登録日:2014/04/20(日) 19:01:44
更新日:2017/08/02 Wed 20:22:26
所要時間:約 7 分で読めます






ロボ、でもとーちゃん


2014年に公開された、映画クレヨンしんちゃんシリーズ第22作目の作品。
キャッチコピーは項目の冒頭にもある、「ロボ、でもとーちゃん」
他にも、「親父力(オヤヂカラ)、全開」「しんちゃん映画史上、最もアツイオヤジの戦い。全国のお父さん、そして家族が涙する!」等がある。


長いクレしん映画の中で、野原家の大黒柱である最重要キャラ「野原ひろし」にメインスポットが当たった、初めての作品だったりする。
作中ではひろしがロボになるという異例の展開を見せる。




【あらすじ】
しんのすけを肩車したことにより、ぎっくり腰になってしまうひろし。
だが、家ではみさえから、草むしりやらアンテナ付け直し等の重労働があるのに、と愚痴を言われてしまった。
仕方なく家を出て、整体院へと向かうひろしとしんのすけ。
その道中で、自分と同じように、母や息子から煙たがられ、ついには公園からも追い出される親父の姿を目の当たりにするのだった。
いたたまれなくなったひろしは公園を後にし、再び整体院を探す。
すると、エステの無料体験、そしてボインな美女につられ、ふらふらとエステの中へ…

やがて整体を終えたひろしが家に帰ると、みさえは怯え、しんのすけは興奮する。
戸惑うひろしが鏡を見て、愕然とする。
なんとひろしはロボになってしまったのだった…!
初めはみさえには受け入れられないものの、家族や子供の為に全力を尽くす姿に、以前以上に絆を強めるのだった…

と、野原一家が仲良くしている裏で、ひろしをロボへと改造させた「鉄拳寺堂勝」が、「日本しつけ直し計画」を発動させる。
今までのやさしかったロボひろしが一変、昔ながらの亭主関白キャラへに変貌してしまう。
しょぼくれた親父達を奮い立たせ、「父よ勇気で立ち上がれ同盟」、略して「ちちゆれ同盟」を作ってしまった!

今、日本中の家族の愛が試される!!


【登場人物】
野原しんのすけ(声:矢島晶子)
ご存知、嵐を呼ぶ園児。
カンタムの映画を見たためか、今回は特にロボが好きという点がクローズアップされ、アクション仮面ぶりぶりざえもんには珍しくノータッチ。
朝まで生テレビの小芝居をしていたが、子供なのになぜそんな深夜番組の存在を知っているのか…


野原ひろし/ロボひろし(声:藤原啓治)
ご存知、理想の父親キャラベスト10くらいには入れるであろう人物。
あらすじにもある通り、今回は何とロボになってしまった。

伊達にロボになったわけではなく、単純な肉体能力は勿論、仕事や家事の腕前も常人離れしたものとなった。
テレビのチャンネル切り替えのような簡単な機械の操作なら、指パッチンで対応可能。
電動歯ブラシやらラジオやらの微妙な機能も多いものの、腰を軸に両足を回転させる扇風機機能で、空を飛ぶことも可能だったりする、まさにハイスペックロボ。
しかし、乳首を押せばロケットパンチ、引っこ抜けば電磁竹刀と、危険な武装もある。
ちなみに、動力源はオイル(灯油でもオリーブオイルでも可)であり、給油口は尻にある。

基本的に自身の意志で行動するが、耳にあるコントローラーや乳首のスイッチ等を押された場合は、自分の意思とは無関係に行動してしまう。
また、ひげパーツを装着して「頑固親父回路」が目覚めると、典型的な頑固おやじへと変貌してしまい、優しく家族想いな野原ひろしの意志は完全になくなってしまう。


◇野原みさえ(声:ならはしみき)
初めはロボになった夫を受け入れられなかったが、命がけでしんのすけ達を助け出したことで、前以上に絆を深めるようになる。
ひろしが主役のためか今回はやたらとヒロイン力が高く、人によってはときめくレベル。
ロボひろしが家事を全てこなしたため、一時的にちょっと太るが、すぐに無かったことになった。


◇野原ひまわり(声:こおろぎさとみ)
今回は割とマジで空気で、書くことに困るレベル。
しかし、一番の見せ場として蘭々を責めるシーンがあるので必見。
おねショタならぬおねロリ…?


