「クレンジング」の役割は、洗顔では落ちにくい油性の汚れであるメイクを落とすことです。クレンジングには、大きく分けて7タイプの商品があります。
それぞれのタイプ別に洗浄力や肌への負担が異なるため、敏感肌を改善するには自分の肌に合ったクレンジングを使用することが大切です。
せっかく、化粧水や美容液で敏感肌改善をはかっても、毎日のクレンジングで肌を痛めてしまっては、なかなか敏感肌から抜け出すことはできません。
洗浄力は強すぎても、弱すぎても、肌に悪影響を及ぼします。また、クレンジングに含まれる特定の成分が、敏感肌の人には刺激となり肌を痛めることがあるのです。
したがって、自分の肌に合ったクレンジングを使うことは、敏感肌を改善するために非常に重要です。
このページでは、敏感肌で悩んでいるあなたが、自分の肌に合ったクレンジングを選ぶために押さえるべき5つのポイントについて、詳しく解説していきます。
クレンジングには大きく分けて7タイプある
クレンジングは「メイク落とし」とも呼ばれ、メイクをした日にはクレンジングをする必要があります。
しかし、クレンジングが落とすものはメイク汚れだけではありません。
肌の表面を保護してくれている皮脂膜や、NMF(Natural Moisturizing Factor)と呼ばれる肌細胞が自らつくり出す天然の保湿成分も同時に洗い流してしまいます。そのため、洗浄力は強ければ強いほどいい、というわけではないのです。クレンジングのタイプは、7つに分類することができます。
水クレンジングや泡クレンジングと呼ばれる商品は、リキッドタイプに含まれます。
気をつけて頂きたいのがジェルタイプのクレンジングです。ジェルタイプのクレンジングは、油系と水系の2種類があります。そして、商品名だけでは油系ジェルなのか、水系ジェルなのか判別することができません。
水系か油系かを知るためには、成分表示を確認する必要があります。
医薬部外品を除くすべての化粧品は、法律により使用している全成分を表示することが義務付けられています。
そのため、商品の裏面やパッケージ、あるいはブランドのウェブサイトを見ると、たいていの場合は全成分表示を確認することが可能です。
全成分表示の記載方法には決まりがあり、すべての配合成分を記載すること、また配合量が多い順に記載することが定められています。
水系ジェルか、油性ジェルかを見極めるポイントは、全成分表示の上位に記載されている成分は何かをチェックすることです。
水系ジェルの特徴は2つあります。1つは、記載されている成分の上位に界面活性剤が並んでいることです。そしてもう1つは、油性成分は含まれていないか、もしくは配合されていても非常に微量なため、下位に記載されていることです。
下の表は、水系クレンジングジェルの全成分表示例です。ピンク色で塗った成分が界面活性剤です。上位に界面活性剤が並んでおり、油性成分は配合されていないのがわかります。したがって、こちらの商品は水系ジェルだと判別できます。
| 水 | 溶剤 |
| DPG | 香料、溶剤、粘度低下剤 |
| トリイソステアリン酸PEG-20グリセリル | 合成界面活性剤、乳化剤 |
| イソステアリン酸PEG-30グリセリル | 合成界面活性剤、乳化剤 |
| ペンチレングリコール | 溶剤、殺菌剤、感触改良剤 |
| 乳酸桿菌/セイヨウナシ果汁発酵液 | 保湿剤 |
| プルーン分解物 | 保湿性 |
| コハク酸ビスエトキシジグリコール | 保湿・湿潤剤、溶剤 |
| (カプリル酸/カプリン酸)カプリリル | エモリエント剤 |
| トコフェロール | 酸化防止剤、V.E |
水系ジェルクレンジングの成分表示例(上位10個の成分を記載)
一方、油系ジェルタイプは油性成分が上位に記載されており、それより下位に界面活性剤が記載されています。これは、油性成分が多く配合されていることを意味します。
