【有機野菜の定義】国の有機JAS規格の検査に合格した野菜
有機野菜は簡単に言うと「農薬や化学肥料に頼らずに、有機肥料を使って土の力を活かして作った野菜」のことです。
普段、何気なく買い物をしていると見逃してしまいそうですが、有機野菜には必ず有機JASマークが付いています。
このマークが付いていないと、有機野菜ではないんです。
なんで、こんなマークがついているかというと、国が有機野菜の認証をしているからなんです(昔、いい加減なニセ有機野菜がたくさん出回ったため)。
有機JAS規格の基準は厳しい
有機野菜やオーガニック野菜と表示するためには国の厳しい基準(有機JAS規格)に合格しなければいけません。
- 禁止農薬や化学肥料を使わずに育てる
- 2年間、禁止農薬や化学肥料が使われていない畑で育てる
- 生産プロセスが記録されている
- 1〜3が守られているか第三者が検査する
これらに合格してはじめて有機野菜と名乗ることができます。
よく「有機野菜は儲かるからやっているんだろう」と言う人がいますが、農薬に頼らずに野菜を育てたり、国の検査に合格するための準備がものすごく大変なんです。
お金のことを考えるんだったら、農薬や化学肥料を使って大量に野菜を作ったほうが手間もかからずに儲かります。
有機野菜を作っている農家のほとんどは、食べる人の健康や環境のことを考えて作っています。
有機野菜とスーパーの野菜はここが違う
今回は有機野菜とスーパーの野菜を栄養や味、安全性、価格の4つの切り口で違いをハッキリさせたいと思います。
【栄養の違い】有機野菜のほうが栄養が豊富
有機野菜の研究から、スーパーの野菜より有機野菜のほうが栄養が優れている点が3つあります。
- ビタミンCの含有量が多い
- 抗酸化物質の含有量が多い
- 硝酸態窒素の含有量が少ない
有機野菜とスーパーの野菜でビタミンCの含有量を比べた実験では、有機野菜のほうがビタミンCが1.2〜2倍も多いという結果になりました。
また、抗酸化物質も18〜69%も多く含まれていることが分かっています。
ビタミンCと抗酸化物質は、活性酸素による老化(シワやシミ)を抑えてくれる栄養素。
これらが多く含まれているということは、食べるだけでアンチエイジング効果が期待できます。
また、硝酸態窒素は発ガン、肝障害、生殖機能の障害といった健康被害を引き起こすと考えられていて、ヨーロッパでは野菜の硝酸態窒素の濃度は規制されています。
日本では健康被害との関連が不十分として、規制されていませんがあまり多く摂取したくないものの1つです。
野菜に含まれる硝酸態窒素についても、有機野菜はスーパーの野菜の半分以下という研究結果があります。
このように、栄養に関しては有機野菜のほうがスーパーの野菜よりもすぐれているといえます。
補足 どうして栄養の違いが出るの?
野菜の育て方の違いが栄養の違いにあらわれているようです。
具体的にいうと土作りと農薬が大きく影響しています。
有機野菜のビタミンC含有量が多い理由
有機野菜は化学肥料を使わずに、有機肥料だけを使います。
有機肥料は有機物の状態で土に混ぜて、微生物の力で分解して野菜に必要な無機養分を作り出します。
これがどうしてビタミンCが増えることに繋がるかというと
- 微生物が有機物を分解するときに、土のなかのビタミンC含有量が多くなる
- ビタミンCを多く含んだ土から、栄養をゆっくりと吸収することで野菜のビタミンC含有量が増える
土の力をしっかりと吸収するからこそ、ビタミンCが多くなるんですね。
有機野菜の硝酸態窒素の含有量が少ない理由
硝酸態窒素についても肥料が影響しています。
スーパーの野菜は大量生産をするために、肥料をどんどん与えます。
逆に有機野菜は丁寧に育てるので、野菜の様子を見ながら必要としている分だけ肥料を与えます。
野菜は肥料を多く与えられるとグングン成長しますが、成長するために使い切れなかった養分が野菜の内部に硝酸態窒素としてとどまってしまいます。
イメージ的には、食べ過ぎで肥満になってしまったメタボな野菜という感じです。
硝酸態窒素が多くなると味も悪くなるので、有機野菜を育てている農家は必要以上の肥料はあげないように気をつけているというわけです。
有機野菜の抗酸化物質の含有量が多い理由
抗酸化物質の含有量が多くなることについては、農薬に頼らない育て方が関係しています。
有機野菜は農薬に頼らずに育てられるので、そのぶん虫や病気のリスクに多くさらされます。
そうすると野菜はそういったリスクから自分を守るために、抗酸化物質を多く作り出します。
例えるなら、有機野菜は「自分の身は、自分で守る!」という力が強く、それが抗酸化物質の多さにつながっています。
【味の違い】有機野菜のほうが風味もよくて甘みがある