かすかべ防衛隊
前作で頑張ったためか、今回は登場は控えめ。社会見学と、暴走したロボひろしのひげを奪うくらいだった。
ひげを奪う際にロボひろしを攪乱するため、全員でケツだけ星人を披露する。
ただし、流石にねねちゃんはやってくれなかった(油をまいてロボひろしを転ばせてた為)


◆埼玉県警北かすかべ警察署
◇黒岩仁太郎(声:遊佐浩二
埼玉県警北かすかべ警察署の若くてイケメンな署長。
市民受けがいいが、かなりのナルシストで、人や物の名前をちょくちょく間違える。
ロボとーちゃんがちちゆれ同盟を扇動していた際も、「デモは市民の権利だから」と放置していた。


◇段々原照代(声:武井咲)
今回のゲスト枠。
警官でありながらトラブルメーカーであり、ペット探しという名の厄介払い要員だった。
だが、捜査に対しては全力で、手掛かりが全く無くても諦めない、明るいキャラ。
なお、照代のCVを担当した武井咲は、日本テレビで放送されたドラマ「戦力外☆捜査官」で新人のキャリア婦警役を担当しており、
警官の役を担当するのは今回で二度目だったりする。


◆父ゆれ同盟
◇鉄拳寺堂勝(声:大和田伸也)
ゲスト枠その2。
弱々しい親父達を嘆き、父の威厳を取り戻すための「日本しつけ直し計画」を発案した。
鉄ゲタに金歯、とんがり頭と、かなり特徴的な姿をしている。
ロボとーちゃんを片手で投げ飛ばし、機能停止に追い込むほどの力を持つ。


◇小女鹿蘭々(声:一木美名子)
巨乳で美脚のナイスバディな美女。
冗談抜きでかなりエロく、クレヨンしんちゃんの映画史上最もR-18に近いと思われる(多分)
ちちゆれ同盟で培ったロボの技術を様々な所へ売り込むことで、丸儲けする事を目論んでいる。


◇頑馬博士(声:コロッケ)
ゲスト枠その3。
ボソボソと喋る陰気な男であるが、ロボを作る腕は本物で、ロボひろしの改造も彼が行った。
彼を追放した学会に復讐するため、ちちゆれ同盟に参加する。
ドデカシティの工事現場の責任者も務めている。



【主題歌(EDテーマ)】
◇ファミリーパーティ(歌:きゃりーぱみゅぱみゅ)
いつものきゃりーぱみゅぱみゅらしいゆるいメロディだが、歌詞はしっかりと家族をテーマにしている。
ぱみゅぱみゅだからって敬遠しないで、しっかりと聞いてほしい一曲。


【余談】
段々原が聞き込みを行っていたエステサロンの店名は、ロボに関わる映画の名前がモチーフとなっている。
(パシフィックリム、ターミネーター、トランスフォーマー等)

今年も月刊まんがタウンにてコミカライズ版が連載されており、映画公開とほぼ同時期に単行本の上巻が、DVD発売時には最終回を迎え、直後に下巻も発売された。
細かい点が微妙に異なっており、特に序盤のカンタム戦は映画版とは違う熱さがあるので必見。
また、ひろしの名言を集めた「野原ひろしの名言集」や、ひろしの活躍を集めたDVD「クレヨンしんちゃんきっとベスト 凝縮!野原ひろし」も発売された。
2014年はまさに野原ひろしイヤーであると言える。

映画の冒頭で「カンタム・ロボ」の映画を見に行くシーンがあるが、その内容が先の尖ってないドリルで敵に突っ込んでいくというのものだった。
てっきり脚本家の暴走かと思われたが、実はカントクに勝手に入れられたらしい。

以下、物語の核心に関わる重要なネタバレがあるのでご注意。
無問題な人は下にスクロールしちゃってください。





































「すまんな、しんのすけ・・・」











「・・・俺は、お前のとーちゃんじゃなかったみたいだ・・・」










ロボひろし
正体は改造された野原ひろし…ではなかった!
頑馬博士が大量に作り出したロボの1つであり、それにひろしの記憶と意識が移植されただけの、ただのロボットだった。
逆に言うと、ただのロボットだが記憶と意識はひろしそのものである。

しんのすけ達と過ごすことで本気で家族を愛し、野原一家の一員として活動する。
しかし、本物のひろしが自分の目の前に現れた事と、結局はみさえも生身のひろしの元に戻ったことから、生身のひろしとは対立してしまう。