下の表は、油系クレンジングジェルの全成分表示例です。オレンジ色に塗った成分は油性成分であり、上位を占めています。ピンク色に塗った成分は界面活性剤で、油性成分より下位に記載されています。したがって、こちらの商品は油系ジェルだと判別できるのです。
| トリエチルヘキサノイン | 油剤、閉塞剤 |
| エチルヘキサン酸セチル | 油剤、エモリエント剤 |
| パルミチン酸イソプロピル | 油剤、エモリエント剤油剤、閉塞剤 |
| ミネラルオイル | 油剤、閉塞剤 |
| グリセリン | 保湿剤、変性剤 |
| ソルビトール | 香味料、保湿剤、柔軟剤 |
| PEG−40 | 合成界面活性剤、洗浄剤 |
| オクチルドデセス−25 | 合成界面活性剤、洗浄剤 |
| メチルパラベン | 防腐剤 |
| プロピルパラベン | 防腐剤 |
油系ジェルクレンジングの成分表示例(上位10個の成分を記載)
このように全成分表示を確認することで、見た目だけでは判断しにくい水系ジェルか油系ジェルかを知ることができます。
あなたがご自身でクレンジングジェルを判別する際、どの成分が油性成分でどの成分が界面活性剤かを知る必要があります。そのために利用すると便利なのが「アテニア」という化粧品メーカーが作成している「成分辞書(成分検索システム)」というページです。
しかし、成分辞書(成分検索システム)で調べても、見つからない成分があります。その場合は、化粧品の成分について解説した本がありますので、そちらで調べると良いです。
例えば、「化粧品成分ガイド 」や「自分で調べて採点できる化粧品毒性判定事典」などです。
宇山 光男 (著), 久光 一誠 (著), 岡部 美代治 (著)
フレグランスジャーナル社
小澤 王春 (著)
メタモル出版
まずは、現在あなたが使っているクレンジングはどのタイプか、チェックしてみてください。そして、各タイプの特徴を学び、自分の肌に合ったクレンジングを選択していきましょう。
敏感肌の人がクレンジングを選ぶ際に押さえるべき5つのポイント
ここからは、敏感肌の人がクレンジングを選ぶ際に押さえておくとよい5つのポイントについて説明します。
界面活性剤型のクレンジングは避け、溶剤型のクレンジングを選ぶ
7タイプあるクレンジングですが、汚れを落とす方法によって2つに大別することができます。それは、「溶剤型」と「界面活性剤型」です。
敏感肌で悩んでいるあなたには、界面活性剤型のクレンジングは避け、溶剤型のクレンジングを使うことをおすすめします。
界面活性剤型のクレンジング、溶剤型のクレンジングがあると聞くと、溶剤型のクレンジングは界面活性剤が入っていない方だとカン違いする人がいるかもしれません。しかし、実際はそうではありません。界面活性剤はすべてのクレンジングに配合されているからです。
正しい理由を理解するためには、溶剤型と界面活性剤型の特徴をそれぞれ知る必要があります。
溶剤型とは、油は油とよく混ざるという性質を利用してメイク汚れを落とすクレンジングを指します。油性成分が、汚れを落とす中心的な役割を果たします。
溶剤型に分類されるのが、オイル、油系ジェル、クリーム、ミルクの4タイプのクレンジングです。
一方、界面活性剤型とは、油の力ではなく「界面活性剤」が油を包み込む性質を利用して、メイク汚れを落とすクレンジングを指します。
界面活性剤とは、水とくっつきやすい「親水基」と呼ばれる部分と、油とくっつきやすい「親油基」と呼ばれる部分からできています。
界面活性剤型は、はじめに親油基がメイク汚れに吸着します。その後、水ですすぐことによって、次に親水基が水とくっつき、メイク汚れも一緒に肌から洗い流すという仕組みになっています。
界面活性剤型に分類されるのは、水系ジェル、リキッド、シートの3タイプのクレンジングです。
主な成分構成を比較すると、洗浄力の強弱を理解することができます。
棒グラフをご覧ください。溶剤型のクレンジングは多量の界面活性剤と「油性成分」で成り立っているのが分かります。
一方、界面活性剤型のクレンジングは、界面活性剤とそれを溶かしておくために必要な「水溶性成分」が成分構成のほとんどを占めています。「油性成分」は配合されていないか、もしくは入っていたとしても微量です。
