卯月「そうですね」
凛「夏……7月になったね」
モバP「7月です」
みく「夏がきたにゃ…」
モバP「パンツの上に、腹部の皮下脂肪が乗っている状態」 卯月「アイドルとしては、絶対に許されない状態ですね」 凛「即ち、腹パン」 モバP「我が事務所は、体型に関する画像修整はしません。腹筋の準備は、よろしゅうございますかああああ!?」 卯月「まぁ…この時期にダイエットを始めても、遅いんですけどね」 みく「毎日、皮なし胸肉だにゃ」 凛「セブン○レブンのサラダチキン美味しいね美味しいね美味しいね」 卯月「ノンオイルのツナの缶詰もよく食べます」
モバP「体重1kgにつき、蛋白質を2.5~3.3gは食べるんだぞ」 凛「毎日計算しているから、大丈夫だよ」 モバP「ダイエットのペースが速ければ速いほど、高蛋白な食事にしてくれ。脂質と炭水化物は……」 みく「蛋白質と脂質のカロリーを確保したら」 卯月「余りのカロリーは炭水化物で調節ですね」 モバP「そうだね、素晴らしい。それでいいよ」 ガチャ ちひろ「おはようございます」
モバP「おはようございます。ちひろさん」 ちひろ「いやぁ~暑いのでソフトクリームを買ってしまいました」 みく「ソフト……」 卯月「……クリーム」 千川ちひろは、夏になると美食を楽しむ。事務所内でお菓子やジャンクフードに食べて過ごす。 毎日の摂取カロリーと蛋白質、脂質、糖質を計算して、摂取しているアイドル達。 そのようなアイドル達の前でも、躊躇することなく食事を楽しむのだ。
鬼!悪魔!ちひろ
ちひろ「ペロペロ」 凛「おはよう…ちひろさん」 モバP(毎日の摂取カロリーを計算して、摂取しているアイドル達) 凛(カロリーの把握できない食品、及びハイカロリーな食品は、口にできないと知っておきながら) みく(ソフトクリームを見せつけられるとは……これは辛いにゃ) 毎日の栄養管理に徹しているアイドル達の前でも、憚ることなくソフトクリームを食べる。 千川ちひろのこの行為は、夏の恒例行事である。 これは「美腹戦争」「アイドル美食攻め」「腹減る(hell)サマー」「夏期鬼川ちひろ」と呼ばれ、恐れられる。
ちひろ「おや?凛ちゃんもソフトクリーム欲しいですか?買ってきますよ」 凛「い…いや、いいよ。遠慮しておく」 卯月(「ソフトクリームを下さいとは」言わせてくれません) 千川ちひろに対して、「ソフトクリームを食べるな」と言う事など、不可能である。 誰が何を食べても、個人の自由である。 発言が出来たとしても、そのような発言は、アイドルのプライドが許すはずもない。
ちひろ「遠慮しなくていいんですよ?」 凛「お腹が空いてないし、いらない」 ちひろ「そうですかぁペロペロ…じゅる…」 人間の欲求である食欲に関して、攻められることを学んだ一部のアイドルは事務所から退避した。 女王と言われる財前時子、事務所の常識人である東郷あい達ですら退いた。 しかし、「がむしゃらに走る」ことを信条とする渋谷凛は、退くことを知らないアイドルであった。 モバP(ちひろさんは、普段がクールでSっぽいアイドルを攻めるなぁ) みく(流石だにゃ。シンデレラガールの忍耐力は高い) 卯月(凛ちゃん、強いですね。脱落しませんか)
――――― 凛「やっとちひろさんの”攻め”が終わったね」 卯月「しばらくは、ちひろさんの攻めが続きそうですね」 みく「Pチャン、”ドーナッツ”と”パン狂い”はどうなってるんだにゃ?」 モバP「事務所内の殺気に負けて、消えたよ。あそこから出ている殺気には、勝てないみたいだ」
