診療内容
包括歯科診療とは、顎口腔を多方面から診断し、最大の治療効果を獲得することを目的とした診療体系です。
歯科治療は、その時その時に、調子の悪い部分だけ治しても、必ずしも良い結果が得られるわけではありません。
良い結果が得られるのは一時期だけで、結果として、数年後にまた同じ部位が痛くなったり、処置した歯に関連するその他の部位が悪くなったりすることが多いのです。
当院では、歯周病治療と矯正治療が口腔内環境を整えるための全ての治療の基礎にあると考えています(上図)。
歯ならびが悪いと、歯磨きは非常に難しくなります。結果として、むし歯や歯周病を作りやすくなります。
我々と患者さんが、いくら頑張ってむし歯治療や歯周病治療をしたとしても、歯並びが悪いままでは、自分だけではきれいに歯磨きできないという状況がその先も永遠に続いてしまいます。
また、歯並びが悪いまま噛み合わせの治療を行なうと、その口腔内にいれるかぶせ物もまた、正しい形態や機能を与えてあげることができません。
その結果、先ほど述べたように、「良い結果が得られるのは一時期だけで、数年後にまた治療が必要になる」患者さんが増え続けることになります。
したがって、当院では、歯周病や差し歯の治療のために行なう矯正治療の費用を非常に安価に設定しており、できるだけ多くの患者さんがより良い口腔内環境へ改善できるよう努力しております(下図)。
当院では専門分野の異なる3名の歯科医師が、患者さんの口腔内を多角的な観点から診断し、総合的な治療計画の立案を行なっています。
その治療計画を実行されるかどうかは、通院回数・金額・モチベーションなど様々な条件が患者さんに適合するかどうか?によるものです。
みなさんは、我々がベストだと考える治療が別に存在するにもかかわらず、
「この人はそこまで治療しないだろうな?」とか、
「時間がないから」とか、
「こんな話をする時間はまったく収入にならないから」といった理由で我々が黙っていたら、皆さんはどう思われますか?
最も大切なことは、
①患者さんに自分が本来行なうべき治療計画を知ってもらい、
②我々との間でその情報を共有した上で、
③それぞれの患者さんが、今できる治療を選択してもらう。
ということではないでしょうか?
「あの病院に行けば歯を大切にしてくれる」
そう言っていただけるような歯科医院でありたいと願っています。
※ 参考症例(分かりやすい症例を掲載しています)
子どもの矯正(第1期治療)
成長期の間の矯正治療の目的は、顎顔面の骨格的な成長発育をコントロールし、正常な状態へ近づけることです。
ご両親や親族から受け継いだ遺伝性要因は、子どもさんの顔の発育や歯の大きさに大きな影響を及ぼしますが、これに加えて、口呼吸・舌の位置・姿勢・態癖(頬杖・うつぶせ寝・指しゃぶり)などの機能的要因が、顔の発育や歯ならびに大きな影響を及ぼします。
なぜなら、歯は生まれつき決まった場所に萌出するのではなく、舌と頬や唇の筋肉の力のバランスによって萌出する場所を変化させるからです(下図)。
当院では、顎顔面骨格の成長予測が可能なリケッツ分析(下図)を用い、矯正治療では必須の頭部X線規格写真を定期的に撮影しながら、顎顔面骨格と歯ならびのコントロールを行っています。
また、筋機能療法士が常駐しているため、望ましくない機能的要因を排除するための口腔周囲筋のトレーニングを、矯正治療と平行して行うことが可能です(下図)。
床矯正装置や歯を抜かない矯正治療について
最近、「歯を抜かずに治療します」という宣伝文句とともに、成長期の間に顎の横幅を拡大する、床矯正治療を推奨している歯科医院をよく目にします。
現在では、上下の前歯4本が出た状態であれば、将来的にどの程度のガタガタの歯ならびになるか?ということはある程度の確率で把握することができます。
こういった治療を受けられている患者さんは、具体的に何mm拡大する必要があるのか、しっかりとした説明を受けてください。
0.0mmといったような具体的な数値を明示できるはずです。