多量に配合された油性成分と界面活性剤の力によって、溶剤型のクレンジングは界面活性剤型のクレンジングよりも洗浄力が強くなるのです。
ここまで聞くと、敏感肌には洗浄力の弱い界面活性剤型のクレンジングの方が、必要以上に皮脂を落としすぎず、肌に優しいのではないかと感じた人もいるのではないでしょうか。
しかし、管理人としては、敏感肌の人には界面活性剤型のクレンンジングはおすすめしません。
理由は2つあります。
1つ目の理由は、界面活性剤型のクレンジングは洗浄力が弱い分、メイク汚れを肌から浮かせるのについつい時間がかかってしまい、かえって肌を痛める原因になるからです。
それに対し、溶剤型のクレンジングは洗浄力が優れているため、スッと短時間でメイクを浮かせることができます。
2つ目の理由は、界面活性剤型のクレンジングを使用すると、必要以上に手に力が入ってしまい、メイクをなじませる際に肌への摩擦が大きくなるからです。力が入ってしまう原因は、界面活性剤型のクレンジングの厚みと洗浄力の弱さにあります。
クレンジング剤は、卵を割らないくらいの優しい力で肌になじませるのが理想です。ところが、界面活性剤型のクレンジングは洗浄力が弱いため、無意識のうちに手に力が入ってしまいます。さらに液体に近く厚みがないため、手の力が直接肌への摩擦となるのです。
一方、溶剤型のクレンジングは油性成分をたくさん配合しているため、質感に厚みがあります。そのおかげで、界面活性剤型のクレンジングと比べ、敏感肌の表面を傷つけにくいのです。
同じ理由で、界面活性剤型のなかでも、特にシートタイプのクレンジングは敏感肌の人におすすめしません。
シートタイプは不織布にリキッドタイプのクレンジング剤を含ませたもので、いつでもどこでもメイクが落とせて非常に便利です。
しかし、シートで肌をこすってメイク汚れを拭き取るため、肌への摩擦が非常に大きくなります。
そのため、シートタイプのクレンジングを毎日使い続けると、角層と呼ばれる肌表面にある必要な組織まではがされてしまい、徐々に肌のバリア機能は低下します。つまり、肌が本来持つ自ら肌を外部刺激から守る力は奪われてしまい、確実に敏感肌は悪化するということです。
したがって、シートタイプは海外旅行へ行くときの飛行機のなかでなど、どうしてもメイクを簡単に落としたいといった特別な場合にのみ使用するようにしてください。そして、日常的に使用することは絶対に避けましょう。
このように、敏感肌の人は界面活性剤型であるリキッド、水系ジェル、シートタイプのクレンジングは避け、溶剤型であるオイル、油型ジェル、クリーム、ミルクのいずれかのクレンジングを使用するようにしましょう。
メイクの濃さに合わせてクレンジングを選ぶ
次に、オイル、油系ジェル、クリーム、ミルクという溶剤型の4タイプのクレンジングのなかから、肌に合ったクレンジングを選ぶポイントについて説明します。それは、あなた自身のメイクの濃さに合わせて選択することです。
同じ溶剤型でも、油性成分が多く配合されている方が、洗浄力は強くなります。したがって、オイル>油系ジェル>クリーム>ミルクの順に洗浄力は弱くなります。
肌への密着度が高い化粧品を使い「しっかりメイク」をしている人は、洗浄力の強いオイルタイプか油系ジェルタイプを選ぶようにしましょう。
具体的には、ウォータープルーフの日焼け止めや、油性のエマルジョンタイプのファンデーション、アイライナー、マスカラなどがあてはまります。
近年では、まつげエクステをしていても使用できる、グルーを溶かしてしまわないオイルクレンジングも発売されています。
しかし、「まつげエクステにも使える」と記載のないオイルクレンジングを使用すると、まつげエクステを接着しているグルーが溶けてしまう恐れがあります。そのため、まつげエクステをしている人は、商品説明を十分に確認してから使用することをおすすめします。
