毛が皮膚ごと抜ける皮膚病「脂漏性皮膚炎」
我が家の愛犬が「脂漏性皮膚炎」になったのは、7歳の夏場でした。ある日を境に、カサブタのような皮膚ができ、その皮膚と一緒に毛が抜けるようになってしまったのです。我が家の愛犬は、「狆」という犬種です。狆は毛量が多く、その毛質が絹のように美しく長く伸びていくのが特徴な犬です。それなのに、その美しい毛がどんどんと抜け落ちていき、首周りや、足の付け根周辺など、ところどころ毛がなくなっていき、ハゲた状態になってしまったのです。
それに、全身とても痒がるようになり、痒みが気になるのかいつでも後ろ足で身体を掻きむしってしまいます。夜中も、犬が身体を掻く音で目が覚めるという日が続きました。
そんな姿を見兼ねた私は、いつもかかっているホームドクターに行き、診察を受けさせる事にしました。「ステロイド」という抗生物質の入った薬を薬を処方して頂き、早速家に帰って飲ませてあげると、なんとと、数日で症状が改善されました。・・・・・その時は、痒みが止まりすっかり治ったかのように思えたのです。
何度も繰り返し症状
喜んだのもつかの間でした。
お薬を飲まなくなって、しばらくすると、また同じ症状に悩まされるようになりました。
ステロイドが入ったお薬は、身体に負担がかかるので、獣医さんも、最小限しか使わないほうが良いとおっしゃいますが、愛犬が痒がる姿はとても可哀想でした。
犬の皮膚病は長引く、完治は難しい、という話も耳にするようになり、長引く治療にステロイドを頼りにするのは、とても不安でした。
脂漏性皮膚炎の主な症状
- 脂っぽい臭い
- 被毛のべとつき
- フケ
- 発疹や紅斑
- 脱毛
- 痒み
- 脱毛
我が家の愛犬にもこれらの症状が出て、どうしたらいいか悩んでいたところ、近所のドッグガーデンで、犬の皮膚病を漢方薬を使って治す獣医師がいる、という事を教えて貰いました。
私たちの住む愛知県で開業しておられる獣医さんでしたので、早速、予約を入れ診て貰いました。
あさおか動物病院
愛知県碧南市にある、あさおか動物病院が、その漢方薬で犬の皮膚病を治す動物病院でした。犬の皮膚病で有名らしく、私たちのように、1時間以上かけて遠方から患者さんが来られている事は、駐車場に停まっている車のナンバープレートを見ればわかりました。
先生は、東洋医学を診察に取り入れているらしく、歯茎や、足の裏の体温なども診ていました。
我が家の愛犬の場合、
- 冷え性
- 毒素が体内に蓄積されている
- 腸の状態が悪い、悪玉菌が多い
- 太り気味
以上が、今回の脂漏性皮膚炎の原因です、と先生がおっしゃいました。
脂漏性皮膚炎を治すにはどうすれば良いか
西洋医学の対処方法だけに頼っていたのでは、皮膚病は治りません。長年かけて出来上がった体質を、根気強く改善していく努力が必要です。と、先生に言われました。
まずは、
- 食事の改善。ドッグフードはやめて、手作りのローフードをすすめられました。
- 3日おきに薬用シャンプーをした後で、ムトウハップで温浴20分以上
- 夏場は、サマーカットで蒸れないようにする。エアコンで湿度をとる。
- 水分をとらせるように
- ハトムギを食事の時にとらせる(デトックス)
- ミヤBM整腸剤で腸内環境を整えること
- ダイエット。3.8㎏から3㎏に減量目標
- 漢方薬の処方
腸内環境を整える
今でこそ、腸内環境の大切さについて耳にするようになりましたが、4年前には、デトックスは理解出来たものの、腸については、良くわかりませんでした。それで、いろいろ勉強した結果、以下の事がわかりました。
体力=免疫力、病気に打ち勝つ力であるのですが、白血球などの免疫細胞の70%は小腸に集結しています。ですから、腸を丈夫にすれば、免疫力が高まります。これが、腸管免疫です。
腸には沢山のヒダがあり、これを顕微鏡で見ると、バイエル板という窪みがあります。このバイエル板が、免疫のほとんどを支配している事がわかっています。
口から食べ物と一緒に善玉菌悪玉菌など、様々な菌が入ってきますが、これをバイエル板が捕捉します。その奥には、マクロファジー、NK細胞、白血球などの免疫細胞があるので、悪い菌が入って来ると、それを食べてくれます。処理が出来なくなると脳に感染の指令を送り、追い出そうとして下痢を起こしたりしてくれます。
また、良い菌が入って来ると、免疫系統が刺激されて元気のなりがん細胞をやっつけてくれます。
アトピーや食物アレルギーは、蛋白質に対してアレルギーを起こすので、完全に消化されない蛋白質が入って来るとアレルギーを起こします。
