産後の抜け毛は髪型にどんな影響を与える?
■産後の抜け毛の主な原因と時期
産後の抜け毛は、女性の多くが経験することです。抜け毛の原因はホルモンバランスの乱れです。女性ホルモンは、卵胞ホルモンであるエストロゲンと、黄体ホルモンであるプロゲステロンの2種類に大きく分けることができます。妊娠するとエストロゲンとプロゲステロンのどちらのホルモンも、妊娠前よりも多く分泌されるようになります。
しかし、出産が無事終わると大量のエストロゲンとプロゲステロンは必要なくなるため、正常なバランスを取り戻そうとどちらも急激に減少し、普段のホルモン量を下回ってしまうことがあります。その際、エストロゲンの髪の成長を促す働きも低下し、髪が大量に抜けてしまう可能性があります。また、プロゲステロンにも育毛を維持する働きがあるので、妊娠中増加していたプロゲステロンにより保持されていた髪が出産後抜けやすくなることもあります。この産後の抜け毛は個人差もありますが、多くの人が産後すぐから始まり、3ヶ月4ヶ月目が多く抜け、6ヶ月を過ぎると落ち着いてきます。
■産後の抜け毛が特に影響しやすいのは○○
産後の抜け毛が1番多いのは前髪を中心とした前頭部です。前髪、特にこめかみから生え際あたりとつむじの髪の毛は、どの箇所の髪の毛よりも1番髪の毛が細く、毛根も小さな箇所だからです。特に前髪が抜けやすいのは、前髪は額にある骨のせいで皮膚が薄く髪の毛が丈夫に成長しない箇所だからです。皮膚が薄いということはそれだけ毛根の深さが浅く、そのうえ髪の毛に送られる栄養も少なくなるので、髪の毛が細くなりやすくちょっとしたことで抜けやすいという点も、前髪は抜け毛が多いという理由の1つです。
■抜け毛だけじゃない!産後の髪型は生え始めも大変
産後に抜けてしまった髪は、回復してくると短い毛が大量に生えてきます。これが産後の抜け毛が落ち着いた証なのですが、この新しい毛はまだ短く、ツンツンと生えたり、真正面に生えてしまったりします。なので抜け毛の時期が終わっても、今度は生え始めの寝癖のような短い毛に悩まされてしまうことになるのです。
産後の髪悩みを解消するおススメの髪型5選
■前髪を作るだけでも変化する!
産後の抜け毛で前髪が薄くなったことにより、おでこの広さが気になってしまう人も多いでしょう。そんな時は、厚めの前髪を作ることがポイントです。頭頂部から髪を前に流して厚めの前髪を作ることで、薄くなった部分を上手に隠すことができます。
また反対に、額が透けて見えるくらい薄く軽い前髪にする、シースルーバングもオシャレに見えます。このシースルーバングは女性からも男性からも、清楚に見える、軽やかで柔らかい印象になれるなどと受けが抜群です。全体的には重めでも、前髪だけ少し切れば作ることができるので、美容室に行けなくても自分で切ることもでき、おすすめです。
■ふんわりキレイ!乾きも早いロングボブ
子どもの世話が忙しく、お風呂上りに自分の髪を乾かしている暇がない、でもあまり短くはしたくない、そんな人には少しレングスを長めにしたボブである、ロングボブがおすすめです。このヘアスタイルは、乾かすのに時間もかからず、いざという時すぐに結べます。また、いたずら好きの小さな子どもに髪を引っ張られる心配もありません。このヘアスタイルの長さだと中途半端で髪がはねてしまうのではと思う人もいるかもしれませんが、あえて外ハネにするスタイリングも人気なので、オシャレにまとめられます。
■らくちんでオシャレ!ボブ&パーマ
ボブにパーマを組み合わせたこのヘアスタイルは、オシャレに見せたいけどアレンジする時間がないママさんにオススメです。パーマをかけているので、朝はムースをつけてクシュッと握るだけでオシャレに仕上がります。ふわっとした軽い仕上がりになるので、印象も柔らかくなって小顔効果も高まります。
■まとまりやすさ抜群!重めのボブ or ミディアムロング
アゴ下で重めのボブは一見重く見えますが、手ぐしを通すと意外とスッキリします。きちんとした清潔感のある髪型に見えるので、今後お仕事に復帰する予定のママさんにもオススメです。また、鎖骨から下のミディアムロングスタイルはレイヤーなどは入れずに重めに仕上げてあるので、とてもまとまりやすいヘアスタイルです。
■ロングヘアならアレンジでカバー
髪を切らなくても、オシャレに、かつ赤ちゃんと遊ぶ時にも邪魔にならずに決まるヘアアレンジもたくさんあります。産後の抜け毛が終わった後に生える、生えかけの短い毛が気になるときは、顔周りに毛束を多めに残してカバーしましょう。残すおくれ毛の量をただ増やすのではなく、生え際のツンツンした短い髪の毛が上からすっぽり隠れるように、前髪の頂点の横から毛束をとることがポイントです。さらに、残した毛束は少しポニーテールにもっていき、生え際の薄毛も合わせてカバーするとよいでしょう。また、手軽にアレンジできる、ヘアバンドやカチューシャを使って押さえるのもオシャレにきまります。
また、伸ばしておきたいけど邪魔になる、子供に引っ張られる、というママさんには簡単なのに華やかに見えるくるりんぱや、ロングの長さを生かした無造作ハーフアップもオススメです。簡単なヘアアレンジでも、シュシュやバレッタなどのヘアアクセサリーでかわいく見せることもできます。特にシュシュやバレッタなどは、ものによって印象をガラッと変えることもできます。
髪型に失敗しないためには?