有機野菜とスーパーの野菜を食べ比べると、違いをハッキリと感じられます。
我が家では、ぼくが言わなくても「これ、有機野菜でしょ?」と言われます。それくらい違いが明らかです。
有機野菜を食べると、野菜本来の風味や甘みなどを強く感じられます。
また、野菜のエグミや苦みがないんです。
これは栄養の違いにも関係してくるのですが、抗酸化物質は野菜特有の風味を生むので、多く含まれるとそのぶん風味がよくなることが分かっています。
また、肥料をあげすぎないことで野菜の糖度が上がったり、エグみや苦みの原因である硝酸態窒素が低下するので有機野菜はおいしいと言われています。
ぼくがはじめて有機野菜を食べたとき、「これが野菜の本当の味だったのか!?」と驚きました。
本当にそれぐらいおいしいです。
例えば、肉じゃがを作ると、「じゃがいも」が主役の肉じゃがになります。
うちの家族がにんじんをモリモリ食べるようになったのは、有機野菜の宅配を利用するようになってからです。
有機野菜はスーパーの野菜よりも旨みが詰まっているので、シンプルな味付けで十分おいしいですし、それだけでごちそうになります。
【安全性の違い】有機野菜は農薬の心配をせずに安心して食べることができる
じつは有機野菜は一部の農薬の使用は許可されています。
「えっ、無農薬じゃないんだ!?」と思いますよね。
じつは有機野菜は無農薬ではない!?
有機JAS規格で許可されている農薬は天然由来のもので、昔から使われていて安全性が確認されているものです。
たとえば、許可されている農薬の1つに「なたね油」からできている農薬があります。
これは虫にかけることで、虫が呼吸できなくするというものです。
ほかにも、フェロモン剤という農薬もあって、これは野菜にかけるタイプではなくて、虫を引きつける成分が入った容器におびき寄せて虫を駆除するものです。
このように有機野菜に使ってよい農薬は安全性の高いものになっています。
また、これは有機野菜の宅配をしているビオマルシェの担当者の方から聞いた話ですが、有機JAS規格で許可されている農薬は効果が低いものが多くて、コストもかかるので結局は使わない農家が多いそうです。
なので、有機野菜の栽培では有機JAS規格で許可された農薬を使ってもいいけれど、実際は使われていないというのが実情のようです。
スーパーで売られている野菜は化学合成農薬が使われている
いっぽう、スーパーの野菜は化学合成農薬を使って育てられていることが多いです。
化学合成農薬は効き目が強くて、長期間有効なので野菜を大量生産するためには必要不可欠のものです。
ただし、環境への配慮や人体への影響を懸念して、有機JAS規格では化学合成農薬の使用は禁止されています。
この化学合成農薬は、化学的に作られた農薬で1950年ごろから本格的に使われ始めました。
現在では化学合成農薬の安全性も高まり、たとえ野菜に農薬が残っていても食べて問題ないレベルになっています(人体に影響を与えないレベルの残留農薬基準が設定されている)。
スーパーの野菜も安全だけど、有機野菜のほうが安全性は高い
スーパーの野菜と有機野菜、どっちが安全なのかというと有機野菜だといえます。
スーパーの野菜も一定レベルの安全性は確保されていますが、本来必要ではない化学的な物質を体に入れることになります。
いっぽう、有機野菜なら化学合成農薬を使わないので、安心して口にすることができます。
【価格の違い】有機野菜はスーパーの野菜より3割ほど高い
価格については有機野菜のほうが高いです。
スーパーの野菜は化学肥料や農薬を使って効率化・コスト削減・大量生産をしているので、価格はそれだけ安くなります。
逆に有機野菜は野菜の状態を見て、丁寧に世話をするので、そのぶん手間も時間もかかってたくさん作れないので、価格は高くなってしまいます。
だいたいスーパーの野菜と有機野菜の価格を比べると3割くらい違います。
ベジ太郎は有機野菜とスーパーの野菜の違いについてこう思う
有機野菜とスーパーの野菜の違いについて、栄養・味・安全性・価格の4つの面から比較してみました。
有機野菜は栄養・味・安全性の3つの部分で優れていますが、やはり作るのに手間暇がかかるので価格が高めになっています。
また、流通量も少ないので、なかなかスーパーで見かけることもできません。
もし、有機野菜に興味を持たれた場合は、有機野菜の宅配をしているビオマルシェのお試しセットがおすすめです。
国産有機野菜8品が入って2500円相当のところ、1300円(送料無料)で試すことができます。
この値段はスーパーで普通の野菜を買うよりも安いので、一度は自分の口で有機野菜の味を確かめてみるのもいいかと思います。
ちなみに我が家はビオマルシェの定期宅配を利用していて、家族からは「野菜の味が濃い」と大好評です。