もちろん、当院でも同じような装置(下図)を使用することは多々ありますが、明確な目標もなく装置代金だけをいただくようなことはあってはなりません。
また、悪い歯並びというのは、ガタガタの程度だけでなく、上下の顎の骨の前後的なずれ、さらには垂直的な不正が影響を及ぼしていることがほとんどです。こういった内容を一切説明・治療すること無く、今でている歯だけをきれいに並べようとしても、結局は、すぐに後戻りしてしまったり、なかなか治らなくてトラブルになったりしますのでご注意ください。
矯正治療開始前の検査について
矯正治療開始時には、頭部X線規格写真や顔面写真を撮影し、これを用いた分析・診断が必要です。
また、必要があれば、顎関節規格写真や顎関節MRIの撮影を行なうことがあります。
むし歯や歯周病の治療の際には、必ずその歯の状態が分かるようなレントゲン写真を撮影すると思います。
矯正歯科治療前には、現在の顎顔面骨格を診断するための専門のレントゲン写真が必要です。
それが、頭部X線規格写真です。
歯ならびは、顎の横幅と歯の大きさだけで決まるものではありません。
骨の前後方向と垂直方向の成長量予測は、お口の型取りや写真だけでは判断がつきません。
以上のことより、当然のことながら、矯正治療を開始する時は、矯正治療に特化した診査・診断を実施している医院を受診されることをお勧めします。
成人矯正(第2期治療)
成長期が終了し、上下の12歳臼歯が萌出完了した状態(下図)からは、成人矯正の枠組みに入ります。
当院では、歯の外側からのマルチブラケット装置・舌側装置・マウスピース型装置など、様々な治療のバリエーションをご用意しています。
上図のように歯の表側に装着するマルチブラケット装置もセラミック素材のものを使用し、ワイヤーも日本人の歯の色になじみやすいピーチゴールドやホワイトコーティングされたワイヤーを使用しており、審美面には十分配慮しています。
舌側装置(上図)やマウスピース型装置(下図)は、装置の見た目が気になる患者さんから非常に好評です。
また、成人になるまで不正咬合を治療してこなかった患者さんのほとんどが、顎関節になんらかの問題を抱えています。
こういった患者さんに対しては、マウスピースを用いて顎関節を正しい状態に位置づけた上で、治療を行ないます(下図)。
歯ならびの治療の目的は、単に歯がきれいに並ぶだけではありません。
患者さんのお口の中で、機能的に調和のとれた状態に仕上げておく必要があります。
マウスピース型カスタムメイド矯正装置
この装置の作製時には、3次元シュミレーションソフトを使用して、治療計画を立案します。その治療計画を現実のものとするために、CAD/CAM技術を使用して終了時までに交換する数十個にわたるマウスピースが作製されます。装置が完成するまでに約6週間程度必要です。また、表側から行なう矯正治療と比較すると、費用は割高になることがあります。
矯正治療の一番のデメリットとして、「見た目が嫌だ」というご意見をいただきます。
そのデメリットを解消する方法が裏側からの矯正です。
正式には、「舌側矯正」とか「リンガル矯正」と呼ばれます。
写真のとおり、人目にはつきにくいので、ご要望に応じて舌側矯正を行なうことが可能です。
また、意外に思われるかもしれませんが、表側に装着する通常の矯正装置と比較して、裏側の装置の方が唾液が行き届きやすいので、むし歯のリスクが低くなります。
一方で、「装置に慣れるまで発音しにくい」「費用が割高になる」といったデメリットも存在します。
指定自立支援医療機関(育成医療・更生医療)、歯科矯正診断施設基準・顎口腔機能診断施設基準適合施設としての役割
現在、厚生労働省が指定している先天性疾患を有する患者さんへの矯正治療を行なうことができる施設として、認可を受けています。
顎運動解析検査および筋電図検査(下図)を追加検査として行い、保険範囲内での矯正歯科治療が可能となります。
※ 参考症例(分かりやすい症例を掲載しています)
歯周病とは?
