前回、65歳から「肌断食」を始めて、1年後、しわ・たるみ・シミが消えた美肌になった女性作家さんのことをご紹介しました。
その作家さん、平野卿子(ひらのきょうこ)さんがご自身の肌断食体験を書いた本、「肌断食、スキンケアやめました」 を読んで、私もふかーく感銘を受けまして、私もスキンケア、やめてみました(笑)
と、その前に、まずはここからお話しますね。
肌断食ってそもそも何?
肌断食というと、有名なのは、「「肌」の悩みがすべて消えるたった1つの方法」などの著者で、美容皮膚科医の宇津木龍一先生の提唱する「宇津木流」。
宇津木流が提唱する「肌断食」は、肌をこすらない、洗いすぎない、何もつけないというもの。
水洗顔と、クレンジング代わりに純石けんを使うぐらいで、あとは保水・保湿などの基礎化粧品は原則は何も使わない。
「断食!」なんていうと、つらい・苦しい・耐え忍ぶ系の苦行のようなイメージも感じてしまいますよね(笑)
でも、肌断食は、一切のスキンケアを断つことで自分の肌をイジメ倒すのが目的ではなくて、
「全てのケアをやめることで、過度のスキンケアやメイクで酷使しているお肌を休めて、お肌が持っている本来の再生力や修復力を取り戻そう」という目的なのです。
*宇津木先生の著書はこちら。
なぜスキンケアが肌に良くないのか?
基礎化粧品のうたい文句で、「お肌のバリア機能を解除して、肌の深部に有効成分を届かせる」というのをよく耳にしますよね。
肌への異物混入を避けるために機能しているこのバリア機能を解除するもののひとつが、基礎化粧品。
とりわけ、化粧品に含まれる乳化剤ですね。代表的なのが「界面活性剤」。
好意的な言い方をすれば、この界面活性剤が「お肌のバリア機能を解除して、有効成分~うんぬん」になるんですが、
言い方を変えれば、「界面活性剤が肌本来の持つ天然保湿因子や細胞間脂質を溶かして、バリア機能を破壊、また、病原菌やカビを防ぐ皮膚常在菌をも追い出している」わけです。場合によっては、バリア機能が破壊されたことで、化粧品に含まれる防腐剤やタール色素など有害物質までも浸透させてしまうことも。
そもそもお肌には、肌自身が作り出す保湿成分があるんです。その代表が、角質細胞内にある、主成分がアミノ酸の「天然保湿因子」、主成分がセラミドの「細胞間脂質」。
角質層にある角質細胞が細胞間脂質を介してレンガ状に積み重なることで、外部からの異物混入を防ぎ、内側に水分を閉じ込める(保湿)というわけです。
さらに、いちばん外側には、皮脂と汗で作られた「皮脂膜」があって、水をはじく働きをしています。
皮脂膜は、洗顔すると洗い流されはするものの、ものの30分もすれば自然に分泌される仕組み。
要は、基礎化粧品に頼らなくても、私たちの肌には自力で保湿・保護する力があるんですよね。
なのに、化粧品を使ってスキンケアをし続けることで、自分の肌の「自立」を妨げ、甘やかしてるということに。
さらに、化粧品に含まれる界面活性剤でバリア機能を解除(破壊)され続け、また自己免疫力がどんどん弱まっていくことで、「化粧品ナシには生きられないダメダメ肌」になってしまうんですよね・・・。
というわけで、私も
「スキンケア、やめてみました」(笑)。
私の「肌断食」レシピ
☆肌断食にあたり、準備したのは、