「まとまりのある髪型がいい」「重めが好きだけど軽く見せたい」「結べる長さがいい」など、美容師さんにやりたいことをはっきり伝えることが大切です。また、「短い髪の毛が目立つのがいや」「薄毛が気になる」など、いやなことや解決したい悩みも遠慮せず伝えましょう。画像や写真などを見せて説明するのも失敗しないための方法の1つです。正面から、横から、後ろからの角度がそれぞれ見えやすいものだと、よりはっきりと正確に伝えることができます。
そして不安であれば信頼できる美容師さん、例えば普段やってもらっている美容師さんに頼むことが確実でしょう。普段やってもらっている美容師さんのほうが髪の生え方や状態を把握してくれているので失敗なく完成させてもらえるでしょう。
産後は髪質が変わりやすい!?ヘアケアにも気を遣って
■髪を育む2つの要素
髪を育むためには2つの要素が大切です。
まずは規則正しい生活です。子ども中心の生活になってしまうママさんにとって規則正しい生活はなかなか難しいことです。夜泣きに追われ、なかなか睡眠時間をとることが難しく、普段よりも急激に睡眠時間が減ってしまっているかもししれません。そんな睡眠時間の減少が、毛髪に大きなダメージを与えています。夫の協力などで、まとまった睡眠をとれるようにすることが最適です。産後は生活スタイルの変化や育児による疲労とストレスから髪質が変化しやすいものです。髪のためにも、できるだけ体をいたわることを心がけましょう。
次に、バランスの良い食事です。特に授乳中のママさんは、摂取した栄養が子どもの栄養になります。そのため、栄養不足になりやすく、またどのママさんもきちんとした食事を用意する余裕がなくなりがちです。特に髪の毛に関しては、カルシウム、ビタミンB群、ミネラル、たんぱく質などの栄養素を積極的にとりましょう。また、産後ダイエットは体に過酷な状況を与えているにすぎません。健康な状態でも、過酷なダイエットは脱毛を起こします。授乳中はもちろん、そうでなくても免疫力が落ちている場合がありますので、ダイエットは産後脱毛を深刻化させる要因となることを知っておきましょう。
■頭皮環境を整えて
産後の抜け毛はホルモンバランスの変化だけでなく、血流や新陳代謝の低下なども原因の1つです。そこで頭皮マッサージをして血行を促進することで髪が生えやすくなる状態を作ります。また、シャンプーにもこだわり、洗浄能力の強い成分やシリコーン類、殺菌剤や防腐剤が含まれているシャンプーは極力避けましょう。産後の弱った頭皮を刺激してしまう可能性があります。シャンプーをする前にブラッシングをすることもオススメです。
さらに、育毛剤を使用することも頭皮環境を整える手段の1つです。その際は低刺激で授乳中にも安心して使える、「無添加」「自然素材」成分のものを選びましょう。
まとめ
たくさんの髪の毛が抜けて不安になってしまうかもしれませんが、出産をすればほとんどの女性が通る道です。気にしすぎず、普段できない髪型やヘアアレンジをして楽しみましょう。子育て中のママさんだからこそ似合うヘアスタイルもたくさんあります。どんなスタイルがいいかわからないときは美容師さんに直接相談してみるのもいい方法です。髪のプロなので、出産後の抜け毛に苦しむ女性が多いことも知っているでしょう。
ママさんの髪型が変われば、子どもや旦那さんも喜んでくれるはずです。お手入れやアレンジがしやすいようにカットしてもらって、シャンプーや朝のセットに時間をかけることなく、子育て中のヘアスタイルを楽しみましょう。ぜひお気に入りの髪型を見つけて挑戦してみてください。