歯周病は、むし歯よりも歯を失うリスクが高いにも関わらず、30歳以上の成人の80%が歯周病に罹患しているという結果が出ています。
むし歯の治療行なう際にも、歯周病に罹患していると、歯ぐきからの出血や浸出液が詰め物が固まるのを阻害し、単純な治療でさえも上手くいかないことがあります。
もちろん、矯正歯科治療やインプラントといった、より難易度の高い治療の妨げにもなりますので、歯周病は非常に憂慮すべき問題です。
そして、喫煙は歯周病の最大の環境リスクファクターです。
日本歯周病学会では、「喫煙関連歯周炎」という定義が存在しているほどです。
特徴として、
- 喫煙者は歯周病の罹患率が高く、経時的に歯周炎が進行しやすい。
- ブラーク付着量や細菌の数が非喫煙者と同程度であっても、喫煙者では歯周組織の破壊が促進される。
- 歯肉溝浸出液の減少や歯肉のメラニン色素沈着が見られるため、歯周組織の炎症症状が分かりにくく、喫煙歯周病患者自身の病気に対する自覚が低い。
また、歯周病はさまざまな病気に関連することが知られています。
歯周病菌が産生する毒素は、直接血管内に入り込むことによって、全身へ飛び散って行くのです。
以下に、主要な全身疾患と歯周病の関連について記載いたします。
(「オーラルヘルスと全身の健康 2011年改訂版」「口に潜む恐怖のバイキン集団」より引用)
メタボリックシンドローム(糖尿病・肥満・高血圧・高脂血症)
歯周ポケット内で産生される毒素は、直接血管内に入り込み、白血球などに取り込まれて体内へ侵入していきます。
白血球は脂肪組織に結合することによって、糖を燃焼させるインスリンが働くことができなくなりますので、血液中の糖が増加し、糖尿病を引き起こします。
また、毒素は肝臓でのエネルギー消費を邪魔するので、肥満の原因となります。
脳血管疾患・心臓疾患
歯周ポケット内に住んでいる細菌は、運動しながら血管の中に入り込みます。
細菌を食べてくれるマクロファージは、歯周病菌を食べ続けることによって血管の壁にへばりついて死んでしまいます。
この沈着物が血液の流れを阻害して心筋梗塞を発症させたり、はがれた沈着物が脳の動脈を詰まらせて脳梗塞を引き起こします。
骨粗鬆症
歯周ポケット内で産生される毒素は、歯を支える骨を吸収させてしまいます。
しかしながら、血管内に入り込んでしまった毒素は、血液に乗って全身の骨もボロボロに溶かしてしまいます。
先に骨粗鬆症になってしまった場合でも、歯を支える骨が吸収してしまいますので、歯周病が非常に進みやすくなります。
誤嚥性肺炎
お年寄りや寝たきりの高齢者では、嚥下反射(唾をゴクっと飲み込む)や咳反射(気管支や肺に入り込みそうな液体を、咳をして排除すること)が弱っています。
そのような状況では、横になって休んでいる時や睡眠中など、気づかないうちに歯周病菌が気管支や肺に入り込み、誤嚥から肺炎を引き起こします。
ピロリ菌感染胃疾患
歯周ポケット内に住んでいる細菌は、ピロリ菌の悪友です。
胃のなかでは、ピロリ菌を排除しようとする免疫反応が起こりますが、歯周病菌とピロリ菌は非常に似ているので、胃の免疫反応は2つの菌の区別ができなくなり、胃の粘膜にアレルギー反応を引き起こしてしまいます。
妊娠トラブル
妊娠し、胎盤が作られると、様々なホルモンが体内を流れます。
歯周病菌はこれらのホルモンを利用して爆発的に増加することがあります。
急激に増加した歯周病菌が産生する毒素が胎盤を通過すると、早産や未熟児出産などのリスクを増加させます。
関節炎・腎炎
歯周ポケット内で産生される毒素は、直接血管内に入り込み、腎臓に溜まるとアレルギーを引き起こし、結果として腎炎を発症させます。
また、関節内に溜まると関節炎を引き起こします。
皮膚疾患
歯周ポケット内に住んでいる細菌は、熱ショックタンパク質を産生します。
このタンパク質が皮膚炎を発症させることが分かってきました。
歯周病の治療とは?
