことは大きな負担になります。また、内臓疾患を抱える人にとっては手術そのものがマイナスになる場合もあり、慎重な判断が必要です。
関節リウマチは1度なってしまうと、きれいに回復するというのは難しい病気です。手術でよくなっても人工の器具を体内に埋め込むということです。できれば自然のままでいたいもの。そのためには関節リウマチにならない予防法が重要になります。
リウマチの予防法
そもそも関節リウマチにならなければこのような治療を行う必要もありません。現状、リウマチの原因は不確定な部分も多く、これで100%防げるというものではありませんが、リスクを減らすことはできるようです。
1.禁煙
タバコは関節リウマチのリスクを大きく高めます。ほかの病気や健康上の問題もありますので、はじめから吸わないか、吸っている場合は禁煙しましょう。
2.生活習慣の改善
十分な睡眠や適度な運動は、健康によいだけではなく体の免疫や抵抗力を高めて、正常な状態に保ちます。免疫システムの過剰な作用がリウマチの原因でもありますので、こうした体内のシステムを正常に維持ずることは、関節リウマチを予防する意味で重要です。
生活習慣を改善することで、リウマチの因子を減らしていく働きがあります。
3.食事の改善
抵抗力や抗炎症作用は、生活習慣だけでは不十分です。バランスのよい食べ物によって体本来の機能を高めながら、その暴走を防ぎます。
野菜、果物、魚などをバランスよく食べて体の機能を高めていきましょう。なお、肉の食べ過ぎは、体内で活性酸素を生み出して、酸化反応を起こしてしまいます。この際に、体内の免疫システムや抵抗力が影響を受ける可能性があります。
余計なことに体のシステムを使わせると、それだけ誤作動の可能性も高くなってしまうというわけです。
関節リウマチのメカニズムがまだよくわかっていないのが正直なところですので、何をすれば必ずリウマチを防げるということはないのですが、なるべく「リスクが高そう」ということは避けて、よさそうだと思うことをすることで、リウマチになる可能性を少しでも下げることができると思います。
DHA、EAPサプリがリウマチの予防、改善に効果的
以上、述べてきましたように、関節リウマチはさまざまな要因があり、どれをすれば必ず予防、改善できるというものでもなく、不確定な要素も多分に含んでいることがわかりました。
ただし、その要因として、体の免疫システムであるサイトカインの暴走や、過剰な炎症作用が関節にダメージを与えてしまうということはおそらく確からしいということです。
食生活の改善や運動によってこれらを正常に働かせることが必要なのですが、日々慌ただしい生活の中ではなかなか思うように改善できません。
そうした時に、この作用を積極的に促す成分をサプリで補給できれば効果的で簡単です。こうした成分は「グルコサミン」や「コンドロイチン」「コラーゲン」などが有名で、リウマチに効くサプリとして販売されていますが、実はそれら以上に効果があるといわれているのが、DHA、EPAです。
DHAやEPAは血液をサラサラにしたり、脳を活性化させる栄養素として有名なのですが。実は消炎作用(体内の炎症を鎮める)もかなりあります。ちなみに妊婦さんにお馴染みの葉酸もリウマチ治療で処方されることがあるそうです。
DHA、EPAの消炎作用のメカニズムは、体内で酸化してアレルギー反応や炎症、発がん性物質などに変わってしまう「アラキドン酸」を抑制して、体にダメージを与える物質(プロスタグランジンやロイコトリエンB4)の発生を防ぎます。さらに、直接炎症を引き起こす血液中の「リンパ球中TNFα」のいう物質も減らすことができます。
アレルギー反応が抑制されれば、免疫システムの体への攻撃も減り、関節リウマチの症状も緩和されます。加えて、体へのダメージを与える要因が物理的に減るわけですから、、それだけ関節リウマチになる可能性も減らし、予防効果も期待できるということです。
DHA、EPAはこのほかにも、生活習慣病や高血圧などの症状を緩和したり、病気にかかるリスクを減らす効果もあります。リウマチになると、体が動かせず、さまざまなところに悪影響が出るわけですから、ほかの病気になる可能性を減らすことで、合併症などを引き起こすなど、総合的な体へのダメージや負担をDHA、EPAによって減らすことができます。
グルコサミンやコンドルイチンは直接、関節痛などの痛みに効く成分ですが、DHA、EPAは間接的に痛みの要因を抑制したり、関節が痛む可能性を減らすと考えると、イメージしやすいと思います。痛みや症状の「緩和」に加えて、「予防」という観点からだと、DHA、EPAのほうがいいかもしれません。
そうしたDHAやEPAを確実に摂取できるのがサプリです。これによって、1日に必要かつ、関節リウマチの予防に十分な量を補うことができます。各サプリ1粒の含有量は決まっているので過剰になりすぎることもありません。
このサプリによってDHA、EPAを補うことができ、関節リウマチの症状の緩和と発症リスクを減らせそうです。ただし、これは薬ではありません。あくまでサプリ=食品ですので、ほかの予防策を行いながら、もし関節リウマチだと思ったら早めに医師の診察を受けて、適切な治療をしてください。
- 関節リウマチは遺伝要素や喫煙によるリスクのほか、体内の免疫システムが誤作動し暴走することで引き起こされると考えられている
- 治療法は薬などで痛みを抑えながらリハビリを行うことになる。最悪の場合手術をする
- 予防法は食事の改善や禁煙によって発症リスクを下げること中心。100%の予防法はない
- DHA、EPAサプリには炎症を鎮める効果があり、関節リウマチの症状に効き、かかる可能性も減らす