黒岩に捕らえられた際に記憶を消去され、しんのすけにピーマンを食べさせるという拷問をする。
だが、しんのすけが自分からピーマンを口にし、「ごちそうさま!」と叫んだことで、記憶が復活。
もう一人のとーちゃんとして野原一家に加わり、野原一家ダブルファイヤーと叫んで黒岩達と戦った。
ちなみに、記憶の消去&復活のシーンは、ブロッケンjrが強すぎる某ゲームっぽいやり取りが描かれた。

最後の決戦には勝利するも、修復不能なほどの損傷を受けてしまう。
機能が停止する前にひろしと腕相撲で決着をつけ、しんのすけに、父としての別れの言葉を告げた。
朝焼けを背にしたスクラップ寸前のロボという、ロボアニメの王道パターンは涙なしには見られない。


◇野原ひろし
上記のとおり、ロボひろしは単なるロボットだったため、生身のひろし(生ひろし)も記憶のバックアップとしてちゃんと残っている。
全裸からの裸ワイシャツ、そしてまた全裸という、放送コードギリギリのセクシーショットを披露するぞ!


◇鉄拳寺堂勝
彼もまたロボであり、ロボひろしを圧倒する。
だが、新しく開発されたロボひろしに搭載されたチクビームで意表を突かれ、敗北。
外見同様中身も重量感あふれる巨体だが、撤退した後は外装も復活。
再度ロボひろしを追い詰めるも、操縦者である黒岩の方がしんのすけに翻弄されたため、そのまま暴走して爆散する。


◇黒岩仁太郎
父ゆれ同盟の黒幕であり、鉄拳寺も彼が動かしていた。
自分で直接行動しなかったのは、夜は別の顔、というのが彼のポリシーであるため。
…と見せかけて、失敗した時の保険というのが実際の所であり、
照代から「いざとなった時に逃げやすいからじゃないのか!?」と、看破されてしまっている。
おそらく計画が失敗したら、全ての罪を頑摩博士と小女鹿になすりつけるつもりだったのだろう。

そもそもの事の発端は、彼もまた妻や娘から邪険に扱われていたことから。
自分の誕生日そっちのけで妻と娘に先に食事を済まされた挙句に食器洗いをさせられたり、自分の洗濯物を娘の洗濯物と一緒に洗濯して、もう不潔で着れない!と非難されたりしていた。
イケメンでも父は邪険にされるという姿に、世の父親は絶望したとかしないとか。
本性は非情な性格で、少しでも自分を侮辱した者には最大限の拷問を与えたり、
いざとなったら基地ごと人を葬る事に何の抵抗も無かった。
最も、どれも悲しいほどに空回りしていたが。
野原一家に敗北後、部下だった照代に「あなたの罪は、人の心をオモチャのように弄んだことです!」と一喝され意気消沈し、
EDでは囚人らしく頭を丸め、頑馬博士と共に、刑務所で五木ひろしのものまねをする姿が描かれていた。
また、漫画版では妻と娘が面会に来てくれてる辺り、どうにか和解できたのかもしれない。


◇巨大五木ロボット
頑馬博士が、五木ひろしの芸能活動50周年を記念して作った巨大ロボ。
ふざけた姿だが戦闘力は本物で、工事現場にあった無数のロボット全てと合体した「巨大野原ひろしロボ」でも歯が立たなかった。
必殺技の「こぶしウェーブ」は、当ったものを問答無用で「こぶしをきかせた状態にする」というとんでもない代物であり、映画を見ている人の腹筋を破壊した。
勿論それだけではなく、長時間浴び続ければ危険であり、巨大野原ひろしロボはドロドロに溶けてしまった。
操縦する際の五木ひろしのモノマネは本当に必要なのかどうか、それは永遠の謎。


◇黒岩の家族
黒岩の妻と娘であり、彼が悪の道に落ちた原因の人物。
娘は黒岩を「香水臭くてオカマっぽい」と毛嫌いし、話しかけられただけでヒステリーを起こすほど。
妻も、娘ほどではないが夫を毛嫌いしており、わざと夕食を用意しないどころか、疲れて帰ってきた夫を家政婦のようにこき使ったり、出張を他人事のように言ったりと、夫婦仲は完全に冷めている。
映画本編では、黒岩と和解したかどうかは最後まで不明だったが、漫画版では自分たちが事件の元凶であったことを深く反省しており、涙ながらに夫と和解する場面が描かれた。





















追記・修正、ダブルファイヤー!!

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