| a.吸湿発熱素材 吸湿発熱素材は水が繊維に吸着する際に熱を発生するという吸着熱を利用した素材です。水が蒸発する際に熱を奪う冷感素材とは逆の原理です。吸湿発熱力を高めるには吸水量を高めることが有効ですが、さらに暖かい空気層を逃がさないようにする保温機能を併せ持たせることで、生地内をさらに暖かくすることにつながります。 b.伸縮発熱素材 伸縮発熱素材は身体の動きにともなって生地が伸び縮みすることで発熱する素材です。ゴムが伸びた時に熱を発するのと同じ形ですが、繊維では特殊なタイプのスパンデックスの使用や特殊な生地設計など発熱量を高める工夫がポイントになっています。 c.遠赤外線放射素材 遠赤外線放射素材は、加熱されると遠赤外線を放射する効果が高い化合物(珪酸ジルコニウム系セラミックスなど)や鉱石(ブラックシリカなど)を繊維の内部や表面に付与して保温性を向上させています。 遠赤外線は物体に当たると、その物体の分子や格子を振動させて熱を発生させます。遠赤外線の周波数は繊維や人間を含む動物を形成する分子の振動と一致しているため、照射された遠赤外線は吸収され、構成要素である分子の振動を活発にするとされます。遠赤外線は人体からも放射されており、生地内部にアルミなどを付けて人体から発する遠赤外線を反射させて暖める素材も開発されています。 |