ただのニキビとは限らない!首にできる出来物の種類と原因
首を触ったら、ボコっとしたニキビのような出来物ができていることがあります。でも、その出来物をニキビだと思って油断してはいけません。たしかに、首にニキビができることはありますが、場合によってはニキビではなく、厄介なしこりやイボができてしまっていることもあるのです。ここでは、ニキビをはじめとした首にできる出来物の種類についてご紹介します。
■皮脂の過剰分泌による首のニキビ
顔のニキビは、おでこや鼻といった皮脂分泌の盛んな場所にできやすい傾向があります。皮脂分泌の多い場所は「脂漏(しろう)部位」と呼ばれており、顔のおでこや鼻以外では、胸のデコルテ部分なども脂漏部位に含まれます。
首は、そんなデコルテ部分の近くに位置することから、比較的皮脂の分泌が盛んな場所。皮脂の過剰分泌が盛んな場所ではニキビの原因菌であるアクネ菌が増殖しやすいため、これが原因で首にもニキビができてしまうことがあります。
■紫外線の影響による首のニキビ
顔に日焼け止めを塗っても首には塗らないという方って、意外と多いようです。しかし、首にも日焼け止めを塗らないと、首にニキビができる原因となります。
衣服から露出していることが多い首は、紫外線のダメージを受けやすい場所です。紫外線のダメージを受けると、首の皮膚は肌の防御作用によって厚みを増し、その皮膚の厚みによって毛穴が縮小。血行不良なども引き起こし、首周辺に蓄積された老廃物が排出されなくなります。結果、それが毛穴や角質に溜まり、首のニキビとなってしまうのです。
■雑菌の繁殖による首のニキビ
首は、汗をかきやすい上に、シャツの襟や髪の毛などが触れることも多く、不衛生になちがちな場所です。シャンプーやリンスの洗い残りが付着していることもあるでしょう。そのため、首では雑菌が繁殖しやすく、不衛生な状態のまま放置していると雑菌が毛穴に入り込んで炎症を起こし、ニキビの原因となります。
■加齢による首のイボ
中年期頃にあらわれやすい黒褐色のザラザラとした吹き出物、これはニキビではなく、老人性のイボです。このイボは、皮膚の老化現象のひとつとされる「老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)」といわれる良性腫瘍。遺伝や紫外線、皮膚の老化などが原因とされています。
首の審美性を損ねるのはもちろん、衣服やアクセサリーが引っ掛かったりするなど、日常生活にも不便をきたします。また、炎症を起して肥大化することもあります。
■脂肪による首のしこり
ニキビよりも大きく、コリコリとしたしこりのような出来物、これは「脂肪腫(しぼうしゅ)」といわれる良性腫瘍です。脂肪腫は、皮下脂肪の細胞と脂肪を蓄積する細胞が合体・増殖して形成されたもので、一般的には痛みを伴わないことがほとんどです。放っておいても、特に問題はありません。
しかし、稀に痛みを伴うケースもあり、その場合には悪性の「脂肪肉腫(しぼうにくしゅ)」である可能性が出てきます。痛みを伴う場合には、すぐに皮膚科などの専門医で診てもらうようにしましょう。
このように、首にできるのは、ニキビだけとは限りません。イボやしこりができている場合もあるので、現在、首に出来物ができてお悩みの方は、まず、自分の首にできているものが何なのかを突き止めることが大切です。
イボやしこりの場合には、日常生活で改善を試みるよりも、皮膚科で診てもらうのが一番。ニキビであった場合には、次項でご紹介するケアを実践してみてください。
きれいな首を手に入れるために!首のニキビを治す5つの方法!
首のニキビを治すには、以下の5つの方法があげられます。ニキビの対処法としての大原則は正しいスキンケア。ニキビとは無縁のきれいな首を手に入れるためにも、是非実践してみてください。
■首のニキビを治す方法①外用薬を塗って炎症を鎮める
顔のニキビと同様、首のニキビも菌による炎症が原因で引き起こされます。そのため、まずは抗生物質系の外用薬で菌を殺し、炎症を鎮めてあげましょう。
外用薬は、薬局で薬剤師に症状を伝えて処方してもらっても良いですが、早めに皮膚科を受診して専門医から処方してもらうのが一番です。皮膚科では自分の肌質や体質、現在の症状に合ったものを処方してもらうことができます。
日本皮膚科学会による尋常性痤瘡治療ガイドライン2016より引用
軽症の症状でも瘢痕を残しうるが,早期の治療により瘢痕が予防できることを示唆するデータが示されている.