また、普段のメイクはBBクリームやパウダーを使用するだけで、アイメイクもパウダリーのものを使用しており、マスカラは使用しないといった「薄づきメイク」の方は、ミルクタイプで問題ありません。
そして、自身のメイクが「しっかり」にも「薄づき」にもあてはまらないという人には、油系ジェルタイプかクリームタイプをおすすめします。
敏感肌で悩んでいる人のなかには、なるべく肌に刺激を与えないようにできるだけ薄づきメイクにしており、必要に応じてしっかりメイクするという人も多いです。
その場合は、その日のメイクでクレンジングを使い分けることをおすすめします。メイクごとにクレンジングを使い分けることで、皮脂や肌の保湿成分を必要以上に洗い流すことがなくなるため、敏感肌への負担を減らすことができます。
メイクは落とし切れず肌に残ると、毛穴をふさいでしまいます。毛穴の詰まりはニキビの原因となります。
洗い残しがないように、現在使っているメイク用品がウォータープルーフなのか、石けんで落とせるものなのかよく確認し、メイクにあった洗浄力のクレンジングを選ぶようにしましょう。
皮脂の量を考慮してクレンジングを選ぶ
オイル、油系ジェル、クリーム、ミルクという溶剤型の4タイプのクレンジングのなかから、肌に合ったクレンジングを選ぶポイントとして、皮脂の量を考慮に入れることも大切です。
比較的皮脂の量が多い人は、洗浄力の強いオイルタイプや油系ジェルで問題ありません。逆に、皮脂の量が比較的少ない人は、オイルタイプや油系ジェルタイプは控え、洗浄力の弱いクリームタイプかミルクタイプを使うことをおすすめします。
なぜかというと、クレンジングは落としたいメイク汚れだけでなく、肌に必要な皮脂も洗い流してしまうからです。
皮脂の分泌量は、常に変化します。皮脂の分泌が減っているときにもかかわらず、今まで問題なかったからという理由で洗浄力の強いクレンジングを使い続けてしまったら、肌の乾燥は進み、敏感肌は悪化してしまいます。
皮脂の分泌が少なくなっているときは、クリームやミルクタイプに変えるというように、皮脂の量に合わせてクレンジングを使い分けることをおすすめします。
また、皮脂の量は非常に少ないが、マスカラやアイライナーを使用しており、洗浄力の強いクレンジングを使わざるをえないという場合もあると思います。
その場合、目の周りにのみオイルクレンジングを使用し、他の部分はクリームやミルクにするというように、顔のパーツでクレンジングを使い分けるようにしましょう。
なお、皮脂の分泌量が変化する要因を知ることで、自身の皮脂の変化を把握しやすくなります。皮脂の増減は、生まれ持った肌質、女性ホルモン、年齢、季節、生活習慣という5つの要因に影響を受け、常に変化していきます。
したがって、これまで肌に合っていたクレンジングが、現在の肌に合うとは限らないのです。
1度気に入った商品は、無条件に何年も使い続けるという人がいますが、季節ごとに「このタイプのこの商品でいいのか」チェックすることをおすすめします。
皮脂の量を知る具体的な方法として、デパートのコスメカウンターで定期的に肌診断してもらうとよいです。
管理人も、肌測定を定期的に利用しています。皮脂量を1から5の5段階で表示するブランドもあれば、0から100の数値で表されるブランドもあります。各ブランドの肌診断によって異なりますので、それぞれの担当の美容部員の方に説明を受けるようにしましょう。
診断結果は、持ち帰ることができる紙媒体でもらえる所と、もらえない所があります。前回のデータと比較するために、診断結果を持ち帰ることができるブランドの肌診断を選択することをおすすめします。
管理人も肌診断を継続するなかで、次のような経験をしたことがあります。
夏から冬になり顔のテカリもおさまり、自分では皮脂の量が比較的整っている状態だと感じていました。しかし、測定してもらうと数値は低く皮脂量は極端に少ないことがわかったのです。
このように、自己判断は必ずしも正しいとは限りません。したがって、客観的なデータで判定してもらうことをおすすめします。皮脂量の診断結果を考慮し、皮脂の量に合ったクレンジングタイプを決めるようにしましょう。