歯周病の原因は歯周病特有の細菌によるバイオフィルム感染症です。
バイオフィルムとは、複数の細菌がテントを張って共同生活をしている状態を指し、台所やお風呂場の排水溝の「ぬめり」もバイオフィルムです。
歯周病細菌が存在する部位を検査して、バイオフィルムを徹底的に除去するのが基本的な治療です。
1. 初診歯周組織検査
① レントゲン写真
パノラマ写真およびデンタル写真14枚法により、骨の状態や歯の根の形態などの診査を行ないます。
② 歯茎の検査
次に、レントゲン写真を参考にしながら、特殊な器具を使用して歯茎の溝の深さを測定することで、歯周病の重症度を判断します。
20gf程度の優しい力で歯ぐきの中を診査しますので、痛みはありません。
③ 口腔内写真
歯ぐきの血色や歯の状態など、また、治療前後の比較などにも使用するため、口腔内写真を撮影します。
④ 位相差顕微鏡による細菌量と種類の判別
ポケット内細菌を顕微鏡で実際に確認することにより、重症度・使用する薬剤・再発リスクなどを判断します。
2. コンサルテーション
担当衛生士もしくは主治医より、検査結果をもとに現状と今後の治療計画の説明を行ないます。
患者さんのご希望に沿いながら、円滑に歯周病治療を進めるためのご相談をさせていただきます。
3. スケーリング・ルートプレーニング
歯石や歯茎の中に存在する細菌を専用の器具で除去します。
重症度にあわせて治療回数は変動します。最大の目的は、歯石の除去と歯根面の滑沢化です。
4. 歯周組織の再評価
初診歯周組織検査と同じ内容の検査を再度行ないます。
再評価により、歯周病が治っていて、患者さんご自身のセルフコントロールが可能であると判断できれば、メインテナンス期間へと移行します。
十分に治癒していない場合(一つの基準として、歯周ポケットが5mm以上残っている場合)は、以下の治療へと継続します。
5. 歯周外科処置
これまでの処置で取りきれていない細菌を確実に除去するために、再度、患者さんとのコンサルテーションを実施した上で、以下の外科的な処置を行なうことがあります。
- 歯石を直視下で除去するための歯肉剥離掻爬術
- 歯槽骨の整形や削除術
- 付着歯肉を造成するための根尖側歯肉移動術
- 遊離歯肉移植術
- 歯槽骨再生療法
6. 歯周組織の再・再評価
再度、初診歯周組織検査と同じ資料を採取し、これまでの検査結果との比較を行ないます。
7. メインテナンス
歯周病が治癒したことを確認した上で、患者さんご自身のセルフコントロールを中心としたメインテナンス期間へと移行します。
再発しないよう、3か月に1回程度の定期検診が必ず必要です。
上記の治療順序で実際に行なった歯周治療の結果をお示しします。
初診時と治療終了時の歯ぐきの検査結果です。
初診時
出血(赤色)の部位が多く、深い歯周ポケット(青色)が多数認められます。
また、上の前歯と右上の奥歯では膿(黄色)が出ています。
健全な歯肉溝の深さは2~3mmですが、4~7mmの深いポケットが多数ありました。
再評価時
出血(赤色)の部位が減少し、深い歯周ポケット(青色)は右側の上下の一番後ろの歯に限局し、大幅に改善しました。
膿(黄色)が出ている部位はなくなりました。
この患者さんの場合、深い歯周ポケットが残っている原因は、右側の上下に親知らずが斜めに生えていることでした。
この後、親知らずの抜歯を行ない、原因を除去しました。
現在はメインテナンスへと移行しており、歯周組織は良好な状態を保っています。
インプラントとは?