亜季「ハンス・クレープス陸軍参謀総長アルフレート・ヨードル…ブツブツ最高司令部作戦部長ヴィルヘr」 楓「チョコをちょこっと…ふふっ」 瑞樹「わかるわわかるわわかるわわかるわわかるわわかるわ」 亜季「ヴィルヘルム…ブツブツ…カイテル最高司令部総長ヴィルヘルム・ブルクドルフ陸軍人事局長ハンス・クレープs」 みく「ひぃっ!すごいオーラだにゃ」 凛「何だろう…『陸軍参謀総長』って」 モバP「亜季はドイツ軍人の名前と役職を唱えて、食欲を消しているのだ」 卯月「楓さん達は、明後日撮影でしたね」 モバP「楓さん達はここ数日、撮影でベストの状態にするため、割りと厳しい食事設定だ」 モバP「あの3名は撮影が終われば開放されるが……見ろ、あっちは悲惨だ」
友紀「ミネラルウォーター…くっ~この一杯が最高!」 友紀「ああああああああああああ……嘘だよ。全部、嘘っぱちだよ」 友紀「本当はキャッツ応援しながらあああああああああああああああビール飲みたい」 友紀「球場グルメを堪能しながら、炎上するライバルチームの投手を見たい」 友紀「初回で失点を重ねて、悲惨な顔で降板する先発投手が見たい。失点し続けても投げさせられる中継ぎ投手が見たい」 友紀「先発の勝ち星と中継の苦労を水泡に帰す、抑え投手がみたい」 友紀「ライバルチームが多額の年俸払った四番が、チャンスで凡退するシーンを見ながら」 友紀「ビールを浴びるほど飲んで、祝杯を!枝豆と唐揚げをツマミに、キャッツの勝利に酔いたい!」 みく「崩壊しているにゃ」 凛「頭の中が炎上している…ッ!!」 卯月「一体、何があったのですか?」
モバP「友紀が応援する球団キャッツが無敗になってな。その球団が勝利するたびに、ビールを飲んでいたら」 凛「体重が増えすぎて、減量ペースの速いダイエットをやってる…って感じかな?」 モバP「そういうことだ」 卯月「アルコールは太りにくいと聞きましたが、ダメなんでしょうか」 モバP「アルコールは、食事誘発性熱産生があるが太らないわけではない。アルコール1gは7カロリー」 モバP「食事誘発性熱産生が総摂取カロリーの20%なので、実際のカロリーは大体5.7カロリー」 モバP「適量のアルコールを飲むと、インスリン感受性が改善することはある」
モバP「アルコールのインスリン感受メカニズムのはっきりしたコンセンサスはないが…」 モバP「アルコールが骨格筋のAMPKを刺激し痩せを促進するという研究も発表されている」 卯月「アルコールは体に良いんですね」 みく「勉強になるにゃ」 モバP「しかしアルコールを飲んでも、脂肪の増減は摂取カロリーの消費カロリーバランスが左右する」 凛「アルコールに痩せる魔法のような効果はなく、摂取カロリーが消費カロリーより多ければ、脂肪は増えるってこと?」 モバP「そういうことだ」
――――― モバP「お昼にしようか。皆、用意はいいかな?」 凛「コンビニでサラダを買ってきたよ。オカズは自分で作ってきた」 モバP「偉いな。まぁ、サラダは美味しいし、食物繊維のおかげで快便になるぞ」 卯月「そうですねパリパリ」 みく「もそもそ……葉物野菜とコンニャクはおかわり自由だにゃ」 ちひろ「さて…私も、お昼ご飯にしますかね」 モバP「あれ、ちひろさんもお弁当を持参ですか」
ちひろ「はい。これです」 ゴトッ 千川ちひろが持参したのは、プラスチック製のボウルであった。 通常、この容器を「お弁当」と言う物は、ほとんど存在しない。 しかし、千川ちひろは違った…彼女こそは「攻める」ことに関しては、天才である。 モバP「これは……ボウル…ですよね」 ちひろ「はい。これに、フルー○グラーノラ800gを入れます」 瑞樹「……ピクッ」 千川ちひろが開封したフルグラから発せられる甘い臭いに、川島瑞樹の鼻孔が反応した。 川島瑞樹は大きく息を吸い、甘い臭いを堪能した。それは間違いなくナッツ、ショ糖、シリアルの臭いであった。