動物には、口から入ったものにはアレルギーを起こさないシステムになっているのですが、このシステムを支配しているのが、小腸です。ですから、善玉菌のいない食事を摂取しているとアトピーや食物アレルギー、皮膚炎になりやすくなります。
ですから、現代医学は薬を皮膚に塗って皮膚病を治そうとしますが、腸を治せば、このような病気は、回復しやすくなるという事がわかりました。
胃腸の弱い犬が増えている
上記のことから、皮膚病と消化器系の関係が深い事がわかりました。そして、現代、胃腸の弱い犬が増えているのが事実です。その理由として、本村伸子獣医師は著書の中で以下のように述べています。
- ペットフードの普及
- 白血球増加症…高温高圧で加熱殺菌された食べ物を異物と認識した白血球がこうげきしてしまう現象
- 酵素不足…食物に含まれる酵素が熱や加工によって破壊され酵素不足の食物が増えています。犬は口にする食物には、蛋白質が豊富な肉類であれば蛋白質を分解する酵素が、そして、糖質が豊富なものであれば、糖質を分解する酵素が含まれています。これらの酵素は食べ物にふくまれるため、「食物酵素」と呼ばれています。
- 小麦の過剰給餌…犬には、小麦を消化する能力がほとんどないにもかかわらず、ほとんどのペットフードに小麦、小麦粉、小麦グルテンが含まれている事。
- 胃酸分泌低下…肉食動物らしい食事から遠ざかってしまい、徐々に胃の働きが弱まっている。
- 脂肪の酸化…ペットフードのように封を開けて一ヶ月もした脂肪を含むフードは、脂肪が酸化して、過酸化脂質やフリーラジカルといった様々な有害物質に変化し細胞を傷つけます。
最後に
我が家の愛犬は、完治し難いと言われた脂漏性皮膚炎を治す事が出来ました。しかし、完全に治るまで、2年の歳月がかかりました。冬に治まりつつあるように見えた皮膚病は、春先になるとまた再発します。
これは、東洋医学では、当たり前の見識で冬に溜め込んだ毒素を、春から体外に排出しようとする自然の働きだそうです。
けれども、治療を根気よく続けるにつれて、健康な腸と速やかにデトックス出来る体質改善によって、こうした皮膚病独特の症状は、やがて全く出なくなりました。
ステロイドや抗生物質を使った時のように、目に見えて良くなるスピードが遅いのが、漢方薬の辛いところです。辛い、というのは、飼い主の気持ちです。途中、こんな事で本当に完治するのか、気が遠くなる日もあるのが本当のところです。薬浴だって、最後は、月に2回程度で良くなりましたが、毎日入れるように言われた時期もあり、大変でした。
でも、痒みから解放されて、活発な表情を取り戻していく愛犬の姿に元気を貰って続ける事が出来たのだと思っています。
もし、ご自分の愛犬が皮膚病にかかって困っている飼い主さんがいらっしゃったら、東洋医学と西洋医学の両方を取り入れた良いお医者さんを見つけて、根気よく治療を続けられることをお勧めします。
あなたが知っている情報をぜひ教えてください!
あなたの体験談やハウツー・解決方法など、他の飼い主さんやその愛犬の為にもなる情報をみんなで書き込んで、犬と人の共同生活をより豊かにしていきましょう。
30代 女性 fanta
確かに愛犬に薬はあまり飲ませたくありません。ステロイド剤ですとなおさら心配です。
東洋医学や食事、長期に渡っても愛犬のためにはとても良いことだと思います。うちの犬も手作り食を始めて、フケが改善されたので、ドッグフードは慎重に選ぶようにしています。食事が愛犬の身体の負担になっているなんて本末転倒ですものね。基本的には手作り食ですが、ドッグフードを与える時は、出来るだけグルテンフリーで、添加物の少ないもの、かつすぐに使い切れるよう少量のパックのフードを選ぶようにしています。犬は自分の体調をみながら食事を選ぶということが出来ないので、飼い主が目を光らせないとですね。
女性 ぽぽ
女性 白川
皮膚炎にはまずステロイドが処方されますが、その副作用は多飲多尿、食欲増進、消化器系への負担が大きいので胃腸炎や嘔吐下痢に始まり、急性膵炎になることもあります。肝機能にも影響を及ぼしやすく、肝障害もみられます。皮膚に関しても痒みは治まるかもしれませんが、副作用で被毛が薄くなったり、部分的に脱毛してしまったりすることがあります。
短期治療で勝負しなくてはならない薬です。
太らせすぎは万病の元ですね。うちの愛犬もぽっちゃりしてきたな~と思うと背中辺りにイボができます。これは脂肪によるものなので、太らせすぎのバロメーターになっています。
高齢になるにつれ春先と秋は特に自律神経が乱れやすく、体調や免疫力も弱くなります。その時期は特に気を付けてあげてください。