デンタルインプラントとは、歯が欠損した部位にあごの骨の中にチタンでできた人工の根を埋め込みます。
その上に土台を作り、歯となる部分をかぶせる治療法のことです。
通常、体内に異物が入ると拒否反応を起こしますが、チタンでできたインプラントは非常に生体親和性がよく、拒否反応を起こしにくい材質です。
医科の領域でも人工関節や心臓弁などに使用されており、生体親和性に関する安全性は十分に確立されています。
また、当院では、インプラントの埋入前に、必ずCT撮影による診査を行い、三次元画像により埋入部位の解剖学的診査を行います。
(下図の症例では、手術前のCT検査により、インプラントを埋入するための骨が足りないことが分かったため、人工骨を補填してインプラントを埋入することになりました。)
みなさんも目にしたことのあるパノラマX線写真(下図)のみでは、絶対に正確な診査・診断はできません。
インプラントが骨にしっかりと結合する割合は、現在ではおよそ40~70%前後といわれています。
残念ながら100%には達していません。
当院では、インプラント表面の酸化したチタンを新鮮な状態に戻し、骨との結合率を限りなく100%に近付けることにできる、「光機能化」という技術を取り入れています。
今日現在(2013年12月)、愛媛県でこの技術を導入している歯科医院は当院のみです。
「光機能化」に関する詳しい情報は、こちらのページをご覧ください。
つまり、入念な診断に基づく、確かな技術、そして世界最先端の「光機能化」技術の導入に加え、患者さんご自身による毎日のお手入れと継続的なメインテナンスにより、現在のインプラント成功率は限りなく100%に近づけることが可能になります。
インプラントのメリット・デメリットについて
テレビや雑誌からの情報も多く、いいイメージをもっている方は少ないかもしれませんね。
みなさんは、「インプラント」のメリット・デメリットを正しく知っていますか?
歯を失ってしまった場合に、みなさんは以下のどの治療を選ばれますか?
一般的に、治療は以下の3通り(特殊な場合を除き)あります。
それぞれの治療に、メリット・デメリットがありますので、悩まれる方は多いと思います。
みなさんにとって快適な治療とは、「違和感なく、しっかり咬める」ということでしょう。
しかし、そのために失った歯の両サイドの歯に大きな負担をかけてしまっては、また近い将来、その隣の歯を失うリスクが非常に高くなってしまいます。
インプラントのメリット・デメリットがよく分かるように、他の治療と比較してみましょう。
ブリッジ
ブリッジは失った歯の両サイドの歯を削り連結された冠を装着する治療です。
メリット
- 違和感が少ない
- ある程度しっかり咬める
- 保険範囲内でも治療が可能ことが多い
デメリット
- 最低2本の歯(なくなった部分の前後)を削らなければならない
- 削った歯に噛み合わせの負担が著しく増える
- お手入れが難しい
入れ歯
入れ歯は部分入れ歯と総入れ歯があります。
メリット
- 治療期間が短いことが多い
- 保険範囲内で治療できることが多い
- お手入れがしやすい
デメリット
- 歯ぐきで噛み合わせの力を負担するので違和感が大きい
- しっかり咬むのは難しい
- 残っている歯に負担がかかる(部分入れ歯の場合)
- 見た目が悪い
- 破損しやすい
インプラント
インプラントは、ブリッジや入れ歯と違い、自分の歯と間違ってしまいそうな程の自然な感じがあります。
メリット
- しっかり咬むことができる
- 他の歯に噛み合わせの負担がかからない
- 天然の歯と同じようにお手入れをすることができる
- 見た目がきれい
- 違和感がない
デメリット
- 治療期間が長い
- 費用がかかる
- 観血的処置が必要
いかがでしょうか?
「ブリッジ」や「入れ歯」の治療でデメリットとされている内容が、「インプラント」ではメリットとなることが分かりますね。
まさに、「インプラント」は患者さんが一番望んでいる、天然の歯に近づける治療なのです。
インプラント治療の流れと期間(一般的な流れと期間を記載しています)
[step 1] 検査・診断
当院では、通常の問診に加え、診断のために以下の資料をお取りしています。
- CT撮影
- その他のレントゲン撮影
- 歯の型採り
- お口のカラー写真
これらの資料を基に診断を行い、ここでインプラント治療が不可と判定されれば、残念ながら [step 2] に進むことはありません。
[step 2] 1次手術
あごの骨の中にインプラント(歯の根の代わりとなるチタン金属)を入れる手術です。
骨に問題がなければ検査・診断のあと、すぐに行うことができます。
歯を抜歯した場合は、基本的に3ヶ月以上待ってから1次手術を行います。
[step 3] 2次手術
1次手術で入れたインプラントは歯ぐきの中に埋まっているため、これを外に露出させる手術です。
基本的に1次手術から3ヶ月後に行います。
[step 4] 最終的な土台と「かぶせもの」の型採り
2次手術から2週間から1ヶ月ほど歯ぐきの治癒を待って、問題がなければ型を採ります。
これはインプラントが1~2本の場合で、本数が多くなる場合は一度仮歯をつくって、噛み合わせをチェックしてから、型採りを行うことになります。
[step 5] 最終的な土台と「かぶせもの」の装着
型採りから1~2週間ほどで土台と冠を装着します。
[step 6] メインテナンス
土台と「かぶせもの」を装着後、お手入れの練習をしていただき、定期検診へと移行します。
インプラント治療後の定期検診は必須です。
定期検診を受けていない方で、なんらかのトラブルが発生しても当院では責任を負えません。
基本的に3か月に1回程度の検診は必須です。
お口の中がさっぱりする、気持ちの良いメインテナンスを楽しみにいらしてください。
皆さんは、どちらの写真が若々しく見えますか?