テクスチャーと使用感の好みを考慮に入れて、クレンジングを選ぶ
オイル、油系ジェル、クリーム、ミルクの4タイプのクレンジングでは、肌への使用感がそれぞれ異なります。
使用感が異なるのは、「油性成分」「水溶性成分」「界面活性剤」ごとに、配合バランスが異なるためです。配合バランスの違いによって、テクスチャーつまり質感に違いが生まれるのです。
メイクの濃さや皮脂の量は確認したけれど、どのクレンジングタイプがいいのか決めきれないという人もいると思います。その場合は、テクスチャーと使用感の好みを考慮に入れて、クレンジングタイプを選択することをおすすめします。
4タイプのクレンジングを管理人が使ってみた感想を、以下の表にまとめました。
| オイル | 油系ジェル | クリーム | ミルク | |
| テクスチャー | やわらかい | 少し硬い | 硬い | やわらかい |
| メイクとのなじみやすさ | ◎ | ○ | △ | × |
| 洗い上がりの感触 | △ | ◎ | × | ◎ |
オイルタイプは、油性成分がたっぷり入っているためか、肌にのせるとあっという間にメイクが浮いてきます。手触りはつるんとしていてなめらかです。
水ですすぐと、すばやくオイルの色味から乳白色に変化して、メイク汚れはサッと洗い流せます。洗い上がりの感触は、少しベタつく感じが残ります。ですが「W洗顔不要」という商品設計のもの以外は、このあと洗顔することを考えると気にならない程度です。
油系ジェルタイプも、油性成分が多く配合されているため、メイクとのなじみはよいです。肌の上でクルクルとなじませると、マスカラもみるみる落ちていきます。
オイルに比べてテクスチャーが硬くぷるんとしていて存在感があります。そのため、なじませる際に肌を直接こすっている感じがなく優しい感触です。また、オイルタイプほど油分が多く配合されていないため、洗いあがりのベタつきはなく、さっぱりしていますがつっぱりません。
クリームタイプは、油系ジェルよりもテクスチャーが硬くこってりとしています。肌にのせメイクとなじませるのに、少しコツがいるように感じます。ある程度時間をかけて丁寧になじませないと、メイク汚れが浮いたという感触を得られません。
しかし、硬くこってりと厚みがあるテクスチャーをしているため、クレンジングによる肌の摩擦は最も少ないように感じます。メイクとなじませるコツさえつかめれば、洗浄力も問題なく、敏感肌には優しいクレンジングといえそうです。
ただし、洗い上がりの感触は、最もベタっとしているため、不快に感じる人もいるかもしれません。
以上、4タイプのクレンジングを管理人が使用して感じた内容です。
メイクした日は、必ずクレンジングを使います。そのため、理論だけでなく、五感にもとづいてクレンジングを選ぶことも大切です。五感で選ぶことによって、メイク落としが面倒な作業から、敏感肌を改善し肌美人になるための楽しみへと変わります。
テクスチャーと使用感を参考にして、あなたの好みにあった、心地よく使えるクレンジングを探しましょう。
全成分表示を見て商品を選ぶ
クレンジングタイプが決まったら、最後は、どのメーカーのどの商品にするかを選択するだけです。
最終的には、実際にクレンジングを使用してみなければ、肌に合ったクレンジングかどうかは分かりません。
しかし、「買ってはみたものの、使ってみたら肌トラブルが起こってしまいムダになってしまった」というリスクを下げるために、まだできることがあります。それが成分表示を確認することです。
ジェルの判別方法のなかでも触れましたが、医薬部外品を除くすべての化粧品は、全成分表示はすることが決まっています。法律で定められたルールのうち、覚えておくとよいのが以下の4つです。
すべての配合成分を記載する
配合量は多い順に記載する
配合量が1%以下の成分の記載順序は問わない
着色料は配合量にかかわらず、末尾に記載する
これらを知った上で、購入前にはなるべく商品の全成分表示を確認するようにしましょう。