- 純石鹸の「牛乳石鹸」
- 丸石製薬さんの白色ワセリン「プロペト」。
- ノンケミカルの日焼け止め「ママバター UVクリーム」。
ちなみに、どれもドラッグストアで買えました。(しかも意外と低コストでびっくりしました)
そうそう。「純石けん」というのは、「石けんの素材だけで構成されているもの」のこと。もっとつっこんで言いますと、脂肪酸ナトリウム・脂肪酸カリウムが98%のものが「純石けん」と定められてます。
成分表を見て、「石ケン素地」「カリ石けん素地」などと記載があれば、不純物のまざっていない純石けんということになります。
有名なのだと、
・牛乳石鹸カウブランド 無添加せっけん (昔ながらの釜だき製法によって丁寧につくりあげた石けん素地100%の石けん)
・ミヨシ 無添加 白いせっけん (油脂のもつうるおいを生かして焚き込み、5日熟成させた本釜焚きの伝統製法。香料に敏感な方、赤ちゃんの浴用にも)
・ねば塾 化粧石鹸 やさしいせおと (無駄なものは一切排除し、刺激を少なくした無添加の石鹸)
・玉の肌 SAPE<セープ> (敏感な肌のことを考えて作られており、国内最高品質の原料を使ったやさしい泡立ちとなめらかな使用感が特徴の純石けん)
どれも、100円~数百円で売られていて、薬局やドラッグストアで買えますよ。もちろんインターネットで購入することも可能。比較的手に入りやすいですよ。
☆私の肌断食レシピ。やりかたは、こんな感じ。
・朝の洗顔は、ぬるま湯のみ。洗顔後、何もつけず。
・メイクをした日の夜の洗顔は、純石鹸で洗顔。洗顔後、何もつけず。
・日中、出歩く時は、ワセリンをうすく塗って、その上からメイク。
・また、すっぴん時でも、どーしても肌が乾燥するときは、乾燥するところだけワセリンを塗る。
私の肌断食レシピ。感想・・・
肌断食を開始して数週間ほどたちました。
私は、リキッドファンデーションを使ってるんですが、クレンジングもかねて、夜のみ「牛乳石けん」で洗顔。
おちません(笑) 見事に洗い残りました。
でも、カンゼンにメイクがおちきるまで何度も洗顔する方が肌にダメージを与えそうなので、
ここは掟破りですが、手持ちのクレンジングジェル、「リ・ダーマラボ モイストゲルクレンジング」を使用。
ただし、「ジェルをたっぷりめに使う」「こすらない」を死守しました。
*リ・ダーマラボ モイストゲルクレンジングのレビューは→
そして、洗顔後は「肌断食のオキテ」に従い、何もつけません。
確かに、つっぱり感はあります。 いつも洗顔をした後特有の「つるつる、すべすべ」した手ざわりがありません。肌断食を始めたのが、秋冬などあきらかに「乾燥真っただ中なシーズン」ではなく、比較的あったかい春先だったこともあるかもしれませんが、でもですね・・・懸念してたほどのつっぱり感はありません。パリパリする感じとか肌が痛い、というのもありません。
で、「さすがに何もつけないまま寝るのは、肌が乾燥するかも~(汗)」と多少不安になったんですが、思いきってほんとに化粧水も美容液もクリームも何もつけずに寝ました。
朝、寝起きの肌をさわってみたら、しっとりしてました。意外と(笑)
「あれ?私、クリームか何か塗って寝たっけ?」と思うくらい、肌がしっとり。
これが肌本来の「保湿力」なんでしょうか!