凛「フルーツ○ラノ…ラ。略してフルグラ」 卯月「お菓子系シリアルで人気の商品ですね」 モバP「事務所内が殺気立ってきたような…」 ちひろ「そして、さきほどコンビニで買ったアイスクリーム300mlをフルグラにぶっかけます」 みく「ごくり」 ちひろ「板チョコレートも入れちゃいます」 千川ちひろは軽快な音を奏でながら、チョコレートを粉々にしていった。 手際良くチョコレートを折るさいに生じる「パキパキ」という音は、事務所内のアイドル達の聴覚を刺激した。
モバP「ちひろさん、そろそろ止めましょう……」 卯月「すごいですね」 凛「圧巻だね」 ちひろ「まだまだこれからですよ!」 ストレスと飢え、インスリン感受性とグレリンの分泌が高まり、減ったレプチンの分泌…… そんなアイドル達を丁寧に、攻める千川ちひろ。彼女は愉悦を味わっていた。 ちひろ「さらに、砕いたス○ッカーズ5つもボウルに入れてー」 楓「………」 ちひろ「全力でミックスして、いただきます!!」
千川ちひろは、ボウルに入ったフルグラ、アイスクリーム、板チョコレート、スニッカーズを 何の躊躇いもなく、ひたすら食べる。「ぼりぼり」と音を立てて頬張る千川ちひろの精神は、鋼で出来ている。 ちひろ「美味しい!」 モバP「あわわわ」 ちひろ「美味しいですねえ……ぼりぼり…フヒヒ」 楓「………」 ちひろ「もぐもぐ?(皆さんも、食べます?)…皆さんの分も…フゴフゴ…用意しまふ?」 瑞樹「くっ」
ちひろ「もぐもぐ……ふぅ」 亜季「1!……2ッッ!…フッ…3ンッ!!」 ちひろ「もぐもぐもぐ」 卯月「皆さん、気を確かに!!」 モバP「ヤバイ!ちひろさんのドSがキツすぎて、楓さんと瑞樹さんが失神!」 みく「Pチャン!大変だにゃー!亜季チャンが窓から身を乗り出している!!」
大和亜季は、事務所の窓から身を乗り出し、窓枠にて片手懸垂をはじめた。 高強度トレーニングと高所による恐怖で、カテコールアミン(アドレナリン、ノルアドレナリン)を放出させ、食欲を抑制する。 これこそは体育会系アイドルのみが行える、極めて高度な現実逃避であった。 モバP「お前ら、亜季をとめるのを手伝え!!」 ちひろ「ふごふご」 千川ちひろによる「美腹戦争」「アイドル美食攻め」は夏が終わるまで続く。 夏が終わるまで、アイドル達の戦いは続くのだ。美しい腹…即ち、美しい腹部を維持する戦いは終わらない。
体重辺りに摂るタンパク質がボディビルダーみたいな量なんですがそれは
>>30 Lyle McDonald 著書の The Protein Bookでは、タンパク質摂取を以下のように推奨しています。 ダイエットにおいて、高たんぱく食にデメリットはないです
Eric R Helms, Alan A Aragon, Peter J Fitschen
http://www.jissn.com/content/11/1/20/abstract
>タンパク質の摂取量をLBM(除脂肪量)1kg当たり2.3-3.1g
男性は通常時: 2.5-3.0 g/kg、減量時: 3.0-3.3 g/kg
女性は通常時: 2.4-2.6 g/kg、減量時: 2.6-3.0 g/kg
高たんぱく食とトレーニングには、筋肉を維持することにメリットがあります