では具体的に、成分のどのような点をチェックすればよいのでしょうか。見るべきポイントは2つあります。
自分の肌に合わない成分が配合されていないこと
1つは、自分の肌に合わない成分が配合されていないかをチェックすることです。
例えば、エタノールなどのアルコール成分を含んだ商品は、敏感肌にはよくないと言われています。
アルコールは揮発性といって、常温で液体から気体になるという性質を持っており、蒸発するときに肌の水分と熱を奪います。そのため、肌の乾燥が進みます。またスッと感じる清涼感をもたらすため、敏感肌には刺激となるのです。
特定の成分が肌に合うか否かは、個人差があります。
したがって、例えばアルコールのように肌に合わない成分が把握できれば、肌あれを起こすリスクを減らすことができます。過去に使用して肌に合わなかった商品があれば、その商品に共通する成分はないか調べてみるようにしましょう。
全成分表示は、各メーカーのサイトから商品を検索すると確認することが可能です。
これまでに使用した商品で肌に合わないと感じたものがあれば、どの成分が自分の肌に合わなかったか推測し、その成分を含む商品は避けるよう注意しましょう。
洗浄には関係ない保湿成分や美容成分が、むやみに配合されていないこと
2つ目は、洗浄には関係ない保湿成分や美容成分が、むやみに配合されていないかチェックすることです。
クレンジングの役割は、これまで述べたように、洗顔では落としきれない油汚れを落とすことです。
「W洗顔不要」のもの以外、クレンジングの後には洗顔することを考えると、クレンジングに美容成分は必要なく、あくまで落とすことに重点を置いた設計であることが大切だといえます。
健康な肌の人には有効な美容成分でも、敏感肌には刺激となることがあります。そのため、洗浄には関係ない保湿成分や美容成分が、むやみに配合されている商品は避けることをおすすめします。
また、メーカー側の視点に立つと、洗浄には関係ない成分を配合する理由が2つ考えられます。
1つは、付加価値をつけ他社との差別化を図り、より高価な商品として売り出すという目的です。例えば、○○エキスやコラーゲンなどを配合することで、「美容液成分配合!」など、パッケージでうたうことができるからです。
上記の棒グラフを、もう一度ご覧ください。これまでの説明には登場しなかったグリーンの部分に「訴求成分」という表記があります。
これが、付加価値をつけ他社との差別化を図るために配合している成分ということなのです。
そしてもう1つは、クレンジング後のつっぱり感をカムフラージュするという目的です。そのために、たくさんの美容液成分や保湿成分を入れていると考えられます。
美容液成分や保湿成分は、わざわざクレンジングで補う必要はありません。洗顔の後のお手入れで取り入れる方が、洗い流さない分だけ効果的です。
自分の肌にあったクレンジングタイプを選択できれば、皮脂や天然の保湿成分の流出を最小限に抑えることができます。もし、洗い上がりに肌のつっぱりを感じるなら、現在使っているクレンジングがあなたの肌に合っていない証拠といえます。
このように、洗浄には関係ない保湿成分や美容成分は敏感肌には無用です。洗浄以外の成分がむやみに配合されていない、シンプルな設計の商品を選ぶようにしましょう。
まとめ
このページでは、自分の肌に合ったクレンジングを選ぶために押さえるべき5つのポイントについて、詳しく解説しました。選ぶポイントは以下の5つです。
- 界面活性剤型のクレンジングは避け、溶剤型のクレンジングを選ぶ
- メイクの濃さに合わせてクレンジングを選ぶ
- 皮脂の量を考慮してクレンジングを選ぶ
- テクスチャーと使用感の好みを考慮に入れて、クレンジングを選ぶ
- 全成分表示を見て商品を選ぶ
クレンジングの特徴を知り5つのポイントを押さえることで、あなたの肌に合った商品を選択することができます。肌への負担を考え今の肌にベストなクレンジングを使うことで、敏感肌から肌美人を目指していきましょう。