あと、「肌断食 スキンケアやめました」の著者、平野さんが体験したような「肌の皮剥け」は私はいまのところないですし、メイク汚れが禍いしての肌荒れや吹き出物もありません。あと、シミが増える、くすむ、というのもないですね。
ただ、私の場合ですが、小鼻や頬あたりの毛穴に白い角栓のようなものがプツプツしたものが目立つ感じはありました。
この白い角栓は、調べてみると、「ケラチンたんぱく質」というもの。
いわゆる「角質細胞」のひとつで、不要となった多くの角質細胞と皮脂などがまじりあったもののようです。
角栓は、角質層の質が悪いほど角栓はできやすくなります。
角栓ができるメカニズム
そもそも角栓はお肌のターンオーバーの過程で誰しも必ず出来るもので、作られても日々自然に排出されて、詰まったり黒く酸化したりしないのが正常な状態です。過剰に角栓が生成されることもありません。
でも、硬めの角栓や、にょきにょき白いものが飛び出したような角栓ができることってありますよね。
これこそが、お肌のターンオーバーが正常に行われていない証拠でもあります。
質の悪い角質層は、バリア機能が低く、保護する機能も生まれ変わる(ターンオーバー)機能も低い。
また、角質細胞は、煉瓦のように積み重なり、上下左右の角質細胞と細胞間脂質を挟んでくっついています。本来であれば、角質細胞は役目を終えると、隣の角質細胞と分離して剝がれおちるんですが、角質層の状態が良くないと、古い角質細胞が剥がれおちにくく、いつまでも角質細胞とくっついたまま肌に残り続けがち。
こうして、古い角質細胞が肌に残り、隣の角質細胞も一緒に徐々に浮き上がっていきます。
いくつかの角質細胞がくっついて大きくなっているので、ゴワゴワを感じたり、皮膚が皮剥けしてめくれ上がって見えるわけです。
角質層の質が悪い肌の多くは、「ターンオーバーが早すぎる」のが原因と考えられています。
ターンオーバーの周期が早まれば早まるほど、角栓が出来るスピードも速くなり、さらに、角質細胞が育つ期間が十分ではないので、角質層の状態も悪くなる一方なんです。
そんな気になる角栓の対処方法としては、
・お風呂でしっかりあたたまる
・蒸しタオルで蒸らしてみる
・ホホバオイルでちょっとだけ優しくマッサージしてみる
※角栓を無理やりとるのはNG。毛抜きで抜くのも、指でギュッと押して強制的に角栓を押し出すのもNG。
肌への負担となり、角栓ができる速度を速めたり悪化させる要因に!また、指先に付着していた雑菌が毛穴から肌に入り込み、肌トラブルの可能性も。
角質層の状態がよくなれば、角栓はどんどん細くやわらかくなり、角栓の数自体も減っていくそうです。
そんなわけで、いまも「スキンケア、やめてみてます」(笑)
少なくとも、明らかに肌トラブルが起こるなど、悪くはなっていないですし、
そもそも、お風呂から出たら「乾燥しちゃう!」と大慌てで化粧水をバシャバシャする必要もなく、。「基礎化粧品をつけて日焼け止めを塗って・・・」などの手間もコストも労力も減った分、めちゃくちゃラク!ですよ(笑)
肌断食での注意点
そうそう。平野さんの著書にも書いてありますが、
「肌がパリパリする、どうにも痛い、などの症状があれば、ワセリン等保湿剤をうすーく塗ってみる(痛みや違和感を我慢しない)」
それから
「どうにも痛みや違和感が治まらなければ、お医者さんにすぐ相談」も大事ですね。
食の断食でもそうですが、「断食の行程で、体の自己免疫力がはたらいて体内の毒素が排出される分、頭痛や下痢、だるさなどの「好転反応」が出ることがある」という話をききますよね。
「この痛み苦しみは、良くなる前の前兆なんだ!」と。だから「がんばって耐えよう!」と。
確かに、肌断食をすると、「好転反応」で、肌が荒れる、ニキビや吹き出物が大量発生する、私のように角栓がバーッと出るようになる、などの諸症状があらわれるこが多いようです。
だからといって、「この痛み苦しみは、お肌が良くなる前の前兆なんだ!」「がんばって耐えよう!」と我慢しすぎることで、場合によっては、肌を痛めて状態を悪くしてしまう、ということもあるようです。
ムリは禁物。少しでも不安なことや、痛みやかゆみ、トラブルなどあれば、一旦肌断食をやめてお医者さんに相談するのがおすすめです。
とにかく、ご興味がある方、美肌に憧れる方は、やってみる価値はあると思いますよ。
「ふだんの基礎化粧品やメイクでダメージをうけがちな肌をやすめるため、一旦スキンケアをやめてみる」
「週末だけ、夜だけ、「肌断食」する」
など、ご自身でできるところからムリなく始められてはいかがでしょうか?