■首のニキビを治す方法②漢方薬を飲む
「体質的に抗生物質は不安…」という方には、漢方薬がおすすめです。葛根湯(かっこんとう)や荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうゆ)、清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)には、ニキビの原因となる皮脂や老廃物の排出を促す作用があります。
顔のニキビにも効果があるとされており、首はもちろん、全身のニキビを治すのにも役立ちます。副作用がなく、身体に優しいところも魅力的です。
■首のニキビを治す方法③ストレスを溜めない
ストレスが溜まると、副腎神経からアンドロゲンが分泌されるのですが、アンドロゲンには皮脂線を刺激する働きがあり、皮脂の過剰分泌を招いてニキビのできやすい環境をつくりだしてしまいます。
アンドロゲンの分泌を抑えるためには、ストレスを溜めないことが大切です。一日の中にリラックスタイムを設けたり、休日は趣味や好きなことに打ち込んでリフレッシュを図るなどして、ストレスフリーな生活を送れるように心掛けましょう。
■首のニキビを治す方法④食生活を見直す
ニキビを治すためには、食事にも気を使う必要があります。皮脂を増やす原因となる甘いものや脂っこいものはなるべく控え、新しい肌の生成をサポートしてくれるビタミンやミネラル、たんぱく質をバランス良く摂取してください。
あごや耳のニキビに悩まされて購入したところ、めっきり出なくなり、効果がありました。
どうしても仕事などの関係でバランスの良い食事を摂るのが難しいという方は、サプリメントや美肌ドリンクなどで栄養を補ってあげると良いでしょう。
■首のニキビを治す方法⑤適度な運動をする
適度な運動には、肌の新陳代謝を高めて新しい肌の再生を促したり、ニキビの原因となる皮脂や老廃物を体外に排出する効果があります。血行も促進されて身体のあらゆるところに栄養が行き届きやすくなるので、首のニキビの治りも早くなります。
ウォーキングやストレッチといった簡単なもので構いません。長く続けられそうなものを毎日の生活習慣の中に取り入れてみましょう。
上記でご紹介した5つの方法では、外用薬や漢方でニキビの炎症を抑えながら、ストレスフリーや食事・運動といったや生活習慣の見直しで身体の中からもニキビにアプローチしていきます。
首のニキビはもちろん、顔やそれ以外の場所にできたニキビも効果的ですよ。
それでも首のニキビが治らないときには…病気を疑おう!
前項でご紹介した方法を試しても首のニキビが一向に治らない場合、病気の可能性が出てきます。主に、以下の病気を疑うことができます。
■自律神経失調症
自律神経失調症になると、アンドロゲンの分泌量が増える影響から、過剰な皮脂分泌が続きます。これにより、対策を行ってもなかなかニキビが治らなかったりするのです。
首のニキビのほか、頭痛や動悸、過呼吸や耳鳴り、不安感や喪失感といった症状が続く方は、自律神経失調症を取り扱う内科や婦人科、神経内科で診てもらってください。
■皮膚感染症
皮膚感染症とは、皮膚の乾燥や免疫力の低下などによって、肌上に存在する皮膚常在菌が増え過ぎてしまうが故に引き起こされる症状です。ニキビができるほか、皮膚が赤く腫れる、ヒリヒリとした痛みがある、触ると熱く感じる、皮膚から膿や汁が出る、などの症状があらわれます。
心当たりのある方はすぐに皮膚科を受診し、専門医のアドバイスのもと適切な治療を受けるようにしてください。
これ以外にも、首のニキビが症状のひとつとしてあらわれる病気はいくつか存在します。そういった病気を見逃さないためにも、いっこうにセルフケアを頑張っても首のニキビが改善されない場合には、すぐに皮膚科などの病院を受診することをおすすめします。
放置しちゃダメ!首のニキビや出来物は軽視できない!
病気の症状のひとつとしてニキビがあらわれたり、ニキビと思いきやイボやしこりだったりと、首にできるニキビや出来物は軽視できないものです。
「首に何かできてる…!」と気付いたら決して放置せず、まずはそれが何なのかを探り、それに見合ったケア・対策に取り組みましょう。自己判断が難しい場合には、皮膚科で専門医に診てもらってください。