歯の色はその人のイメージを決めてしまいます。
「歯を白くしたい」というお話は、若い女性だけでなく、最近では、男女を問わず中高年の患者さんからの申し出が非常に多くなっています。
歯に対する美意識が高まっている証拠とも言え、非常に嬉しく思います
その一方で、歯を薬で白くするなんて、本当に大丈夫ですか?という不安を持っている方も沢山いらっしゃるのが事実です。
皆さんはホワイトニングプレベンションという言葉をご存知ですか?
以下に詳しくご説明します。
ホワイトニングプレベンション(ホワイトニングによる予防)
ホワイトニングの目的は、もはや歯を白くするということだけではありません。
当院では、歯周病の管理が難しい患者さんやむし歯をたくさん作ってしまう患者さんに、ホワイトニングをお勧めしています。
本来、ホワイトニング剤に用いられている過酸化水素(H2O2)には消毒効果があり、古くは歯周病治療薬として使用されてきました。
アメリカで、「歯ぐきにこのお薬をつけていたら、知らない間に歯も白くなっていた」というのがホワイトニングの始まりです。
クロルヘキシジンやヨードなどと同様、浮遊細菌の細胞膜を破壊することによる殺菌作用を持っています。
つまり、ホワイトニングをすることによって、知らない間に口腔内細菌数が減少するのです。
これは、むし歯や歯周病の予防に、非常に効果的なのです。
また、ホワイトニングには歯質強化作用があります。
ホワイトニングを併用しながら、歯を再石灰化させてくれるお薬を塗り込むことで、ホワイトニング前よりも歯の耐酸性が向上し、アパタイトが安定化するという報告が多数されています。
つまり、ホワイトニングをすると、お口の中の細菌は減って、歯は強くなるということなのです。
その上、歯の色が明るくなるなんて、すばらしいですよね?
事実、ホワイトニングを終了された患者さんの口腔内環境は劇的に改善しています。
当院で使用しているホワイトニング剤について
従来のホワイトンング剤は、酸性環境下で歯を脱灰させて白くさせていましたが、当院ではアルカリ性環境下でホワイトニングを行なうため、「歯がしみる」などの症状が出ることが非常に少なく好評です。
つまり、歯の表面を溶かして白くするのではなく、着色物質であるタンパク質を細かく分解して白く見せるという方法を採用しています。
ホワイトニングの手順
1. 口腔内写真撮影・シェード(明るさ)の確認
2. コンサルテーション
- 本当に白くなるのか?(歯の変色の原因は様々です)
- 具体的にどの程度の明るさに変化するか?
- 必要な期間や費用について
- ホワイトニング後にむし歯や被せものの治療が必要か? など
3. PMTC
PMTC(衛生士によるホワイトニング効果を高めるための特別なクリーニング)を行います。
4. ホワイトニング開始
5. チェック・PMTC
1~2週間ごとのチェックとPMTC(歯の再石灰化を促す特別なクリーニング)を行います。
6. 終了時期の相談
初診時と現在の口腔内写真を比較することにより、効果の確認をしながら終了時期をご相談いたします。
ホワイトニングの症例
症例1
☆印がついている仮歯が黄色く見えるほど、術後には歯が白くなっていることが分かります。